Fate/Grand Order たっちゃんがグランドオーダーに挑むようです   作:這い寄る影

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俺や野明がどんな思いを、青春の光と影をもてあそびやがってあのくそ中年
遊馬かわいそ
呪ってやる!


パトレイバー THE MOVIEより抜粋


04 チェイテドスケベ事件

「開けろっつってんだろぉ!! バカヤロウ!!」

「早くこの衣服をどうにかしろって言ってんですよ!! コノヤロウ!!」

 

ゲシゲシではない。凄まじい爆発音と炸裂音。

撃鉄が唸り、薬莢が床に転がる。

カルデアの各種銃火器が、扉を塞ぐ巡廻式結界を狙ってぶっ放されていた。

巡廻式結界とは魔力の渦を結界として構築して応用した代物で。

ぶっ壊せど循環する魔力自体を断たなければ再び再構築されるという現代魔術師どころか神代魔術師にも無理な代物だ。

これは偏に、魔力の要求値が隔絶しているからである。

人間と言う生物では扱えない代物だからだ。

 

「・・・止めなくてよろしいのですかな? 主殿」

「宗矩さん・・・今の彼女達を止めに入って銃火器と書文さん仕込みの八極拳の餌食になるのは誰だと思います?」

「十中八九、主殿でしょうなぁ・・・」

「だろ?」

 

鬼かヤクザの如き顔面崩壊しつつ作画も劇画風になっているオルガマリーとマシュの怒りは収まらない。

なぜこんな事になっているのか。どうしてこのようなことになってしまったのか。

それは30分ほど前までにさかのぼることとなる。

 

 

 

 

30分前

まず目の前の小事から片づけていくべきだと思うのだから当然ともいえる。

達哉は更衣室の中に入り。

自分の仮装服はどういうものかを見て唖然とした。

 

「着ぐるみじゃないか・・・」

 

着ぐるみ、そう着ぐるみである。

所謂ジャックフロストの着ぐるみであった。

まぁ祭りが祭りだ。

スタッフ用の仮装服だから着ぐるみもその中に含まれているのだろう。

本来ならギター弾きなんかする予定じゃなかったし。

故に仕方がないという奴だろうと。試しに着込んで見た。

 

「意外と快適だな」

 

そんなもこもこの着ぐるみに身を包み。

達哉は部屋を後にした。

一方そのころ、マシュとオルガマリーはというと。

 

「ハロウィンじゃないんだから」

「赤ずきんと魔女の衣装ですよね」

「ええ、しかも無駄に凝っているし」

 

自分たちの衣装をみて、何故にハロウィン風と思っていった。

無論、今の時期はハロウィンではない。

がしかしチェイテ村がそういう外観でもある。

あえてそれに合わせたのだろうと二人は推測した。

それはさて置いて服自体のデザインもすばらしいし、公演当日のスタッフ衣装も兼ねているわけだから試着しないともいかないわけで。

マシュは赤ずきんの衣装を。

オルガマリーは魔女の衣装を手に取って着込んだ。

まるで採寸したかのように彼女たちの体格にあっていた。

無論、そう言う事を知る人間は自分自身か礼装などを作るダヴィンチくらいな物のはずだった。

ヴラドが知るわけもないはずなのだ。

この時、それに気づいて置けばと二人はすぐに後悔するすることとなる。

衣類を着替え終えた刹那。

 

 

―――――――――――カチリ

 

 

「え?」

「は?」

 

変な音がして二人とも唖然とする。

だが何も異常はなかった。

無かったのだ。

気のせいかと言う事にして二人はその音を脳の片隅のゴミ箱へと放り投げ。

更衣室をでる。

 

「ちょ、タツヤwww」

「先輩www なんですその恰好www」

「笑うなよ二人とも・・・・これが俺の衣装らしい」

 

更衣室を出てみれば。ジャックフロストの着ぐるみを着こんだ達哉がおり。

愛くるしい見た目とは裏腹に、達哉の体格に合わせているからジャックフロストの数倍のサイズ感となっている。

正直邪魔だったりするが。それがおかしくて二人とも噴き出してしまった次第であった。

 

「それは置いて置いて。二人ともよく似合っているぞ」

 

素材が良いし服の設計と無駄に凝った物が合わないはずないのである。

良く似合っていると達哉は言った。

 

「魔術師が魔女の格好をするのもあれだけどね」

「でも所長に合ってますよ」

「そう言ってくれるのはうれしいけど。魔術師が魔女の格好と言うのは滑稽と思ってね、でもマシュもよく似合っているわよ」

「そう言ってくれると―――――――――――」

 

―Cast off―

 

そうやって互いを賛美しあっている瞬間だった。

電子音鳴り響き。オルガマリーとマシュの衣類が弾け飛んだ。

達哉は呆然とする。

二人は固まっていた。

何故なら衣装が局所を隠すような形でしかないような痴女衣装へと変換されたのだからそうだろう。

所長は局所を隠す黒い前ばりと首から肩を覆う小さめのマントと言った風情である。

マシュに至っては毛でふさふさのマイクロビキニ、頭には猫耳のカチューシャと言った感じだ。

ハッキリ言って痴女である。

その事実を認識した時に。

 

「「キャァァアアアアアアアアアアアアア!!??」」

 

二人の叫びがチェイテ城に木霊し。

理不尽にも達哉の顔面に二人の見るなという意志が乗った右ストレートがめり込んだ。

着ぐるみのお陰でノーダメージではあったが。

予想の突かぬ場面故か男としての性ゆえかショックが大きく呆然としているほかなく。

そして振動。

 

「今度はなにが?!」

 

もう何が何だかわからない。

状況が急転に次ぐ急転だ。

へこんだ着ぐるみの頭部を達哉は元に戻しながら。

状況把握に努めるもののそれすら置いて落着音。

凄まじい音と共に連結音が城に響き。

 

「・・・なんだこれは」

 

外で作業していたシグルドも唖然となる。

寧ろ外にいた者たち全員が唖然としていた。

何故なら上空から突如振ってきたポエナリ城がチェイテ上層部に落下し食い込み連結したのである。

全く意味が分からない。

そしてその上空に映像が投影される。

 

『フハハハハハハ!! エリザ粒子と全世界のヴラドはドスケベと言う認識をもって我降臨!!! 故に現時刻をもってこの特異点は、このマーラヴラドが乗っ取ったぁ!!』

 

肌が緑色になり双眸を赤く輝かせるヴラドがそう宣言すると同時に。

民間人に貸し与えられていた仮装服が女性だけ吹っ飛び痴女服に変換され

状況は一転しパニック状態と相成ったわけである。

 

 

 

 

 

 

そして冒頭から10分後の現在、アウトレイジのヤクザみたいになっていた二人が弾切れになるのを見計らって。

達哉は何とか二人を宥め説得、一時、チェイテ城の会議室に戻って来ていた。

主要人物たちが全員集められていた。

 

「あのさぁ、達哉」

「なんだ?」

「あの二人止めなくていいの?」

「男の俺に止める権利があるとでも?」

「そうよねぇ・・・」

 

会議室の隅っこ。

唯一カルデアで被害にあった。オルガマリーとマシュが絶対零度の表情でカルデアから送られてきた武器の山を点検していた。

絶対に殺す、ぶち殺してやる。乙女の尊厳を汚しやがってと言う感じがありありと見て取れる。

そりゃ年頃の女の子が異性を前にキャストオフからの痴女衣装とくればそりゃ恨みマシマシと言う奴である。

 

「克哉さんは何か言うことは?」

「僕も達哉同様権利はないと断ずる、がしかし、マーラヴラドは見過ごせない、強制猥褻で現逮だ」

 

謎のヒロインXオルタの問いにそう怒りを込めて克哉は言った。

彼は天然こそ入っているし当初はパティシエを目指していたが警察官としての正義感は本物だ。

年頃のうら若き乙女が痴女服を強制的に着せられている上に特異点住人も被害を被っていると言えば見過ごすことはできない。

それに犯人はチェイテの上に乗っかる形で連結したポエナリ城上層部で待っているし、犯行宣言した上で自分が犯人であると自白しているのである。

十分に現行犯逮捕の範疇だ。

 

「ですが。ポエナリ城の攻略と同時にライヴの準備も進めなければなりません」

 

謎のヒロインXオルタはそういう。

既にポエナリ城には乗り込んでいるのだが。

 

『一定量のエリザ粒子が精製されなければ、この城の玉座の間につながる扉の数々は開かんぞォ!! フハハハハ!!』

 

一階の広間までは突破。

オルガマリー及びマシュの怒りの進撃である。

が先ほども言った通り、いかな攻撃でも破れぬ循環型魔力結界で先に進めず。

マーラヴラド曰くエリザ粒子が一定以上精製されなければどうやっても次へと行くことはできない。

であるなら、どうするか?

実に単純である。ライヴの準備を進めつつ、エリザベートのレッスンを進めることだ。

この特異点の粒子製造はエリザベートが行っているのだから当然ともいえる。

彼女のテンション上げ幅で生成量が上下するのだからそうするほかない。

 

「しかし、あの二人はどうする・・・」

 

負のオーラを噴射しながらカルデアから送られてきた銃火器の数々の整備点検をしている。

来ている服が服も合ってB級ホラーかガンアクションじみていて正直言って怖いというかシュールでもある。

 

「もうこの際放って置こう」

「君の同僚だろうに」

「兄さん、男が女の事情を完全に知るなんて無理だ。だから痴情の縺れとかあるわけだし、下手に突っ込むと飛び火確定だしな」

「確かに一理ある・・・」

 

克哉は達哉の言い分を認めた。

今の彼女たちに慰めの言葉なんてセクハラにしかならない。

下手に物を言って指さして言ってみれば。即座に鉄拳制裁だろう。

飛んでくるのがテクスチャ事ぶった切る空間破断の斬撃か或いは書文仕込みの極まりつつある鉄拳のどちらかだ。

達哉的にはどっちも嫌なのは真理と言う奴である。

と言うか男でさえ痴女衣装を着るの嫌なのに、着る羽目になった彼女たちの心境はいかばかりか。

ちなみに痴女服の上から服を着れば解決とはいかない。

着込んだ場合強制キャストオフが発動。

なら痴女服を脱げばいいと思われるが、風呂に入る、トイレに入る以外では着脱できない仕様だった。

これには二人も放送禁止スラングを天に向かって叫ぶほどだった。

 

「Arrrr・・・」

「ティアは変わりないのですね」

「彼女の衣装は予定にはなかったからな」

 

ティアはここに来てからのダサTの格好まんまだった。

元々謎のヒロインXオルタと同様に招かざる客故にである。

故に二人とも痴女衣装を回避できたわけだ。

 

「・・・ふーむ」

「えっくんどうした?」

「いえ、兄弟だからよく似ているなぁと思いまして」

 

謎のヒロインXオルタはそう言う。

ある意味、彼女は原作のジャンヌ・オルタと同じ経歴だ。

銀河を揺るがす理想のヴィランとして騎士王の遺伝子からクローニングされたデザインチルドレンだから。

だから本物の兄弟がどういう風に似ているのかが気になって観察していたのだ。

正義感とか責任感の持ち方が良く似ている。

でも克哉の方が大人の余裕やきちんとした物を持っていられるように感じれた。

だからと言って達哉が無責任と言う訳ではない、良くも悪くも抱え込むタイプに見える。

克哉も抱え込む方だが大人として割り切れる形である。

故に達哉には危うさを感じた。

それはさて置いて背負い込むタチは兄弟そっくりだなぁと謎のヒロインXオルタは思ったわけだ。

閑話休題。

 

「それはさて置いてだ。時間も時間だ。達哉、飲みに行かないか?」

「兄さん、俺未成年・・・」

「ここは日本の法律外だ。飲酒基準もカルデアでは低いときいている、郷に入っては郷に習えともいうし、こうして再会できたんだ。弟と飲むという僕の夢を叶えてくれよ」

「・・・色々吹っ切れたんだな、兄さんは」

「ああ、あんなことがあったからな、色々吹っ切れたさ」

 

達哉の吹っ切れたという言葉に色々吹っ切れたと苦笑交じりに克哉は言う。

あんなこと。ニャルラトホテプの陰謀、桐条財団襲撃やら色々だ。

色々合ったから夢にケリをつけ刑事の道に集中することにしたし喫煙も再開したのだ。

と言う訳で奇跡的再会を祝して飲むくらいは神様も許してくれるだろう。

と言うよりも天に座する神より、目の前の鬼女の方が怖いのが真理であるからして。

時間も時間だしと酒場に折角だから謎のヒロインXオルタとティアを伴って四人で飲みに行くことにしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「ずみませんでしだ!!」」

 

酒場前。顔面をボコボコにされた赤毛の長髪の糸目の男と紫髪をオールバックにした美丈夫が正座させられ。

達哉たち四人に謝っていた。

事の発端は実に簡単だ。

パニックも一時的だった。エリザ粒子の影響か住人も乗りがいいらしい。

達哉と克哉としては若干目のやりどころに困る街歩きになってしまったが。

今更の話しである。と言う訳で事前にエリザベートに飲むなら此処と言われていた店の前に到着したのは良いが。

 

「我が王、我が王がなぜここに、自力で脱出を!? 我が王ォォオオオオオオオオ!!(ハルト並感)」

 

と赤毛ロング糸目に謎のヒロインXオルタが絡まれ。

 

「ヘイそこの彼女、私と茶でもしない?! するよね!? しようね!?」

 

ティアが紫髪オールバックに絡まれた。

二人とも酷く酒臭かった。

恐らく数m離れても臭ってくるほどの酒臭さだった。

ドンだけ飲んだんだという話であるが。今回ばかりは相手が悪いというほかない。

サーヴァントユニヴァース最高のヴィランとして設計された謎のヒロインXオルタと某何某神だったティア相手にナンパするという愚行がどれほど恐ろしいものか。

ティアが本来の力を使えばこの二人を捻じ伏せられる。

といっても力を失っている以上それはない。

謎のヒロインXオルタもまた事を荒立てるつもりはなく。

力で抑えようとはしなかったし、自分は自分であると定義しているので間違われ様が気にはしていなかった。

だが二人は答えようとしない二人に少し力を見せてやるつもりで獲物をだした。

その刹那である。

 

「アポロ」

「ヒューペリオン」

 

二人の眼中に入っていなかった達哉と克哉が同時に動く。

歴代でもトップクラスのペルソナ使いだ。

神代の英雄ともやり合える理不尽に指先を掛けている克哉とサーヴァントたちの教導によって片足突っ込んでいる達哉が動けばどうなるか?

答えは至極単純である。

二人とも高名な英霊なのだが酒が判断力を鈍らせ達哉と克哉の攻撃に気付けなかった。

結果、ボコられた。

達哉としては無理に女性を連れて行くなど男として見過ごす気にはなれないし。

克哉としては犯罪が目の前で行われているのである。達哉と同じ理由と犯罪と言う事もあって躊躇する気はなかった。

結果、二人の取り出した獲物は真価を発揮することなく。

アポロとヒューペリオンの拳が顔面に突き刺さり。

どんもりうって仰向けに倒れたところで。達哉の孫六が紫髪オールバックの首筋に添えられ。

克哉のニューナンブが銃弾を吐き出す寸前までトリガーが引き絞られ銃口は赤毛ロングヘヤーの糸目の額に標準されていた。

これ以上は拙いとティアは後ろから達哉を抱きしめて止めて。

謎のヒロインXオルタは克哉の肩を背伸びしつつ両手で抑え止める。

それでため息吐きながら二人とも武器とペルソナを収め。

 

「正座」

 

克哉がドス効いた声で二人にそう言って現在に至ると言う訳であった。

 

「な・・・んで・・・・そんなに飲んだ・・・の?」

 

拙い言葉でティアが問う。

なぜこんなに悪酔いしているのかと。

彼女からみて不思議なことだから頑張って発音したのだ。

 

「簡単だよティア、要するに嫌なことあったか自分の馬鹿さ加減に嫌気がさしていたんだろう」

「Ar」

「そう言う物さ。俺もまぁ酒の味を知ってるからなぁ・・・。自分の馬鹿さ加減を知ってしまうと酒に逃げたくなる気分はわかるよ」

「酒の味が分かるって達哉、おまえ飲酒してたのか? こちら側の達哉と一緒のように」

「いやいや、酒の味を知ったのはこの世界に来てからだよ兄さん! 向こう側では一滴も飲んではいない、こっちに来てからはカルデアの国際法が適用化だったから仕事で・・・」

「そうかそうならいい」

 

話しがそれて来たなと克哉と達哉は正座させている二人を見る。

二人とも何故か泣いていた。

いい年こいたサーヴァントが酔っぱらってセクハラまがいのナンパして人間にボコられ。

何故酔っていたのか成人寸前の青年に言い当てられるという情けなさ全開なシチュエーションである。

情けなくなって泣きたくなる気持ちは分からんでもないが、公衆の面前で泣き始めれば無様極まるというものだ。

 

「ここでは拙いです。目立ちすぎます。事情は店内の隅っこの席でも借りて聞きましょうよ。克哉さん」

「えっくんの言う通りだな、二人とも泣いてないで立て、いい大人なんだから、話くらいは聞くぞ」

 

そう言う訳で六人は酒場に入った。

そのまま隅の席を借り酒とつまみを注文する

 

「僕はブラントンのブラックをロックで、達哉は何を飲む?」

「俺は・・・まぁビールで良いか」

「分かったえっくんとティアさんは何にする?」

「私はカルーアミルクとイチゴタルトで」

「Arrrr」

 

達哉以外は度数高めの酒を頼んだ。

ティアは注文票を指さしてスカイ・アンド・シーとチーズを頼む。

 

「そこの二人には酔い覚まし用の水をジョッキで」

 

酔っ払い二人には酒は与えず水だった。

克哉的にも酔っ払い二人に奢る気はなかったし。

世は無常なのである

 

「それで君たち名前は?」

「ランスロットだ・・・」

「トリスタンです」

「・・・二人とも高名な円卓騎士ですね、悪い意味で」

「アーサー王伝説は王様の剣しか知らないからな、達哉は?」

「仕事上で古今東西の英雄の勉強はしているが・・・神話だけで創作物までは押さえていないよ」

「王の伝説は創作物では!!」

「今はそんなことはどうでもいい。君たち自分たちの立場を理解しているのか?」

 

アーサー王伝説は創作物ではないと反論しかける二人だがそれを克哉が鋭くにらみつけて静止する。

世界が違うのだ。達哉たちの住んでいた世界では創作物でも。

此方では実際にあったということもあるだろう。だが今はそこを論じる場合ではない。

如何に高名な騎士とはいえ、克哉にとっては二人そろって犯罪者でしかないのだから。

 

「君たちは我々のツレに軽犯罪を行った。現代日本だったら拘留か科料支払い、そこに条例違反も加われば一年以下の懲役または100万円以下の罰金だぞ」

「いや、克哉さんたちが過剰防衛で相殺ってパターンでは?」

「話を広げるなえっくん、あくまでも例えだ。殴って事情を聴いてチャラと言いたいんだ僕は」

 

あくまでもたとえ話。懲役だの罰金だの殴って事情を聴いてチャラだ。

こんな事でエリザベートの手を煩わせるのも阿呆らしいし。

もっとも現代日本でやったなら、克哉は躊躇なく拘留所に叩き込んでいただろうが。

 

「ランスロット・・・ランスロット・・・」

「Arrrr?」

「いやどこかで聞いたことのある名だと思ったんだ・・・。そう言えばアンタだ。一特異点でジャンヌ・オルタと一緒にいたやつだよな?」

「――――――」

 

達哉の問いにランスロットは目を泳がせる。

まえにも述べた通りペルソナ使いの居る場所のサーヴァントの記憶は座に記憶として継承され。

同じペルソナ使いの居る場所には記憶としてしっかり覚えている。

つまり、第一のやらかしをきっちりと覚えているわけで。

 

「達哉さん、第一でなにがあったかは知りませんが・・・話が大きくなるので」

「そうだな」

「まて達哉にえっくん、とするとこいつは人理焼却の片棒を担いだ犯罪者じゃないか、現捕だ!! 現捕!!」

「兄さん、俺は気にしちゃいないし現状黒幕は別だ!?」

「それでも共謀罪にあたる!!」

「ですから、今は横に置いて置いて、話を聞きましょう! 克哉さんの悪い癖ですよ!!」

「ううむ・・・そうなのか?」

「そうですよ、この天然」

「えっくん!?」

 

話しが盛大に横滑りしつつドリフト決めそうだったので何とか謎のヒロインXオルタが軌道修正を敢行。

第一の事も相まってヤバいことになりそうであったが何とか話を軌道修正することに成功したわけだが。

何故、悪酔いをしていたのかと言う理由を聞けば。

お前ら馬鹿じゃねーのと言う話に移る。

トリスタンは生前、王の元を去る際に「王は人の心がわからない」と吐き捨てて場を後にしたようだが。

あとになって判明する事実を突きつけられ引き摺りまくり。

なぜあのようなことを言ったのかと現在進行形で後悔中。

ランスロットはギネヴィアとの不貞騒動やら逃走劇騒動やらを起こしまくり結果円卓を割ったことを後悔中とのことだった。

これには憤怒の形相の克哉である。

 

「つまりあれだな。いい大人がこぞって理想の王を主人に押し付けたげく自分たちは好き勝手放題やって自爆したあげく責任を全部主人におっ被せたと・・・ いい年こいた大人が何をやっているんだ」

「「ゲファ!?」」

「円卓会議ってアレですよね、民主主義の会議みたいなものでしょうに、平等に意見を述べる場なのに、なぜ王を事前にいさめず、妥協案も出さなかったんですか。あんたらの頭には1か0しかないんですか?」

「「グフォ!?」」

「少し考えれば王も人間だ非情な決断を下さなければならないこともある。逆もまた然りだ部下が王を止めなければならないこともあっただろうに、王を絶対視し過ぎだ。上司をフォローするのも部下の仕事だし、聞いた限り君たちの王も意見を聞き入れないなんて器量の狭い人じゃ無かったろうに、だからいい大人なんだし状況が状況なんだからよく考えて動くべきだ。なのにこれは達哉の言う通り自分勝手すぎる」

「「メゴシャ!?」」

「Arrrrrrr!!(特別意訳、もう止めて!! 二人の残りライフはゼロよ!!)」

 

達哉の身もふたもない例えに吐血。

謎のヒロインXオルタの言葉のアッパーカットに仰け反り。

克哉のよく考えて動くべきだったという総括と言う名の言葉の右ストレートにノックダウン。

さらに駄目押しが三人からさらにでそうだったのでティアが静止に入る。

 

「「ティア殿・・・」」

「・・・」

 

ティアは自分たちの味方かと歓喜極まった二人だが。

ティアの特徴的な瞳を見て二人は固まった。

なぜならティアの瞳は三角コーナーのネットを見るような目である。

単刀直入的に言うと汚物の入ったネットを処分するときの主婦の眼であった。

それだけ自分勝手なことをしたのだ。

達哉は自分がやったこともあるからまだマイルドだが、他の二人は容赦なし。

フォローに入ったティアも敵に回ったとくれば四面楚歌だ。

 

「我々はどうすればよかったのですか」

「考えて優先順位ちゃんとつけて行動しろ。王が大事なら詰め腹切る覚悟で止めに入るのも役目だろうに。結果王は踏み外したそれだけだ。それだけなんだよ。ランスロットにトリスタン。考えることを放棄して直視すべき現実から目を背け。結果起きたことなんだ」

 

達哉は自分の罰を踏まえた上でそう断言した。

直視すべきことを放棄した。聞くことを放棄した。言うべきことを言わなかった。

結果破局を迎える。

達哉と同じように。自分もどこかで寂しさをあの時吐露できていれば。向こう側の騒動も無かった筈だからだ。

 

「目を背けるな、背ければ背ける程、影は付け入って来るぞ」

 

そして達哉はアーサー王伝説の裏で奴が蠢いているのを感じ取った。

余りにもタイミングが良すぎるのである。人の思考を読み切り梯子を外し、出会わせるべく相手を出会わせる。

全てが負の側面で噛み合うこの感覚は達哉は無論のこと克哉も味わったことだから良く分かると言う物だ。

つまりアーサー王伝説の英雄譚や悲劇がフィレモンとニャルラトホテプの演出によるものだろう。

それは二人も嫌と言うほど分かっていた。

投影されたカムランの丘でアルトリアを嘲笑する嘗て彼女の姉だった者。

発狂した末に影に取り込まれ化身とかしたモルガンの笑みが忘れられないから。

 

「達哉殿は「トリスタン!!」」

 

達哉もまた王と同じなのかとトリスタンは聞こうとして。

ランスロットが静止する。

彼も見たのだ。ジャンヌ・オルタの受肉の燃料とされる中で。彼の慟哭を、罪と罰を。

故に静止する。

これ以上は克哉の怒りを買うし、自分たちに聞く権利はないと否応でも分からされたからだ。

民衆と騎士と言う違いはあれど大多数に食い物にされ世界の為に生贄にされた達哉とアルトリアは似すぎていたから。

故にその姿似をもって分からぬと嘯けば木偶にすら劣る物に成り果ててしまうからである。

違いは当の本人が生きているか死んでいるかの違いにすぎぬが。

此処まで来て分からぬとほざく方が阿呆なのだ。

自分たちのやったことも分かったようだしと克哉も溜息をもらす。

それでもティアと謎のヒロインXオルタの軽蔑の視線は止まなかった。

 

「すまぬ達哉殿、克哉殿、込み入った事情を聞いてしまって」

「気にしてないよ、これは俺が背負うべきものだ。俺がやってしまい、やらかした事なんだ。アンタたちが気にすることじゃない」

 

謝罪に達哉はそう答える。

自分が選んでやらかした事なのだ。

何をどう取り繕おうと、取り戻せないのだから。

だから目を背けず背負う、一生苦しむことになるのだとしても目を背けない決意と共に。

故にトリスタンとランスロットはこう思う。

 

―なぜ今なのだ。あのキャメロットの地に達哉が来てくれれば―と

 

そう言うこともあったかもしれない。

だが達哉は来ず、今になってカルデアに来てしまった。

もしもはありえないのである。

 

「我々もそうありたいものです」

 

トリスタンがしんみりと閉める

なぜお前なんだというのは無粋だ。

こう言うのは当事者でなければ分からぬがゆえにだ。

 

「Arrrr」

「次にその王様に会ったときは土下座と説得ですね」

「えっくんの言うとおりだ。まず謝った方がいい」

 

兎にも角にも謝罪しないと円卓勢は拗らせる故にティアと謎のヒロインXオルタは釘刺しを行い。

それを克哉が楔として打ち込む。

 

「そうでしょうか?」

「座は世界を跨ぐんだろう? だったら出会う機会もあるだろうし、その時はそうすればいい、そこから新たに関係を始めるのも悪くはないはずだ。違うか?」

「いいえ、違いませんね」

「そうだなトリスタン卿」

 

終わってしまったものは二度と戻ってこないのが現実にして真理。

故にそこからどうするかが問題なのだ。

だから謝って。拗らせているようなら説得して、そうでないようなら思い出にでもして新しい切っ掛けとしてやっていく他ないのである。

 

「すっかり酔いがさめてしまったな」

「なら我々も飲みなおすとしますか、ランスロット卿?」

「そうだな」

「二人ともそれは良いが、悪酔いするまでは止めてくれよ、止める僕らの身にもなってくれたまえ」

「ははは、そこまでは飲みませんとも、克哉殿」

「殿はいらない、克哉でいいよ」

「では自分の事はランスロットで」

「ランスロットに同じくトリスタンで結構ですよ、達哉殿、克哉」

「俺も兄さんと同じく殿はいらないぞ」

「ならこの特異点での出会いとなると思いますので達哉と呼ばせてもらいます」

 

そんなこんなで打ち解けた六人だが。

 

「あのーお客さま」

「なんだい?」

 

ウェイトレスが頼んでいた酒とつまみを持ってくると同時に困り顔で訪ねてくる。

 

「席にこの席しか空きがないので二名様ほど相席願いたいのですが、構いませんか?」

「いいよ僕は別に他の人は?」

 

ウェイトレスことマタ・ハリの頼み事は相席願いだった。

対応した克哉の問いに全員が問題ないと返す。

 

「問題ないみたいです」

「ありがとうございます~」

 

そう言って満面の笑みのマタ・ハリが引き返していき数十秒後。

 

「「「「「「「「-----------」」」」」」」」

 

また場が重い空気に包まれた。

やってきたのはシグルドとブリュンヒルデ夫妻である。

達哉に思いっきり後ろめたさがある為、場の空気が再度降下した

なんでこうなるんだ。と言うか英霊は拗らせていないといけないのかと、克哉は天に向かって絶叫したくなった。

どうすんだよこの空気とティアはあわあわとしている。

達哉はもう慣れたのか溜息吐くばかりだ。

謎のヒロインXオルタは本当に自分は恵まれていると思った。

彼女の出自は言わずもかな、だが親友がいた。

良き理解者たちに恵まれた。黒騎士君もいたし、こうして慕うに値する克哉とも出会えた。

出会いに恵まれていた。生まれてから理想のヴィランにと呪詛と訓練を積まされたが。

その出会いによって破滅ではなく人間として生きていけることに。どこかの神様に謎のヒロインXオルタは感謝した。

だが正直この天丼展開はどうにかして欲しい。

普段空気読まないランスロットまで沈黙しているではないか。

 

(達哉、あからさまに二人とも君を見て気落ちしているがなにがあった?)

(第二特異点でもしもの幻想に取り込まれてな・・・ そこの二人を除いて脱出したんだが、そのことを気にしているらしい・・・)

(それは・・・気にしすぎじゃないか?)

(状況が状況だったのと。ニャルラトホテプに突かれてこの様だよ)

(改善は?)

(試みようとしたんだが向こうから避けてるんだ。こっちも施設修繕やら訓練やらリソース集めでこっちも暇がない)

(・・・人類最後の瀬戸際だからな。それはしょうがないか・・・)

 

ぶっちゃけ改善しようとは試みたのだが。達哉たちにはその余裕がなかった。

しようとすればこの特異点である。

どうしようと言うのだという話であるのは間違いない。

 

(ならこれは機会だ。余裕もないのだったら今の内に蟠りを解決しておけ)

(わかっているよ兄さん)

 

そうこれはある意味蟠りを解決できるチャンスでもある。

早いうちに解決しておかなければ、それこその影に刺されかねないがゆえにだ。

達哉は意を決し二人に聞いてみる。

 

「なぁ二人とも、奴に何を見せられたんだ?」

 

まごついても仕方がない。

故に単刀直入に聞く。

数瞬の沈黙の後。シグルドが口を開いた。

効けば案の定だったのである。

 

「奴も俺を出汁にしてカルデアに精神攻撃するのやめてくれないかなぁ・・・」

「とことん出汁にされているな」

「できなかった人と出来た人を比較させることによって自分を矮小化させ自己嫌悪を発生させる、シンプルですが理にかなった手口ですね」

 

達哉の過去と行いを出汁にして全否定。

ここ最近のニャルラトホテプが使う手ではあるし使い古されている常套手段であるが。

使い古されている分。効果は保証されているということだ。

こと英霊には効果覿面だろう。

大概が己に誇りを何かしらの形で抱いているのだから。

それを粉砕し、ペルソナと現状の身体能力抜けば一般人の達哉が出来て自分たちが出来なかったという事実を突きつければ。

この策は成るのである。

 

「すまない・・・マスター当方たちは・・・」

「あー気にしないでくれよ・・・。現実にみんな生きているじゃないか」

「そうだが・・・」

「達哉の言う通りだ。気にしないというのはアレだが事実から目を背け歩みを止めるのはナンセンスだ。失敗は只受け入れて次の糧にすればいい、それが大人の特権だ」

「「グフォ!?」」

「克哉さん、二人に流れ弾が直撃してます」

 

達哉の言葉のフォローをかぶせる克哉である年季の入った大人の言葉だった。

克哉とて何もかにも成功させてきた人間ではない。年相応に失敗もしてきたのである。

無論それができず自分の考えた騎士道なんてものに邁進してきたトリスタンとランスロットに流れ弾となって直撃するが謎のヒロインXオルタの指摘は全員が無視。

指摘した張本人も棒読み気味に言っているからどうしようもない。

円卓と言うのは自分の考えた騎士道に邁進してある意味好き勝手やった連中だ。

太陽の騎士も月での行いでそれが露呈しているのだからさもありなんと言う奴である。

 

「ですが達哉さんはなぜ。あの黄金牢を切ることが出来たのですか? 言っては悪いですが・・・一番過去を取り戻したいのはアナタのはずです」

「確かにブリュンヒルデの言う通りかもしれない。だが今を俺は生きている。そして戦っているし背負うべきものを背負っている、それに誓ったんだ。もう犯した罪にも自分にも背を向けないと。だからあの光景を受け入れて眠ってしまったら誓いに背くことになる」

 

ブリュンヒルデの言葉に力強くそう達哉は返した。

あの時誓ったのだ。もう背を向けたりはしない自分にも犯した罪にも。

だからあの光景は自分がそうであって欲しかったまやかし、あるいはどこか遠くの世界のIFであり。

自分がいる現状ではないのだと。故に黄金牢に身を預けることは自分自身に科した罪や自分からも背を向けることになる。

もう帰る世界はないがこの世界で生きたい、人理焼却を乗り越えて明日の喜びを皆と分かち合うという自身の欲求に従っただけである。

 

「それに俺たちは心の海で繋がっている。いつでも会えるさ」

 

そして最後の強がり。

生きている限り心の海で繋がっているのだから。いつでも会えると強がる

それを眩しい物を見るかのようにシグルドとブリュンヒルデは見ていた。

 

「そして生きていれば、こういう事もある、兄さんとも奇跡的に再会できたわけだしな」

「だな、世の中悪いことだらけではない、座は世界を跨ぐといえど、僕と達哉の再会のようなこともあるだろう。だから君たちは諦めちゃだめだ。現に今こうして再び出会えているのだからね」

「そうだな・・・」

「そうですね・・・」

 

座は世界を跨ぐ、悪い出会いもあるだろう。

がしかしこういう出会いもあるのだから、続けていけばいいと克哉は言う。

それに二人は頷いた。

失敗した時は糧にすればいい次に生かすため。

成功すれば二人で抱き合って抱擁すればいい。

それだけの話しなのだ。チャンスはまだあると二人は思うし。

続ける以上、自分たちもまたマスターと歩み成長しなければならないのだと思い知らされる。

 

「たとえ死が二人を分かつともという奴だ。俺たちは次があるその時に失敗しなければいい」

「了解したマイマスター」

「了承しましたマイマスター」

 

そして此処に真の主従関係は成る。

二人は覚悟を決めたのだ。

今の言葉で、マスターを守るのだと。

三人とも戦う術には優れている。だが心がそうではないのだというのは理解しているから。

次こそ失敗しないためにマスターの剣となり盾となろうと決意する。

この素晴らしき少年少女たちを守るのだと。

自分たちに覚悟と心意気を与えてくれた代わりに。

 

「さて辛気臭い話はここまでにして飲もう。僕の夢の一つだったんだ達哉と飲むのが」

「兄さん、それはそっちの俺にもしてやってくれよ」

「ああ無論さ」

 

そして奇跡的再会を肴に飲むことを宣言する。

夢の一つだった。一足早い段階で弟と飲むことが出来るのだから。これほどの酒の席も無いとして。

こうして飲み始まったわけだが。

問題はまだ解決していない。

現在もなお進行中なのであるということを達哉と克哉も忘れていた。

と言うかこの場にいた全員が忘れていた。

だがしかしこういう時間もまた必要なのだろうと時間は進んで行って戻ることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本作ではたっちゃんはN―N マシュはNーL 所長はN―Cという属性設定です。
中庸 光 闇と言うバランスですね。
三人いるからこそバランスが保たれているし属性の極致に振り切れていない感覚です。
特にたっちゃんは重要存在です。彼が居なくなったらヒロイン二人とも振り切れますので(悪い方向に)
その結果がやれるとすれば本作第二部に繋がっていたりします。
まぁ作者の体力的に1.5部と2部は無理でしょうが。

と言う訳でエロ衣装事件ですた。
所長は月天女服(レインVerのエロゲー版) マシュはデンジャラスビーストとなっております。
まぁ原作でマシュのエロ衣装は完成されていたからね。
所長は闇繋がりでシルヴァリオサーガのレインの月天女服をチョイスしました。
両方共に前張り状のエロ衣装なんで。
風呂とかトイレ以外は脱げぬマーラ様渾身の一作です。
上着を着こむと強制的に上着がキャストオフする使用。
なお魔王が憑依したヴラドが作っただけあって礼装としては超性能だったりする。

そしてナニスロと鳥公は合流、二人にもこのトンチキ特異点に巻き込んで。
第六の円卓割りを手伝ってもらうというニャル采配です。
ニャルにとって円卓は割るもの(白目)


そしてたっちゃん シグルド、ブリュンヒルデのコミュ。
これで二人は吹っ切れました。
覚悟も完了、故に第四でシグルドとブリュンヒルデは・・・

さて第一の事件勃発、降ってくるポエナリ城によってチェイテポエナリになりましたが。
まだ降って来るものもあるので名称増えると思います。

次回の更新も遅れると思います。


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