Fate/Grand Order たっちゃんがグランドオーダーに挑むようです   作:這い寄る影

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裏切られるってことは、自分を鍛える経験でもあるんだよ。
人間色々、仕事も色々だってことを身に染みて知ることになるし、自分がしちゃいけないことを教えてもくれる。
実体験は重みが違う


岡野雅行


六節 「魔女の島」

常識とは共通認識である。

多くの大衆が共通して規範にする行動原理。

故に常識外れの物を民衆は迫害しタブー認識し迫害し排斥するのだ。

それを間違いというのは酷だろう。

生存競争において大多数を生かすために少数を排斥するのは無論の道理。

もっともそれが全て正しいと言うのは無論傲慢だ。

魔女の概念とかがそれにあたる。

魔女が邪悪なのは某宗教の弾圧が大きい。

実際には民間医療を司る癒し手がほとんどだった。

だが民間に広く深く浸食した宗教概念は彼らを駆逐した。

それは都合のいい湾曲に他ならない。

酸っぱい葡萄だからと切り捨て弾圧したに過ぎないのだ。

某宗教の原初の聖人は悪くなくとも。周囲が好き勝手に曲解し都合のいいように捻じ曲げ悪い者認定して切り捨てに掛かったのが魔女狩りの歴史である。

人間、楽であれば都合のいい物に目を向け曲解する。

そこのところを某聖者は見誤っていた。

と言っても島民の治療やカウンセリングにいそしんでいた女性に関係はない。

裏切りに裏切りを重ねた女性に上記の理論は当てはまっても。自業自得という概念は追ってくるものだ。

おとなしく退場しておけばいい物を、幼き自分はまた選択しなかった。

故に現状があるわけだ。

遠見の魔術で海岸線を見る、そこには三隻合体ニコイチで修復され、幻想種の骨や鱗、皮で補強された船が迫っていた。

 

 

 

 

「ロマニ、次の島に着いたのだけど反応は?」

『人類種と思われる反応が多数点在しているよ』

「メアリー、偵察結果は?」

「双眼鏡で見た感じ船乗りの寄り合い所みたいな感じかな、小さな湾口設備がある、早い話、小さな漁村ってな感じだね」

 

カルデアのスキャニング&ダヴィンチ謹製の双眼鏡でメアリーが偵察した結果、小さな漁村があることが判明した。

 

 

「まぁ無人島連荘よりはマシですかな拙者、いい加減船降りて、ゆっくり釣りでもしたいですぞ」

「黒髭のいうとおりだ。所長、ここは皆で休息取った方が良い、アルテミスの頼みもあるしな」

 

黒髭のいう事に達哉も同調した。

アルテミスの住む島からかれこれ4日は船の上だ。嵐にも遭いサーヴァントやマスターは兎も角、人間のドレイクたちが持たないと判断したのである。

もっと長期的に船に乗っているドレイクからすれば大きなお世話なのだが。

ドレイクに死んでもらったら困ると黒髭が説得。

さらに相手は強大な敵だ。

念には念を込めてだ。

ついでにアルテミスのお願いもあった。

それ即ち、島を脱出したいとのことだった。

何度か神霊特有の飛行で島の脱出を企てたそうだが、案の定見えない壁に阻まれ脱出不可能。

宝具まで使って見えない壁を壊そうとしたが、宝具は素通り。

ニャルラトホテプの権能はまさに盤石だった。

故に脱出できるように島には女神はいないという噂を流してくれとアルテミスとオリオンが頼み込んできたのだ。

特にオリオンはなぜか必死だった。

という訳で女神の島という噂も解除しなければならない。

だがアルテミスにオリオンという女神と大英雄の力を借りれるのだ。

やらない理由がない。

という訳で面倒ごとが増えた。

噂を広めるのも一苦労だ真実であるかのように語り他者へと伝染させなければならぬから。

現代であればツイッターやSNSでバズらせれば一発だが。

そんな便利なもので特異点内の住人が生活しているわけもなく。

こうやって手に塩かけてあらゆる手段を使って噂をコントロールしなければならない。

だが先ほども述べた通り、情報伝達技術が発展していない分だけ広めるのには苦労するが。

逆に言えば後のコントロールは楽なのである。

これが現代であればSNSやらツイッターで爆発的に増殖し制御は非常に難しい。

過去だからこそ広めるのは手間だが逆に言えば鎮火や制御もまたし易いというジレンマだ。

それはさておき。とにかくの一間の休息である。

行く島々では噂の散布と資源確保のための交渉事。

船旅では海賊への対処と仕事、揺れる船上ではマスター二人とマシュの心も落ち着かず。

故に久々に適当に噂を流布して陸地で休めるとなれば、これほど楽なことはない。

上陸決定だった。

珍しく海上での襲撃もなかったため。

幻想種の肉を売り捌くだけで済んだ。

まぁこんな小さな港湾施設がある島が存続している時点で海賊の襲撃なんて近海ではないに等しい。

なぜなら海賊が近海にいたなら、こんな小さな町なんてとっくに襲われているに違いないからだ。

なんだかんだで小休憩は挟んでいるのも事実だが強行軍気味であるのも事実である。

三日ほど滞在し少しはのんびりしようという事になった。

島に船をつけて必要最低限の人員を残し下船。

普通の船員は人間であるため有事の際には第一で使った通信礼装と照明弾で連絡を取ることになった。

という訳で下船し全員に小遣い持たせて各々で楽しむことにした。

 

「それは良いのだがマスター。君はすぐ気を抜くと一人になろうとするな」

「それはすまない、長年の癖の様な物なんだ」

 

そして案の定一人でどこかへとふらりと居なくなってしまった達哉に皆が気づきパニックにとはならない。

達哉の来歴なら仕方がないことであるし第一探査範囲から外れているという訳でもない。

それに盗賊の類なんぞに襲われても余裕で対処できる。

それにオルガマリーとマシュだけには話は通していたらしい。

岩場で一人釣りでもしてると。

達哉は今のところ頼られる側だ。多くの物を抱え込んでいるのに第一第二での負い目もある。

チェイテ特異点で克哉に愚痴り多少は解消されたが。その分を取り返すが如くの追撃である。

そりゃ一人になって考え込みたい時もあるという物。

ここ最近は一人になる回数も増えている。

これはいけないとエミヤは考えていた。このままでは思考の袋小路に陥ると思いエミヤはクーフーリンに相談したのだが。

 

―言っておくが俺はなにもできねぇぞ、俺はケルト思考だからな好きに生き理不尽に死ぬ、それをよしとする人間だ。だから達哉のおごりはある程度はどうにかできるが根っこの部分はどうにもできねぇ―

―随分弱気なことを―

―俺は孤独を孤独と感じられねぇ人間だからな、良くも悪くも人間関係に恵まれていた。だがテメェはちげぇだろ―

―・・・―

―俺もできうる限りのことはする、大人としてな、だが悔しいが奴のいうとおりできねぇことはできねぇんだよ。孤独であることの辛さはオルガマリーの嬢ちゃんも知っちゃいるが、今のところ達哉の荷物を分け合える余裕はねぇ、両方、いや三人ともか。分け合った荷物と自分の手荷物で手一杯だ―

 

そう達哉、マシュ、オルガマリーは互いの心理的荷物を分かち合い背負っている。

それでもう手一杯なのだ。

達哉もオルガマリーが背負っている荷物の重さを知っている。逆にオルガマリーも達哉の背負っている荷物の重さを知っている。

故に互いに譲りあってしまいこのざまで。

ならサーヴァントの誰かが手を貸すべきなのだろうが。

生憎と達哉とオルガマリーの孤独を理解できる人材は限られている。

その部分はマシュでさえ手が出せない領域なのだ。

生まれこそ恵まれていないが周辺の人間の心理的環境に恵まれていたのがマシュだ。

すれ違いもなく人間の善性を信じられるいい子になった。

それは裏を返せば社会的人間の心の闇に触れてこなかったという事である。

その闇こそ裏を返せば孤独というものである、達哉やオルガマリーの感じてきた孤独をいまいち理解しきれていないのだ。

故にそこの部分に共感できず背負いづらい。

他のサーヴァントも同様だ。孤独とはある種無縁の生活か割り切れてしまう環境にいたから背負えないし手を貸せない。

だがエミヤは違う、別種でありながら同族に位置する孤独をしているからこそ。

 

―テメェがキーマンだ。何とかしたいならテメェでぶつかってみろ。フォローはするからよ―

 

だからこそクーフーリンはエミヤに達哉の事を託した。

無論全投げではない、フォローも入れると確約した。

大人として最大限できることをクーフーリンも、カルデアサーヴァントや抑止のサーヴァントたちも行うことを決意している。

これはサーヴァントたちの物語ではなく達哉たちの物語だから。

せめて多少でもいい結末の為に全力を注ぐのは当然の事である。

だからエミヤは第二特異点での指摘と今回の課題を乗り越えて背負うべく達哉と対峙したのだ。

どっこらせとエミヤは達哉の横に座る。

 

「自分が嫌になったかね?」

「そうかもしれないな・・・というか疲れているのかもしれない、自分でもよくわからない」

 

達哉とて過去の反省を踏まえて周囲によく相談している。

だがそれが逆効果になりつつあるのだ。

自分が周囲の負担になっているのではないかと。

 

「もし君が。自分が周囲の負担になっているのではないかと考えているならばそれは見当違いも良いところだ。むしろ我々こそ頼りにしているのだよ」

「そう・・・なのか?」

「君のお陰で目が覚めたサーヴァントも多い、君は十分頼りにされている側だ。むしろ荷を負わせてないか皆心配してるのだよ」

「俺はそこまで・・・いやそれこそ傲慢か」

 

謙遜も行き過ぎればそれは傲慢である。

まぁどこぞの王のようにプライドエベレストでも傲慢の極みだが。

何事もそこそこに収めるのが良い。

 

「そうだ。私もどこぞの王の事は言えん、謙遜と考え無しの押し付けという傲慢の人生だった」

「そうなのか?」

「それでこんな様だとも。当時の私はこの魔術で誰かを助けられたと思いあがっていった。結果奴に嵌められた。無様なものだよ、剣を振るえば人が死ぬという当然の結果がわからなかった。そこに発生する恨みの強さもな」

「それでどうなったんだ?」

「仲間に売られて絞首台送りさ」

「・・・それでも」

「うん?」

「それでも誰かを救ってきたんだろ? 世の中法で裁けない悪がいる、政治家は言うに及ばず、この世界には魔術師なんてものがいるし、誰かが手を汚さなきゃ救えない命があるはずなんだ」

 

エミヤの気持ちも達哉は若干わかる。

法では裁けぬ悪はこの世に存在する、新世塾を運営し極端に言えば世界征服をもくろんでいた須藤竜蔵やその取り巻き共なんかがそうだろう。

そういう連中がこの世界にはうようよいるのだ。

世界平和だの人類進化だの根源到達だののためなら何でもやるろくでなしが腐る程いる。

加えて魔術協会三大部門の内の一つである時計塔は世界各国の政治界にもがっつり噛んでいるのだ。

危険な封印指定魔術師を隠匿できているうちはいかに一般人に犠牲が出ようと露見するまで手出しもしない。

だからエミヤは確かに殺してきただろう。されどそういった連中も片づけてきたのだ。

結末こそ妥当とは言え。

それは救えるだけ救って後の面倒を見なかったからこそ起きたある種の悲劇であり。

故に悪か正義かを断ずることは誰にもできない。

現に誰かが手を汚しているからこそ現状の世界は均衡を保っている。

必要悪は必要のように正義の味方もまた必要なのだ。

だから間違ったなんて言わないでほしいと達哉は言う。

出なければ誰かを助ける上で出た犠牲と救った誰かが浮かばれないではないかと。

故に抑止の守護者であってもエミヤは確かに誰かにとっての英雄なのだと。

 

「ハハ、励ますつもりが。励まされてしまったな、ああだからか」

 

そして構図は逆転していた。

エミヤが当初、達哉を励ますつもりが。

達哉がエミヤを励ますという構図になっていった。

そこがエミヤと達哉の違いなのだろう。

達哉は周囲の人を顧みて人として強く成長した。

エミヤは周囲を顧みず英雄としてなりはててしまった。

それに自嘲の苦笑をエミヤは漏らす。

 

「なにがだ?」

「いや個人的なものだ。とにかくだ私たちは君たちの為にここにいる、そう決めているし覚悟も皆出来ている」

 

マスターとマシュの三人を守り切りこの旅路を完遂させる。

長可も宗矩も書文もマリー・アントワネットもシグルドもブリュンヒルデもクーフーリンも孔明もだ。

召喚された皆が人理とその保全に挑むマスターとマシュの為に全力をなげうつ覚悟でいた。

聖杯で願いを叶える訳でもなくマスターたちとマシュに忠を尽くすと決めていた。

エミヤも今ここで腹をくくった。

彼らの為にともに全力で駆け抜けると。

 

「だからこそ君はもっと周囲に甘えても良いんだ。でなくば私みたいになるからな」

「そうか」

「そうだとも、だから君たちは真っ直ぐ進め、道は私たちが切り開く」

 

それが大人の役割だからだ。

 

「そうかそうだよな、なら遠慮なく甘えさせてもらうよ、エミヤ、木刀の投影できるか?」

「それくらいは容易だが。何する気かね?」

「互いに色々、あるし、俺はエミヤと打ち合ったことがない。互いに汗流して頭空っぽにする」

「ハハ、それは良い、だが私とて英雄の端くれだ。付いてこれるか?」

「付いていくさ」

 

二人で愚痴りあってもドツボにはまる。

ならここは汗でも流そうという提案にエミヤも苦笑気味に乗った。

そしてエミヤも理解する。宗矩の気持ちを未来ある若人に己の技術を託し、道しるべとする。

いい物だなと。

オルガマリーとの鍛錬では気持ちは曇っていくばかりだったが。

吐きだし希望を見出した以上、それらが反転する。

この特異点が終わったら自身の近接技術をオルガマリーに叩き込むことを決めた。

地味にオルガマリー地獄確定であった。

それからしばらくして。

港に戻ると。

 

「よーしゃ!!」

 

銛を持った長可がどこぞの無人島生活の芸人のごとく、海に潜って魚を取って桟橋に上がってきていた。

桟橋に上がってきていた。

他の男鯖もパンイチになって海に潜っては海産物を取っている。

珍しくヘクトールも参加してはいるが釣りスタイルの方が良いと釣り竿を垂らしていた。

 

 

「おっマスターにエミヤ、何をしていたのだ?」

 

シグルドは髪を片手で掻き上げつつ、桟橋にやってきた二人に問う。

案の定シグルドも素潜りしてカルデアからリストアップされた食べられる海産物を男衆で取っていた。

 

「浜辺でエミヤに稽古つけてもらっていた。」

「そうか・・・」

「ところでそんなに海産物取って良いのか? 日持ちしないだろ」

「所長とエミヤが速攻で料理するから大丈夫との話だが・・・」

「ちょっとまて。私もか?!」

 

海産物は足が速い、いかに船に氷室を用意しているとはいえ限度というものがある。

だから海産物は取ったその日のうちにというのは鉄則だった。

それゆえに調理スキルを持つエミヤやオルガマリーがそこらへん酷使されるのは当然というほかないわけで。

 

「休みを!! 休みをくれぇ!!」

「いや、貴殿はこの前のバーベキューで仕事を放棄して、所長に仕事を押し付けていたではないか」

「ちょっとまて、それはそれ、これはこれだろう!?」

「諦めた給えよエミヤ殿、ちらっとあの時様子を伺ったがかなり切れ散らかしている上にヤケクソだったからな」

 

エミヤの休みをくれ発言に全員が首を横に振るう。

バーべキューの時にせめて調理に参加していればこうもならなかった。

なんせ料理できるサーヴァントと言えばエミヤだけである。

マスターではオルガマリーだけ。

カルデアに帰れば身の上事情が無ければアマネの部下にならず、中国か台湾あたりで自分の店を持って行ったIFが想定できるくらいには腕のあるウォンと実際結構

料理できる人材が少ない。

故に前の島でのバーべキューの際に調理に参加しなかったエミヤに対しオルガマリーは並々ならぬ恨みを抱いていた。

悉く地雷踏むエミヤが哀れである。

 

「そういう訳だ。諦め給えよ」

 

書文がエミヤの肩をぽんと叩くとエミヤが崩れ落ちる。

別に拳技を使ったわけではない。

あまりの仕事量に崩れ落ちただけだ。

カルデアでは24時間の酷使。

特異点では技術的酷使に加えて食材加工の酷使。

そして本特異点ではポセイドンを向かい撃つべく固有結界の酷使が待ち受けている。

しかも固有結界が破られたら令呪やら石割機による再展開も待っている。

故に気分はフォアグラ加工されるアヒルの様な気分だった。

だが全員、それぞれの役目に邁進し働いているため文句も言えない。

孔明だって魔術師というだけで、洗脳と知識の強制インストールによる酷使無双である。

カルデアではオルガマリーだって特異点の出来事の書類改ざん作業に鍛錬、採取した食材の加工。

達哉は鍛錬や座学は誰よりも行っているし、施設修繕や特異点に投入可能な装備の試作運用をしている。

マシュでさえ鍛錬にセレシェイラを筆頭とする記録係たちと共に特異点内での記録改竄作業とカバーストーリーの構築もしている。

ロマニだって忙しい、カルデアでは特に破損の激しいAチームとBチームの式島律のコフィン維持と修理、特異点内では医師的観点からのアドバイスと医療指導があるのだ。

ダヴィンチ? 酷使無双されて発狂するレベルでエミヤより酷使されているのである。

カルデアスタッフも無論の事だ。

という訳でエミヤは何も文句言えない訳で崩れ落ちる他なかったわけである。

 

そんな時である。

 

『こちらマシュです、先輩方男衆は指定のポイントに集合してください』

「なにかあったのか?」

『イアソンさんが絶賛発狂中です、女手では足りないので。来てもらえると助かります」

「イアソンさんが発狂?」

『はい、消滅したはずのメディアさんが晩年の姿で再召喚されていて。この島で薬師をしていて、今道でばったりと出会って・・・はい・・・』

「・・・わかった、今そっちに向かう」

 

所謂連鎖召喚、あるいは代替召喚という奴だった。

サーヴァントの姿は基本全盛期に呼び出されるものだが。

どの側面をもって全盛期と呼ぶかによってズレが生じる。

術師として極まっているのがメディア・リリィではあるが策謀家としての全盛期は晩年期であろう。

まぁどちらにせよイアソンのトラウマには変わりがない。

特にシチュー関連とか。

という訳で、現場に急行、他の男どもは関わりたくないとばかりにノルマ達成できていないと拒否。

素潜りやら釣りやら続行する形へとなっていった。

そして現場に着くと。

 

「俺も親父みたいにシチューにする気だろ!! 親父みたいに!!親父みたいに!!」

「しないわよ!!」

 

夫婦喧嘩が繰り広げられていた。

オルガマリーは無論の事、護衛として随伴していたブリュンヒルデやマシュは困り顔である。

今更、兄の言葉が返ってくるとは思わなかった。

痴情のもつれは繊細で扱いが難しいと今の目の前の光景を見て達哉は思う。

 

―父さんよくこれに似た事例を解決できたな―

 

と内心思いつつ頭を抱えた。

 

「状況は?」

 

それでも話さなきゃ話は進まない。

メディアと言われればまず、その策謀術が有名である。

躊躇なく弟をぶっ殺して。敵軍の気を逸らしたり。

イアソンの王位を認めなかったペリアースを若返りの秘術の工程をすり替えて娘たちに謀殺させたりなど。

あとイアソンの浮気の件で盛大にやらかしたのだ。

そりゃイアソンにとってはトラウマだ。

本特異点では裏切り前提で若いころの姿で召喚され反省なんてしていない無慙無愧な状態の頃のメディアの悪辣っぷりを見て実際にポセイドンやら黒髭海賊団&ドレイク船団の介入がなければ魔神柱行きだったのだからそりゃ晩年の苦労をして改心したメディアであっても信じられないだろうことは明らかである。

まぁぶっちゃけこの神話的案件についてはイアソンの政治力の無さ及び甲斐性の無さに起因する事でもあるため。

イアソン2、メディア3、ヘラ5くらいになるのだ。

元話と言えばヘラからアフロディーテにエロス経由での策謀が根幹にあるのだから仕方ないと言えば仕方ない。

神が介入しなければイアソン4、メディア6くらいの悪さなのだが。

まぁそれはどうでもいい、古今東西、男女の揉め事なんてのは面倒ごとというのは決まっている。

 

「メディアさんとイアソンさんがここで再会してからこれです。アタランテさんは森に向かって狩りに向かっている上に救助要請に応じないため、こんな事態に」

「・・・誰も首を突っ込みたくないだろ痴情のもつれに」

「まぁ、今さっきよく理解しましたけど。・・・これでは所長があんまりです」

「孔明はどうした?」

「サモライザーから出されるなり口八丁でにげました」

「おおう・・・」

 

孔明、状況を見て。島の情勢を知るという名目の元逃走。

令呪で強制させても良いが、令呪の再装填にはカルデアに戻らないとできないため。

ポセイドン戦が控えている以上使えずこのような状況になっている。

 

「二人も不味いが。それ以上に所長が不味い」

 

そして痴話喧嘩を繰り広げているイアソンとメディアの横でオルガマリーは作画・武内崇ではなく作画・所十三になっているレベルで切れている、具体的には武丸君と同じ表情だ。

こうなった原因は一切二人がオルガマリーの説得を聞かず、孔明が敵前逃亡したのが原因で顔面武丸になっていた。

決して女子のしていい表情ではない。

というか後ろ腰にぶら下げた特注品のホルスターに収められているリペアラーに両手を伸ばしつつあった。

握られたが最後、イアソンとメディアの顔面がRー18禁レベルのグロさになることは確定してしまうと達哉は判断。

それ以上に状況がヒートアップしている。

イアソンは剣をメディアが短剣を取り出した。

同時にオルガマリーが後ろ腰のリペアラーに手を伸ばす。

 

「そこまでだ」

 

瞬間移動したかのように達哉がイアソンとメディアの間に割って入る。

すでに二人の武器は叩き落としていた。

それと同時にマシュも動きオルガマリーの両手を握って拘束する。

 

「坊や、いったい何を・・・」

「時止めできるって話本当だったのかよ」

 

イアソンだって如何にカリスマ特化と言えど逃げに徹すればヘラクレスから逃げ切れるくらいには爆発力はすさまじい。

故に周りがすごすぎるだけでイアソンだって一流の戦士だ。

達哉の剣の数撃くらいは見切れる。

メディアとて神代級の魔術師だ。感知結界を張っている以上、達哉の動きくらいは察知できる。

両者の感知網を搔い潜り、武器を叩き落とすとなれば至難だ。

それを軽々と達哉は成す。

ノヴァサイザーによる時止めと鍛え上げた剣術によってだ。

 

「というか。アナタ。アポロン神の気が強すぎる、アポロンの使徒ではなくて?」

 

だがメディアの警戒は解けない。

卸しているペルソナがペルソナだ。

アポロンの所業を知っているサーヴァントならまず警戒される。

 

「これでいいか?」

「!?」

 

メディアが驚愕に眼をひん剥いた。

一瞬にしてアポロン神の気配が弱まり、別の神格の気配が強くなる。

達哉的にはペルソナをチェンジしただけだ。

アポロからシヴァにだ。

神卸とは本来、多大な修行に信仰訓練が必要だ。

それこそ一族の秘術とかそんなレベルである。

達哉やオルガマリーのようにポンポン変えれるようなものではない。

最もペルソナ使いと神卸の術は根幹から異なるものでペルソナは異能に近いのだが。

早い話神卸は技術、ペルソナは異能といった感じ。

生憎とメディアはペルソナ使いと出会ったことがなく区分分けができていなかった。

目の前で卸して憑依させている神が速攻で変わったようにしか見えない。

 

「貴方、ソレなに? 一瞬で纏う気が変わったけれど・・・」

「ペルソナって言う異能だ。自身の人格に合わせてそこからつないで深層心理に揺蕩う神格の欠片を卸すって言う感じだ」

「・・・坊や、それはそれですごいことなんだけど・・・」

 

最もそれはそれで異様な異能だ。

イゴール曰く、最近、フィレモンを介さずともペルソナ使い増えたものの、それでも基本的にワイルド以外は一人一体で後期型に進化するというのが原則だ。

故にフィレモン契約型は異様なのである。

契約すれば相性はあれど基本的に複数のペルソナを所持し卸し制御できるのだから。

故に興味深そうにメディアは達哉を見た。

現状が一旦冷える、それを見逃さずオルガマリーがため息吐きつつ言った。

 

「それで、過去の事をほじくり返して。痴話喧嘩はやめてほしいのだけれど?」

 

くだらない過去を持ち出して痴話げんかはやめてほしいと苦言を言う。

本人達からすれば切実な問題なのだが。

状況がそれを許してくれるはずもない。

 

「だってこいつは親父を・・・」

「アンタがちゃんとした根回ししてなかったのがわるいんじゃない? 第一にセルフギアススクロールくらい交わしなさいよ。知り合いにそれくらいできる魔術師いたんでしょ?」

「ぐっ」

 

其処を突かれるとイアソンも痛かった。

イアソンが親父を説得できなかった、馬鹿正直に言う事を信じた。

現代魔術師においてそれはただの馬鹿である。

言葉に頓智利かせてだまし討ちなんて日常茶飯事だからだ。

本当に王位が欲しいならセルフギアススクロールくらい交わしておけというのがオルガマリーの言い分である。

スクロールの調達も現代の魔術より簡単なんだから出来るだろうという話だ。

神秘が満ちている時代なんだから当たり前だろうという話であろう。

 

「それにいくら何でもシチューはな」

「タツヤの言うとおりよ。策謀家なんだったらもっとスマートにやりなさいよ、スマートに」

「あのね、そういわれたって女の情熱は」

「感情に任せてやった結果が、晩年の結果でしょ?」

「そーだ! そーだ!」

「イアソン、アンタ。浮気の件は同様に擁護もできないからね」

 

メディアに対し心理的レバーブローを加えていたオルガマリーに対し自分は何も悪くないと同調していたイアソンに今度は矛先をオルガマリーは向ける。

嫁をフォローするのが旦那の務めという物。

如何に邪険にすれど、振るならささっとしろと言う話であり。

そこまでメディアを追い詰めた神とフォローも入れず何もしなかったイアソンにどうのこうの言う資格はない。

 

「はぁ全く、父さん、よくこの問題を弁護士抜きで解決できたな」

 

達哉もいい加減嫌気がさして来たからこその台詞だ。

現代では法整備もされて弁護士連れてくればいいのに兄の克哉曰く巻き込まれてよく独力で解決したなとか思う訳で。

痴話喧嘩なんて本当に犬畜生も食わないと思うわけだ。

 

「とりあえず。メディアの家でゆっくり話しましょう」

「おい、正気か? カルデアのマスター?! 相手は」

「それは承知の上よ、大丈夫、礼装は装備しているしペルソナもある。精神汚染や呪詛は食らわないわ」

「ほんとソレね、神卸相手に私の魔術が効くかどうかだし、持っている礼装も神代クラスだしでお手上げよ」

 

普通ならばメディアの根城で暢気に話すなど自殺行為だ。

特に策謀に秀でて神代魔術の最高峰の一角の名に連ねるにふさわしいメディアの工房に行くなんて正気沙汰ではない。

だがペルソナとアマラの礼装は彼女の魔術も容易にはじく。

故にメディア的にはお手上げ。マシュを人質に取ろうものなら。

達哉のノヴァサイザーが炸裂し首が飛ぶか、メディアは知らないがオルガマリーの固有スキルのヴォイドザッパーで工房事真っ二つにされるかの未来が待っている。

故にやらないしやれない。

カルデアと邂逅した時点でメディアは詰んでいた。

故に基本キャスタークラスのサーヴァントがペルソナ使いと相対するのは非常に不利なのだ。

アマラのアクセサリーで武装しているなら猶更である。

向こうでは神霊跋扈する戦場が主戦場で主な舞台となる故にアマラのアクセサリーの類はこちらの神霊クラスにも十分通用する代物だ。

物さえ用意できればサーヴァントの精神支配くらいどうとでもなる。

閑話休題。

という訳で5人はメディアの工房へと訪れることとなった。

内装は錬金術師の工房と普通の占い館を合わせたような構造をしており。

多重に結界が敷かれていいる。

使い魔の竜牙兵が魔術でプログラミングされたとおりにせっせと作業をしていた。

メディアはそれらに椅子を用意させ自分で茶葉を淹れて、お茶を作る。

紅茶でも烏龍茶でも緑茶でもないそれは何なのか。

万が一もあるため、オルガマリーが右米神を右人差し指で叩いてコンタクト型レンズの分析機能を立ち上げて主成分を確認。

現代では健康用意品に使われる薬草の類をおそらく天日干しにして作ったものであり主成分としては問題なし。

達哉とマシュにレイライン通信でそれを伝え、何もないことを伝える。

いくら礼装とペルソナで固めているからと言って油断はできないからだ。

沿うこともあって全員が落ち着いて席に座り卓を囲む。

 

「わぁ、美味しいです」

「そういってくれるなら、私も手に塩掛けて作ったかいがあるわ」

 

お茶は普通に美味かった。

マシュが普通にほめてくれてのかメディアの表情も綻ぶ。

 

「よく魔女が淹れた茶なんて飲めるなお前ら」

「はん、みんなを都合よく扇動して使っていた男がよく言うわ」

「てめぇ・・・」

「ハイハイ、口を開けば喧嘩するのやめなさいな、ね?」

「「スイマセン・・・・」」

 

オルガマリーがシュレディンガーを呼び出しヴォイドザッパーを起動。

シュレディンガーの大鎌の刃部分が陽炎のように揺れ空間を削り取っていることを確認した二人は謝るしかない。

万が一があってはいけないと、達哉もマシュもオルガマリーを取り押さえるべく一瞬身構え。

二人が謝り倒したという事もあってオルガマリーは矛を収め。

マシュと達哉は椅子から浮かした腰を再度落ち着ける。

そして事情説明が開始され、是非にメディアの手を借りたいという事を説明したが。

メディアから帰ってきた返事は否だった。

 

「一応、幼いころの私の記録も座に刻まれているから言っておくけど、私じゃ力にならないから断るのよ」

「なんでまた」

「ミァハ、いやニャルラトホテプだったかしら? 生前に一敗、今回で一敗、加えてそいつが操っている黒幕に一敗だもの、そして今回の相手はミァハとポセイドン。言っては悪いけれど私では足手まといになるわ」

「それ言ったら魔術の腕なんて私とメディアじゃ月と鼈なんだけれど」

「オルガマリーのお嬢ちゃん、魔術の腕は関係ないわ、アナタたちはペルソナやデミサーヴァントという私も凌駕する強力な力があるし、心が強い。だから私なんて必要ないわ」

 

言っては悪いが。メディアはパオフゥたちやらとは違って出来た大人ではない。

故に今でも聖杯を求めているのは否定できないし、故に付け込まれて敗北をすでに喫している。

子供たちの為に力になってやりたい、それも本音だが。

疼くのだ。冬木の聖杯戦争で、影と蟲爺の策略にはまり愛しいマスターを殺してしまったという記録。

そして本特異点でも影に一敗、影の操る黒幕に実力で一敗、生前に一敗。

最早心がぽっきり行ってしまっていった。

これにはイアソンも同情した。

ミァハに徹底的に絡まれるとこうなるのかと。

尚、影に絡まれてもっとひどい目に遭っているのが達哉だという事を知らないのはイアソン的には幸せなのだろうか。

 

「図太さはお前の長所にして短所だろうに、それはどこ行った」

「此処までコテンパンにされれば嫌でも謙虚になるわよ」

 

そういってメディアはため息を吐きつつティーカップを置いた。

まるでそれは疲れ切った老婆のように見えた。

 

「そうか・・・」

「そうよ」

 

イアソンもそれに納得し。

先ほどの痴話げんかしていた血気はどこへやら。

しんみりした空気が流れだす。

 

「また。あの雰囲気を味あわされるのだとしたら私は震えて立ち上がれない」

 

ニャルラトホテプの策略を味わい殴られ立ち上がれるものこそごく少数なのだ。

普通ならば立ち上がれない、心が折れて耳を閉じ口をふさぎ孤独に暮らす。

晩年のメディアのように。

だが達哉はそうはならなかった。周りのフォローがあっても立ち上がる選択をしたのは達哉自身の強さだから。

達哉やマリー・アントワネットと強い心の持ち主がいるから錯覚しそうになるが。

立ち上がれないものは立ち上がれないのだ。

 

「だからごめんなさいね、私はついていけないわ」

「そう、分かったわ」

 

オルガマリーはすんなりと同意した。

つい最近まで倒れている側だったから。達哉やマシュが手を差し伸べてくれなければ立ち上がれなかっただろうからだ。

座っていたい気持ちはよくわかる。

 

「所長・・・いいんですか?」

「いいのよ」

 

その苦しみがまだわからぬマシュの問いにオルガマリーは答える。

だがメディアはそれでもと。

 

「でも後方支援位はするわ、幸いにも幻想種の素材の扱いにはなれてはいるし、薬作りの知識はある、素材さえ持ってきてくれれば、船の強化、薬の製造位は受けおってあげる」

「ええ、十分よそれで」

 

メディアは戦闘不能でも最善手は尽くすと言った。

オルガマリーはそれに頷き協定はここになったのだった。

そして4人が立ち上がりメディアの工房を後にしようとしたとき。

 

「ああ、言い忘れていたけれど。次の島にもサーヴァントがいるわ。そいつは是が比にでも仲間にしておきなさい」

「なぜ、というかなんでそんな情報を」

「隣の島が気になってね。以前来て隣の島に向かうって言っていった商業船の船員に使い魔をつけてみていたのよ。そしたら次の島にはサーヴァントが居て神霊も屠れる宝具を持っていることが分かったわ」

「そいつの名は?」

「ダビデ、五発の石の投擲で巨人ゴリアテを倒した存在にしてかのソロモンの父、そして十戒が封じ込められた禁忌の箱を持つ男。名はダビデ」

 

ダビデと言えばゴリアテを倒した逸話が有名だが。

それがなぜポセイドンに対する切り札になるかわからなかったが。

メディアが言うなら、自分たちも知らぬ切り札を持つのだろうと達哉、マシュ、オルガマリーは思う。

絶望的な戦いに一筋の光が見えたような気がした。

最も後に本当にとんでもない物を持って来たなと頭を抱えることになるのは知る由もないことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




すいません病状が去年と同じ状態になったのと公開予定未定のCCCコラボのデミヤ部分だけ書いていて遅れました。
久しくニャルニャルしてないからそっち方面に創作意欲が爆発しまいました。
まことに申し訳ない。

特異点内だと噂の拡散に時間が掛かるんですよね、第一の場合はフランス上層部を抑えたから素早くできましたし第二の場合、ニャルがカエサルやらネロのカリスマを利用して一気に披露目させていましたが。
第三特異点だと島巡りをしながらなので効力発揮に時間が掛かります。
現代だとSNSやらX使えってバズらせれば一発で済むんですが。
逆を言うと現代でニャルを相手した場合、SNSやらXでの情報操作で手軽に終末起こせるニャルが相手という訳で。
情報伝達技術が高まるたびにニャルも強大になっていくまさに皮肉ですね。


メディア・リリィ「私をリリースして、成長した私を召喚!!」
メディア「幼いころの私ぃ!? 私を巻き込むんじゃねぇ!?」
イアソン「シチュー怖い、シチュー怖い、シチュー怖い!!」



ちなみにメディアではペルソナ使いには勝てなかったりする。そりゃ各種無効どころか反射まで持ち出してくるからそもキャスタークラス事態がペルソナ使いと相性最悪。
と言っても今回は一から十まで反省している、ノーマルメディアなので後方バックアップの約束は取り付けましたが。
彼女自身、ニャルにコテンパンにされた挙句、魔術王(仮)に実力でコテンパンにされたので、仲間には加わらない感じです。
と言っても説得の前段階で二人して所長の説得聞き入れなかったから所長、表情武丸君って顔芸してますけど。
所長キレ芸できるキャラだから使いやすいのよね顔芸的な意味で。

ニャル的には第二でやりたいことやったから第三得点は実際放棄済み、試練になるからとダラダラやっておりニャルニャル展開がそんなにないんですよねぇ。
強いて言うならマシュをニャルって覚醒させるという役割の特異点だけだったりする。
即ち全部マシュの為に用意されたものだったり
まぁそれも第三終盤ですんでニャルニャル展開はまだ先です。
ちなみにアルテミスは相手がニャルラトホテプの化身&本霊に近いポセイドンと聞いて何か仕込みをした様子。

次回は襲撃か羊飼いかどちらか決めかねてますん。
それで今年の更新はこれでラストになるかと。
鬱気が本当に酷くて更新どころじゃないです。
というか家族がアレで特に弟が阿呆過ぎてスネイルみたいに私が企業だになりかねません。

インフル疑惑があるのに出勤するとか阿呆なの、ウチの弟、接客業してのに馬鹿なの死ぬの?

これ以上愚痴を描くとスネイル化しかねないのでやめときます。

では皆さま少し早いですがよいお年を~
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