学園祭を乗り越えた私達を、次に待っているのは、期末テスト。大きな本校舎との勝負では、最後になるだろう。
「カルマ君、トップを取る心構えはありますか?」
「さあねぇ…バカだから、難しいことわかんないや。」
こうは言っているけど、最近のカルマは、ちょっとした暇な時間ができると、すぐに勉強を始めるくらい頑張っている。カルマは、努力をほとんど表に出さないんだよねぇ…。
殺せんせーは、今度こそ全員50位以内を目標にしようといっている。1学期の時は、急に範囲が変更されてだまされたりして、大変だったけど…。成長した今なら、できる気がする!!
「でも、そう上手くいくかな…。A組の担任、理事長先生に代わったらしいんだよ…。」
あの人は、流石にやばい……。殺意や憎悪を洗脳して、殺せんせーと同等並みのスピードで授業を進めていく、超人…。そんな人が全ての教化を教えた人達と勝負しないといけないのか…。
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みんなで山を下りると、浅野君が立っていた。
「何の用だよ?お前。」
「君たちに依頼がある。単刀直入に言う。君たちにあの怪物を殺してほしい。」
浅野君が言うには、理事長先生の教育では、凡人ではついていけない。しかし、浅野君には高校生になってもみんなが必要だから、私達がA組を負かすことで、理事長先生の教育方針を殺して欲しい、という事だった。凡人とか手下とかって言い方してて傲慢だけど、頭を下げてまで頼んでくるなんて…。これは、答えるしかないよね。それにしても、この親子の関係は大変なんだなぁ……。
「え?他人の心配してる場合?1位取るの君じゃなくて俺なんだけど。」
出た、カルマの挑発……。
『それに、浅野君に言われなくたって、私達が勝つつもりだよ?』
「ふっ……面白い。ならば僕も本気で行かせてもらう。」
そうして会話は終わり、カルマとともにアジトへ帰る。さっきの事もあり、すぐに勉強を始めると、カノさんがやってきて、私たちがやろうとしているワークをのぞき込む。
「お~、懐かしいねぇ!どれどれ、教えてあげようか?」
「おい、カノ。お前、教えられるほど勉強できないだろ…。カノンの邪魔はするな。」
というキドさんの静止も聞かず、問題を見始めるカノさん。しかし、そのまま固まってしまう。
「カノンちゃん…。こんな難しい問題やってるの…?」
『あ、それはかなり難しい応用問題のやつですね。そのあたりだと、私もカルマに教えてもらわなきゃ解けないんですよね~。』
「そ、そっか…。」
高校の範囲が出まくるのに加えて、中学の範囲でもすごく難しい問題が出るし、カノさんが驚くのも無理はないだろう。殺せんせーは、今回は高3レベルの問題も出るだろうと言っていたし、もっと頑張らなきゃ…。
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そして、決戦の日。
私達が身に着けた第2の刃を、殺せんせーに見せる!!!
──英語──
やっぱり、問題量も難易度も途轍もなかった。他の教化も同じかそれ以上だと考えたほうがいいだろう。
「リスニングえぐかったな。ビッチ先生でもあんなにボキャブラリー豊富じゃねえよ…。」
私、英語はまぁまぁ得意なのに、結構ギリギリだったな…。
──社会──
やばい、マニアックな問題が多すぎた…。それに記述も多くて、少しでもうろ覚えがあるとそれだけで詰む…。自信ないな…。
──理科──
理科は、何とか切り抜けられた。でも、ここまでで大分疲れたな…。まだあと2教科ある上に、私の勝負教科であり、ラスボスともいえる存在の、数学がまだある。気を引き締めていかなくちゃ…!!
──国語──
「A組のやつら、覗いてきたんだけどやばかった…。ただただ狂ったように集中してたぜ。憎悪てあんなに強いパワーになるんだな…。」
それに、あの雰囲気の中で平然と集中できる浅野君もすごい…。
──数学──
ラスト前なのに、漸化式の問題…!?一応カルマに教わったことがあるけど、中学のテストで出すなんて…。
しばらく解き進めていくが、やばい、つまった…。残り時間も少ない。次の問題も見ておこう。
…!これは…。
こうして、怒涛のような期末テストは終わった。
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「さて、結果が返ってきました、細かいことを言うのはよしましょう。今回の焦点は、全員トップ50をとれたかどうか。では見てみましょう。」
順位表が張り出される。私は……10位!!そして、クラス最下位の寺坂も、47位だった。ということは…。
「「「全員トップ50、達成ー!!」」」
私達は、無事に第二の刃を身に着けることができた。
後で聞いた話だが、あの数学のラスト問題は、到達できたのは3人だけ。正解できたのもカルマと私の2人だけだったそうだ。それに加えて、カルマはそこまでの問題も全問正解。ほんとに凄いなぁ…。
でも、あのラスト問題は、みんなと1年過ごしていなければ、できなかったような問題だった。
『カルマ、学年1位おめでとう!』
「花音も、数学3位おめでとう。」