神さえも予測できなかった運命を辿る少女の物語   作:~時雨~

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17.進路の時間

もう2月。未来への2月。別れを前に、自らの進路を決めなければいけない季節。卒業まで、暗殺期限まで、後32日。

 

「カルマは、どこの高校へ?」

「うーん、俺は、椚ヶ丘に残るよ。追い出したはずの奴が、戻ってきて自分らの上に立たれた屈辱的な顔をあと3年も拝める♪………それに、タイマンの学力勝負で面白そうなやつって、椚ヶ丘にしか居ないんだ。」

 

あー、浅野君か……。確かに、全国模試1位だもんね……。でも、もう、みんなとお別れか……。

最近、私のなりたいものが見えてきた。といっても、具体的ではないが。

 

「花音はどこ志望だっけ?」

『私は、王蓮寺学園付属高校がいいかなーって思ってる。』

 

椚ヶ丘市から電車で少し行った、巡ヶ丘市にある学校だ。全寮制の学校で、そこに決めた理由は、ずっとメカクシ団のアジトにお世話になってたらダメだと思ったから。学力的には、無理もしすぎず、低すぎずの所なので、色々なことに挑戦したいな、と思っている。

 

「おー、あのオシャレなとこだね!」

 

 

●○●^・ω・^●○●^・ω・^●○●

 

 

そして、受験の日がやってきた。

今日までしっかり勉強してきたし、そんなに無理した所じゃないから、多分大丈夫たと思うけど………やっぱり不安だなぁ…。

と、考えながら歩いていると、聞き覚えのある声がして、走る。すると……

 

「フレーー!フレーー!梅宮さーん!わああーーーー!!!」

 

殺せんせーの分身による、合同見送りもどきだった。

 

「あぁ!もう、次の所へ行かなくては!!では頑張ってください!」

 

そして、直ぐに飛んで行った。…相変わらず滅茶苦茶だ……。まぁ、頑張りますか。

 

 

●○●^・ω・^●○●^・ω・^●○●

 

 

「皆さん、第二志望以内で全員が合格! やりましたね! そして、この時期にやることといえば…………編集作業です。」

「「「なんでだよ!!」」」

 

急にどうした……。締切ギリギリまで終わらせられない執筆家みたいなコスプレまでしちゃって……。

まぁ、それは置いておいて、私は、無事に第1志望の高校に合格することが出来た。ほんと、よかった…。

 

「もちろん、卒業アルバムを作るのです!」

『え? 卒業アルバムならもう作ったんじゃ…?』

「殺せんせーは写ってないからだね、たぶん。」

「いや、マッハでちょいちょい写り込んではいるみたいだぞ…?」

 

そう言った千葉くんの持っている写真を覗くと、ピースした殺せんせーがうっすらと写っていた。普通に心霊写真になってるよ…。これ、気付く人いるんじゃない?

 

「先生がこの一年こっそり貯めてきた皆さんと写り込んだ自撮り写真! この中からたくさん選びましょう!」

 

一年間の学校行事の写真、みんなの恥ずかしい写真の隠し撮りを見せてくる。殺せんせー……盗撮してたんだね…。

そして、写真が足りないと言って、追加でも写真を撮り始める。偉人のコスプレをして写真を撮る中、カルマも着替えを差せられていた。

 

『カ、カルマの腹筋……凄い……。かっこいい……。』

「花音!?変態みたいになってるよ!?」

『はっ!私としたことが……。』

 

は、恥ずかしい……。いやね?でもね?だってね?好きな人のね?普段見ない腹筋ですよ?そりゃねぇ?

 

「あはは……。それにしても、この2月の殺せんせー、全体的に好き放題やってたよねぇ。」

「多分、君達に甘えているのだろう。君達はもう充分成長した。だから、今度は自分も甘えたい、と考えているのかもな。」

 

そして、烏間先生にとっても、私達はそういう生徒になれたと、言ってくれた。

それから、私達は殺せんせーに海外にまで連れていかれ、写真を撮りまくった。この感じだと、またアコーディオンみたいなアルバムになるんだろうな……。

そして、進路相談の時間がやってくる。

 

「次は花音さんですか。」

『はい。』

「なりたいものは、見つかりましたか?」

『まだ、明確には決まっていませんが……この目の能力も含めて、人の役に立てることがしたいです。』

「そうですか。…………君達には、皆平等にあり、平等に失う才能があります。それは、若さです。その若さが逃げないうちに前へと進んでくださいね。」

『……はい!』

 

この能力は、まだたまに暴走することもあって、大変だけど…。

しっかり、活かしていきたいな。

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