時間が経つのは早いもので、もう季節は秋になっていた。赤羽君………いや、カルマとは、ちゃんと中学生らしい恋愛ができていると思うし、今のところ順調だ。
しかし、今はちょっと問題がある。職員室に呼ばれ、話をしている。その理由は………
「おい、お前、最近の社会の成績が悪いな。」
『すみません……。』
社会の成績が、中間、期末、休み明け試験と、どんどん下がっているから。
元々去年から苦手だったが、歴史が近代に進んだり、公民が出てくるにつれてもっと出来なくなってきたのだった。別に、恋にうつつを抜かして勉強が疎かになったとか、そういう訳では無いんだけどなぁ…。
「このまま下がり続けるとE組行きもありえるんだからな!俺の顔に泥を塗るなよ…?」
『はい、すみませんでした。』
もっと頑張らなきゃな……。
すると、違う方向から怒鳴り声が聞こえた。他の先生も注目しているようで私も見てみると、カルマが居た。
「いじめられてた先輩助けて、何が悪いの?俺が正しいでしょ?」
「いや、赤羽。どう見てもお前が悪い!頭おかしいのかお前!3年トップの優等生に怪我をおわすとはどういうことだ!!」
……え?カルマ、またなんかやったんだ……。話を聞いていると、E組の先輩が、何人かの本校者の先輩に暴力を受けていて、そこをカルマが助けてらしい。でも、その時の先輩は3年トップで、怪我をさせてしまった、ということだった。
そこまでなら、私は、いつもの感じか。と、流すところだった。しかし。
「受験に影響したら、俺の責任になるんだぞ!!お前は成績だけは正しかった。だから肩を持ってやったんだ。だが、俺の経歴に傷をつけるのなら話は別だ!!」
それを聞いて、耳を疑った。普段は肩を持つくせに、自分が危うくなったら手のひらを返す…?いくらなんでも酷すぎる…!
「おめでとう、赤羽。君も3年からE組行きだ!」
先生がそう言うと、カルマは先生の机を荒らし、壊して出ていってしまった。カルマの顔は、失望や怒りが感じられた。
『カ、カルマ!』
私の制止も聞かなかった。
その後クラスに行くと、カルマはもう帰っていた。職員室での事も不安だし、家に行ってみようかな。
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カルマの家に着き、インターホンのボタンを押す。
【はい。………って、花音か。】
『カルマ……。あの、大丈夫…?』
【……………ごめん。ちょっと今は待って。後で連絡する。】
しかし、連絡が来ることは無く、停学で学校にも来なかったため、カルマに会うことは出来なくなった。