2章の主な作品は、『プリパラ』と、『異能バトルは日常系のなかで』です。
不定期な更新すみません。あと、申し訳ありませんが、展開をそこそこ編集します。そのため、★マーク以降の話は食い違っている表現があります。
2022.06.03
第1節 プリパラ~みんなとの出会い~ 1.初めてのプリパラ
私は明日、巡ヶ丘市にある、全寮制の
そして、今日私が来ていたのが、“プリパラ”だった。プリパラとは、年頃になるといつの間にか届く“プリチケ”というチケットを使って入場できる、アイドルテーマパークのような場所。その中に入ると、自分の姿が変わったり、色々な可愛い衣装を体験することができるらしい。
実は、私は今までプリパラに行ったことがなかった。プリチケは小学生高学年の頃に届いていたけど、その頃には椚ヶ丘の受験を考えていて、勉強に集中するためにプリパラには行かなかったのだ。でも、高校生になって何か新しい事を始めたいと思って、プリチケを部屋から探し出してここまでやって来たのだった。
『うわぁ…なんか凄いキラキラしてる…!』
受付にいるめがねぇさんというらしい女の人の所へ行くと、どんなブランドが似合うのかを見てくれた。
「あなたからは、とっても素敵な心の輝きが感じられるわ。PrismStarがピッタリね! ステージ衣装のブランドを登録したわ」
『ありがとうございます!』
登録をしてもらったチケットをゲートに差し込み、気が付くともうプリパラの中に居た。そして、すぐそこに設置されていた鏡を見た。
『背と胸が成長してる!?』
……って、そうじゃなかった。確かに私は成長期が遅くてまだまだちっちゃいし、若干不満に思ってはいるのだけど……とにかく鏡には、身長が伸び、可愛い髪型と服の格好になった私が写っていた。
そんな自分の姿に感動しつつ歩いて行くと、噴水のある広場に辿り着いた。キラキラしたお店が並んでいて、奥には一際高いビルが建っている。
うーん。なんか色々凄いことは分かるんだけど、何をしたらいいか分からないなぁ……。
「ねえねえ、あなたプリパラ初めて?」
『わっ!?』
私の心を読んだかのようなタイミングで後ろから声をかけられ、驚いてしまった。
「……かなめ、いきなり声掛けたらびっくりするよ」
『あ、大丈夫ですよ。……えっと、実は初めてで』
「じゃあ、案内してあげる!」
と言って私の手を引いたのは、ツインテールの女の子。そして、少し青っぽい黒髪のふわっとしたショートヘアーの子は、そっと着いてくる。
「私は
『梅宮花音っていいます。えっと……よろしくね』
「私は
『うん、よろしくね』
広場の奥まで進んで来ると、キラキラのお店の中が良く見えた。商店街のようになっているそこには、カフェやショップから、ゲームセンターのようなお店まで、色々なものが並んでいた。
「ここでは、プリパラ内のお金の“ペン”を使って買い物が出来るんだよ!」
「他にも、低ランクのアイドルとか、高ランクでも庶民的なアイドルが握手会とかサイン会をすることもあるんだよ。……あ、アイドルランクは分かる?」
『その辺はなんとなく知ってるよ』
プリパラのアイドルはアイドルランクで格付けされていて、人気になればなるほど上がっていくらしい。下から、“研究生クラス”、“デビュークラス”、“メジャークラス”、そして“トップクラス”だ。厳密にはその更に上に“神アイドル”というのが居るけど、特別な大会で勝ち抜いて認められるという、例外的な扱いのようだ。
「それで、正面に見えてるのあのビルが、プリパラヒルズ!」
「ライブ会場、楽屋、スタジオ、レッスン室とか、アイドルの活動に大切な施設が集まってる」
「ちなみに、最初のうちは楽屋とかレッスン場は共用なんだけど、アイドルランクが上がれば貸切で、豪華になっていくんだよ!」
『なるほど……。ちなみに2人はライブとかしてるの?』
「実は、私達も何回かしかやったことないんだよね」
「かなめにプリチケが届くのが遅かったのと、最近まで受験生だったから……」
受験生ってことは、今年中学1年生か高校1年生だけど、話して見た感じ中学生よりは高校生だと思うんだよなぁ。もしかして……
『えっと、今年高校入学?』
「うん、そうなんだ~。あれ、もしかして花音も?」
『そうだよ』
「じゃあ同い年だったんだね! この近くの学校?」
『王蓮寺学園付属ってどこなんだけど……』
「えっ、一緒だー!!」
まさかの、同じ学校の新入生同士だった。まぁ、学校近くのプリパラだから、可能性としてはある事なんだけどね。
「で、話を戻すとー……私達もアイドルとしては出遅れちゃってて、これからって感じなの!」
「だから、今日は久しぶりにライブをしようと思って来たんだよね」
『じゃあ私、邪魔しちゃったんじゃ……』
「ううん。むしろ、ライブ聞いて欲しいな!」
そして、今日はかなめちゃんがライブをするということで、りんねちゃんと一緒に会場へ向かった。
●○●^・ω・^●○●^・ω・^●○●
ライブ会場に入ると沢山の人が居て、みんなペンライトを持って楽しそうにしていた。しばらくするとかなめちゃんがステージに出てきて、音楽が流れ出した。
♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪
「♪ねぇ、なぜユメはいつも、追いかけると直ぐ消えるものなのかな? 教えて欲しい♪」
かなめちゃんは、右半分が天使で左半分が悪魔モチーフの服を着て、凄く上手なダンスを踊っている。
「♪ねぇ、涙は必ずいつかは乾く!? Shall We Go?!♪」
すると、かなめちゃんはランウェイを歩き、センターステージまで移動した。
「メイキングドラマ、スイッチオーン! バナナを食べて! 元気ひゃくばーい! フレッシュバナナバスケット!! ……サイリウムチェンジ! ♪空の彼方、飛び出して行こう!♪」
♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪
ライブが終わると、みんなは“プリパス”というケータイから“いいね”を送り始めた。これが、ライブの評価方法だと言う。
「花音も、ここからやってみて」
『うん。えっと……こうかな?』
簡単な操作でいいねを送ると、集計が終わった。
【おめでとうございます! かなめさんは、“キラキラ研究生”にランクアップでーす!】
「やったー!」
●○●^・ω・^●○●^・ω・^●○●
「どうだった? 私のライブ!」
『凄く可愛かったよ! あと、楽しそうだった!』
「よかったー。……あ、そろそろ閉園の時間だね」
「でもまた明日、ね」
そんなことを話ながらゲートを出ると、2人も本当の姿に戻っていた。と言ってもりんねちゃんは殆ど変わらず、かなめちゃんもツインテールが控えめになっただけだった。
「花音はこっちだとちょっと小さいね」
『うぅ……言わないで……』
「そうだ、かなめと花音、トモチケはパキらないの?」
『トモチケをパキる……ってあれだよね』
プリチケの上の方には切り取り線が入っていて、ここにも自分の名前が入っている。これを友達と交換することが出来て、プリパラ内での名刺交換みたいなものらしい。まだ私はプリチケを1枚しか持っていないから、今日ライブを見せてくれたかなめちゃんと交換することにした。
そして、明日の入学式でまた会うことを約束して、別れたのだった。