神さえも予測できなかった運命を辿る少女の物語   作:~時雨~

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5.BLACK☆STARs

『ど、どうする?』

 

「うーん。プリパラって、3人のチームが基本なんだよね」

 

「だから、今組んでもいいかもね! 私達仲良いし!」

 

『そっか。2人が良いなら、私も大丈夫だよ!』

 

 と、3人とも納得したため、改めてステージに出た。

 

「それで、チームリーダーは誰にする?」

 

『やっぱり、一位のりんねちゃんがいいんじゃない?』

 

「賛成! 私はこういうの向いてないし!」

 

【チームリーダーも決まったので、チーム結成の儀式でーす!】

 

『儀式?』

 

「あ、えっとね……」

 

 チーム結成の儀式は、3人それぞれがプリチケを2枚重ねてパキり、手を交差させて3人同時にトモチケ交換をする、というものらしい。

 

「あと、パキる時は1人ずつやって、その時に決まった一言を言うんだよ」

 

 それを教えて貰い、いよいよ3人で向き合った。

 

「……プロミス、友情を信じて」

 

「リズム、刻んで!」

 

『パラダイス、求めて』

 

「「『ライブすることを、ここに誓います』」」

 

 

●○●^・ω・^●○●^・ω・^●○●

 

 

「あ、3人とも! おめでとうにゃー!」

 

ゲートに向かっていると、凛ちゃんが追いついてき、声をかけられた。凛ちゃんは足が早いから、花陽ちゃんは遠くから頑張って追いかけているみたいだ。そして、花陽ちゃんも追いつき息を整えると、ふと聞いてきた。

 

「あの……チーム名はどうするの?」

 

『チーム名かぁ……』

 

「3人のイニシャルとか? あ、でも言葉にはならないかな……。それに、かなめと花音ってK被りしてるし!」

 

『母音として、“荊”か”梅宮”のi、uを使えば、R、K、I、U……』

 

リク?クル?

 

「じゃあ、少し無理矢理だけど王蓮寺学園のOも追加して、KURO!」

 

「じゃあブラックにしよう? そっちの方がかっこいいと思う」

 

「Black’s……あ!3人ともブランドが"PrismStar"だからさ、“BLACK☆STARs”っていうのは?」

 

BLACK☆STARs……。かっこいいかも!

 

「『賛成!』」

 

 

●○●^・ω・^●○●^・ω・^●○●

 

 

 翌日。チーム用に貰った新曲の練習をするためにレッスン室に来ていた。

 

『ここのダンスは……こんな感じかな?』

 

「えっと、こうだよ!」

 

 かなめちゃんはダンスが上手い。聞けば、見たダンスをコピーして踊れるのが得意らしい。一方でりんねちゃんは歌が上手くて、譜読み中も、りんねちゃんは音程取るのが上手かった。私も頑張らないと……。

 

「ちょっと休憩しない? 疲れちゃった」

 

『そうだね。あ、ついでにメイキングドラマ考えない?』

 

「そっか、それも考えなくちゃだね」

 

「うーん、私達らしいやつにしたいよねー。……あ。最初だし、自己紹介みたいなやつはどう?」

 

『でも、それをメイキングドラマにするのって難しそう……』

 

 この間は自力で作るために詳しくは聞かなかったが、かなめちゃんのメイキングドラマは、伝説の神アイドルと言われている“セインツ”の1人のメイキングドラマをリスペクトしたもの。りんねちゃんのは、感じるきらめきと、自分もそうなるために羽ばたくという想いをこめたものらしい。そこからも何かインスピレーションがわかないかな……。

 

「そうだ! 私達の目標をメイキングドラマにするのはどうかな?」

 

『私達の目標って?」

 

「……やっぱり、神アイドル?」

 

「うん! やっぱり、せっかくのプリパラだもん! 神アイドル目指しちゃおう!」

 

 そうして、私達はメイキングドラマ作りを進めた。

 

 

●○●^・ω・^●○●^・ω・^●○●

 

 

 次の日の放課後。今日は私達BLACK☆STARsの、チームとしての初ライブだ。

 

「いよいよ、3人でライブだね!」

 

『ちょっと緊張する……』

 

「大丈夫。3人いるから、むしろいつもより気楽じゃない?」

 

 私は迷惑かけないように、とか思っちゃうタイプだけど、そこは別れるよね。

 と、話していると私達の出番が回って来た。それぞれのプリチケをスキャンし、コーデチェンジを待つ。

 

【コーデの数だけマイチケをスキャンしてね。コーデチェンジ、スタート! 黒いウエディングで、シックな花嫁さん? 胸元についている薔薇のモチーフがアクセントね!】

 

「ロマンティックナイトウエディングコーデ!」

 

【ウエディングと言ったらやっぱり白! 頭に輝くティアラも雰囲気を出しているわ】

 

「ピュアホワイトウエディングコーデ!」

 

【みんな色違いの、大会の賞品をチームコーデにしたのね!】

 

『ピュアフレッシュウエディングコーデ!』

 

♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪

 

「「『♪怖がらないで、弱気な僕。明日は未完成だから♪』」」

 

 初めて複数人でステージに上がったが、自分の声と2人の声が重なって会場に響いて、とても楽しい。

 

「♪苦しさだって未来になる。何もかもこれからだ♪」

 

「♪まっすぐな心で、明日は開く♪」

 

『♪ぶつかったとしても、夢は見れる。君とどこまでも、広がれる!♪』

 

「「『メイキングドラマ、スイッチオーン!』」」

 

「この虹の先に……何があるの?」

 

 暗闇の中に1つだけある、虹の道を歩くりんねちゃん。

 

「一緒に行こう!」

 

『この先を目指して!』

 

 そして、私とかなめちゃんが星の球(スターダスト)に乗って道へ降りる。

 

「「『3人で進む! レインボーロードトゥ神アイドル!! サイリウムチェンジ!♪とびきりの笑顔で、進もう!♪』」」

 

♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪

 

 ステージ裏へ戻り、私達は目を合わせた。

 

「上手くいって良かったね!」

 

「相性も悪くないし、これからも頑張ろう!」

 

 高校生になってから初めての友達。プリパラでのチームメイト。楽しそうにライブの感想を言い合うのを見て、あの時声をかけてくれたのがこの2人で本当に良かった、と思ったのだった。




チームコーデは、プリティーリズムの服を持ってきました。
花音ちゃん→オーロラドリームで、みおんちゃんが着てたベージュのウエディング
かなめちゃん→オーロラドリームで、かなめちゃん自身が着てた白いウエディング
りんねちゃん→ディアマイフューチャーで、みおんちゃんが着てた黒いウエディング
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