神さえも予測できなかった運命を辿る少女の物語   作:~時雨~

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6.中間テスト ★

「花音ー! この問題も分からない……!」

 

『えーっと、そこはこっちの公式を使うんだよ』

 

「I went……gym to……わかんないにゃー!」

 

 私達は今、中間テストを控えている。なので、いつものメンバー──私、かなめちゃん、りんねちゃん、凛ちゃん、花陽ちゃんの5人で勉強会中だ。と言っても、かなめちゃんと凛ちゃんは勉強が苦手らしく、その2人に後の3人で教えるような感じになっている。

 

「凛、英語だけはどうしても肌に合わなくて……。だいたい凛達は日本人なのに、どうして英語なんて勉強しなきゃいけないのー!?」

 

「私は、理系科目が苦手……。将来絶対使わないよ……!」

 

 私も暗記科目系、特に社会科系は少し不安だ。でも、去年の内に殺せんせーが3年の基礎まで教えてくれたから、ボロボロってことにはならないとは思うけど……。

 

「凛ちゃん、教えてあげるから、頑張ろう?」

 

「かなめも。この公式使うやつはあとちょっとだから、もう一息だよ」

 

 勉強を始めてから、前の2人が勉強しつつも愚痴をこぼし、後の2人がなだめる、という構図が繰り返されている。しかし、かなめちゃんも凛ちゃんも、全然出来ていないわけではないので、高校最初のテストで赤点をとるなんて悲しいことにはならなさそうだ。

 

「花音は勉強しなくて大丈夫?」

 

『私は少し前から勉強進めてるし、2人がひと段落したら苦手教科始めるから大丈夫だよ。りんねちゃんは?』

 

「……私も、数学がちょっと不安かな」

 

『数学なら私得意だし、教えてあげるよ!』

 

 数学は、小学校の算数の時からの得意教科だ。算数と数学は別物だ、なんて言われているけど、私の場合は中学生になっても得意のままだった。

 

『って、花陽ちゃんどうしたの?』

 

 ふと花陽ちゃんの方を見ると、休憩でプリパスを見ながら百面相していた。

 

「何見てるのー? あ、神アイドルグランプリ?」

 

「うん……。今年、しかも日本で開催なんだよ!?」

 

「確かパラ宿だっけ? 生で見たいよねー!」

 

 神アイドルグランプリは不定期開催で、その上場所も世界中のプリパラから選ばれるため、直接見たいとなると少し難しい。しかし、今年は日本の都心であるパラ宿開催ということでかなり盛り上がっていて、よくプリパラのニュースでも取り上げられている。

 

「そういえば、私達はゆくゆくの目標として神アイドルを目指してるけど、今パラ宿で神アイドルグランプリを目指してる新人グループが居るらしいね」

 

「“TRIANGLE”だよね! まだ3人揃ってのライブはしてないけど凄く注目されてて……」

 

 花陽ちゃんがまた評論家見たくなってる……。

 と、少々おしゃべりタイムとなってしまったが、その後は勉強を再開して中間テストに備えるのだった。

 

 

●○●^・ω・^●○●^・ω・^●○●

 

 

 中間テストは何ごとも無く過ぎ、だんだんと結果が返って来た。この学校では、主要5教科が全て返ってきたところで、5教科合計点とそれぞれの教科の点の順位が張り出されるらしく、今日は主要5教科の内最後の、英語が返ってくる。

 更に、実はとあるシステムがある。それは応用問題加点制度というもので、通常の100点満点の問題の他に、難問が加えられるというものだ。範囲内の応用問題や範囲外の問題が出ることもあるらしい。その部分は全く出来なくても通常の成績には影響しないが、出来た分は評価されて、場合によっては良く出来た人の成績に6段階目が付けられるそうだ。

 

「えー、じゃあ英語のテスト返していくぞー。青木ー。……伊藤ー。……梅宮ー」

 

 名前順なので、私の順番はすぐに来た。先生から解答用紙を受け取り、裏側を上にしたまま机に置く。そして紙をめくると……102点。通常問題だけを見ると92点で、大体目標通りだった。

 通常問題の方では単純なミスをしているところがあったが、その分応用問題で取り返しているという感じ。応用問題の方に気を取られて、見直しが甘かったかな……。そして、先生の解説やテスト後課題の説明が始まった。

 

 

●○●^・ω・^●○●^・ω・^●○●

 

 

 昼休み。学年の共同スペースに順位が張り出された。かなめちゃんと一緒に見に行ったが、混んでいたため少しすくのを待った。しばらくして近づこうとすると、後ろから声をかけられた。

 

「花音ちゃん、一緒に見に行こうよ」

 

 振り向くと、花陽ちゃんと凛ちゃんだった。

 

『うん。一緒に行こっか』

 

 まずは合計点の順位。私は……3位だった。

 

「花音、すっごいね!?」

 

『えっと……まだ中学の頃と通ずる内容も多かったからこんなに出来ただけだよ?』

 

「それ、遠回しに中学の勉強は完璧だったって言ってるにゃー……」

 

 特に、椚ヶ丘では中3から高校の範囲までやっていたため、今回もかなり上手く行った。というか、あの期末を経験しちゃうと、心の余裕も大分あったしね……。流石に完璧は言い過ぎだけど。

 そして次は、数学の順位を見に行く。

 

「花音、2位だよ!」

 

 見ると、1位は西木野さんという人。総合でも1位に名前があった人だった。

 

『みんなはどうだったの?』

 

「赤点は回避したよ!」

 

「結構できたかな」

 

 そうして、中間テスト期間は終わった。

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