神さえも予測できなかった運命を辿る少女の物語   作:~時雨~

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20.ドレッシングパフェ

『といってもさ……』

「うん」

『しばらくはイベントのライブも無いし、暇だよね』

「……確かに」

 

夏休み中に行われるイベント、ということなので、日程調整の結果まだしばらくは本格的に始まらないらしい。それを知った私とりんねちゃんは、なんとも言えない雰囲気の中に居た。

 

「いやいやいや! 大事なことがあるじゃん!」

『大事なこと?』

「花音はもう行ったことあるだろうけど、私達は初パラ宿なんだよ!早速行かなくちゃ!」

 

そっか……そういえば、私はひびきさんに連れられて来た時は2人は置いてけぼりだったんだ。ふわりちゃんとファルルちゃんに会った時も、逆に巡ヶ丘に来てもらってたし。

 

『じゃあ、一足早いけど、行ってみようか』

 

 

●○●^・ω・^●○●^・ω・^●○●

 

 

「……ごめん、迷った」

「『……え?』」

 

外に出た私達は、プリパラに向かおうとしたのだが、当然道は分からない。そして、かなめちゃんがプリパスに地図を表示して歩き出したので、私達はそれについて行ったのだ。なのに、地図を見ている本人が迷うとは……。

 

『私も、前に来たときは車に乗ってたから、分かんないな……』

「仕方ない、この辺はお店もあるみたいだし、どこかで聞いてみよう」

「ごめんね……」

 

まあ別に、用事があって向かってたわけじゃないし、そこまで一大事じゃないから大丈夫なんだけどね。

そうしていると、歩いてきた人が声をかけてくれた。手元と周りの景色を見比べたり、きょろきょろしたりしてたから、迷ってるってすぐ分かったのかな……。

 

「えっと……大丈夫ですか?」

『すみません、迷ってしまって……。プリパラに行きたいんですけど……あ』

 

と言いかけて気が付いた。声は高めだったけど、着ている制服が長ズボン、つまり男の人だ。ピンクの髪を三つ編みにしたショートヘアだったから気が付かなかったな……。

 

「プリパラ? 私もこれから行くところだから、案内しますよ」

『え?? は、はい……ありがとうございます』

 

あれ、男の人ならプリパラの場所も知らないかもしれない、と思ったんだけどな……。

疑問は残るが、案内してくれるそうなので、りんねちゃんとかなめちゃんを呼び戻す。そうしている間に、声をかけてくれた人の知り合いと思われる2人が近づいてきた。

 

「レオナ? 先にプリパラに行っていたのではないのか?」

「ってか、この人達だれ?」

「この人達は、プリパラに行こうとしてて迷っちゃったみたいだから、案内しようとしてたの」

 

紫の髪をサイドテールにした女の子と、案内してくれるという人……レオナさんとうり二つで水色の髪の女の子だった。髪型も顔も似ているから、姉弟か、兄妹だろうか。いや、もしかしたら、兄弟だったりも……。

 

「へぇ、そーだったんだ。てっきりレオナが絡まれてるのかと思った」

 

女子高生3人で絡むって、逆ナンじゃないんだから……。

 

「それで、迷うということは、パラ宿以外のどこからか来たのか?」

『あ、はい。巡ヶ丘市から……。プリパラの、ライブのイベントで来たんです』

「イベント……。なるほどな。私達は神アイドルグランプリもあるから辞退したが、そんなものもあったな」

「神アイドルグランプリ……って、あ!! ド、ドレッシングパフェ!?」

 

ドレッシングパフェは、確かそらみスマイルのライバルチームで、神アイドルグランプリにも出場しているチーム、だったと思う。この人達がそうだったんだ。

 

「あれ、ボク達の事知ってるの? じゃあ……テンションマックス!」

「リラックス」

「ドロシーアンド」

「レオナ」

「よろしく!!」

 

ドロシーさんとレオナさんがアイドルっぽい自己紹介をしてくれた。

というか、ボクっ子? ドロシーさんの方は制服はスカートだし……。

 

「それで、私は東堂シオンだ。イゴ、よろしく!」

『よ、よろしくお願いします……』

「花音、花音。ドレッシングパフェのみんなは中学生だよ? あと、ドロシーちゃんとレオナちゃんは姉弟で、レオナちゃんはプリパラに入れる体質の男の子なの」

『説明ありがとう……』

 

プリパラに入れる体質の男の子。ひびきさんと同じような感じか。プリパラ憲章に、プリチケが届いた者は何人たりとも行って良い、という内容があるらしいから、そういう人が一定数いてもおかしくないのかな。

と、話している内にプリパラに着いた。このあたりの景色は、見覚えがある。

 

「迷ったり、話したりしていたが、時間は大丈夫なのか?」

「元々、今日は観光目的だから、大丈夫」

 

そして、プリパラチェンジをして、中に入る。すると、見慣れた景色……とは少し違う、パラ宿のプリパラの景色が見えた。

 

「「おぉ~」」

 

かなめちゃんとりんねちゃんにとっては、初パラ宿プリパラだ。

プリパラチェンジした、ドレッシングパフェの3人は、変わったのは衣装だけで、姿は変わっていなかった。……私、やっぱりちっちゃいんだな。いやいや、まだ成長の余地あるから、大丈夫……。

 

「じゃあ、私達はこれからライブがあるから……」

「道案内してやったんだから、ボク達のライブ、見に来いよ~!」

 

 

●○●^・ω・^●○●^・ω・^●○●

 

 

♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪

 

「♪出逢わなくっちゃ始まんなかった!♪」

「♪こんなにもWa-Cha Groovin’しちゃうDays♪」

「♪波にノッテケノッテケNon Stop、七転八起のRock’n Roll♪」

「「「メイキングドラマ、スイッチオーン! ステレオ全開! 2×3=ロック! サイリウムチェーンジ! ♪一度きりしかない、Groovin'青春Days♪」」」

 

♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪

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