朝と昼の間くらいの時間。3人で夏休みの宿題をやっていると(りんねちゃん曰く、「かなめはこのくらい早くから始めないと終わらない」らしい。)、ペペさんが部屋にやって来た。
「ひびき様がいらっしゃっています。ご案内してよろしいですか?」
『あ、はい。大丈夫です』
そう言うとすぐに、ひびきさんと、その後ろに着くロンチーノさんがやって来た。インカムでも付けているのだろうか。
「やあ」
『こんにちは。……あ、ここを用意して下さってありがとうございました』
「「ありがとうございました!」」
夏休みにパラ宿に行くことになったけど、泊まる所がないから協力してくれ、なんて突然のお願いだったのに、こんなに良い所を用意してくれて、本当に感謝しかない。
『それで……何か用事ですか?』
「あぁ。これに誘おうと思ってね」
そういって、ひびきさんはロンチーノさんから細長い紙を受け取って見せてきた。どうやら、バレエの公演のチケットらしい。
「バレエ……?」
『えっとね、ひびきさんが言うには、芸術に触れてインスピレーションを得るのがいいんだって。クラシックとか映画とか』
「なるほどー」
「今日なんだけど、どうかな?」
『えっと、特に予定もないので、大丈夫です!』
ということで、いつも通りの高級そうな車に乗り、バレエを見に行くことになったのだった。……いや、今日の車はいつもよりも豪華で、中はぐるっとソファになっていて、グラスが並んでいた。お金持ちって凄いなぁ。
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バレエ公演を見終わり、そのまま昼食をとることになった。ここは、ひびきさんがよく行くお店らしい。
料理を待っていると、ひびきさんにバレエの感想を聞かれ、かなめちゃんが少し緊張した様子で答える。
「えっと……バレエを直接見たのは初めてだったんですけど、良い経験になりました!ありがとうございます!」
しかし、隣に座っていたりんねちゃんと私は知っている。見ている時、何度も眠そうにしていたことを……。そうなるんじゃないかなーとは思ってたけどね。そして、ひびきさんも何となくそれを感じ取っていそうだった。私は前に吹奏楽やってたし、元々そういうの見るのも好きだったけど、苦手な人もやっぱりいる。
「そうだ、花音。この間の、姫石藍寧との対決、プリパラTVで見ていたよ」
『え、見てくれたんですか!? ……ひびきさん、改めて、ゴールドエアリーとか教えてくれてありがとうございました』
「そうだ! この間のあれ凄かったよね! あれってひびきさんに教えてもらったんだ~」
出来るかどうか、ライブ直前まで本当に不安だったけどね……。
という、ひびきさんとの1日だった。