今日はついに、イベントのライブ1回目。今、私達は、周りを見ていつもと違う風景を楽しみながら、ライブ会場へと移動している。同じように、珍しそうに周りを見ながら歩く人達は、私達と同じ、イベントでライブをするチームだろうか。
すると、遠くから人が走ってくるのが見えた。……あ、前に会った、そらみスマイルさん達だ。
「花音さ~ん!」
『あ、らぁらちゃん。久しぶり!』
「今日のイベントに出るって聞いたぷり!」
「見に行くね~」
神アイドルグランプリに出てる小中学生のチームに応援される、デビュークラスの高校生チーム……。なんかちょっと不思議な感じだなぁ。この、そらみスマイルが凄いチームなだけなんだろうけど。
「らぁらちゃん……ってことは、そらみスマイル? 花音はそらみスマイルとも知り合いだったんだね……。羨ましいなー!」
『……かなめちゃんもファルル、ふわりとも会ったし、この間ドレッシングパフェとも知り合ったよね?』
何はともあれ、そろそろ会場に行かなくてはならないので、そらみスマイルの3人に挨拶をして、再び私達は移動を始めた。
会場の裏へ着くと、数チームが集合していた。3人チームも居るが、中には2人チームや、1人の人も居るようだ。
「みんな、ランクはどれくらいなんだろうね?」
「……あ、あのチーム知ってる。えっと、デビュークラスの後半くらいだったよ」
じゃあ、私達が場違いすぎるってことは無いのかな……。
そうして待機していると、ある2人組が声をかけてきた。
「こんにちは。少しお話しませんか?」
「いいですよ! えっと、私達はBLACK☆STARsって言います。かなめです」
「私達は、白猫ワンダーランドの、水穂と」
「美香です!」
「「よろしくにゃん!」」
という、自己紹介を見せてくれた。この2人は、キャラ作りがしっかりしてる系のアイドルだったらしい。チーム名に白猫と付いているからか、2人の頭には猫耳が着いている。ヘアアクセ、と言うよりかは普通に生えているらしい。プリパラのシステムって動物の耳も生やせるんだなぁ……。
「ところで、何歳なの? 私達は2人とも高2!」
「私達も高校2年だよ! 同い年だねー」
フレンドリーそうな美香さんと、かなめちゃんはもう打ち解けそうだ。
この2人は普段は新宿のプリパラで活動しているアイドルで、幼馴染だと聞いた。小学生の時からプリパラに通って、今ではメジャークラスらしい。
「ところでさ、あの有名なチーム、まだ来てないみたいだね?」
と、話題に上がった名前は、私の知らないものだった。
「あれ、知りませんか? 私達が……えっと、中学1年生くらいの時に話題にあがり始めた、人気のチームなんですけど」
「……そっか、花音はその頃の話題は分からないんだっけ?」
『うん。……あ、えっと、私がプリパラデビューしたのは今年で、今までそういう話題に触れてこなかったんですよね』
「そうだったんですか。……あれ、それじゃあ、この半年くらいでデビュークラスまで上がったんですか?」
4月の、学校が始まる少し前に初めてプリパラに行って、もうそろそろ8月だから……
『多分、そうですね』
「すごいね! 短期間で実力を伸ばしてるって感じ! ……私達がデビューした時は小学生だったから、まぁ、地道にって感じだったんだよね」
「ここのパラ宿で神アイドルグランプリに出てる、そらみスマイルのらぁらちゃんは、まだ小学生なんですよね。才能の差っていうのかな……」
と、話しているうちにだんだんライブの時間が近づいてきた。
「あ、そろそろ始まりそうですね。お互い、頑張りましょう!」
「また次のライブの時も、会ったら話そうね、バイバ~イ!」
そうして、白猫ワンダーランドの2人は奥へと入って行った。
●○●^・ω・^●○●^・ω・^●○●
「よし、ライブ頑張ろー!」
舞台袖で、かなめちゃんが手を挙げながら言った。
『他の人達に負けないくらいにね!』
♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪
「「『♪怖がらないで、弱気な僕。明日は未完成だから。♪』」」
「♪苦しさだって未来になる。何もかもこれからだ。♪」
「♪まっすぐな心で、明日は開く。♪」
『♪ぶつかったとしても、夢は見れる。君とどこまでも、広がれる!♪』
「「『メイキングドラマ、スイッチオーン!』」」
『この虹の先に……何があるの?』
「一緒に行こう!」
「その先を目指す!」
「「『3人ですすむ!レインボーロードトゥ神アイドルー!!サイリウムチェーンジ!♪とびきりの笑顔で、進もう!♪』」」
♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪
歌が終わると、歓声が上がった。どうやら、私達のライブでも楽しんでもらえたらしい。良かった……。
そうして、イベントの1回目のライブは終わったのだった。