神さえも予測できなかった運命を辿る少女の物語   作:~時雨~

6 / 54
3.仲直りの時間

 今、私は自室で休んでいる。私は体が強くはないから、体がだるいときの気持ちのブルーさは思い知ってるが、やっぱりつらいなぁ。早く制御できるようにならなきゃ……。

 

「これからどうしようかな……」

 

 クラスでのこともそのまんまで、カルマもいなくて、メカクシ団っていうまだわかってないことも多いところに入って……。カゲロウデイズのこともよく分からないし、とにかく不安だ。どうして、カルマじゃなくて私が戻ってこれたんだろう。カルマは向こうで大変な思い、してないかな……。

 2、3日たっただけで随分変わったけど……やっぱり、カルマもいて、平和で、暗殺してるE組に戻りたい、かな……。

 

 

●○●^・ω・^●○●^・ω・^●○●

 

 

◆その頃のE組は……

 

noside

 

「お、おい寺坂。ちょっといいか?」

「あ? なんだよ」

「昨日、少し経ってからプールに行ったんだけど、カルマと花音が居なくなってたんだよ……」

「なっ!?」

「それ、流石にやばくねえか!?」

「2人とも携帯に連絡もつかねえし……」

 

 どうやら流石に殺そうとしてはいなかったらしく、カルマと花音をプールに沈めた後回収しに行ったらしい。それで死にかけて、カゲロウデイズに飲み込まれていたなんて、この4人は知る由もない。

 

「ねえ、茅野」

「どうしたの?」

「梅宮って本当にいじめようとしてたのかな?」

「どうして?」

「なんか、変だなって」

 

 海瀬優香が転校してきてから数日後。味方になるもの、疑うもの、カルマと花音が行方不明になりそれどころじゃなく焦るもの。色々なものがいた。

 

 

●○●^・ω・^●○●^・ω・^●○●

 

 

花音side

 

 ドアをノックする音が聞こえた。キドさんかな?

 

「カノン、昼飯出来たぞ。体調は大丈夫か?」

『はい。頭痛も収まりました』

 

 もうそんな時間経ってたのか……。考えすぎるのはダメだよね。うん、もっと気をしっかり持っていないと!

 リビングに行ったらもう皆んなは食べていた。

 

「カノン、みんなでさっき話し合ったんだが、ちょっといいか?」

『はい』

「昨日、水色さんのクラスに水色さんの味方の機械の子がいるって言ってましたよね?」

『水色さん……?』

「カノンさんは瞳が水色だから水色さんです!」

『なるほど……。あ、すみません。話ずれちゃいましたね。えっと、機械の子は律っていうんですけど』

「私、その律さんの機械に入れるかもしれないんです!」

「エネを中心にメカクシ団が全面的に協力するから、お前のクラスと仲直りしたくないか?」

 

 仲直りか……。できるならしたいなぁ。

 

『お、お願いします! 私も、頑張るので……お願いします!』

「決まりだな」

「じゃあ任務の作戦たてよう!」

「今回の任務! カノンとE組の仲直りだ!」

「「「はい!/了解!」」」

 

 気合い入れなくちゃな……。

 

「まず、水色さんの携帯には律さんの連絡先などはありますか?」

 

 連絡先か……あ、モバイル律がある!

 

『えっと、携帯に律のデータをダウンロードしてあって、アプリになってるんですけど、使えますか?』

「問題ないです! じゃあ手順を確認しますね」

 

 1.エネさんが私の携帯を通じて律の元へ行く。

 2.律に情報を聞いて、その場でできそうだったらエネさんが、無理そうだったら一旦帰ってみんなで相談して、E組のみんなに分かってもらえるような作戦を立てる。

 3.作戦実行

 という感じらしい。

 

「じゃあ、ちゃちゃっと行ってきます!!」

 

 

●○●^・ω・^●○●^・ω・^●○●

 

 

エネside

 

 今、私は水色さんの携帯から律さんという方の元へ移動しています!

 っと、着きました。放課後なのでもう誰もいませんね。

 

「あの、あなたは律さんであってますか?」

「はい……。貴方は誰ですか?」

「私は水色さん……いえ、花音さんの友人のエネです! お話ししてもいいですか?」

「え……!? あの……すみません。私、力になれなくて……」

「そのことなんですが、 私はいま花音さんとE組の皆さんが仲直りできるように協力をしているんです!! そこで、証拠になるようなものを持っていますか?」

「証拠と言われましても……」

「じゃあちょっと失礼して……律さんのプログラム見させていただきますね~」

 

 律さんのプログラム……あ、ありましたね。視覚プログラム……カメラ認識からの、処理……。これつかえますね!

 

「律さん! 貴方の視覚プログラムなら映像として残っているんじゃないですか!?」

「映像……! エネさん、ありがとうござます! これでやっと花音さんの疑いが晴れます! 明日は月曜日ですから、みなさんに伝えますね!」

「はい! じゃあ、作戦をお伝えしますね。」

 

 メカクシ団で考えたものは、明日の朝、E組に先生がやってきて静かになったところに律さんがこの映像を流すという作戦。 律さんに任せることになってしまいますが、まあ大丈夫でしょう!

 

「花音さんは明日の1時間目あたりで様子を見に行くらしいですから、あとはよろしくお願いしますね!」

「はい!」

 

 

●○●^・ω・^●○●^・ω・^●○●

 

 

◆ちょっと前のE組は……

 

noside

 

「殺せんせー、ちょっと話いいですか?」

「はい。中村さん、どうしましたか?」

 

 日曜日なのに、E組の全員が教員室へ集まっていた。

 

「海瀬さんはこのあいだ、花音にいじめられようとしていました」

「だから俺ら、あいつと、あいつの味方したカルマも一緒に殴ったあと仕返ししちまったんだ……」

「俺らもやりすぎた……」

「な、なんてことを……?」

 

 殺せんせーは真っ黒になって怒っていた。

 そして、殺せんせーは出て行ってしまった。

 

 

●○●^・ω・^●○●^・ω・^●○●

 

 

◆時は月曜日へと進む。

 

花音side

 

 っということで、月曜日になり、E組の様子を見に来た。どれどれ……?

 

「嘘、だったの?」

「どうしよう、俺らあいつらに……」

「この映像のとおり、花音さんは何もしていません!」

「やっぱり……」

 

 よし、今かな。

 

『そうだよ……。私、何もしてないよ』

「「「花音(花音ちゃん/梅宮さん/梅宮)!?」」」

『分かってくれた……?』

 

 すると、クラスのみんなが一斉に謝ってきた。

 

「花音、ごめん!!」

「すみません花音さん、気づく事が出来なかった先生も悪いです……。話を聞くので教員室まできてください」

『はい、わかりました。律、ありがとね』

「花音さん……?」

 

 

●○●^・ω・^●○●^・ω・^●○●

 

 

「花音さん、何があったのか詳しく教えてくれますか?」

『はい、えっと、律が流した映像で、その時のことはわかりますよね?』

 

 殺せんせーは多分、その後のいじめなどの話が聞きたいんだろう。……カルマのことは、まだ言わないほうがいいかもしれない。

 

『その後、カルマは庇ってくれたんですけど、カルマも裏切り者だーってなっちゃって。それで殴られて、縛られて、足に重りをつけられてプールに沈められました』

「とりあえず助かって良かったです。カルマくんはどうしたんですか?」

『……すみません、言えないです』

「花音さん……」

『とりあえず、授業やりましょう? 今日は終業式もありますし、A組との賭けの説明も磯貝くんからも何かあるんじゃないですか?』

 

 

●○●^・ω・^●○●^・ω・^●○●

 

 

 とりあえずカルマのことは誤魔化して終業式へ行き、今帰っている途中だ。

 あ、キドさんからEMOLが来た。

 EMOLは、最近流行りのSNSのサービスで、主にチャット会話や電話が幅広く使用されている。このSNSの特徴は、なんといってもこの感情表現機能で、携帯電話に搭載されているセンサーによってその時の感情を感知し、色や絵などのエフェクトで表される。この機能は、一昔前のSNSと違って自分の意図とは違うように汲み取られてしまうことが減るという役割があり、幅広い世代に使われている。

 

キド

>「どうだ、作戦は成功したか?」

 

>「はい、上手くいきましたよ! あ、カルマのことは誤魔化しておきましたよ」

 

キド

>「ああ、その方がいいな」

 

 そういえば、みんなの様子がおかしい気がする。なんか、私の様子を伺っているような……?

 

『どうしたの? みんな』

「なんでそんなにお前元気なんだ? ……その、カルマもいなくなったし……」

『え……?』

 

 そうだ、今はカルマをカゲロウデイズに行かせちゃった原因を作ったのはみんななのに……。

 思い出した途端、涙が流れてきた。

 

「やっぱ、泣いてるじゃん花音ちゃん……」

「その、張本人の私たちが言うのも変だけど……我慢しなくていいんだよ?」

 

 あ……私、逸らしてたんだ。私は無意識にあの事から《目を逸らし》てたんだ……。

 

「「「本当にごめんなさい!」」」

『……もう、大丈夫。カルマだって絶対助けるし! もう、大丈夫だよ』

 

 私は笑った。だって、こうやってE組のみんなとも仲直りできたし、メカクシ団のみんなとだったらこの能力だってちゃんと使いこなして、絶対カルマを助ける……!

 

『ほら、教室入ろ!』

 

 カルマ、待っててね。絶対助けるから……!!




EMOLは、EmotionのEMOとColorのLを組み合わせましたー
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。