超越頭脳と花姫のヒーローアカデミア   作:ツメナシカワウソ

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不定期投稿なのに毎日投稿してるじゃないかって?いいえ。ネタが切れたらすぐに不定期になります。


第4話『体力試験(リーサル・テスト)』

雄英高校グランド内。突如として無精髭を生やした黒い長髪の男により、体操着に着替えさせられて集合させられた姫花達1年A組の生徒たちは、何が始まるのかまるでわからない状況になっていた。

 

「何やるんだろ?」

 

「やっぱ施設のガイダンスとかじゃね?この服にしたのは制服汚さない為とか」

 

頭から触覚が生えており、反転目、ピンク髪、紫っぽいピンクの肌を持つ女子生徒とひょろりとした体つきと大きな口、少し長めに伸ばした髪型の男子生徒が会話している中、姫花は何かに惹きつけられるように、緑がかった癖毛とそばかすに、大きく丸い目が特徴的な愛敬のある顔立ちの少年の元へ向かい、何かに気付く。そこには赤い頰と前髪の両端が長いショートボブの髪型が特徴的な少女もいたが、気にせず話しかける。

 

「おにーさんおにーさん!」

 

「えっ?どうしたの?確か・・・聡さん、だっけ?」

 

「うん!あのねあのね!おにーさんがぎゅーってなってぼんって壊れちゃいそうだなって思ったの!」

 

「ヒィっ!?た、確かに個性のコントロールが上手くいかなくて大怪我することはあるけど・・・あ!」

 

恐ろしいことをサラリと言う姫花に恐怖する少年。しかし、それにより少年も何かに気付いたのか、顎に手を当て途轍もない勢いでブツブツと何かを呟き始めた。

 

「デクくんがホントに壊れた!?」

 

少年の異様な姿に、隣にいたショートボブの少女が慌てふためく。

 

「デク?おにーさんデクっていうの?」

 

「ううん。デクくんには出久くんっていう名前があるんだけど、なんか『頑張れ!』って感じがするからそう呼ぶことにしたの。あ、私は麗日(うららか)お茶子。よろしくね!」

 

「聡 姫花!よろしくね!」

 

こうして、姫花に新しい友人ができた。その矢先。

 

「ハイお前ら。これより個性把握を兼ねた体力テストを行う。番号順に並べ。あと俺がお前らのクラスの担任の相澤です。よろしく」

 

(((・・・え?)))

 

おそらく、此処にいる全員が衝撃を受けたろう。

 

「にゅ、入学式は?」

 

「ない」

 

金髪のチャラそうな生徒が質問するも、即答される。

 

「が、ガイダンs」

 

「ない」

 

全身ピンク色の女子生徒の質問も即答。

 

「テストってなにするんですかー?」

 

「・・・まぁ、順を追って説明するから大人しくしてろ」

 

「はーい!」

 

姫花の質問にも(若干間はあったので即答とは言えず)答えた。

 

「じゃあ最初は・・・爆豪(ばくごう)。コレ投げてみろ」

 

そう言って相澤は、少し前机に足をかけて座っていたうえ、姫花を泣かせて相澤が早くも疲れる原因となったヤンキー風の少年・・・爆豪にボールを渡す。

 

「あ、そうそう。個性使っていいから。時間は有限。早めに頼むよ」

 

その言葉を受け、爆豪は大きく振りかぶり・・・

 

 

「んじゃ早速・・・死ねぇぇぇぇぇ‼︎

 

 

(((・・・死ね?)))

 

奇声を張り上げてボールを爆発させながら放った。ボールは天高く飛び、帰ってくることはなかった。それを見て相澤はいつのまにか手に持っていた測定器のスイッチを押す。

 

「記録、795.2m」

 

淡々と機械のように告げる相澤と、それを聞いて興奮する生徒達。それは正に対照的な光景だった。

 

「個性自由に使えんのか!すっげえな!」

 

「705mってマジかよ!?」

 

「さすがヒーロー科!」

 

「おもしろそー!」

 

などなど、様々な声が聞かれる中、相澤が地獄の提案をする。

 

「面白そう、ね・・・お前ら、そんな腹積もりでこのヒーロー科を過ごす気でいるのかい・・・?」

 

ただでさえストレスが溜まっていたのにも関わらず、彼の一番嫌いな非合理的な「おもしろそう」などの言葉が山のように入ってきたのだ。ついにそれらが爆発した相澤の顔はもう恐怖そのものだった。

 

「よしわかった。このテストで最下位だった者は除籍処分とする。わかったら早く始めろ。まずはソフトボール投げからな」

 

一瞬にして緊張感溢れるグランド。当然、姫花も緊張していた。

 

「・・・すー・・・すー・・・」

 

睡魔に負けてしまうまでは。

 

「オイ起きろ聡。お前の番だ」

 

「ふえぇ・・・?」

 

「ホレ。投げろ」

 

「は〜い」

 

相澤に起こされるや否やボールを渡され、眠い目を擦りながら投げたそのボールは・・・姫花の手を離れた瞬間、途轍もない風圧を残して消えた。

 

「「「・・・はい?」」」

 

瞬間、全員の驚愕。

 

「・・・記録、測定不能」

 

相澤はそう言うと、目の前の姫花(測定不能)を見つめる。彼女が投げたボールが通ったであろう場所には無数の花が咲き、幻想的な光景となっている。

 

(どうなってんだコイツ・・・)

 

相澤が困惑するも束の間、姫花(困惑の対象)が駆け寄ってくる。

 

「せんせー!どうでしたかー?」

 

「測定不能だ」

 

「そくてーふのー?」

 

「遠すぎて機械じゃ記録できねえってことだ。次」

 

その次には、姫花の友人である出久が全身に力を込めて立っていた。

 

「全身に満遍なく・・・力が回って壊れないイメージ・・・!!

 

 

 

 

 

SMASH!!!

 

 

 

 

出久の放ったボールは、姫花のものに勝るとも劣らない風圧を残して天空へ飛び去る。

 

「記録、795.3m」

 

「ハァ・・・ハァ・・・やった・・・」

 

随分消耗しているが、出久は何処にも怪我をしていなかった。

 

それは、ある完璧主義者には到底許せないことで。

 

それは、ある平和の象徴に歓喜をもたらすことで。

 

「デクおにーさーん!」

 

「あ、聡さん!ありがとう!君の言葉で力の調整のイメージが思いついたんだ!」

 

「ん?何もしてないけど・・・どういたしまして!」

 

こうして、出久は本来より早く成長することになるのだった。

 

続く第2競技。ここから姫花の記憶はあまり無いため、彼女の結果のみを記すことにしよう。

 

立ち幅跳び:測定不能

50m走:測定不能

握力:16.1kg

反復横跳び:44回

上体反らし:17回

長座体前屈:43cm

 

とまぁ、個性を使わない競技なら平均以下だが、それ以外はほぼ全て測定不能となった。

 

「じゃあ、結果を発表する」

 

全員、緊張感が増す。最下位なら除籍の可能性があるのだから当然と言えば当然だろう。

 

「因みに除籍は嘘な」

 

「「「ハァー!?」」」

 

「ちょっと考えればわかることですわ」

 

お嬢様のような口調で話す女子生徒を含む一部の者達を除いて、殆どの生徒が驚きのあまり声をあげる。

 

「まぁ、君らの最大限を引き出す、合理的虚偽だよ。トータルは単純に各合計種目の評点を合計した数だ。あと口頭で説明するのは無駄だから一括開示する」

 

驚きの声を一切無視して相澤が結果を空中に浮かぶディスプレイのようなものに投影する。

 

1位 聡 姫花

2位 八百万(やおよろず) 百(もも)

3位 轟(とどろき) 焦凍(しょうと)

4位 爆豪 勝己(かつき)

5位 飯田 天哉

6位 常闇(とこやみ) 踏陰(ふみかげ)

7位 障子(しょうじ) 目蔵(めぞう)

8位 緑谷 出久

9位 麗日 お茶子

10位 尾白(おじろ) 猿男(ましらお)

11位 切島(きりしま) 鋭児郎(えいじろう)

12位 口田(こうだ) 甲司(こうじ)

13位 砂糖(さとう) 力道(りきどう)

14位 蛙吹(あすい) 梅雨(つゆ)

15位 芦戸(あしど) 三菜(みな)

16位 瀬呂(せろ) 範太(はんた)

17位 耳郎(じろう) 響香(じょうか)

18位 青山(あおやま) 優雅(ゆうが)

19位 上鳴(かみなり) 電気(でんき)

20位 葉隠(はがくれ) 透(とおる)

21位 峰田(みねた) 実(みのる)

 

仕事を一括り終えた相澤は、実に疲れた顔をしていたという。

 




緑谷くんにいきなりフルカウルを扱わせるという・・・でも仕方ないじゃないですか。思いついちゃったんだから(暴論)
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