クレイジーダイヤモンド使いはあべこべ世界で貞操を守り抜けるか   作:無個性のソーイお茶書き

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逆転している。


この幻想郷美醜概念は

【side out】

 

ここは幻想郷。

忘れ去られた者たちの楽園。

 

それは様々な世界線が存在しており、可能性に満ち溢れている。

 

シスコン(スカーレット)姉妹が主人公だったり、生首だけの生物が存在したり、別次元のキャラクターが乱入したり。形は様々だが、現在確認できるだけでも星の数ほどに乱立しているのだ。

 

「……ふぅ」

 

「何故真昼間からヌイているのですが姫様」

 

「あらうどんげ、今日は新聞は当たりだったのよ!ほら、見てちょうだい」

 

「なになに…わっ!お、男の褌一丁姿!?」

 

「ヘヘッ、どうやら上手く盗撮したようね…もう捗って仕方ないわ」

 

そしてここは男照りが激しい世界線。この会話は彼女達がおかしいのではなく、この幻想郷の女性全て(一部除き)がこのような状況なのだ。

 

何せ、男が本当に少ない。

辛うじて豚、牛のような動物達はオスメス1:1のバランスが取れているため、食料に困るといったことはない。

 

だが人間妖怪妖精等の人型のオスがいないに等しいのである。

 

具体的には1:9ほど。

 

「ほんっとうにいい買い物したわぁ……ンッ」

 

「ですねぇ……ウッ」

 

随分と前からこの状態が続くこの幻想郷では、女性方の性欲は溜まりに溜まり、常時変態という不名誉な称号を獲得してしまっている。

 

そう。だから会話中に写真を見つつイたすのも仕方がないことなのである。

 

「ンアッ……不定期とはいえども毎回買わざるを得ないのよねぇ…文々新聞ンッ」

 

「クゥッ……必ず何かしら男の写真を貼り付けてますしね…アッ」

 

「アッ……今回のは特に凄かったけどッ…ふぅ…男ってだけでも女は満たせるから…ネッ」

 

あーあー畳がグチャグチャだよ。

というか季節は夏だと言うのに洪水レベルで水分を放出しているが大丈夫なのだろうか?

 

「……あのねぇ…仮にもここは病院なんだから少しは我慢しなさいよ…」

 

そう言って彼女らを諭しつつ水を渡す人物がいた。

そう、八意永琳その人である。

 

「あっ!す、すみませんお師匠様!こ、これは…その…」

 

弟子であるうどんげは慌てて言い訳を口にしようとするが、それを輝夜が遮った。

 

「うどんげ、気にしなくてもいいのよ?女のくせに男に反応しないムッツリスケベにはわからないんでしょうけど、ネタは新鮮なうちに食べるのが一番なの」

 

なんたる堂々とした振る舞い。

姫と呼ばれるに相応しい風格の持ち主なのは間違いない……のだが、いかんせん内容が内容のため全て台無しになっている。

 

「私は立場をわきまえているのです。数少ない医者が病人に襲いかかるなんて言語道断。うどんげ、貴方は医者見習いだけれど、しっかりと自覚を持ちなさい。後で補修をしますからね……姫様は汚した畳を自分で変えておいてくださいね」

 

しかし、八意永琳も負けていない。

真っ正面から正論で論破を仕掛ける。

 

「は、はいぃ…」

 

うどんげは素直に引き下がり、自主的に廊下の雑巾掛けを始めた。

 

心身ともに落ち着かせるためである。

 

「ふっ……私は姫よ。自分でそんなことするわけないじゃない」

 

しかし姫は違った。

ぬくぬくと育ったプライドはそう簡単に負けを認めるわけにはいかないのだ!

 

「……ここに、今まで貴女が貯めていた新聞と外に焚き火があるわ。従わないのなら———」

 

八意永琳!

ここで切り札を出してきた!

 

「ヘアッ!?ま、待って!それ、どこから!?」

 

わかりやすく動揺する姫様。

 

「あらら。誰が毎回貴女の部屋を掃除していると思っているのでしょうか?」

 

「ぬぐぐ………!!」

 

重巡、葛藤。

プライドとお宝。

 

どちらが上回るか。

 

「あら?もしかして嫌なのかしら。ならこの新聞はいらないわね」

 

追い討ち攻撃!

八意永琳まるで容赦がない!

 

「だぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!わかったわよ…やるわよ!!やればいいでしょ!どうせ後戻りなんて出来やしないんだから…私が!この畳を!片付けてやるわよ!」

 

姫様は決断を下した。

やはり今までコレクションしたお宝をプライドのために喪うことは許容できなかったのだ。

 

「そう…それでいいわ……あっ、ポチの散歩も今日くらい自分で行って来てくださいな…あと、滅多に来ないとは言え、お客様とすれ違うかも知れないですし、仮面を外したりせず、しっかり被って行ってくださいね…姫様は…まぁ、私達も相当ですが、別格なので」

 

強く醜い。

弱く美しい。

 

実力者であるほど本来の基準なら美しくなっていくのだろうが、この世界ではその外見に対する価値観が逆逆転しており、強き者=醜い顔の式が成り立っている。

 

そのため、子どもであっても醜い(美しい)と忌み嫌われ迫害されてしまう。

 

不安分子を早めに摘み取るため。

 

しかしそうなると残ったのは、美しい(醜い)者ばかりであり、その大多数が病死する。

 

この幻想郷では不健康、不衛生な見た目の者ほど美しいとされているため、美人薄命という言葉がピッタリと当てはまるのだ。

 

が、そんな中でも生を諦めずに病院に……永遠亭に足を運ぶ者もいるが、八意永琳等の素顔を見ただけでショック死…とまではいかなかったが、気絶をした事件があった。

 

そこから診察時の八意永琳やうどんげも病人の心に傷をつけないよう、仮面をするなどの配慮をするようになったのだ。

 

「……わかってるわよ…そのくらい。自分の顔がどれだけ醜いかなんて……」

 

しかしそうなると、八意永琳が太鼓判押すほどに醜い(美しい)輝夜はどうなるのだろう。

 

同じ醜い(美しい)顔同士なのでうどんげや八意永琳等は耐性があるが、なんの心構えのない客人に見せたらどうなるか。

 

「私が一番………わかっているのよ……」

 

…輝夜はダースベイダー仮面の下で悲しげな表情を浮かべた。

 

どれみたい?

  • ヒャッハー!な幼女ハーレム
  • ビッチな時の王
  • オカンな光るそば
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