柚子色 〜After Stories〜   作:かりゅうむ

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ルート攻略したのが一年くらい前だったので頑張って曖昧な記憶を絞りつつ書きました。いじらしい後輩っていいですよね……、萌える

みんなサノバウィッチを買おう((((迫真


センパイ攻略法(めぐる)

「んむぅぅぅぅぅぅぅぅ…………」

「どうされたんですか、因幡さん。突然唸ったりして」

 

 と、心配な顔をして覗き込んできてくれたのはここオカルト研究部の部長、綾地寧々センパイ。白銀のサラサラヘアーに透き通った紫色の瞳、今日も寧々センパイは可愛いなぁ……っっじゃなくてっ! 

 

「ふぁ、ふぁい! めぐる、どうかしちゃってましたか?!」

「い、いえ……、部室に入ってきたと思ったらいきなり机に突っ伏して唸り出すものですから……」

「あ、あはは……、不気味でしたよね……ゴメンナサイ……」

「でも、そんなになってしまうってことは何かあったんですよね。折角ですから少し話してみませんか?」

「……"センパイ"って確か今日は来ないんでしたっけ?」

「えっと……、はい。確か保科君から今日は家事しなくちゃいけないから部活には寄らずに帰るって先ほど教室で言われましたね」

 

 直接名前を言ったわけでもないのにいとも簡単にバレてしまっためぐるにとって最愛の人。名字を聞いただけでも心臓が普段より少し大きく"トクン"と跳ねた気がした。

 

「その……センパイのことについて悩んでる……っていうか悔しい思いをしてるっていうか……」

「はい」

 

 寧々センパイは微笑みながら続きを聞こうとしてくれている。そんな彼女に向かってめぐるは遠慮なくぶちまけてしまった。

 

「センパイにばっかりドキドキさせられてて辛いんですよぉぉぉ……!!」

「な、、なるほど」

 

 少しびっくりしたような表情をしていたような気もしたがめぐるは勢いで話し続けてしまう。

 

「だって聞いてくださいよ、今日だって――」

 

 

 〜数時間前〜

 

 

「えへへ、やっぱり外で食べるお弁当って美味しいですよね!」

「そうだなぁ、でもやっぱり俺は――

 めぐると一緒に食べてるから格別に美味しく感じるな」

「…………………………」

「め、めぐる? どうかした?」 

 

(うぅぅ……、センパイセンパイどうしてそんな爽やかな顔で嬉しいことさらっと言ってくれちゃうのかなぁぁぁ〜〜〜〜…………やっぱダメだあ、不意打ちでこんなこと言われたらめぐる、頭ぽーっとして……)

 

「あっ、めぐる」

「ふぁ、、い? 

「口元にご飯粒付いてる」

 

 …………ちゅっ

 

「_______________________________________」

 

 

 〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「なんてことがあったんですよ!! ホントはめぐるがセンパイのことドキドキさせたいのに。勝ち目が見えない…」

「そうなんですか、やっぱり恋愛って凄いんですね」

「本当に幸せで堪らないーっ! ……って感じはするんですけどやっぱり悔しいんですよね……ちょっとくらいは仕返ししてもいいと思うんですよ」

「でも私はそういうのに疎いので……ここは一つインターネットに頼るのもアリではないですか?」

「なるほどその手が……、早速後で調べてみます! ありがとうございます寧々センパイ! ぎゅ〜〜!」

「わ、わぷっ! い、因幡さん、、そんなに抱きしめたら息、くるしっ……」

 

 

 帰宅後、早速私はスマホでセンパイをドキドキさせるための方法を調べてみた。

 "彼氏 ドキッとさせる"みたいな検索でも多数それっぽいものがヒットしてくれる。流石インターネットだ。

 

「ほうほう、男の人ってこういうのでもドキッとしてくれるんだ……。確か初めてセンパイのこと好きになったときもこうやって色々調べてたっけ……」

 

 あのときは本当に必死だったと思う。少しでも気持ちに気付いてほしくて、振り向いてほしくて。いっそのこと手も出してほしくて――

 

「……ってめぐる何思い出してるのぉ〜〜〜?!」

 

(……あのときは一筋縄ではいかなかったけど今回はセンパイをドキドキさせることができればいいんだから…!)

 

「覚悟しててくださいよ、センパイ!!」

 

 と、私はスマートフォンの文字を目で追いながら気合を入れた。

 

 

 翌朝。

 

 いつもの場所で待っていてくれてたセンパイに手を振りながら駆け寄る。

 

「おはようございます! セーンパイ♪」

「おはよう、めぐる。……なんか今日テンション高くないか?」

「えー、そんなことないですってばぁ」

「そう……? それじゃ、行こっか」

「あ、あの、センパイ……」

 

 ここでめぐるはセンパイの制服の袖を軽く引っ張ってみる。いわゆる"袖クイ"だ。

 ふっふっふ……。あらゆる男子諸君がキュンっときてしまうであろうこのシチュエーション、さてセンパイはどんなリアクションを――

 

「…………あぁ、ごめんなめぐる。ほら、」

 

 と言ってセンパイは腕を軽く伸ばしてキュッと自分の指とめぐるの指を絡ませてしまった、いわゆる"恋人繋ぎ"…

 

 ……………………

 

「はぅぅぅ〜〜……」

「どうかした? めぐる、もしかして間違ってた……?」

「間違ってないですぅ……、間違ってないからこうなってるんですぅ……」

「そっか、じゃあ改めて。行こう、めぐる」

「ふぁぁい……」

 

(ぎゅっ)

 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(Another View)

 

 めぐるは表情を隠すように俺の腕に抱き着いてきた。

 少しだけ窺えるその顔は耳まで真っ赤で――

 

(……なんでこの子はこんなに可愛いかなぁぁ?! 、

 さっきの袖クイといいこんな風に照れちゃう様子といい……、さっきから少し顔が熱い気がする。めぐるにバレてなきゃいいけど……。あぁもう…、本当に愛おしい……)

 

 

 少し不思議なひっつき方で登校する1組のカップルを目撃した、という噂が広まるのは数時間後のお話。

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