ONE PIECE エピソード・オブ・スターライト 星の国と風の少女   作:ハマT

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ややこしい能力その①


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第4話星の国の冒険

 

 

 

コビーと別れたルフィ達はベガの町に来ていた。海軍に協力するか、島を離れるか。どちらにしろはぐれたゾロを見付けなければどうにもならない。その為一度この町に船を停めゾロの捜索へと再び向かう事にしたルフィ達。船番にフランキーとブルックを残し二人一組で捜索を始めていた。

 

ベガの町中央広場 チームサンジ&ロビン

 

「この町にもあるのね……」

 

ペルセウスの町でも見つけたミーティアの像に手を触れるロビン。どうやらこのような石像は国の至るところにあるらしい。ペルセウスの町では台座のところには何も書かれていなかったがここの石像には何か書かれていた。

 

「ロビンちゃんそれって……」

 

「ええ、古代文字ね『夢を見た。世界が滅ぶ夢を……未来へ星の希望を託します……』えっ?!」

 

ロビンが台座の古代文字を読んでいる途中で声を上げる。

 

「ロビンちゃん?」

 

「……何でもないわ……それよりゾロを探しましょ」

 

サンジと共に捜索へと戻るロビン。

『オービアス、きっと私は貴方との約束を果たせないでしょう。でもいつか、また生まれ変われたなら』

ロビンがサンジに伝えなかった文。そこに書かれているオービアスという名前。この島で何度か聞いた王の名前だ。偶然同じ名前。恐らくそう考えるのが普通だ。だがもし同一人物ならば─

この文字が書かれたのはかなり昔、それも空白の百年よりも前だ。つまりオービアスは、世界政府が隠そうとしている空白の百年の真実を知っている。仮にそれを事実と仮定した場合、大将二人が動いている事にも納得がいく。空白の百年を知る人物など、世界政府からすればどんな手を使ってでも消しておきたい存在だ。

かつてロビンの故郷、オハラは空白の百年を調べていた為滅ぼされた。島を地図から消し去る作戦、バスターコールによって……。もしオービアスが同一人物だった場合、オハラと同じ事がこの国に起きる可能性もある。

そこまで考えすぐに思考をやめるロビン。もし仮にこの仮説が真実だとしてそれを話した場合、それを聞いた関係のない人までもが標的となってしまう可能性がある。

 

(……どうするにしても一度皆と合流しないとね)

 

ベガの町酒場 チームナミ&ウソップ

 

情報を得るためには人の多いところから。そう考えた二人は酒場で色々な情報を集めていたが集まったのは、やれ王様は十二年城に籠ってるだの、王桜十二星は自由すぎでなかなか集まらないだの、どれも役にたちそうにないものばかり。このままここで集めていても欲しい情報は手に入らない。二人とも同じ考えに至りその場を後にしようとすると何やら酒場が騒がしくなり始める。

 

「あの、お客様。おかわりはいくらでもできます。ですので……能力でのおかわりはおやめ下さい」

 

「いいじゃねぇかよ。何十年ぶりのシャバの飯だ。おれは結構食べるしこのほうがいいだろ?」

 

どうやら騒ぎの原因は店の真ん中に座る銀色の髪を一人の男だ。話によるとおかわり自由にも関わらずその男が能力で食べた物を再生しているらしい。ただでさえ海軍やゾロの事で振り回されているのにこれ以上面倒事に巻き込まれたくない。そう考えその場を後にしようとするが何かに引っ掛かり足を止める。

 

「あいつもしかして!!」

 

先ほどの「何十年ぶりのシャバ」という言葉。ありきたりな台詞ではあるがこの男は恐らく少し前まで監獄の中にいたはずだ。海賊等の賞金首ならば逮捕されれば大監獄インペルダウンへと収監される。二年前にルフィや黒ひげが暴れ多くの脱獄者を出したものの、それ以降の脱獄者を出したことの無い監獄。そんな所から出てくるなど何らかしらの理由で釈放された者だけ。つまりこの男はその可能性が高い。

 

「ねぇ、あなたかなり食べてるけどどれだけ食べてるの?」

 

「おう嬢ちゃん。これで二十人前だ」

 

「に、二十人?!」

 

その男の言葉に驚く店員。この男が頼んでいた料理、どうやらかなり特別な材料を使っていたらしく二十人前も貯蓄されてなかったみたいだ。

 

 

酒場の裏

 

「嬢ちゃん達ありがとうな」

 

助ける……というか偶然そうなっただけでではあるもののナミとウソップはその男からお礼として情報を聞き出すため酒場の裏につれてきていた。見た目からして年齢は六十代後半、着ている服も何処か古臭い。

 

「俺はグラム。ゼロゼロの実のリセット人間。見えるものを元の状態に戻すことが出来る」

 

そう言って近くにあった板を地面に置き、体の前で手を合わせる。それと同時に板が一本の木に変化する。

 

「元に戻すと言っても少しめんどくさいんだけどなぁ」

 

グラム曰く、ゼロゼロの実で戻すには理解が必要とのこと。例えば「木の板は木」、「鉄の武器は鉄鉱石」といった元が何かを知る必要がある。元が何か分からなければ元に戻すことは不可能。更に元に戻すのは元の状態、つまり先ほどの板だと

 

板→木→板

 

というようにこの木は元々板だったのでその板に戻ることになる。更に同じ原理とは言え未来の姿「鉄鉱石→鉄の武器(未加工)」にする事、人の体を若返らせると言うことは出来ないらしい。

 

「結構ややこしい能力だな……」

 

「まぁな……で、あんたら俺の事が知りたいんだろ?俺は今世界政府から指示を受けて大将二人とある男を探してる」

 

─世界政府。まさかここでその名前を聞くとは思っていなかった二人。更に話を聞き進めるとグラムが元々インペルダウンレベル6の囚人であること、この国への宣戦布告はグラムの作戦であること、そして作戦が失敗すれば海軍はバスターコールをこの島に発動することがわかった。

 

「あんたら海賊だろ?海軍と手を組むなら気を付けろよ……」

 

それだけ告げその場を後にするグラム。グラムの言葉が事実ならばその島を悲劇が襲う可能性がある。以前エニエスロビーで自分達が巻き込まれたバスターコール。その事を思いだし震え上がる二人。何はともあれ重要な情報を手に入れた二人は一度船へと戻るべくその足を進め始めた。






主要キャラの名前と由来


マーダルス・D・エアリー→空気を意味するエアーから

アーライト・アネッサ→斧で戦う事は決まっていて何となく頭に浮かんだから

パーソナリア・グラム→プログラムから

アルタリア・オービアス→某カードアニメのロボットから

ベガネイル・ミーティア→そのまんまミーティアから
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