『…っ…。』
私はとてつもない嫌悪感と吐き気で目を覚ました。
『…。』
相棒に黙って私は外にでた。夜風を浴びるために。
『…人殺し…かぁ…。私だって…殺したくないのに…。』
…ついつい弱音をはいてしまう。このゲームは気を強く持たないとすぐに精神が蝕まれちゃうから…。
『…戻ろう。』
ギイィ…
「お帰り相棒。」
『相棒…起きてたの…?』
「うん。なんか思い詰めてる顔だったから。」
…相棒の笑顔が眩しい…。でもきっと私が人を殺したって知れば…相棒は…。
『…ねぇ…相棒…。』
「なに?」
『…私さ…人…殺しちゃったんだ…。』
「…え?」
相棒から笑顔が消えていくのがわかる…。
『…キリト達を守るために…殺した…。』
「…そっか…。」
『…ねぇ…相棒…あの…さ。』
「…なに?」
『…相棒も…こんな人殺しとはいたくないでしょ…だから…パーティを…解散…しない?』
「…相棒…。」
『……』
泣くのは…まだ後…相棒がパーティを解散するっていって…部屋から出ていってから…泣こう…。
「…相棒…。」
『…覚悟は…できてるよ…。』
ぎゅっ…。
『…え…っ…?』
「…相棒…一人で抱え込まないで。」
…やめて。
「私は知ってるよ。相棒が一人で苦しんでるのも…」
…それ以上はいわないで。
「…泣いてるのも…。」
…これ以上私に…優しくしないで…。
「…相棒…相棒は大事な人たちを守るために…人を殺したんだよね…?」
違う…。
「…どうしても…しなきゃいけない状況だったんだよね…?」
違う…。私は…
『…』
「…相棒…」
『…仕方ない…状況なんて…ない…。私は…いや…私が…!』
「相棒!」
ぎゅっ!
『…っ…』
「…今は…弱音をはいたっていいんだよ…。」
『…っ…!』
つぅーと頬に水滴が触れる
『…相…棒…私…っ…!』
「…わかってる…なにも言わなくていいよ。全部わかってる。」
『…っ…う…わた…し…ほん…とは…強くなんか…ないの…っ…』
「…わかってる…相棒がほんとは…優しい子で無理に強い言葉を使ってたのも…全部わかってるよ。」
『ひっ…くっ…っう…!』
相棒は私に抱き締められながらたくさん泣いた。今までの弱さをだすかのように…。
『…すぅ…』
「泣きつかれて寝ちゃったか。」
でも心なしかいい表情で眠ってる。
「私も寝ようかな。」
相棒の隣に寝転がり眠りにつく。
「おやすみ。相棒。いい夢を。」
~翌朝~
『…ん…』
いつもより気持ちよく目が覚めた気がする…。
『…相…棒…。』
「すぅ…」
『…。』
「…ん。あ。相棒…おはよ。」
『…おはよ。相棒。』
「よく寝れた?」
『うん。それと…昨日は…』
「うぅん。言わなくていいよ。あれくらい相棒としては当たり前のことだからね!」
『…相棒…ありがとう。』
「気にしないで。それに…泣いてる相棒かわいかったし…(ぼそっ)」
『…相棒なにかいった?』
「うぅんなんでもない!今日はなにする?」
『…うーんなにしよう…うん?メッセージ…?』
「…誰から?」
『…ヒースクリフさんからだ…。』
「なんだって?」
『緊急の招集みたい。いこっか。相棒。』
「うん。」
『…。』
私は《死神》の二つ名がつくきっかけとなった魔鎌と黒いフードつきのマントを装備する。
『いこっか。相棒。』
「うん。」
~血盟騎士団本部~
ヒースクリフ「すまないね。いきなりの招集にも関わらず集まってもらって。」
『いえ。大丈夫です。』
ヒースクリフ「グラディールの件に君も関わっているアスナ君から聞いてね。私の部下が大変申し訳ないことをした。」
『もう気にしてませんから。』
ヒースクリフ「そうか…。そして本題なのだが…二週間前フロア攻略のために送り込んだ偵察隊20名との連絡がとれなくなった。」
「20名全員とですか…?」
ヒースクリフ「あぁそうだ。」
『…ありえないです。一気に20名との連絡が途切れるなんて…それこそボス部屋でもない限り…』
ヒースクリフ「その通りだ。まずボス部屋の偵察にはいった10人がボス部屋の中枢にたどり着いた瞬間ボスの部屋が閉まってロックがかかったらしい。」
『…な…っ…無茶苦茶だ…。』
ヒースクリフ「そしてロックが解除されてドアを開けた時は先に入っていた偵察隊10名は消えていた。そして残りの10名も…」
『…つまりそのボスフロアを攻略するために私達が呼ばれた訳ですね。』
ヒースクリフ「そういうことだ。どうかボス討伐に力をかしてもらえないだろうか?」
『…わかりました。』
ヒースクリフ「そういってくれると助かるよ。ではまたボス討伐当日に会おう。」
そして私達は本部から家に戻ってきた。
『…』
「相棒…怖いの?」
『そりゃ…怖いよ…死ぬかもしれないんだがら…。』
「大丈夫。私は相棒を守る。だから相棒も…いや何でもないよ。」
『そこまでいったならいってよ…相棒。』
「…相棒も…私を守ってよ。」
『うん。わかった。約束ね。相棒。』
「うん。約束。」
私たちは指切りをした。
こうして私達は討伐の日を迎える。
ヒースクリフ「今日はボス討伐当日だ。誰一人かけることなく生きて次の階層へ向かおう。ではいくぞ。」
『…相棒。』
「わかってるよ。」
キリト「やっぱり二人も来たな。」
『キリト…。』
アスナ「今日はよろしくね。」
「アスナ!」
クライン「俺たちもいるぜ!」
『クライン。』
エギル「一稼ぎするまでは死ねねぇからな。」
「エギルさん!」
『…そうだ…私たちは一人じゃない…』
「そうだね。皆がいる。」
『相棒…行こう!』
「うん!」
そして私達はボス部屋に入る
『…暗い…』
「嫌な感じ…」
『ボスはいったいどこに…』
キリト「…!上だ!」
『…!?』
クライン「なんじゃ…ありゃあ…」
キリト「スカル…リーパー…」
ヒースクリフ「総員!距離をとれ!」
攻略組A「ひ…ひぃっ…」
『早くこっちに…!』
スカルリーパー「キシャアァァァァァァァァッ!」
攻略組A「ぐあぁぁぁぁぁぁっ!」
パリンッ…
『な…っ…!?』
キリト「一撃で…!」
スカルリーパー「キシャアァァァァァァァァ!」
キリト「くそっ!」
アスナ「キリト君!」
スカルリーパー「キシャアァァァァァァァァッ!」
キリトは鎌を受け止める。
キリト「くそっ…おもいっ…!」
カーン!
アスナ「二人でなら!」
キリト「アスナ…」
キリト「鎌は俺たちが押さえる!皆は側面から攻撃してくれ!」
『…わかった!相棒!』
「うん!」
私達は順調にスカルリーパーのHPを削っていく。
「あと…少し!」
『…相棒…少しだけ隙をつくって!』
「…!わかった!」
相棒や皆がダウンをとってくれた。
『…このチャンス…絶対に逃さない!』
『…《ソウルリーパー》!』
エマの魔鎌がスカルリーパーの首をとらえた。
『刈れ!』
ソウルリーパーでスカルリーパーの首を両断した。
スカルリーパーがポリゴンとなって消えた。
『…おわっ…た?』
「相棒!」
『疲れた…。』
「お疲れさま。」
次回SAO編最終話 世界の終演
どうも智也です。久しぶりの更新です。ではまた気が向いたら。