『「久方ぶりのツーマンセールだな(ね。)。」』
こうして私たちはグランドクエストで出てくる敵を片っ端から倒していた。
『…おっとと。危ない。』
そう言いつつ私はヒラヒラと突撃してくる敵を避けながら撃退していく。
『…ん?』
キリトに向かっていく敵を発見した。
『いかせないっての!』
私は魔鎌を勢いをつけて横一文字にぶん投げた。
ザクッ!
敵はきれいに真っ二つになり魔鎌もエマのもとに戻ってきた。
『おー…こんな使い方も出来るのね。さっすが♪』
ご機嫌良しでどんどん斬り倒していく。
『キリトー!』
キリト「エマ!」
『頭下げて!』
キリト「ふっ!」
キリトは頭を下げてエマがキリトの後ろにいた敵の首を飛ばした。
『…ふぅ。…ってまだあんなにいるの!?』
キリト「止まってる時間はない!エマ!強行突破だ!」
『無茶苦茶だよキリト~!』
そういいながらもちゃくちゃくと数を減らしていく。
『やっと…天辺が見えてきた!』
キリト「…まだ油断するな…くるぞ!」
『…数だけは多いんだから!』
だがだんだんじり貧になり出していた。
『…っ!』
一発もらった。
上を見る。
『…あれ…は…弓…!?キリト!』
キリト「…!?」
キリトに弓矢が大量に刺さった。
『キリト!…ん…?あれは…?リーファちゃん!』
リーファの決死の突撃とシルフ&ケットシー連合部隊の突入が間に合ったことにより一気に押し返した。
キリトともリーファが世界樹の雫を使ったことにより復活。
『…キリト…行こう!』
キリト「あぁ。アスナ…待っててくれ!」
こうして私たちは天辺までたどりつき、ユイちゃんのちからを借りて上にはいることができた。
『鳥かご…?』
ご丁寧にパスワードにカードロック式ときた。
『ここに…アスナちゃんが?』
パンパンと服についた砂ぼこりを払いながら立ち上がる。
『キリト~?いるのー?』
どうやら一人しかはいれないのを無理矢理こじ開けたせいかキリトと離ればなれになってしまった。
『…とりあえず…どうしようか…。』
こうして私ははぐれたキリトを探すことにした。
~探すこと数分~
『やっと見つけた。キリトー!』
キリト「エマ!」
アスナ「エマちゃん!」
『アスナちゃん!無事だったんだね!』
アスナ「こっちに来ちゃダメ!」
『えっ…?』
その瞬間私の力が抜けていくような感覚が全身を駆け巡った。
『これ…は…?』
キリト「エマ!」
「思った通りだ…。こんなに簡単に引っ掛かるとは思わなかったよ!」
『き…さまはっ…!』
姿は違うが私にはわかった。須郷伸之だ。
『…す…ごう…っ!』
「おや…名前を覚えてくれたのかい…?だが…僕は須郷ではない…妖精王オベイロン閣下と…そう呼べぇ!」
エマはオベイロンによって蹴り飛ばされた。
『っ…!』
キリト「エマ!」
アスナ「エマちゃん!」
『…っ…くそっ…』
目の前に…私の敵がいるのに…。
目の前に…親の敵がいるのに…。
体が動いてくれない…っ…。
ジャラッ…
オベイロン「いい姿だよ…とても美しい…。」
『っ…!』
必死に拘束をはずそうとするが到底私の力じゃはずせない。
私はあの日の事がフラッシュバックしていた。
『っ…!』
オベイロン「おや…泣いているのかい…?」
『やめっ…こっち…こないでっ…!』
私は泣いていた。恐怖でだ。
オベイロン「君にはたくさん実験をしたからねぇ…ヒャハハハッ!」
キリト「実験…?」
アスナ「どうゆうこと…?」
オベイロン「ほらぁ…君のお友達達も知りたがってるぞ…?」
『っ…。』
…言いたくない。聞きたくない。あの日の記憶なんて…消し去ってしまいたい。
オベイロン「黙っていてもわからないじゃないか…まぁいい…特別に僕から教えよう。」
やめて…言わないで…!
オベイロン「僕はあの日…茅場がこいつを監禁していることを知って僕はこいつに…薬や人体実験をしたんだよ!ヒャハハハッ!」
『……」
言われた…綺麗にさっぱりと全部。きっと…彼らは怒るだろう…。
パパ…ママ…誰か…助けてっ…。
「諦めるのか。」
…あなたは…。…ヒースクリフ…じゃなくて…茅場…さん…。
「…君にさん付けされるとは思ってもみなかったよ。」
…あなたは…死んだはずじゃなかったんですか…?
「色々詳しいことは後だ。それより今の状況だ。」
…でも…私には…打開できる力が…。
「…諦めなければ道は開ける。」
…!
そういって茅場はまた消滅していった。
…そうだ…諦めなければ…チャンスはめぐってくる…!
『…システムログイン…ID《ヒースクリフ》…。』
オベイロン「な…何っ!?なんだそのIDは!?」
『……』
ゆっくりと私は立ち上がった。
『システムコマンド…管理者権限変更。ID《オベイロン》をレベル1に…!』
オベイロン「な…!?僕より高位なIDだと…?あり得ない…」
『あり得るんだよ…一つだけ!あなたより高位なIDが!あなたなんて…所詮紛い物の…盗んだ玉座にあぐらをかいた…泥棒の王様よ!』
オベイロン「こ…このガキ…!僕に…この僕にむかって…!」
オベイロン「システムコマンド!オブジェクトID《エクスキャリバー》をジェネレート!」
しーん…
オベイロン「言うこと聞け!ポンコツが!神の!神の命令だぞ!」
『…自分自身を神といってる時点で器がわかるわね。』
『システムコマンド。オブジェクトID《エクスキャリバー》をジェネレート。』
エクスキャリバーが私の前に現れる。
『うーん…これで切り刻んでもいいけど…やっぱりあげるわ。』
オベイロンにエクスキャリバーを投げわたし魔鎌を構える。
『システムコマンド。ペインアブソーバをレベル0に。』
オベイロン「な…何…?」
『さんざん人のこともてあそんだんだから。…逃げないでよ?あの人に比べたらあなたは遠く及ばないわ。あの…茅場晶彦には!』
オベイロン「か…茅場!そうか…あのIDは!何で死んでまで僕の邪魔をするんだよ!」
『…悪いけどあなたの気持ちなんてこれっぽっちもわかりたくない!』
オベイロン「このガキがぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
『フッ!』
魔鎌が頬掠めた。
オベイロン「痛っ…!あぁぁぁっ…!」
『痛い?これっぽっちで?私が食らった苦痛はこんなものじゃない!』
ザクッ!
オベイロン「ぎゃあぁぁぁぁっ!?僕の…僕の手がぁぁぁぁ!」
『……』
下半身を切り落とす。
『…さようなら。』
私は残ったオベイロンの上半身を斬った。
『終わっ…た…?』
キリト「エマ!」
アスナ「エマちゃん!」
『来ないでっ!』
キリト&アスナ「…!」
『…キリト…アスナちゃん…幻滅したよね…こんな…私は…』
キリト「なにいってるんだよ。エマは仲間だ。幻滅なんてするわけないだろ?」
『え…。』
アスナ「そうよ。それに最後かっこよかったよ!それにエマちゃんまで私を助けに来てくれたってのは嬉しかったよ!」
『…そっ…か…。ってわわっ!?』
キリト「強制ログアウトか!?」
アスナ「えっと今度は現実で!」
こうして私たちはALOから無事帰還できた。
『…』
目を開ける。
「相棒!」
『…おねー…ちゃん…。』
無意識でお姉ちゃんと呼んだ。
「…相棒がいまお姉ちゃんって…!お姉ちゃん!いまの聞いた!?」
「はいはい。わかったから。すこしは落ち着きなさい。」
『…相棒…』
「…どうしたの?相棒。」
『……』
無言で抱きついた。
「…どうしたの?」
『…っ…ぐすっ…怖かったよぉ…』
「…よしよし…よく頑張ったね。」
『…うぅっ…』
「……」
相棒は泣き止むまでずっとそばにいてくれた。
『ごめんね…相棒。』
「いいよいいよ。それにお姉ちゃんって呼んでもらえて嬉しかったし!」
『…そっか。…気が向いたらまたお姉ちゃんって呼ぶね。』
「気が向いたらなの!?」
『…冗談だよ。お姉ちゃん。』
「もー意地悪!」
『ふふっ。』
こうして私たちは本当の平穏を手にいれた。
現実世界編END
てなわけで現実世界編終了です!この後はパーティーをしてる場面掻く予定とエマのされたことについて掻く予定です。