…そろそろ話してはくれないか?話してくれれば君の身の安全は保証する。
『…だからそれがわからないんです…。急に出てきて…』
…ほんとにだね?
『ほんとですよ。じゃなきゃ逆に私が聞きたいです。』
…ふむ…仕方がない。君には少し実験材料になってもらおう。
『…な…なんでですか!?話すことは全部話しました!』
君の体に聞くのが手っ取り早いと思ってね。悪く思わないでくれ。
『…そんな…いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!』
そして。悪魔の《デスゲーム》SAO〈ソードアートオンライン〉は発売された。
「さて!待ちに待ったSAO発売日!早く起動してエマちゃんに会わないと!」
そういって私は頭に機械を装着する。
「リンクスタート!」
その合言葉を言った瞬間意識は電子空間の中に吸い込まれた。
「…おぉ…これが…SAOの世界…えーっと…なになに?キャラの引き継ぎをしますか?はいっと!」
キャラ認証完了。
「…さて…何が待ち構えているのかな!楽しみ!」
そういって私はSAOの世界に意識だけ転送された。
~第一層始まりの街~
「おー!ここは見た覚えがある!さてエマちゃんはと…いないなぁ…まだ来てないのかな?じゃあ少しだけレベリングしちゃおっと!」
~第一層始まりの草原~
「…はっ!たぁ!せいや!」
レベルアップしました
「ふぅー順調順調!」
やぁ。君もレベリングか?
「…?そうですけど…あなたは?」
キリト「俺はキリト。んでそっちが。」
クライン「クラインだ!お嬢ちゃん強いな!β経験者か?」
「まぁそうですけど…キリト…どこかで聞いた覚えが…」
キリト「俺のことを知ってるのか?」
「…あっ!思い出した!エマちゃんが言ってたプレイヤーネームの〈kirito〉って!」
キリト「あぁ。俺だよ。エマとは知り合いかい?」
「うん!一緒にSAOを攻略するって約束したんだー!」
キリト「ならライバルになるってことだな。まぁどこかで縁があった時にはよろしく頼むよ。」
「うん!よろしく!」
クライン「あっ…やっべぇ…俺ピザの出前とってるんだった…悪いな…一旦落ちるわ。冷めたピザなんて粘らない納豆みてぇなもんだからな。」
クラインがメニューを開く
クライン「…あっれ…?おかしいな…」
キリト「どうした?クライン。」
クライン「どこ探してもログアウトボタンがねぇんだ。」
キリト「…バグか?でもそんなバグを運営が残すはずがない…」
その瞬間いきなり体が光だす
キリト「なっ…!?」
クライン「うおっ!?」
「えっ…!?」
~第一層始まりの街~
「ここは…」
キリト「始まりの街…」
クライン「おい!あれてみてみろ!」
三人の視線の先には赤いローブを来た男のホログラムがあった。
やぁ。私はこのゲームの開発者茅場晶彦だ。君達のメニューにログアウトボタンが無かったと思う。だがそれはバグでもない。仕様だ。君達のインベントリをみてくれたまえ。手鏡が入っているだろう?
「…ほんとだ…」
インベントリから手鏡をだすと手鏡が光る。
「うわっ!?」
キリト「なっ…!?」
数分後光が収まる
「…いったい…何が…」
キリト「これは…!」
クライン「お前…キリトか!?」
キリト「お前はクライン…?」
「…皆…現実《リアル》の姿になってる…」
キリト「君は…」
クライン「嬢ちゃんか!?でもそこまで変わってねぇな…」
「…私は…なんかキャラの引き継ぎがでたから…それを押したらこんな感じに…」
諸君のアバターは現実《リアル》と同じものになった。そしてログアウトが出来ない。その意味がわかるかね?SAOでの死は現実《リアル》での死を意味する。では頑張りたまえ。諸君。
「…嘘…」
キリト「ゲームでの死は現実での死…」
クライン「こりゃどうなってんだ…」
始まりの街は泣き叫ぶ人や発狂する人など阿鼻叫喚に包まれた。
「…ん?メッセージ?」
…助けて。私を…探して…。
大切な友達へ
と書かれていた
「これは…エマちゃんの…メッセージ?」
キリト「なぁ。君はこれからどうするんだ?」
「あっ名前教えてなかったね。私は積木。」
キリト「積木か。これからどうするんだ?」
「…このメッセージの差出人を探そうと思う。」
キリト「…そうか。俺はこの街を出ようと思う。クラインにもそう伝えてきた。」
「そうなんだ…。また会えたらいいね。」
キリト「あぁ。一緒にこのSAOを攻略しよう。」
「うん!よろしくね!キリト!」
キリト「あぁ。よろしく頼むよ。」
「じゃあ私も街からでないと…」
SAOの開発者茅場晶彦、そして囚われの身になった少女エマ。
そしてエマを助けるために動き出した少女積木。
物語の歯車はもうまわりだした。もう誰も引き返せない。
次回第2話 旅立ち
やっほーどうも智也です。第一話いかがでしたでしょうか?
次の2話も近いうちに出します!