妙なデータを解析してみた。
あれから私達はサポートの前に菊岡さんに会いに行った。
菊岡「久しぶりだね。エマちゃん。積木ちゃんも。」
『…お久しぶりです。菊岡さん。』
菊岡「…その様子だと傷は癒えたみたいだね。」
『えぇ…おかげさまで。』
「……」
まって。空気めっちゃ重いんですけど!?なに?何でここの二人こんなバチバチしてんの!?何でここまで来てSAOの決闘気分を味あわなきゃいけないの!?
「ね…ねぇ。エマ?」
『ん?どうしたの?お姉ちゃん。』
「何でそんなバチバチしてるの?」
『…?』
「何でそんな二人とも不機嫌そうなんですか!」
『…不機嫌?これが普通ですよね?菊岡さん。』
菊岡「あぁ。いつも通りだね。」
「な…ならいいですけど…」
『それで話を戻しますけど。あの動画に写っていた男…《ラフィン・コフィン》ですね?』
菊岡「…もうそこまで察してたのかい?」
『…まぁ…勘…ですけどね。』
菊岡「その通り。あの仮面の男…通称《デス・ガン》は元ラフィン・コフィンのメンバーだ。ただ誰かはまだ特定できていない。」
『それで調査にキリトをいかせたって訳ですか。』
「ちょっと待って!」
『どうしたの?お姉ちゃん。』
「キリトが調査にいってるってのもそうだけど《デス・ガン》がラフィン・コフィンのメンバーって…!」
『…嘘と思いたいけど…ほんとだよ。あいつ…見たことあるんだ。SAO時代で。』
「…SAOの時…?」
『うん。実はさ…私前ラフィン・コフィンに勧誘されてたんだよね…。』
「えっ…?エマが?」
『うん。どうやらあの黒のフードつきマントのせいで同種って思われてたみたい。』
「…あー…。」
そう言われると納得してしまった自分がいた。
『…その時に勧誘してきた男に容姿が似てる。ただ名前がわからないの。でも…明らかにそいつだってことはわかった。』
「じゃあ…そんなやつが相手ってことは…キリトは…」
『…うん。危ないね。』
「…!じゃあ今すぐ私たちもGGOに!」
『だからいってるでしょ。お姉ちゃん。行かないって。』
「でも…!」
『最悪…私達も命を落とす賭けになるけどいいの?』
「…!」
『…私はお姉ちゃんに死んでほしくないし…それに…無理な賭けはしないって決めてるの。』
「…エマ…。」
『そういうわけで菊岡さん。キリトが向こうにいってるのはこっちも把握済みです。そして多分…『彼ら』も…。』
菊岡「あぁ…向こうにログインしているだろうね。」
『…私達はサポートに徹します。それに私にはするべきことがあるので。』
菊岡「…わかった。《デス・ガン》のことでなにかわかったら連絡をくれ。」
『…わかりました。では私達はこれで。』
菊岡「あっちょっと待って!」
『まだなにか?』
菊岡「はいこれ。」
『なんです?これ。』
菊岡「近くの食事どころのクーポン。」
『いりません!それでは!』
菊岡「…傷が癒えてから僕につめたくなってない?」
そんなことを一人ポツンと呟いたのだった。
『もぅ…あの人は…。』
「面白い人だよね。菊岡さん。」
『面白くないよもう…。』
はぁ…とため息ひとつこぼした。
『…なんかお腹すいちゃった。お姉ちゃんご飯どうする?』
「んー。もう暗いしね…お店で済ませる?」
『…でも叶お姉ちゃんになにも言ってないよ?』
「あー…一応電話しよっか。」
『ん。了解。』
そしてエマは電話を掛ける。
プルルル…プルルル…。
「はいもしもし。」
『…あ。もしもし叶お姉ちゃん?』
「どうしたの?エマ。」
『お姉ちゃん今日はお家に帰ってくるの?』
「うーん…お仕事で帰れそうにないかな~。もしかして寂しかったりする?」
『…ぅん。』
「…ちょっと上と話してくる。」
『待って待って!お姉ちゃんの仕事は大事なんでしょ!?さすがに私情で帰るのは許されないよ!』
「大丈夫よ!妹たちがさびしがってるので帰りますっていったら許されるから!」
『上司さん甘すぎない!?』
「とにかく家帰るから待ってて!」
『あっちょっ!?』
ツーツー…
「お姉ちゃんなんだって?」
『帰ってくるって…寂しい?って聞かれたからつい反射でうん。っていっちゃった。』
「……。」
え?なにそれ天使?神様この子は天使の生まれ変わりじゃないでしょうか…。
『相棒?』
「ん?あぁごめん。ぼーっとしてた!」
『今日疲れたもんね。…帰ってご飯の用意して叶お姉ちゃん待ってようか。』
「そうだね。」
~家~
『…今日はなに作ろうかな。』
ガチャッ!
「ただいまー!」
『おかえりなさい。お姉ちゃん。』
「ただいま!」
『…ん。』
両手広げて待機中。
「…寂しかったね!」
ぎゅー!
『…はい。寂しいかったです。何してたんですか?』
「ナキ達とちょっとね…。」
『…ナキ…って…あの?』
「うん。ナキ達もちょっと別の目的でGGOにログインしたの。」
『…別の目的…またなにかあの人暗躍してるんですか…?』
「なにも暗躍してないよ。あははっ。エマからみたらそうみえる?」
『…』
コクコク。
「あははっ!やっぱりエマには嫌われてるなー!ナキ!」
『あっそうだ。ご飯…叶お姉ちゃん。ご飯はなに食べたいですか?』
「…んー久しぶりにエマが作るのだったらなんでも美味しいからいいよ!」
『…それじゃあすこし待っててくださいね。』
~そしてみんな食事後~
エマはみんなが寝静まったなかで一人眠れないでいた…。
『…寝れない…。』
…久しぶりに人肌恋しくなりましたね…。
『…相棒の部屋に行こう…。』
~積木の部屋~
コンコン。
「…ん…。」
誰だろ…?こんな夜更けに…。
「…はぁい…。」
『…。』
「エマ…?どうしたの?」
『…。』
部屋の前には大きなペンギンのぬいぐるみを抱き締めてたっているエマがいた。
「とりあえずはいって?エマ。」
『…』
とりあえず中にいれることにしたけど…多分これは…。
「エマ…寂しいの?」
『…ぅん…わかんないけど…急に…寂しくなって…寝られなくなった…。』
「そっか…。おいで。エマ。」
『ん…。』
ぎゅー。
「今日はいっぱい甘えて。明日また頑張ろうね。」
『…うん。おやすみ…お姉ちゃん。』
「おやすみ。エマ。」
…可愛いな。エマ。
はいどうも智也です。なんかエマラブというよりエマちゃんの寂しさが爆発した回でした。
では次回 身内として。姉として。