~研究所~
「アインクラットにこんな施設があったなんて…」
私はその研究所の広さに呆気にとられていた。
キリト「茅場のことだ。こんな研究所を作ってても不思議じゃなかったさ。」
「…この研究所のどこかにエマちゃんが…」
キリト「あぁ。しらみつぶししかないけど探していこうか。」
「うん。」
~一方エマは~
『……』
やばい…遂に逃げ出せる体力じゃなくなった…残り3ミリくらいしか残ってない…自動回復もデバフがかかって使えないし…積木ちゃんが来てくれるまで待つしかない…か…
『…お腹…すいたなぁ…』
「おーい!エマちゃーん!どこー!?」
キリト「エマー!いるなら返事をしてくれ!」
『この声…積木ちゃん!それに…キリト…?』
私はベッドから起き上がる
『寝てなんていられない…いかなくちゃ…!』
そういって私はまた部屋を飛び出す。大切な人にあうために。
~積木サイド~
「いないのかな…」
キリト「そうだな…ここまで探していないってことはもう…」
「そんなはずない!…絶対…どこかに…」
『積木ちゃーん!キリトー!どこにいるのー!?』
「…!今の声は!?」
キリト「間違いない。エマだ!」
「行こう!」
キリト「あぁ!」
そして遂に…
『…はぁ…はぁ…!』
「エマちゃん!」
『…!』
私はその声を聞いてふりかえる。会いたかった人の声を聞いて。
『積木ちゃん!』
ずっと会いたかった人は笑顔で私の元に走ってきた。
「エマちゃん…!」
『やっと。会えたね。』
私の会いたかった人は震えていた。
キリト「エマ!…ってうわぁ!?」
『…キリト?どうしてここに?』
キリト「俺のことはいいから…服を着てくれ…」
『服…?』
私は自分の体を見る。…素っ裸だった。
『…その…ごめんキリト…』
キリト「いや…いいんだ気にしないでくれ…』
『研究所の中にいくらか洋服あったと思う…』
「任せて!とってくるね!」
数分後。積木が戻ってきた。
「とりあえず適当に拝借してきたよ。」
『ありがとう。』
積木ちゃんにお礼をいって私は着替える。
『とりあえずはこれでしのげるかな…装備はこの後整えよう。』
「そうだね。キリトもここまでついてきてくれてありがとう。」
キリト「お安いご用さ。」
『キリトはこの後どうするの?』
キリト「俺はとりあえずトールバーナにいこうとおもってる。」
「トール…?」
『バーナ?』
キリト「あぁ。そこで第一層攻略会議があるらしい。二人も興味があるならいってみるといいさ。」
「そうだね…けどもう夜遅いし宿にもどって明日行くよ。」
キリト「あぁわかった。俺は先にトールバーナにいっておくよ。」
「わかった。」
『キリト…ごめんね。私のせいで付き合わせちゃって。』
キリト「気にしないでくれ。友達が捕らわれてるなら助けるのが筋さ。」
『ありがとう。』
キリト「それじゃあな。」
キリトは先にトールバーナに向かった。
「宿に戻ろうか。エマちゃん。」
『うん。』
二人は始まりの町に戻った。
そしてその日の夜。
『…』
エマはベッドに寝転がっている。
「ねぇ。エマちゃん。」
『なに?積木ちゃん。』
一つしかベッドがないので積木ちゃんが横に入ってくる。
「その…相棒って…呼んでもいいかな?」
『…いいよ。その代わり私も呼ばせてもらうからね。』
「うん。いいよ。」
『それじゃあこれからよろしくね。相棒。』
そういうと相棒は優しく微笑んだ。ちょっとキュンとした。
「そ…それじゃあおやすみ!相棒!」
『うん。おやすみー。』
第一層攻略会議に向けて二人は眠りについた。
しかし二人はまだ知らなかった…第一層攻略会議であんなことが起きるなど…
次回第4話 ビーター
どうも智也です。楽しんでいただけましたかね?では次のお話で!