転生者は何を為すか   作:猫パン

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セシリアボコボコ回


あ、別にアンチとかではないのでご安心を



転生前の話はいずれ。
書けたら書きます


第4話

 

 

 

 

翌週。

特筆するような出来事があった訳でも、ましてセシリアと八雲が和解した訳でも無い。

本当に2人はあれ以来会話すら存在しなかった。

 

 

 

「なあ、箒」

 

「なんだ、一夏」

 

いつの間にか管制室に来ていた箒に一夏は、問いかける。

ていうか本当いつ来たんだろうか。

 

「気の所為かもしれないんだが」

 

「なら気の所為だろう、私には預かり知らぬ事だ」

 

「いやいや、ISの事を教えてくれるって話はどうなったんだ?」

 

「……(フイ)」

 

「…目を逸らすな」

 

 

一連のやり取りを見て八雲はため息を吐く。

イチャイチャするなら状況を見て他所でやってくれとか、ISに関して触れてないのかとか、色々言いたいことがあったがこうも見せつけられると本当何も言えなくなる。

 

 

そして現在は一夏対セシリアの対戦カード前だと言うのに、この状況である。

 

一夏の専用機が対戦のこの日この時間になっても搬入されていないのだ、正直言って問題である。

 

 

「織斑くん!!!来ましたよー!」

 

ピット搬入口からバカでかいコンテナと、真耶がやってくる。

余程急いでいたらしく、一夏の前に到達するとその荒れた息を整えるべく深呼吸をしだす。

 

「はい、そこで止めて」

 

「うっ!」

 

ノリなのかなんなのか、一夏は真耶に息を止めるように言った。

それに素直に従ってしまう真耶も真耶であったが。

 

スパンっ!

 

「目上の人には敬意を払え、ましてや相手は教師だぞ」

 

少し遅れてやって来た千冬が一夏の頭を引っ叩いた。

 

「千冬姉…」

 

パァン!

再度打撃音が響いた。

 

「織斑先生と呼べと何度言わせる、そろそろ学習しろ馬鹿者」

 

公私混同を許さぬ千冬に、一夏はまたもや出席簿を食らっていた。

 

「山田先生、もう息止めていなくても大丈夫ですよ」

 

「プハーっ…………ありがとうございます、鷲崎君」

 

「いえ。アイツの言うことを素直に全部真に受けない方が良いかとは思いますがね」

 

一方の真耶の後処理には八雲が当たっていた。

正直悪い人に騙されそうな先生である。

 

 

「あ、こんな事をしている場合じゃないんですよ!来ましたよ、織斑君のISが!」

 

そう言って開けられたコンテナの中に鎮座していたのは美しい程に純白の機体。

 

 

白がそこに居た。

 

「受領してすぐさまオルコットとの試合は流石に酷だろうからな、対戦カードは前もって変更してある。鷲崎、行ってくれるか?」

 

一夏が純白の機体『白式』に乗り込んだ当たりで千冬から声がかかる。

流石に初期化(フォーマット)最適化(フィッティング)も終えてない機体で戦う等ただの無謀である、故に千冬は既にその両方が終わっている八雲を先に出す事にしたのだ。

 

「了解です」

 

八雲はそのままピットゲートへと進み、右腕に付けていた腕時計を撫でた。

 

「Stalker、起動シーケンス開始」

 

『Stalker、通常モードで起動します』

 

唐突に響いた声に一夏は目を輝かせるが、千冬の睨みで初期化に専念するよう名残惜しそうに白式に視線を落とす。

 

「モードアーリヤ、展開」

 

『装甲パックAALIYAHを展開します』

 

展開されたのは白式とは正反対であろう黒色の機体。

所々流線型をした形状の装甲で全身を包み、ヘッドパーツが展開され紅いモノアイが発光する。

非固定浮遊部位(アンロックユニット)なのか、機体の周囲を浮かんでいる黒色の球体。

 

トーラス社の集大成、INFINITE・CORE『NEXT』

 

 

 

「鷲崎八雲、Stalker 出るぞ!」

 

 

爆音を一瞬響かせてアリーナへと飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

アリーナへと飛び出した八雲はヘッドパーツを展開させ顔を露出させる

その目はただ一点、セシリアを見つめていた。

 

「っ!!」

 

セシリアが幻視したのは煮え滾るような劫火。

特に表に出ていたのが、本人が必死に抑えていたであろう怒りである。

 

この一週間、八雲はセシリアを避け続けた。

理由としては単純、この戦いで決着を着けると決めておきながらその前に怒りが爆発するのを抑える為であった。

 

それが今ほぼ解放されているのだ。

殺気と共に怒りが劫火のように見えたと言うことだ。

 

 

「最初に言っておく、手加減等期待するな。俺は全力でお前を潰しに行く、精々足掻けよ?」

 

ニヤリと三日月の如く吊り上がった頬、引き攣った笑顔だと言うのに殺気と怒りをばら撒いているせいで恐怖の対象にしかならない。

 

 

「ふ、ふん。貴方の方こそ無様に負ける準備はよろしくて?私は貴方を全力で撃ち抜きますわよ」

 

恐怖で指が震えながらも、セシリアは無理矢理にでも奮い立たせて強気に振る舞う。

そうでもしないと八雲の殺気に呑まれてしまう、そうなってしまえば最早戦うどころではないのだ。

 

互いに睨み合って居る中、スタートのブザーが鳴り響き。

八雲は姿を消した。

 

「へ?」

 

間抜けな声を出したセシリアだったが、突如ロックオンアラートが鳴り響いた為焦って回避行動を取る。

 

そして横目で通り過ぎた影を見ると、そこにはブレードを振り抜いていた八雲の姿があった。

 

「な?!!いつの間に?!」

 

唐突な回避行動で機体制御が崩れているのを好機と見た八雲がその場で180°ターンして再度向かってくる。

 

そしてまたセシリアは、八雲の姿を見失った。

 

 

「どうしてですの?!ロックオンはされる、敵の位置も分かる。なのに一瞬でハイパーセンサーからも振り切られる速さなんて…」

 

そう、八雲は消えた訳ではない。

ただセシリアの視界外へと、クイックブーストで移動しただけだ。

その速さにハイパーセンサーのロックオン機能を振り切ってしまうのだ。

そもそもとして彼女達国家代表や代表候補生達が主に使う最新機である第3世代機は理論実証実験の意味合いが強く、安定した性能を誇る第2世代機である打鉄やラファールとは違い特筆した性能を持つ。

イギリスのBT兵器、中国の龍砲、ドイツのAIC、アメリカの銀の鈴(シルバーベル)、ロシアの清き熱情(クリアパッション)、日本の山嵐(未完成)等など。

彼女達の持つ専用機は各々の性能に特化している。

 

その中にただ単純に速いだけの機体を捉える術を持っているのはいない上に、ハイパーセンサーに頼り切りの為極端に速くなったり遅くなったりする機動に弱い。

 

そもそも全方位見渡せると言っても集中出来る方向は、所詮人間は1方向のみだ。

だからロックオンも自分の視線の先に対象を入れることで行っている。

 

ならその視線から逃れる事で、ロックオン等外せる。

 

だが時々セシリアの後ろを取ってから止まる為、その時は簡単にロックオン出来る。

だがいざ撃とうとライフルを構える前にまた振り切られる。

 

「くッ!お行きなさい、ブルーティアーズ!」

 

故にセシリアは切り札を切った。

機体と同名のBT兵器。

思考によるコントロールにより稼働するそれはセシリアの思ったままに移動し八雲の周囲を等間隔に包囲しようと移動を開始する。

 

だが彼女のそれは非常に脳の領域を圧迫する。

自身の行動中にBT兵器を使いながら、ライフルで狙撃が今まで出来ていない事からもそれが伺い知れる。

故に八雲は簡単に対策ができた。

 

BT兵器が出たと同時にブルー・ティアーズから一際大きいロックオンアラートがなり、ボボボボとStalkerの周りを浮遊している球体から数発のミサイルが発射された。

 

計4発。

それはある程度上空に上がったあと、各40発の子機となってBT兵器に向けて加速を開始した。

 

クラスターミサイル

親となるミサイルの中に大量の爆弾を格納しており、ある程度の高度から雨のように爆弾を降らせるのだ。

 

だがトーラスが普通にクラスターミサイルなんぞを作るはずもなく、セシリアが避けたコースを辿るように全ての子機がセシリアを含めた5つを目標に追尾し始めたのである。

 

自身が移動中に殆どBT兵器を動かすことが出来ないセシリアにとって、この現状は自身の手札を潰された事を意味する。

BT兵器を動かすにもライフルで撃ち抜くのも、彼女は静止で行う。

BT兵器を使いながら常に移動し続けなければいけない戦場というのが彼女の苦手分野であった。

 

「遅い遅い、後ろががら空きだぞ」

 

前方から迫るクラスターミサイルを避ける為に回避行動をしても鬼のような追尾能力で避けても追尾してくる。

3回程避けた当たりで、ミサイルの軌道を見誤ったのかセシリアのギリギリを掠めるように避けた。ギリギリだったが避けられた事に安堵した瞬間、その避けた隙を突くように背後から八雲がセシリアを蹴り飛ばす。

ブーストチャージ

 

ブーストを吹かして蹴り飛ばすだけのあまり高威力とは言えない技。

だが衝撃と浸透してくる蹴りの威力はそのまま故に、セシリアは少し止まってしまう。

そしてハッとする。

止まってしまうと何が起こるか。

 

「…あ」

 

八雲が避けた隙を突く前にこれ幸いと撒いておいた多量のクラスターミサイルが、セシリアへと着弾して小規模ながら爆発を起こした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「嘘でしょ…」

 

観客席に居た楯無は驚愕を隠せなかった。

 

セシリア・オルコットはあれでも代表候補生だ。

それにその他候補生を圧倒する狙撃能力や、BTによる擬似的な集団戦の展開等を得意としている。

それを八雲は実力を出す前に翻弄し、何もさせないでミサイルを当てた。

国家代表クラスであれば彼女を完封できる人間は数名居るが、何もさせずに一方的に攻撃できる人間はブリュンヒルデ位しかいない。

 

そもそも八雲の速度がおかしいのだ。

肉眼で認識出来る速度ではなく、セシリアが翻弄されている事からハイパーセンサーですら認識出来ない速度であることがわかる。

 

「警戒が必要かしらね…」

 

 

 

ふと楯無が周囲を見れば、セシリアの勝利を疑わなかった生徒達が目を見開くほどに驚きこんな事は認められないとばかりに騒ぎ始める。

 

それを見て溜息を隠せなかった。

 

 

女尊男卑の思想

楯無にとって嫌悪感しか抱かない思想。

そもそもISが出たからと言って世界に500機も無いのだ、70億の人類に対して500弱の機体。

それに表沙汰にされていない盗まれた機体や研究用、そして学園に配備されている訓練機等を除けばその数は400を切る。

たったそれだけで女性が強いと思うのはおかしい事なのだ、なのに女尊男卑的思想が広まっている。

 

「全く、バカらしいったらないわね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ふむ、仕留めきれなかったか」

 

黒煙が晴れて、ボロボロになりながらも八雲を睨んでいるセシリアがそこに居た。

 

損害レベルD、残存シールドエネルギー59。

 

ブルーティアーズも全損しており、手に持っているエネルギーライフルも砲身がひしゃげ、火花が散っていた。

 

セシリアはライフルを捨て、空いた右腕を構える。

そこに出来た光の渦から、1振りのナイフが出現した。

 

私は……負けられない負けるわけには…………いかない!!!!

 

最後の力を振り絞るように叫んだセシリアが、突き出すように右腕を構える。

 

その動作に機体が感応するかのように、爆発的な加速が生み出された。

 

ISというものには、正確に言うなればコアには自我があると言われている。

それは操縦者と共に成長するとも言われている。

ならば操縦者の想いに応えても不思議ではないのだ。

 

既に朦朧としている意識の中、一矢報いようとしたセシリア。

だがミサイルが着弾した時点で限界を迎えていたのだ、八雲の元に辿り着く前に彼女は意識を手放した。

 

だが

彼女の執念に感応した機体は加速を緩めなかった。

一切減速をせずに八雲に突っ込んでいくブルー・ティアーズ、操縦者の制御を離れてコア自らの意思で機体を動かすという異例の事態を迎えていた。

 

「ほう、大した執念だ。敬意を評して沈めてやろう」

 

そう言って八雲はMOONLIGHTを、突っ込んできたブルー・ティアーズに振り抜いた。

 

その結果彼女は、エネルギー切れで機体もろとも堕ちていく。

だがエネルギーが切れた機体は、操縦者の保護が上手く働かない。

 

そんな状態で堕ちればただでは済まない。

だがそれを許す八雲では無かった。

 

瞬時に加速して、落下中のセシリアを抱きかかえて地面へと降り立つ八雲。

 

その事に歓声が上がった。

 

そして操縦者の意識、エネルギーが共に切れた事で放送が入ったのだった。

 

 

『セシリア・オルコット戦闘不能。勝者鷲崎八雲!』

 

 

 

 

 

 

 

時は少し戻り戦闘開始直後。

 

真耶も千冬も自身が知らない機体ということで、計器によるデータ収集をしていたのだが

 

「織斑先生…これは見間違えでしょうか。鷲崎君の機体、操縦者の保護設定が効いていないように見えるんですけど…」

 

「何だと?」

 

操縦者の保護設定。

 

PICによる抗重力や対Gシステム等、主に操縦者を高速機動から守るシステム群の事を指す。

 

だが真耶の計測結果を見るとその効力が効いていないように見える。

 

「あの機動をしていて保護が効いていないだと、そんなありえない話が…」

 

千冬が珍しく慌て始める。

高機動戦闘というものは、思っている以上に体へとかかる負荷が大きい。

瞬時加速を多用して世界の頂点を取ったが故に、その危険性がかなり大きいということも。

保護設定というものは操縦者の負荷を減らす為に存在する。

音速を超えるまでは行かなくとも弾丸以上の速さで動く事は常々であり、保護が働いていなければ高機動を行う度に内臓がシェイクされたような痛みにのたうち回る事となる。

 

「あれ程の機動を保護無しで行うなど、常人では考えられない…いや、そうか」

 

とある考えが千冬の脳裏をよぎった。

1度だけ出会ったことがある病人が患っていた病気だが、一見しても何も分からないのに判別が容易なそれ。

 

「山田先生、恐らくあいつは無痛症だ」

 

「無痛症…ですか?」

 

「ああ。先天性や後天性もあるが無痛無汗症とも呼ばれ、文字通り痛みを一切感じなくなる病気だ」

 

痛みとは脳が発する警告だ。

だが無痛症の人間はその警告を受け取ることができない。

それはつまり常人ならのたうち回るような痛みでも、体に異常をきたすような傷を負っても本人は気付く事が出来ないのだ。

 

「試合が終わったらそれとなく聞いてみるが、一応2人分の救護室の用意をしておいてくれ」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

「負けた………負けてしまった」

 

 

意識不明で救護室へと運び込まれていたセシリアが目を覚ますと、体の到るところに湿布が貼られており、独特な臭さが部屋を満たしていた。

 

それを見て試合を思い出して、自身の敗北が現実のものだったと悟った。

しかも完封されているのだ。

あれだけ大口を叩いておきながら、手も足も出ず敗北したのは自分の方だった。

なんて無様なのだろうかと

しかも相手は自分が侮辱した男である、さぞ笑い者だろう。

一見した限りだいぶ温厚な人間だった、それがあれ程怒りに燃えていたのだ。

自分が言った言葉がどういう結果を引き起こし、どれ程の不興を買ったのかようやく理解した。

どれ程愚かな考えに染まっていたのかを。

 

 

「謝らなければ…」

 

たとえなんと言われようとも、侮辱してしまったことは事実。

故にセシリアは、全身に走る激痛を無視して起き上がった。

 

「っく!」

 

最後の機動はセシリアが成功させたことの無い瞬時加速(イグニッションブースト)であり、体への負担も大きい。

それをセシリアは自らの意識がないまま機体が勝手に発動させたようなものである。

 

肉体が動かないのに装甲は勝手に動いてしまう、そうなると体にどれほど負荷がかかるか。

それが今激痛となって現れているのであった。

 

 

 

ガラガラ

 

 

唐突に救護室のドアが開く。

そこには未だISスーツを着用した八雲が立っていた。

 

「あ…」

 

その姿を見たセシリアの顔から血の気が引く。

あそこまで怒らせてしまった八雲が目の前に居るのだから。

だが1度決めた事から逃げる事は、彼女のプライドが許さなかった。

 

「本当にごめんなさい!!貴方の家族を侮辱してしまって、不快な思いをさせてしまって!本当にごめんなさい!」

 

セシリアの国にはない、日本式の土下座していた。

激痛が走る体に鞭を打ってである。

だが彼女にそんなことを気にしている余裕はない。

ここで謝らねば更に印象が最悪になるだろうし、恐らく自分の今後は無いだろうと。

たとえ何を言われようとも、たとえ許されなかったとしても。

彼女には謝る選択肢しか存在しなかった。

 

 

「顔を上げろ」

 

八雲は土下座をしているセシリアに視線を合わせるようにしゃがみこんだ。

 

「人間は間違う生き物だ。故に間違える事は悪いことではない。お前もその思想故に間違っただけだ。だが間違いを正す事も出来る。お前は見事に正せた、だからこうして謝ろうと思ったのだろう」

 

その言葉に、セシリアも頷く。

 

「故に許そう。だがこれだけは覚えておけ、俺は自分が何を言われようとも心底どうでもいい。だが家族を侮辱されることだけは到底我慢出来ん。2度目は無い、それは覚えておけ。」

 

「はい…分かりましたわーー」

 

ドサっ

 

緊張の糸が切れたのか、またもや意識を失って倒れるセシリア。

体は既に限界を超えていたのだから当たり前であろう。

彼女の体は無理が祟ったが故に、防衛本能が働いたのだ。

 

「ったく、世話の焼ける」

 

倒れたセシリアを抱き上げ、ベットへと寝かせる。

その顔には安堵の表情が浮かんでいた。

 

 

 

 

 

 

 

時は戻り、戦後。

 

気絶したセシリアを抱えながらピットに戻ってきた八雲だったが、出迎え1発目は一夏の罵声であった。

 

 

「なんだよあれは!!あんなの、勝負でもなんでも無いじゃないか!!」

 

確かに一夏の言う通り勝負ではなく、ただの蹂躪。

八雲はノーダメージでセシリアは危険域のダメージを負っていた。

とてもじゃないが一夏と戦うなんて無理だろう。

 

「勝負の結果だろう?こいつが負け、俺が勝った。ただそれだけだろう」

 

「でも、あんな一方的にしなくても…」

 

「何故だ?俺の実力がこいつを上回っていただけだろう」

 

「なら手加減すれば良かったじゃないか!何もここまでやらなくても…」

 

 

そういう一夏の主張にため息を吐く。

 

 

「じゃあなんだ?お前は俺より弱いから対等に戦う為に手加減してやると、こいつに言えと?それこそ侮辱だろうが」

 

「なんでだよ!女は守るものだろ!手加減して当たり前なんだよ!」

 

「お前の主張から言うと、女は本気で戦う価値も無い弱い存在だと言うことだが織斑先生もそこに含まれると言うことで良いんだな?」

 

「っ?!」

 

ようやく気が付いた一夏がバツの悪そうな顔を浮かべて目を背けた。

 

 

「お前の考えは前時代的な古い考え方だ、女尊男卑と呼ばれる今の時代には到底そぐわない。それにお前の考え方では全女性操縦者を否定している。気を付けたほうが良いぞ」

 

あ然としている一夏を他所に、セシリアを救護室へと運ぶのだった。

 





オリ主設定
 
名前  鷲崎 八雲
読み  わしざき やくも
年齢  16歳 入学時点で17
誕生日 4月1日
身長  176cm
体重  69kg
髪色  黒混じりの薄銀髪
瞳   茶色
趣味  ピアノ プラモデル製作 和菓子作り
特技  相手の行動言動、性格等から推測して行動予測を立てる事 CQC(社内警備隊と行う訓練にて)プログラム及びハッキング(クラッキング)
好きな物 情報 プラモ鑑賞
嫌いな物 茸類全般 確実性に欠ける言伝で伝わってくる情報

神からの特典は異常な程の観察眼と直感の複合である千里眼、そしてIS適性Sランクである。
因みに千里眼をFate風の効果で言うならば透視以外の効果を持った千里眼A+である

観察眼や直感によって相手の呼吸、意識の切り替え、視線から来る僅かな隙を突く間合いを盗む技能を得意とする。


死んだ際に娯楽の神と名乗る『ベス』によってインフィニット・ストラトスの世界に転生させられた男。

前世では特にやる気もなく入ったプログラム系の学部で特に必死にならずに首席卒業をして、特になんにも考えずにプログラム系の職に就こうと履歴書を送った会社に一発採用された翌日辺りに同じ学部であった男の嫉妬による逆恨みで殺されたなんとも言えない人。

やる事なす事割とハイスペックにこなしてしまう完璧超人。
それ故か割と面倒くさがりだが、口には出さずに黙々とやるタイプである。


性格は温厚で紳士的な態度を基本的に取っているが家族を馬鹿にされたり貶されたりするとブチ切れる模様。
これは前世の妹が学校でイジメに合っていると知った際、妹にすら内緒で鞄にボイスレコーダーと小型カメラを取り付け、妹に誕生プレゼントとして贈った髪飾りにすらカメラを仕込む程。
そして十分集まった証拠を主犯達の各家庭、学校、PTA,教育委員会、市長、県に個人情報付きで送り込み、更にはネットに個人情報を拡散するおまけまで付いて教育委員会を脅したほど。
この騒ぎは一夜にして全国ニュースとなり流石にやり過ぎだと騒がれたが、八雲の罪は問われることはなかったと言う。


周囲から感情が表に出にくいんじゃないかって言われるほど無表情で、楽しいのか嬉しいのか悲しいのかが読めない。



巨大複合企業トーラスの社長の息子であり、テストパイロット。



先天的な無痛症であり、その影響で皮膚の感覚も鈍っている。
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