ディオネアというのはDionaea muscipulaの前半部分から取った単語である。このディオネア云々はとある植物に付けられた学名であり、その植物の名はハエトリグサ。北米原産の食虫植物として日本でもその存在を広く認知されている植物である。
提案者は緑葉であり、ディオネアの意味を知ったら藤川達からは
「もう少しマシなやつないのか」
「何?カッコいいでしょ単語がぁ」
「お前がハエになって食われればいいんだよ」
「アンタが食われなさいよ甘い臭いに誘われて!」
と散々不評を買い若干口論になったがそれはさておき。
「で、まず今からこれを語る上で大事になってくることがあってね。一夏君達の京都への下見旅行がそれなんだけど」
相川と鷹月が頭の上にはてなマークを浮かべている間にも、緑葉と菅野は話を続ける。そして語られた以下の内容に2人は愕然とすることになる。
一夏達専用機持ちの真の目的。亡国機業と呼ばれるテロリストの存在。口々に語られる内容は学園内の日常を謳歌してきていた2人には浮世離れしているものだった。
顔を見合わせ困惑の表情を見せる相川と鷹月にフランシィが近寄る。彼女の表情もまた暗いものが見え隠れしていた。
「こんなことを言うのも酷だけど、ここってそういう場所でしょう?そういう場所だから裏ではこんなことが起こっているのよ。勿論、私達としても起こってほしくはないんだけどね」
そう言われ納得してしまう節々があった。
数度の襲撃、臨海学校における騒動や今回の作戦。正直、あまり気に留めていなかったがIS学園は技術も人材が集まる場所、当然それを狙う者もいる。そういう場所とは、まさにそのまんまの意味だ。
「貴女達が動かしているソレがどういうものなのかってのは、頭の片隅にでも留めておいた方がいい。当然、私や龍驤もだけど」
「…………」
重苦しい空気の中、緑葉が息をついて椅子に腰を沈める。
以前ラウラが転入したばかりの頃、クラスメイト達に対して「ISをファッションか何かと勘違いしている」と酷評し見下していた時があった。その時は当時のラウラの印象もあり、反発したりして深く気にする子は少なかった。しかし今、改めてそういう局面に立たされるとラウラの言葉が重くのしかかるのを感じた。
するとテーブルに置かれた加賀の携帯に1件の通知が入る。「失礼します」と携帯の画面を開き通知の内容を確かめる加賀に緑葉が目を向ける。
「現地から?」
「はい。すでに京都では戦火が切られたと」
その言葉に周囲は騒然とする。藤川や西園寺もまた険しい表情を浮かべる。
「なるほど」と目を瞑った緑葉が暫し考え込む素ぶりを見せる。
「もっとも、向こうで何が起きても私達にできることはない」
緑葉はかぶりを振りながら机に置かれたタブレット端末を手に取る。端末を操作する緑葉の指はある1枚の画像へと行き着いた。
「こっちはこっちで手一杯だからね」
「これは……」
「鶴屋家が所有する衛星が捉えた映像です」
皆の視線がその画像に注がれる。その画像には1隻の船が映し出されている。しかし形状的に普通の船ではないのは一目瞭然だった。
「シェアーフィンス級航空母艦1番艦<シェアーフィンス>。亡国機業が持つ虎の子がこちらに向かってる」
騒然とした空気が更に凍るのを感じ、さらに身体が震え始める。
「目的は何か知らないけどね。いずれにせよ戦闘は避けられそうにない?」
「「はい」」
苦笑する緑葉の問いに西園寺と加賀はキッパリと答える。
そもそも何故緑葉や加賀がこんな情報を持っているのか。理由としては鶴屋家と更識の情報網から、と言うべきか。
鶴屋家と更識もまた深い繋がりがあり、今回緑葉達がIS学園に入れたのもその繋がり故だとする話もある。
「それで、私にどうしろと…?」
これまで沈黙を貫いていた相川がただ一言そう発言。呑気にもったいぶる素ぶりを見せる緑葉は相川の目を見つめる。
「うーん。まぁもう言っちゃうけど。……協力してくれないかな。対亡国機業の迎撃作戦に」
「えっ…」
「待ってください!相川さんは…!」
「そうだね。南井先生の言いたいこともわかるよ」
緑葉の衝撃的な発言に相川はその場で茫然とする。一部の人には前もって知らされていたのか各々リアクションに変化はないが、知らされていなかった南井は緑葉のもとへ詰め寄り両手で机を叩く。
南井の気迫に引くことなく緑葉は言葉を紡げる。
「相川さんは確かに一夏君達とは違って至って普通の生徒。しかもまだ1年生。だがしかし、おぉしかし、またしかしだ。今の彼女は普通の生徒じゃあない」
普段のギャグキャラみたいな雰囲気とは明らかに一線を画す、道化を演じるようにふざけた調子を見せる緑葉はピッと相川の手首につけられているガントレットを指す。
緑葉の言いたいことを察した相川はガントレットを摩る。
「<天照>……」
「そういうこと」
「貴方は……!」
ニヤリと笑む緑葉に南井は憤慨。思わず手がでそうになったがその手を菅野が止める。腹わたが煮えくり返そうになりながらも南井は引き下がる。
「勿論、無理にとは言わない。いきなりこんなことをやれと言われても困ると思う。だけど貴女は今学園にいる限りある専用機持ちだし、オマケに敵さんは貴女のことを恐らく知らない。
貴女には力がある、学園を、みんなを、そして自分を護る力が」
悪魔の囁きだ。笑みを浮かべたままの緑葉はスッと席から立ち、考えの中に埋もれる相川の耳元でゆっくりと語る。
「私は貴女を信頼している。私は貴女を買っている。私は貴女の力が見たい。是非私に見せてくれないだろうか?」
「…………………………やります。やらせてください」
緑葉というサタンは満足げな表情を浮かべてうんうんと頷いた。
「ジグソーパズルのピースは、全て埋め込まれたね」
相川から離れ、いつもの微笑みを見せた緑葉はそう呟いた。
この後は具体的な作戦案をいくつか練り上げたところでお開きとなった。また明日の授業も全て中止にすることも決定、終日学生寮にて待機、ということになった。
ぞろぞろと教師達が生徒会室から退出していく中、未だ複雑な心境にある相川を伴って鷹月も退室しようとしたところで、緑葉が呼び止める。
「鷹月さんはあとで整備科のハンガーまで」
「え?あ、ハイ」
参加させられる形になった鷹月もまた相川や本音のサポート役を命じられており、ISを使用すると明言されていた。だから整備区画にお呼ばれされても特に不審な点はない。
鷹月に続いて本音も退室し、生徒会室には緑葉、龍驤、藤川、西園寺、加賀、明石の計6人だけが残った。学園の中枢たる生徒会の拠点に学園関係者ではない人しかいないというのは、些かシュールで奇異な光景である。
「あ”あ”〜〜〜!」
ある意味身内しかいない生徒会室、生徒会の長が座るべき椅子の背もたれに思いっきり背中を預けながら緑葉は大口を開ける。
「藤川君や。私は向いてないね、あんなキャラクターは」
「だろうね」
と、藤川は即答し龍驤も頷き同意。
「すごい違和感あったよ。アレはなんだいアドリブかい?」
「アドリブもアドリブよ。いつもよりずっと疲れてるよ私ゃ」
「内心笑いそうになったのを、必死に我慢したんやでウチは」
さっきの不穏な空気はどこへやら、笑いが絶えないいつもの和気藹々な雰囲気に戻る。
そんな周りと距離を置くように表情を崩さない加賀のもとに緑葉が近寄る。
「加賀さんも少しは笑えばいいのに」
「余計なお世話です」
「手厳しいなぁ。あ、あとこれを」
思い出したように緑葉はファイルの中から一通の封筒を加賀へ手渡す。
「これは?」
「中に新幹線の乗車券が入ってる」
緑葉は小声でそう伝える。賢明な加賀は数瞬考えたのち、緑葉の、鶴屋家の意図を察する。
「想像通りだと思うから続けるね」
「どうぞ」
「早い話、それで京都までいって彼らの動きを探ってもらいたい」
彼らとは、言うまでもなく京都の下見に赴いている面々のこと。
そういうことか、と加賀は緑葉からずっしりと重い封筒を受け取る。
「それにしても、こんなに必要ないと思いますが」
「宿泊地の方の分も込みなんじゃない?」
「それでも多すぎます」
開けられた封筒の中身は新横浜から京都までの往復の新幹線の乗車券と、どう考えても余分すぎるほどの万札がギッシリと入れられていた。お高い旅館に泊まっても充分過ぎるほどお釣りが出る。
「今回の件は会長も気にしている。それに今から行く京都はさっきの報告の通り色々と危ういしね。まぁ、前金だと思ってね」
前金ということは、後から払われる報酬もあるのだろう。
鶴屋グループは全体がホワイト企業の塊みたいな場所で、かくいう緑葉や加賀もまたその恩恵を受けている。羽振りが良すぎるため鶴屋家の金回りが心配になる時もあるが。
封筒をバッグに入れた加賀は藤川達と愉しげに会話する明石に一瞬視線を向け、「失礼しました」と部屋から退室した。
「スコールが?」
レイナの顔つきが険しくなる。
太平洋を往く<シェアーフィンス>。その士官室にてレイナは先程入った第一報を下士官からの報告で聞いていた。
内容は以下の通り。
京都に着いた織斑一夏達をスコールの部下であるオータムと学園に潜り込んでいたダリル・ケイシー、そしてダリルについたと思しきギリシャの代表候補生フォルテ・サファイアが強襲。
しかしイタリアの国家代表、アリーシャ・ジョセスターフの妨害に遭い織斑一夏の暗殺に失敗。オータムは捕らえられてしまう。
夕刻に再度戦闘が勃発。エムが<黒騎士>を纏い出撃。学園側のISを圧倒するも、突如織斑一夏が駆る<白式>が<白騎士>に変身。
攻勢不利になったところでオータムを回収したスコールが撤退命令を発令し、戦闘は終結した。なお、<白式>が<白騎士>に変身した理由は現段階では不明である——と
一通り報告を聞いたのち、ふう、と息を吐いたレイナは傍らに直立しているマサラッキを見る。
「どう見る?艦長」
「どう、と言われましてもな…まさか<白騎士>とは」
話を振られたマサラッキが険しい表情を見せながら報告書に紛れ込んでいた1枚の写真を手に取る。
ボヤけていてハッキリとは見えないが、その写真に写っているシルエットは紛れもなく<白騎士>そのものであった。
マサラッキは自身の様子に首を傾げている下士官に言う。
「知らんのだろう?『白騎士事件』を、これまでの常識が無残に打ち砕かれた、あの瞬間を」
「はぁ……」
亡国機業に入ってまだ3年の下士官は知らない。だがこれまで30年間、軍人として第一線を張ってきたマサラッキは知っている。あの瞬間を。
『白騎士事件』当時、40を過ぎていたマサラッキはアメリカ空軍の戦闘機パイロットだった。ベテランの域に達していた彼は正体不明の機体の撃墜の任を請け負い出撃。
しかし正体不明の機体に為すすべもなく自分が乗る機体、更には僚機も一瞬のうちに墜とされた。のちに自機や僚機を落としたそれの名を<白騎士>だと医務室のベッドの上で知った。
その後各国の軍内ではIS配備の機運が高まり、正式配備が始まった辺りで半分追い出されるような形で空軍から除隊。
当てもなく彷徨い酒を呑んでいた時、たまたま街で出会ったかつての同僚から「君の手腕を買っている人物がいる。どうだ?」と誘われた。
人生の見通しも暗いままだったマサラッキは流れるままにスコールと出会い、亡国機業のメンバーとなった。あれからもう8年前の話だ。もしもあの時元同僚に出会わなかったら今のマサラッキは酒に溺れ、最悪麻薬に手を染めていたかもしれない。
「—で、どうするのですか、我々は」
「そうだな…」
話を戻したマサラッキはレイナの方を伺い、彼女は指で顎に当てて思案する。
結論から言うと、この日<シェアーフィンス>が動くことはなかった。今日の夜、つまり今にでもスコールに再度指示を仰ごうとしていた矢先に、この報告を受けたのだ。
最終的に決断を下すのはレイナかマサラッキだ。今から強行するもよし、明日にでも日を改めるもよし、このまま中止し撤退、合流予定ポイントまで行くのもよし。
「艦長」と、考えがまとまったレイナはマサラッキへと命じる。
「作戦は続行で」
「よろしいのですか?」
「スコール達が失敗しても、こちらはこちらでしなくてはならないことがある。どのみち発破かけに行くなら、チャンスを逃す気はないよ」
織斑一夏ら各国の専用機持ち。ロシア国家代表にして更識家当主の楯無。そして何よりブリュンヒルデである千冬や元日本代表候補生の真耶といった強力な戦力は軒並み不在。
彼らは明日の夕方には帰校すると情報が伝えられている、つまり今しかないのだ。
「了解しました」
敬礼をするマサラッキと下士官の間をレイナが通り過ぎ、士官室の扉を開ける。
「作戦開始時刻は変わらず、翌日ヒトヒトマルマルだ。今日はもう休んで、明日に備えろ」
釘を刺したレイナは士官室から出て行き、そのままの足で自身の部屋へと向かっていった。
「て〜ん♪てんてんてんてんてーんてーん♪」
どことも知れない場所。某所にて、虚空に投影型モニターを浮かべながら常人では考えられない速さのタイピングを見せ、瞬く間にデータを入力していく。
奇抜というか独特な衣装を着こなし、頭には機械じみたウサミミがついたカチューシャをつけている。兎をモチーフにしたような風体の女性はモニターに映し出される映像を見ながら楽しそうに笑みを浮かべている。
彼女こそISを創り出し、世界中に混乱と混沌をもたらした『天災』篠ノ之束である。
「ふぅ〜〜、こんなとこかなーっと」
投影型モニターを消し、束はその場に寝っ転がる。先程まで曇っていた空はすっかり晴れ渡っている。今日起きた戦闘がウソのような満天の星空。
「束さま」
自分に呼びかける声が聞こえ、束はよいしょっと、という掛け声と共に起き上がる。
「お茶菓子をお持ちしました。リクエスト通り、生八ツ橋です」
「やったー!ありがとくーちゃん愛してるよーチュッ!」
くーちゃんと呼ばれた少女は束に熱い抱擁をされ、若干顔を赤らめ照れている。
くーちゃんことクロエ・クロニクルはある時束に拾われ、以来忠誠を誓っている。束も束でクロエのことを実の娘のように愛している。
クロエの出自は複雑で、その影響か中々人間らしさが培われない。現に今も束からの抱擁に困惑してしまっている。
「束さまは、先程まで何か考えごとをしていたのですか?」
「ん?んーそーだね。イロイロかな」
八つ橋を頬張りながら、束はクロエの質問の答えを考える。だが結局答えにならない答えしか出なかったため、その後は何を語るでもなく、黙々と八つ橋の数を減らしていく。
(レイちゃんは動かなかったかぁ、むーつまんないなぁ)
以前会ったことがある仮面を着けた巫女姿の少女を思い浮かべながら、束はまた1つ八つ橋を口の中に放り込む。
篠ノ之束という人物は、自分が興味を示したことや同等の存在とみなしたことや人間以外には無関心を通り越したレベルで冷酷な、冷淡なまでに拒絶する人物である。そんな束と対等に話せる人物など、それこそ一夏と千冬、妹の箒ぐらい。実の親でさえ拒絶、赤の他人などもってのほか、ゴミと同等だ。
しかしあのレイナ・アオイという人物に、束はただならぬ魅力を感じた。
類い稀なセンスの持ち主に、ミステリアスな経歴。そして束だけが知っているある特殊な力。
「ウフフ」
クロエの方を見ると彼女は疲れからかすっかり寝息をたてている。束は散らばったゴミを片し、起こさないようにしてクロエを丁寧に抱き抱えて微笑みを浮かべた束は、ひっそりと夜更けの闇の中に消えていった。
翌日、午前10時59分。
<シェアーフィンス>艦橋ではマサラッキを始めとした面々がその時を待っていた。当然その中にはレイナの姿も。
時計の針が回り、2本の針が共に11を示す。
「ヒトヒトマルマル。作戦開始です」
「よぉーしほなら気張って行くで!慎ましく、な」
レイナの号令と共に<シェアーフィンス>艦内にアラートが鳴り響き、一様に慌ただしくなる。
「私も出る。後は任せた」
「えっ!?」
「構わん。いかせてやれ」
レイナの行動を止めることは誰にも出来ない。それは艦長であるマサラッキとて例外ではない。止めてもムダだと、皆すでに心得ていたから。
「<ラファール・リヴァイヴ>を用意させろと格納庫に伝えろ」
「はっ!」
マサラッキが敬礼の動作を見せると、レイナは笑みを浮かべ艦橋を出た。
格納庫に向かうと、すでに何機ものISが発進を待っていた。<ラファール・リヴァイヴ>の周りでは整備員が搭乗するパイロットを取り囲んで打ち合わせをしている。
イギリスが開発した<メイルシュトローム>の横を通り過ぎる中、レイナは格納庫の奥、丁度自分の愛機の真ん前に位置する場所で佇んでいた女性へ声をかけた。
「調子はどうだ?」
「あ、レイナ隊長」
三つ編みの青髪に眼鏡をかけている女性はレイナのことを隊長と呼ぶ。仮面でその表情は見えないが、レイナは結構まんざらでもなさそうな顔をしていた。
「慣らしも終えましたし、機体の方は全く問題ありません。万全ですよ」
「機体じゃなくて君のことを聞いているんだ。アシェリー」
ハンガーにかけられた機体を見やるレイナの横で、アシェリーと呼ばれた女性は微かにムッと表情を曇らせる。
「心配するなという顔だな。何しろアシェリーはこの機体では初陣なんだからな」
アシェリー・オーソリティ。亡国機業にてISパイロットを務める彼女は、元々オータムがいた某国の特殊部隊に所属していただけに腕っぷしは確かである。ちなみにオータムとはこの時から親交があり、現在も互いに隊長と部下という立ち位置にいる。
今回の作戦でも本来ならスコール達と共に京都入りの段取りだったのだが、戦力増強のため<シェアーフィンス>隊の方にヘッドハンティングされる形となった。
そしてこのアシェリーはある能力を秘めている。レイナはまだその目で見たことはないが報告書を読んだ時は大いに興味が湧いてきたのを覚えている。<ユングフラウ>はその能力を最大限に活かせる機体だ。
初陣を控えた<ユングフラウ>はその時を今か今かと心躍らせているように見える。
「慣れない機体だからといって、隊列は乱すなよ」
そう言い残したレイナは、対面するように待機している愛機の元へと向かっていった。
立場や権限的には藤川>緑葉>加賀の順。だから普段は騙し騙され罵り合う間柄の緑葉もいざとなると藤川には逆らえません。