IS 〜夢のような旅路〜   作:フレイア

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華開く秋
#32 葬式の三ツ矢サイダー率は結構高め


 今年もラストスパートに入り、世間ではそろそろ年末どうこうなど色々騒がれる季節に入ってきた。

 風邪も流行り始めてくる季節。千冬姉が「身体をしっかり動かせ。そして手洗いうがいは欠かすことのないように」とお母さんみたいなことを言っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ご愁傷様です」

 

 民家に設けられた受付に立っていた高齢の女性に喪服を着込んだ箒がお辞儀をする。箒に倣い俺たちもお辞儀を行なう。

 

「あらあら、みんな来てくれたの。有り難いねぇ」

 

 高齢の女性が微笑みを浮かべる。

 

「いえ、私達もお世話になりましたので…」

「美味しかったわ…あのエビチリ…」

「寂しいな…もうおじちゃんの唐揚げ定食が食べれなくなると思うと」

 

 あの時の味を思い出しながら俺たちは泣きこそしないものの悲しくなってしまう。

 

 IS学園の食堂で腕を振るい料理を作っていたおじちゃんが亡くなったと聞いたのはつい先日だ。

 IS学園の食堂は数人で切り盛りしている。基本女性オンリーなIS学園なので料理を作る人もほとんど女性なのだが、その中にただ一人白髪を生やしながら元気に料理を振る舞う男性がいた。それがおじちゃんである。

 

 おじちゃんは周りが女性しかいない職場でも物怖じすることなく愛想よく料理を提供してくれるため教員や生徒の間で評判が良く、その上料理もまた絶品であった。

 学園内ただ一人の男子生徒である俺からしても男性同士気兼ねなく話せる間柄でもあり、とても女子の前じゃ話せない男同士ならではの会話で盛り上がった。

 

 そんなおじちゃん、元々病気を患っていて1ヶ月前から入院生活を送っていた。しかし治療の甲斐なく還らぬ人となってしまったと報された時には学園中に衝撃が走った。

 

 そして今日、おじちゃんの葬式が執り行われることになった。先程箒が挨拶していた高齢の女性がおじちゃんの家内である。俺たちはおばちゃん、或いは『チエさん』と呼んだりしている。

 

「本当はちふ…織斑先生や山田先生もくるはずだったんですが、学園の方で仕事が山積みで来れそうにないとさっき連絡が」

「お姉ちゃんも、断れない用事があって来れないって…」

 

 本来なら教員である千冬姉や山田先生、楯無さん達も来るはずだったのが、みんな仕事のため来れず、急遽俺ら専用機持ち7人が出席することになった。あまりに急であったためにラウラだけは喪服を用意することができずいつもの制服姿である。

 

「大丈夫よ、気持ちだけで充分。それに貴方達もダメよそんな顔しちゃ、あの人湿っぽいこと嫌いだから。最期ぐらいは笑って送ってあげてちょうだい」

 

 俺達の悲痛な心境を察してかチエさんはくすりと微笑む。

 俺達は再びチエさんにお辞儀をしたのち葬式が行われる会場へと歩を進める。その途中で幾人もの人々とすれ違う。皆、突然の訃報に驚き、涙を流していた。

 

「しかし、随分と人が多いな。IS学園の関係者や親族だけかと思っていたが」

「言われてみれば、確かに多いですわね」

 

 辺りを確認しながらラウラが呟き、セシリアも辺りをキョロキョロ見渡す。見た限りでは30人はいる、さすがに学園の関係者や親族だけではここまで集まらないと思うが。

 そこへ受付の手伝いをしていた箒が戻り、ラウラの疑問に答える。

 

「さっき聞いたが、なんでも学園に来る前は地元の福井で料理店を営んでいたらしい。恐らくその時の常連さんや世話になった人達もきているのだろう」

 

 思わず一夏とラウラは感心する。いわゆるおじちゃんの人徳というやつか。

 それにしても、確かIS学園ができた当時から切り盛りしていたお店を畳んで学園の食堂で働いていたと言っていたからおよそ10年以上前にお店に通っていた人達がわざわざ来てくれたというわけか。おじちゃんの人徳スゲェ。

 

「チクショォォォォォォォオ!!」

 

 突然、女性のモノと思しき大きな叫び声が聞こえ、俺達は警戒体勢に入る。先程まで漂っていた悲痛な雰囲気は消え去り、皆険しい表情を見せる。場の雰囲気に似合わない叫び声に驚いたわけではない。

 その叫び声の主を、俺達は知っている。

 

「今の…」

「えぇ、聞き間違えようがありませんわ」

 

 鈴とセシリアが警戒しながら葬式が行われる一室を覗き込む。

 和室の中央には御祭壇があり、笑顔で微笑んでいるおじちゃんを映した遺影が立て掛けられている。傍は沢山の供花で飾られ、千冬姉や学園長の名前が書かれた供花もある。

 おじちゃんの遺影を見ると思わず涙が出てきてしまうが、一夏は平常心を取り戻し遺影が立て掛けられた祭壇の前に座る2人の女子生徒を注視する。

 

「チクショウ!チクショウ!どうして…どうしてだよぉ…!こんな情けねえ死に方するタマじゃねぇだろぉ…!」

「せ、先輩落ち着いてください。みんな見てるッス…」

 

 ダリル・ケイシー、そしてフォルテ・サファイア。

 忘れもしない。あの京都への修学旅行下見、そして亡国機業掃討作戦の折に俺達を裏切ったあの2人が、今ここにいる。

 

 ダリル先輩はおじちゃんの死に相当ショックを受けているのか、人目を気にせず遺影の前で大粒の涙を流している。フォルテ先輩の方はそんなダリルを落ち着かせようとオロオロしている。

 

「あいつら…よくもヌケヌケとやってこれたものね…!」

 

 鈴は歯ぎしりしながら2人を睨みつける。鈴の気持ちも分かる。しかし今はそういうのをする状況ではない。

 

「鈴落ち着け、今は抑えろ」

「で、でも」

「そうだよ鈴。ここで騒ぎ起こしちゃみんなの迷惑になっちゃうし、何よりおじちゃんが悲しむよ」

 

 なんとか鈴を落ち着かせようと一夏とシャルロットがカバーに入る。シャルがおじちゃんの事を言ってくれたお陰で鈴は大分平常心を取り戻すようになってきた。しかしまだ警戒は解いていない。それはセシリアも箒も、簪にしても同じだった。

 

 向こうも一夏達の存在に気付いたのかフォルテがダリルへ「先輩」と耳打ちする。

 フォルテに耳打ちされようやく一夏達に気付いたダリルはゆっくりと立ち上がり、一夏達の方へと向き直る。

 一触即発、そんな空気の中、なんとラウラがダリルへ向かい歩きだした。

 

「ラウラ…?」

 

 ラウラの不可解な行動を不審がったシャルが声をかけるがラウラはそのままダリルの眼前へと立つ。

 俺達はラウラを、フォルテはダリルを守ろうと互いに警戒を強める。だが当の2人の様子がおかしい。何よりラウラから一切の警戒心が感じられない。

 

 互いに牽制し合う中、ラウラとダリルは互いに見合わせ、お辞儀をした。

 

「………………え?」

 

 一夏達とフォルテがその光景に呆然とする。そんな周囲の空気など知る由もなく、ラウラとダリルの表情は重い。

 

「惜しい人を、亡くした…」

「あぁ…。また一つ、大切なものが失われてしまった」

 

 ラウラとダリルから感じられる重い雰囲気に一夏達は困惑してしまう。

 

「え…えーっと、なんか、あたしが思っていた以上にあれなんだけど…」

「何というか…、余程こたえたみたいだな。あの2人」

「意外すぎて困惑してしまいますわ…」

「そういえばラウラ、おじちゃんが作ってくれるドイツ料理を旨い旨いって言いながら幸せそうに食べてたなぁ」

「こっちも同じようなものッス。いつも美味しそうにホットドッグ食べてましたから」

 

 ラウラと会釈を終えたダリルは一夏達にも軽くお辞儀をし、そのまま部屋の外へと出ようとする。

 

「行くぞフォルテ、そろそろ時間だ」

「えっ、でも…」

「ちょ、ちょっと待ってくれ!」

 

 葬式が始まる前に帰ろうとしているダリル達を一夏を引き止める。一夏へと顔を向けたダリルは苦笑しながら言う。

 

「安心しろ、今回の事はアタシが独断でやった事だ。決して組織の命令じゃないしここでドンパチする気は毛頭ない。ま、フォルテの奴は勝手についてきただけだが」

「だけど…」

 

 一夏はやり切れない思いで言葉を出す。そしてダリルは再び暗い表情を浮かべる。

 

「じゃあな、アタシらの分まで焼香頼んだぜ」

 

 そう言い、ダリルはそのまま部屋を出ていきフォルテも後へ続く。去っていく2人を見て一同は皆複雑な表情を浮かべる。鈴やセシリアも、やり切れないといった表情だ。

 そんな一同をよそにラウラは祭壇の前へと立ち、おじちゃんの遺影へと黙祷を行う。

 

「ラウラ、お前…」

 

 黙祷を終えたラウラは一夏達へ振り向かず、真っ直ぐ遺影を見つめる。

 

「今の我々にできることは、おじちゃんをしめやかに送ってあげることだ。ダリル・ケイシーにフォルテ・サファイア、あの2人のぶんもな」

 

 思わぬラウラの優しさに、つい笑みをこぼしたのは一番ラウラのことを知っているシャルであった。

 

「そうだね、今は…ね」

「まさかアンタからそんな言葉が出るとは思いもしなかったわ」

 

 その後一夏達は一番後ろに置かれた座布団へ座る。程なくして住職が入室してきた。おじちゃんを弔うための葬式が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 一生忘れられない、恐怖の葬式が。

 

 

 

 

 2人の坊主が遺影へ向かい合掌を行う。ロウソクに火をつけ身だしなみを整えたところで座り込み、お経を唱え始める。

 

 俺はチラリとセシリア達を見る。やはりまだ正座には慣れていないのかセシリアやシャルは若干キツそうである。一方我慢強いラウラや正座に慣れている箒や簪は問題なさそうにしている。

 彼女達のおおよそ中間地点に位置する鈴や俺はと言えば『一応』まだ大丈夫ではある。ただ時間が経つごとにだんだんとキツくなっていくんだ。これが正座の恐ろしさ。

 ちなみにセシリア、鈴、箒、俺。真ん中の通路を挟んでラウラ、シャル、簪の順で座っている。

 

 そして葬式が開始してからおよそ数分後、それは起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 葬式が始まってからというもの、私は段々と退屈になり眠くなってきてしまった。こういった儀式は形式が大事だ。ましてや恩人を送るための葬式である。それは分かってはいるがそれでも眠気がきてしまう。

 なんとか目を開けたり閉じたりして祭壇の方へ目を向けると、ある異変に気付いた。

 

 

 

 

 人がいた。

 

 とは言え私達がいるのは一番後ろだ。つまり前にはおじちゃんの親族など沢山の人がいるのだが、そうではない。

 ちょうど棺がある位置、絶対に人などいるはずがないところに老年の男性がいた。心なしか身体は透け、白装束を身につけどこか生気のない目をしている老年の男性は自分の手を見つめている最中だった。

 

 最初は何が起きたか分からなかったが、徐々に状況を把握してきた私は老年の男性から感じる得体の知れない何かを察し、震える手を抑えシャルロットの肩を叩いた。

 

「? ラウラどうしたの?」

「いや…アレ…」

「…?アレって何?」

 

 私が老年の男性へ向け指を指すが、シャルロットには何が何だかサッパリ分からないといった様子で首を傾げる。会話が耳に入っていた簪も同じく祭壇の方を見るものの、やはり同じように首を傾げた。

 

「いやアレだアレ!シャルロット、簪!見えないのか!?」

「ちょっとどうしたのラウラ、なんかおかしいよ?」

「ラウラ…うるさい」

「おい、ちょま——」

 

 私が必死に老年の男性の存在を知らせようとするが、デュノアと簪は取り繕うことなくそっぽを向いてしまう。

 

(本当に見えていないのか…!?バカな!?)

 

 とするとあの老人は私にしか見えていないということになる。

すると別のところからもヒソヒソ声が聞こえてきた。私はそちらの方へ顔を向けると明らかに様子がおかしい一夏と篠ノ之達が話し合っていた。

 

「どうした一夏、今はふざけている時ではないぞ」

「いやいやいやいや箒アレだって!アレ!」

「何葬式でテンションあげてるのよ…」

「いやだからあの老人だって!」

「こちらが恥ずかしくなってきますわ…。一夏さんには悪いですけど、今回は他人のふりをさせてもらいますわ」

「え"っ!?おい、アレが見えないのか!?」

 

 一夏も祭壇の方へ指を指しながら何かを知らせようとしていたが篠ノ之達に冷たい目で見られている。

 私は篠ノ之達に聞こえないほどの小声で、青い顔をして祭壇の方を見る一夏へ恐る恐る声をかける。

 

「……もしやとは思うが、一夏よ、アレが見えるのか?」

「!?」

 

 私の台詞に一夏は驚き真っ青な顔を向ける。一夏には意味が分かったのか、唾を飲み込みながらゆっくりとうなづいた。

 

「…な、何なんだよ、何なんだよアレは。アレってもしかしてアレなのか…?俺たちだけにしか見えません、とかいう、そういうアレなのか?」

「そ、そういうアレとはどういうアレなのだ…アレか…?やっぱりそういうアレなのか…?」

「いやだってホラもう、そういうアレだろアレは、絶対そういうアレだって」

「そそそそういうアレでは無いと思うんだな私は。だだだって貴様…、アレって完全にアレだよな…?あのおじちゃん…だよな?」

「バァカ言ってんじゃないよボーデヴィッヒ君。おじちゃんは死んだんだよおじちゃんの葬式だよコレは。アレがおじちゃんなわけ無いだろ、大体おじちゃんはあんな半透明じゃなかっただろ別人だよ」

「そ、そうか…別人か…そうだよな…」

 

 なんとか気持ちをなだめあい、ラウラは一夏と一回深呼吸する。しばらく間が空いたところでラウラはポツリと呟いた。

 

「いやでも、半透明はおかしくないか?おじちゃんか否かは置いといて半透明の人間とはなんだ、おかしいだろう」

「だったらもうおじちゃんでいいだろ洒落臭い。そういやいっつも食堂のおばちゃんに囲まれて影薄かったし優柔不断で半透明だった時もあったし」

「そ、そういえばあったなそんなこと、半透明の時もあった」

 

 再度気持ちをなだめあい一夏とラウラは一回落ち着き深呼吸する。しばらく間が空いたところで再びラウラがポツリと呟く。

 

「…そもそも、おじちゃんなら尚更おかしくないか?なんでおじちゃんが此処にいるんだ、しかも半透明で。そっちの方がおかしいだろう」

「そりゃあ、ボーデヴィッヒ君、キミそりゃアレですよ。オバケ、だからじゃないからですか?」

「あぁ、なるほど幽霊か。なるほどなぁ。そっかそっかHAHAHAHAHAHAHA」

 

 

 

 

ドタドタドタドタ!!

 

 瞬間、一夏とラウラは目にも留まらぬ速さで廊下へと出る襖へと駆け込んでいた。しかし長い間正座の体勢で座っていた影響なのか足が痺れ、襖を薙ぎ倒す形で二人は倒れ込んでしまう。

 

「ちょっとどうしたの!?さっきから大丈夫!?」

「なななななんでもない!少しお手洗いに!マズい足が痺れてきた!」

「それは分かったからせめてもう少し静かに行きなさいよ」

「痛たたたたたた!ちょっおいラウラてめっ何足掴んでんだ離せ!」

 

 一夏が自身の足を掴んでいるラウラを引き離そうと必死にもがくなか急に悪寒が走りハッと祭壇の方を見やる。ラウラも感じ取ったのかそちらへと顔を向ける。

おじちゃんの霊は棺から離れ通路の真ん中を通りこちらへ向かってきていた。

 

「こっちきてるこっちきてる!!こっちきてるぅぅぅ!!」

「どどどどうするのだ!?死んだフリか、死んだフリすればいいのか!?」

「いや死んだフリたって死んでるのあっちだからな!?」

 

 一夏とラウラがパニックになっていると、不意におじちゃんの足が止まった。突然のことに二人が困惑していると何処かから話し声が聞こえてきた。

 

「ちょっと何やってんのよ明美!失礼でしょ!」

「だぁってぇマジで葬式だるいしぃ〜暇だしぃ〜」

 

 どうやら参列者の中の一人になかなかの跳ねっ返りがいるみたいだ。明美と呼ばれた如何にもなギャル風の女子は葬式の最中であるにも関わらずスマホをいじっている。隣に座る母親らしき人が注意するもお構いなしだ。

 

「そもそもこんなつまんねーのきてくれただけでもありがたく思えってハナシだしぃ」

「きさま…!」

 

 あまりにも不謹慎な態度を取り続ける明美に対し、恩人を侮辱されたラウラは我慢を抑えきれず激昂しかける。だがそれよりも早く明美の身体は何かの衝撃によって真横に吹き飛ばされ、壁へと激突する。

 

「明美!?どうしたの明美!?」

 

 明美の母親が壁へ寄りかかり失神している明美へと駆け寄る。明美の母親は勿論、周りの人も一体どうしたのかそちらへ目を向ける。

 

 彼らから見ればいきなり明美の身体が吹っ飛ばされたように写るだろう。だが、一夏とラウラだけは違った。

 

「す、すいません、少し失礼させて頂きます…」

 

 明美の母親は失神したままの娘を運びながら会場を出ていく。そして一夏とラウラはハッキリと見た。おじちゃんの霊がものすごい力で明美の身体をはたき飛ばしたのを。

 

 一夏とラウラが硬直しているとおじちゃんの身体に変化が起きた。腕、脚など徐々に若々しさを取り戻し更にムキムキになっていく。どこからか拝借したサングラスをかけ、葉巻を咥え火をつける。

 一部始終をこの場にいる誰よりも目撃した二人は一瞬のうちに自分達が座っていた座布団へ戻る。その顔には冷や汗がダラダラと流れていた。

2人の一連の行動を疑問に思った鈴が一夏へと訊ねる。

 

「? あれ、行かなくていいの?」

「え?あ、うん、大丈夫大丈夫、全然オッケー問題ない」

「そうなの?ならいいんだけど」

 

 一夏とラウラの身体は悪寒が走っているためガタガタと震えていたが、鈴はどうやら納得したようだ。しかしやはり二人の様子がおかしいことに勘付いているシャルがラウラへと訊ねる。

 

「でも行っといた方がいいよ、身体震えてるじゃん」

「だ、大丈夫だ…ももも問題ない」

「ん〜、ラウラが大丈夫だって言うなら別にいいけど、無理はしないでね?」

「わわ分かった、善処する…」

 

 シャルも怪訝な表情を浮かべてはいるものの一応納得したのか前へ向き直る。

一夏は額から流れ落ちる冷や汗を拭いながら言う。

 

「間違いない…おじちゃん、見張りにきたんだ…。自分の葬式がしっかり執り行われているか見に来たんだ…」

 

 ラウラも目を右往左往させ、冷や汗を流しながら一夏へ言う。

 

「ま、マズいぞ…もし万が一下手をうつようなことがあれば…」

 

((おじちゃんに祟り殺される!!))

 




分かる人もいると思いますが、元ネタは銀魂の葬式回です。何気に銀魂のギャグパートの中で1番好きなエピソードだったりします
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