星と翼のパラドクス~巡り会う星と翼~   作:A.J

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※この小説はアーケードゲーム「星と翼のパラドクス」の2次創作です。

世界観、設定、解釈、キャラ及びその性格言動、描写
等原作ゲームと異なる点がございます。ご了承ください。

今回はプロローグとなります。実際に主人公がロボットが乗ったり、戦闘シーンが出てくる、世界観の具体的な説明パート等まではもう少し話数を頂きますので、お付き合いいただければ幸いです。
一応ゲームを知ってる方知らない方でも読めるような内容にしたつもりですが。
用語解説などはあとがきで。












実はミスって2度目の前書きなので、何書けばいいか忘れました☆


プロローグ~巡り会った星と翼たち~

2019年 5月某日

 

場所は東京、秋葉原。日本の都心であり数々のサブカルチャーが多く展開されている街。そこには

 

アニメ、同人誌、グッズ、そしてゲーム等ありとあらゆるモノが集まるオタクや若者達憧れの場所

だ。

 

そして今日、とあるゲームセンターにて。

 

店舗の5階。何やらイベントが開催されているらしく、普段の土曜日よりも多くの人が集まり、人

 

だかりができていた。その人だかりに囲まれているのはあるゲームの筐体。

 

星と翼のパラドクス(2018年11月サービス開始)。

 

ハイクオリティなアニメーションとハイスピードメカアクションが融合した、最大16人で行われる

 

爽快オンライン対戦ゲーム。

 

プレイヤーは操縦する機体を自分好みにカスタマイズし、強かったり又はかっこいい機体を作り、

 

武器と種類によって特徴がある「ロール」を選んでゲームをプレイする。

 

世界観はアズワン、と呼ばれるプレイヤーは「リアライド・システム」が搭載された筐体に乗り、

 

宇宙の彼方にある「巡星《めぐりぼし》」へと転送される。プレイヤーは巡星にいるもう1人のア

 

ズワンであるゲームキャラクターと共に人型兵器「エアリアル」に乗り、巡星のエネルギーである

 

「星血《ほしのち》」と呼ばれる資源を巡る戦い「翔握戦《しょうあくせん》」に参加し、最強の

 

アズワンを目指す。と、いう設定だ(詳しくはホームページhttps://starwing.jp/story.php又は「星翼」で検索だ)。

 

そして今、星と翼のパラドクスのイベント、最強のプレイヤー16人による翔握戦が開催されていた。

 

チーム戦で8対8。チームが同じ店舗で同時にプレイし、別店舗のプレイヤーと戦う一大イベントだ。

 

その時、観客から大きな声が上がる。ゲームの状況が進んだらしく8画面同時に演出の映像が流れる。

 

「敵グランデ、出たよ」

 

筐体から流れる女の子の声。どうやらプレイヤーと同じアズワンであるキャラクターのボイス。画

 

面を見ると、上の方にチームゲージが表示されており、青いゲージの方は全体の残り2割程度。ど

 

うやらこの店舗のチームの方が負けているらしい。観客である他のプレイヤーから頑張れ!負け

 

 

るな!等応援の声が飛び交う。プレイヤー8人は意識を集中しており、サブモニターでチャットを

 

飛ばし合い、上手く連携を取っている。残り時間は2分。このゲームであれば逆転するにもそのま

 

ま負け越すのにも充分な時間であった。

 

ゲージ差で負けている為、勝つには味方のチームゲージが0になる前に敵のチームゲージを0にす

 

るしかない。

 

敵のチームゲージを減らすには、フィールドにある5つの陣地の内3つを自陣の青色に染めなけれ

 

ばならない。青が2、赤が2赤に染め上がりつつあるのが1、という不利な状況。だが染め上がり

 

つつあった赤い陣地が赤く染まってしまう。

 

「味方ベース、コア出ちゃったよ」

 

これで敵チームが味方のチームゲージを減らす為の「コア」への攻撃が可能になってしまった。

 

陣地を赤く染めたプレイヤーマーク3機分が一斉にコアへと向かう。本来であればこのコア突と呼

 

ばれる行動は上級プレイヤーであれば絶対しない「地雷行為(足を引っ張るプレイ)」となるも

 

のだったが、そこはそれ。状況判断により一斉にコアを攻撃すれば2割のゲージを1秒と掛からず

 

に削り切れると判断したのだろう。

 

正にとどめの一斉攻撃がかかろうとした瞬間、

 

コアに攻撃しようとした赤いマークが一斉に動きを止めたのだ。マップではわかりづらいが、ゲ

 

ーム画面を見ていた観客から感嘆の叫びが響く。コアへ攻撃しようとしていたのは敵3機。その3

 

機を同時に捉え、怯ませた一撃が爆発したのだ。

 

その爆発こうげきにより、3機のプレイヤーはダウンし、一時的に動けなくなったのだ。

 

だが、ダウンした機体もすぐに復帰し、再び攻撃をしようとするがその内2機がほぼ同時に爆発、

 

つまり耐久値(HP)が0になったのだ。その原因は二振りの刃を持った赤い機体が2機を結ぶよ

 

うに流れていったからだ。そして残った1機も特殊演出による斬撃により爆発した。味方コアの前

 

には2機の機体がいた。

 

星と翼のパラドクスを知っている読者なら何が起きたかわかると思うが、本編を外れ、解説をする

 

と、爆発したのはバーストボム、とよばれる武器で敵をダウンさせる爆弾を投げつける。これによ

 

り、その爆発範囲に巻き込まれた3機が同時にダウンしたのだ。

 

そして、二振りの刃、ブレードジップ。

 

これは、両手の格闘近接武器であり、敵に向かって回転しながら突撃する攻撃と正しく当たると、

 

大きく耐久値を削る事が出来るガード不可避の攻撃が発動するのだ。そして、2機同時に倒したの

 

は、回転攻撃によるもの。

 

3機がほぼ同時に倒されたことにより、形成が逆転する。先程赤く染まった陣地に3機を見事に仕留

 

めた2機が向かう。これによりその陣地がみるみる赤から、白、青へと変わる。これで青い陣地が3

 

になる。

 

「敵ベース、コア出てきたよ」

 

今度は敵のコアを覆っていたシールドが解かれる。

 

マップを見れば既に青い弾丸のマークが1機、敵コア前に到着していた。

 

 

 

ゲームセンターのフロアに響き渡る程の拍手が巻き起こった。翔握戦に勝利した8人のプレイヤー

 

は互いを讃え合い、観客の友人達と勝利の祝いを口にしていた。その中で一際人だかりの出来て

 

いるプレイヤーがいた。彼は他7人が成人している中で唯一の高校生であり、最後に敵コアへ向か

 

ったプレイヤーだった。

 

「やったな!少年!初参加翔握戦勝利おめでとう!!」

 

「『テンチョー』さん!ありがとうございます!」

 

高校生であるプレイヤーネーム「ツバサ・ソラ」はテンチョー、と呼ばれた禿頭の男性と話していた。

 

「いやあ仕事ほっぽり出して今日の試合観に来て正解だったぜ。最後のコア突判断、見事だったぜ」

 

「いや、そんな。皆さんが粘って最後まで戦ったからですよ。3ポート取られた瞬間負けると思いましたもん」

 

ちなみにテンチョーというのはプレイヤーネームである。が、実際ゲームセンターと関係があり、

 

地元の小さなゲームセンターの店長をしているらしい。

 

「おいおい…そりゃあ確かに焦ったけど、あの状況での総コア突、このオレが見逃すわけないだろ?」

 

「『ブレジ師匠の弟子』さん!」

 

2人の会話に声を掛ける2人組が近づいてきた。先程一緒に戦っていた味方のプレイヤーである。

 

「何言ってんだ偶然復帰のタイミングが被っただけで狙ったわけじゃねえだろ」

 

「いやいやいやそれ込みですって。それに師匠こそコア防衛に来ておきながら3機じゃなくて2機しか狩れてなかったじゃないですか。もう『ブレジ師匠』を名乗るの辞めたら?」

 

「んだと。バスボ使うような半端もんにいわれたくねえな」

 

「ああん?」

 

「あ”あ”ん?」

 

この2人、このゲーム界隈では有名な「ブレードジップ」という両手近接武器の使い手であり、

 

歳が上の方が「ブレジ師匠」、若い方が「ブレジ師匠の弟子」と名乗っている。実際に親子らしい。

 

「まあまあいいじゃない?なんだかんだ2人が、いえ3人が活躍したから勝てたんだしね」

 

「『令子』さん。味方マッチングありがとうございました!」

 

プレイヤー8人の中で唯一の女性であり、かつ、ランクがSW(スターウィング)という一番

 

上のベテランプレイヤー。このゲームのサービス当初からプレイしており、全国ランキング3

 

位より下になった事がない。

 

「いや、『令子』さんだって大概でしょ。結局翔握戦ですら不死身なんですから」

 

「あら、今回は何度も死にかけたのよ?優秀なヒーラーのおかげで死ななかったけど。ね?」

 

「はい!『玲子』さんの為なら自分が代わりに何度だって死にます!もちろん回復はお任せを!」

 

「令子」は通称「不死身の『令子』」と呼ばれており、全国ランキングトップになってから

 

デスが一度もないという。そして「令子」に従う様に付いているのは「傭兵のアズワン」さん。

 

彼は全国に拠点を持たず、実際にやりとりをした他のプレイヤーと共にこのゲームをするとい

 

う星と翼のパラドクスにおける傭兵の様な人である。その為、普段何をしているのか、学生な

 

のか社会人なのか、その全てが謎である。今回はこの秋葉原での翔握戦に『令子』の依頼で参

 

加したらしい。

 

「そうだ、勝利の余韻を味うのもいいがもう一つ大事な事があるだろ少年?」

 

「あ、見てました?」

 

「当然だ!少年の成長は今ここにいるプレイヤー皆が気になる話題だぜ?」

 

「そうだな、これで君もとうとう『ブレジスト』を名乗る時が来たな」

 

「いや違うでしょ?…スターウィングへの昇格、おめでとう『ツバサ』君。これからは君も私と同じスターウィングよ」

 

「皆聞いてくれ!最後に活躍した少年、『ツバサ・ソラ』君がこの翔握戦でスターウィングに昇格した!日本で初の、最年少スターウィングの誕生だ!」

 

『テンチョー』の声に星と翼のパラドクスのプレイヤーだけでなく、フロアにいたスタッフさんや

 

他の客も拍手を送る。

 

「『テンチョー』さん恥ずかしいですよ…」

 

「なーにいってんだ。始めて4か月の高校生プレイヤーがスターウィングになったんだ。すげーことだぜ実際」

 

スターウィング。この翼のパラドクスのゲームにおける最強プレイヤーに与えられるランク。

 

最初はRから始まり、各ランクには3つの等級があり、ブロンズ、シルバー、ゴールド、nova(ノ

 

ヴァ)、Snova(エスノヴァ)と上がっていく。そして、その全てを頂点に立つ本物の実力を持っ

 

たプレイヤーこそ、スターウィングになれるのだ。

 

「そこで、この『テンチョー』から最年少スターウィングに贈り物だ」

 

「贈り物?」

 

「これだ」

 

と、『テンチョー』が取り出したのは、箱に入ったバッジ。バッジは紫色ベースとした色で羽がつ

 

いた勲章の様な形を模している。

 

「こ、こ、こ、これって」

 

「おう、オリジナルで作った「スターウィング」のバッジだ」

 

そのバッジはゲーム内の称号「スターウィング」の形を模したバッジだった。無論、グッズ化等は

 

されておらず、恐らくは世界に一つだけのものだろう(公式でグッズ化してくれてもいいのよ?)

 

「すげー!」

 

「なにこれ」

 

「いや普通に欲しい」

 

「Twitterに載せていい?」

 

「はしゃぐなはしゃぐなこれは少年のだ」

 

ほら、と『テンチョー』が少年『ツバサ・ソラ』の服にバッジをつけてあげる。『ツバサ・ソラ』

 

はおもわず涙ぐみ、

 

「あり、がとう、ございます。すごく、うれしいです!」

 

「いやそんな涙声で言われると逆に困るんだが。まぁいいや!良し!記念だ!ここにいる全員で写真撮ろうぜ!」

 

「まーたそういう事を勝手に言い出す。ここはあんたのゲーセンじゃねえんだぞ?」

 

「いいんだよゲーセンってのはこういう盛り上がりが大事なんだ。今のスマホゲーには到底できない楽しみ、てもんだ」

 

そうして、『ツバサ・ソラ』少年と翔握戦で活躍したプレイヤーを中心に記念撮影が行われた。イ

 

ベント最後の「授与式」で盛り上がり、無事終了した。

 

プレイヤー達は各々解散し、2次会に行く者もいれば、闘争心が沸いたのか、ゲームセンターに残

 

る者もいた。少年、『ツバサ・ソラ』はそれらを惜しみながら帰路につく。

 

 

 

 

ここから、この少年『ツバサ・ソラ』は不思議な体験をする事になる。果たして、それはどの様な

 

巡り合わせなのか。スターウィングとなった少年の、「アズワン」としての物語である。

 

 

 

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございました。

2次創作を書くのは初めてで頭の中の出力も久しぶりだったので拙い文章をお許しください。一応自分の中では読み直し、オッケーがでたものになります。

さて、この小説はしつこいようですがアーケードゲーム「星と翼のパラドクス」を舞台にしたものになります。
原作が気になった方はこちら。
ホームページhttps://starwing.jp/story.php又は「星翼」で検索。
このあとがきでは基本的にその話で出た用語解説や世界観の説明が出来ればと思っています。
今回はこのお話について。物語でも触れていた「アズワン」。ゲーム内に登場するパイロットの総称、となっいています。
現在(2019年8月)では6人いて、この物語ではそのうちの1人「ヒカリ・ソラ」を中心に話を進めていく予定です。
余裕があれば他のアズワン達がメインの話も書きたいですが、余裕があれば、という事で。

ラノベ界の某あとがき王並みの長さになりそうなのでこの辺で。

巡星で、会いましょう。
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