良心的な逸般人ウェスカーの幻想入り   作:カンダム

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やっと書き終わって安心して、投稿です。
設定を厳守しながら書いてると色々と説明しないといけないし、キャラに言わせたりしなきゃいけない。
でもやり過ぎると説明だけになるぅ。

と言うわけで、今回は説明回です。多少本家様との設定がずれてるかもしれません。特に型月。


第二幕 朱月幻想戦域 幻想郷
diary12 第ニ幕


「へー、ここが貴方のお家?

 スッゴく未来チックね」

 

「あまり騒がないでくれ、連れが寝ているんだ」

 

「OKOK、お!これ薬品よね!何だか悪の研究所感あっていいわ!」

 

「………」

 

 私はあの後、ファンタズムーンと呼べ等と強要してくる女に「貴方に着いていかせて?チキチキ!隣の御飯!」と話も聞かずに着いてきた。

 何故彼女が入れているか、それについて。それは何故か、機械が関知しなかった。

 入った方法はいたって簡単、私にくっつきながら入るだけ。

 

 関知しなかった、それはまだ誤認か何かの不調だと思うところ。

 それ以外はどうか?誰かが侵入した学歴はない、通れば確実に、誰であろうと記録されるのに。

 ここまで来れば怪しい。機械の不調だと思えない。偶然がこうも重なれば、怪しむのは普通だろう。

 

「さて、座って話そうではないか」

 

「私も言わなくちゃいけないことがあるしね、了承するわ。あ、飲み物ない?」 

 

「………来い、移動する」

 

「はーい」

 

 飲み物が飲みたいらしく、話し合いもかねるので応接間に向かい、適当に座らせる。ここの応接間は真ん中に白く長い机。

 それを挟むように黒いソファーが設置されていて、お茶等が置かれた黒い台があるだけだ。

 

 しかも防音完備、これでこの話は外に漏れない。

 

「茶だ。それで、何者だ」

 

「いやだから、ファンタズムーンって言ってるじゃないの。あ、それよりも伝えたい事があるのよ」

 

「……伝えたい事?」

 

 何者かは答えない。どういう者かを伏せる、そこに彼女のどんな存在が隠されているのか。解るのはファンタズムーンのみ。

 

 そこはそう割りきるとして、伝えたいこととは何だろうか。

 有益な情報ならば良いのだが。

 

「あの霧や、貴方がとるべき処置についてよ。まさか無意識にしてるなんて言わないわよね?」

 

「?」

 

 はて、私は何かをしているか?認知する範囲では、彼女に何もしていないし、私はそう言われるぐらいのことをしでかした覚えはない。

 私が解りやすいように顎に手を置くと、ファンタズムーンは目を点にする。そこまで驚く事を、私がしているのか?

 

「魔力よ魔力!!少しは抑えさいよ!

 ……げ、その反応だと本当に自覚してないのね。教えてあげるからちゃんと聞くこと!」

 

「え、あ、ああ」

 

 顔を勢いよく近付かせながら念を押してくる。魔力か、それはよくある魔法だとかに使う概念だ。

 それを私が抑えなければならない程に放出……、もとい持っているのだろう。

 

 ファンタズムーンはそれを関知してやって来た、かもしれん。何故、私にそんな魔力が?

 

 可能性として、あの霧から現れた男を食べてから身体能力が向上していたが、それが引き金となり、溢れた。なんて物が上げられる。

 それ以外は心当たりが無い。

 

「多分、貴方が彼を喰らったことで地球が誤認しているのでしょうけれど、貴方は今、正真正銘の死徒ニ十七祖の番外位に刻まれている。

 地球って以外とガバカバ判定なのよねー、そこが助かるところではあるのだけれど」

 

「まて、まてまて」

 

「ん?何かしら」

 

 地球が誤認?死徒ニ十七祖?番外位?解らん単語で頭の中が混乱している。食ったことを知っているだと?うや、それよりもだ。

 

 地球が誤認、地球が意思を持っている?

 死徒ニ十七祖、解らん。

 番外位、同じく解らん。

 

「質問は構わないかね」

 

「ええ、どうぞどうぞ」

 

「ではまず、地球は意思を持っているのか?」

 

「そこからかー。地球の意思って言うのは星の抑止力、ガイアとアラヤの事よ。

 抑止力って言うのは、安全装置と思ってもらって構わないわ」

 

「死徒ニ十七祖とは」

 

「それも知らないのね。死徒ニ十七祖はぶっちゃければ強い吸血する奴らの集まり、貴方が食べた男はミハイル・ロア・バルダムヨォンと名乗っててその異端さのあまり番外位として見られている、無論同族からも」

 

「その位に私が居ると?」

 

「そうよ。普通に食べるだけだとそうやって誤認なんか起きないでしょうけど、貴方は取り込んだ。

 ミハイル・ロア・バルダムヨォンを肉体に媒介し、定形させながらも、その者ではない。皮を被った上にまた皮を被ったって訳。

 でも普通の媒介とは違い、根を張らず、一個のエネルギーとなって調合。晴れて化け物が少し混じったキメラ擬きよ」

 

「皮の上からまた被ったか。面倒な状態になったものだが、その魔力についてはどうなんだ。

 魔力については私は生まれてこのかた、あの影薄い男を摂取するまで気付かなかった」

 

「やーっと本題ね」

 

 本題に入り、私にファンタズムーンは色々と教えてくれた。回路のON、OFFに扱い方。魔術。

 さて、謎は解けた。

 

 つまり私は狙われ放題の吸血できてウィルス持った一般人なのだな!

 

「とりあえず寝ましょうか!」

 

「む?」

 

「そいやー!!」

 

「ふっ」

 

 飛び込んできたファンタズムーンをかわす。さっさとイワン達に混ざるか。

 その先に歯を磨かねば。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー私が君を助けよう

 

 

 

 

 

 夢なのだろう、私はその夢を。私の過去を見つめ、佇んでいる。

 あの方に拾われ、あの方の計画に気付き、自殺のために投与したウィルスが偶々にも適合。

 

 あのとき神奈子話した昔の話、実は嘘が混じっていた。だんだんと慣らせるわけがない、解っていなければできない行動をするか。

 私の過去は、人には語れない。嘘を交えて、真実からそらさねばならない。

 

「おやおやおや?久しぶりだなぁウェスカー」

 

「貴様もな、混沌」

 

 本来の姿と言い張りながら使われた姿の状態で、混沌は闇から這い出てきた。

 銀髪の女性の皮を被った混沌ニャルラトホテプ。いつもいつも、こいつの掌の上だった。

 

「おいおいー、そんな湿気た顔すんなよな。ここ最近になってワタシが動いてんのに、なんでんな顔すんだ。

 何時もどーり、私を殺しに来いよなぁ?」

 

「っ……、私が今求めるのは一つの命。神になること。もう別のは求めていない」

 

「APP18のおにゃのこの体は?」

 

「殺すぞ?」

 

「うへぇ、まだ維持張ってるのん?さっさと抱いてくれりゃあこっちもこっちで嬉しいんだが。

 もしかしてヤッた?」

 

「メリットがない。お前を抱くのも、他の女を抱くのも。私には消えた欲であり、愛すものがいなければそのような反応はない」

 

 煽る混沌の馬鹿馬鹿しい話を答えながらも、夢は続く。夢の私はアンブレラに命令され、館に向かっている最中だ。

 あんな命令、聞かなければ良かったと思うときがある。それほどこれは単純のようで、単純ではないからくりである。

 

 裏にはアンブレラ、そのまた裏には。という風に思惑と思惑が重なった事件。

 それがあの館の出来事。

 

「あ、君死んだ」

 

「ぐぅ……何も返せん」

 

「ハハハハ!!ハーっげっほげほッヒーっは!」

 

「お前なあ…」

 

 場面は変わらず進み、夢の私が目覚めたところで目の前が黒に包まれる。どうやらここで一旦、区切られたようだ。

 私の夢は何時もそうだ、どこかで区切られる。なにかが隠すように、次の幕が上がるまで始まらない。

 

「もう終わりかぁ、もーちょっとで面白くなるってのによお。

 良いもの見れたから良いけど。そうそう、君は聖杯戦争に参加する権利があるが、どうだ?」

 

「聖杯戦争?」

 

 聖杯か。聖杯……それはイエス・キリストがゴルゴダの丘で磔刑に処せられた際、足元から滴る血を受けた杯と言われている。

 聖遺物なのだが、それに戦争を付け加えるとは。名前からするに聖杯を奪い合ったりとかするのだろう。

 

「そう、名前から解るだろうが、聖杯を巡る戦争だ。英霊に祭り上げられた人物を魔術師達が、その英霊を使い魔サーヴァントとして呼び出して戦争する。

 サーヴァントは一人一人が強力でねぇ、戦闘機一機分と設定されてたようなしないような。

 まあ強い!とても強い!」

 

「奪い合い、どうなる」

 

「願いが叶う。残りの一組に」

 

「願いはない、私はそろそろ起きさせてもらう」

 

「気が向いたらでいい。でも拒否権なんてあると思ってるのん?私の性格上、無いぜ?」

 

 その声はを終わりに、私の意識は覚醒し始める。目に部屋の明かりが当たり、意識は完全に目覚めた。

 あの混沌め、無理矢理にでも参加させたいようだ。奴の運命からは逃げられない。

 

「ぬ、この記憶は。そこまでするか」

 

 何故か聖杯戦争についての記憶がある。そうとう参加してもらいたいらしいな。

 混沌がここまで根回しするのは初めてやもしれん。

 

「起きたー?」

 

「おい、何故帰っていない」

 

 ファンタズムーンは普通にドアを開けて入ってきた。思い返してみれば、帰らせてなかったか。

 

「帰れって言われてないしー、私がいないと貴方は狙われ放題よ。

 なんたって、私はアルターエゴなのだからー!」

 

「アルターエゴ?」

 

「うん」

 

「は?!」

 

 アルターエゴ、サーヴァントのクラスの一つ。こいつはサーヴァントだったようだ。

 今になってみてみれば、たしかにサーヴァント。エクストラクラスの奴がこんなのだったとは。

 

 もう一側面であり、別人格がそのクラスに当てはまる。となると、こいつも誰かの一側面。

 口調がどこかはっちゃけているのはそのせいか、あるいは本体もはっちゃけたいるのか。

 

「いやー、ご飯はなにかなー。ふんふんふーん♪」

 

 ご機嫌に鼻唄を奏でているが、貴様に渡す飯はないと口には出さず、心のなかで愚痴る。

 サーヴァントは契約者がいれば食べなくてすむだろう。そういいかけた。

 

「ふー……ん、え?契約しろって?別に構わないけどあんた達的にどうなの?

 別にオッケー?ならいいか」

 

 唐突にファンタズムーンは独り言を言い出す。まるで誰かと会話しているように見える。

 誰と話しているのか、思い当たるのは地球しかない。抑止力のガイアとアラヤ、何を話しているのかは単語からして、サーヴァントとしての契約か?

 

「どうした、突然」

 

「そうねー、私。貴方のサーヴァントね、ことになったから、ガイアとアラヤに言われて。

 彼奴等、その方がいいんだってさ」 

 

「そこは予想通りだな。

 して理由は?」

 

「そこは知らないわよ、私に聞かれても。

 半裸になって背中向けて?刻むから」

 

「刻む?」

 

「抑止力直々の令呪を。仲裁役になってほしいんでしょう。

 じゃなきゃこんな事を仕出かさない」

 

 従わない理由はないので、言われた通りにする。背中に、指に触られている感触と熱さが走る。

 背中から欠陥のような赤い令呪が這いだし、顔にまではいかず、首下で止まった。

 

 混沌から送られた知識の中に、令呪は増えるほど歪になるとある。まさにこの令呪は、複数だ。

 数は30、そして別格の令呪が胸の中心に幾何学模様で存在している。

 

「この胸の令呪はなんだ?」

 

「特別な令呪ですって。使ったら死ぬけど」

 

 使ったら死ぬとかピーキーだな。

 

 服を着て、私はイワンの寝室前に向かう。後ろからはアヒルの子のようにファンタズムーンが着いてくる。

 

「今日も1日、頑張るか」

 

 

 

 

 

 

 

 ▼

▷ ◁

 ▲

 

 

 

 

 

「はあーあ、退屈になったなーッと。

 今度は聖杯戦争ねぇ?ワタシは何を考えてるんだか。人類を危機にさらすような事をして、玩具がなくなるじゃあないか!

 楽しくないっての!」

 

 喫茶店の一角で、私はワタシを嫌いながら珈琲を口に流し込む。

 この店は異形でも入れてくれるから、景気が良いのかなあ?ま、飲み物が旨いからいっか。

 

「相席よろしいですか?」

 

「ん、OK」

 

 猫みたいな生物の店員から相席を頼まれ、普通に許可したら、目の前に相席する人物が座る。

 んー、この見た目は……。名前どんなのだったかな?えーっと、あれー?

 

「久方ぶりだ、百貌よ」

 

「あ!ゼルレッチ!」

 

「ふふっ、随分と丸くなったではないか?神と祭り上げられ、その、側面を持ち、人を嘲笑うお前が」

 

「いってくれるね。用件は?」

 

「この世界は、理解しがたい。昨日からこの地球に溶け込むようなあり方で存在し出した彼等、どう思う」

 

「楽しそう」

 

「はあ、何時もそうだなお前は。

 隔離された幻想の地に干渉し、現実に落とし込もうとするやからが居る。

 今の幻想は、贋作が転がる盤上と化した。この喫茶店のような、我々のような別の世界から溶け込んだように、その贋作で、やからが再現しようとしている」

 

人類への愛(ビースト)も動いてるらしいじゃないか?花の魔術師も、人類の希望(カルデア)も。

 人類の希望(カルデア)が気付くのは手遅れになった後だろうがね!はははっ!面白くなるよぉ?」

 

 期待しよう、人類に。我等を楽しませる玩具達、大地に生まれし癌達よ。

 聖杯戦争が始まる。

 

 だから、面白く、醜さを観させてくれ。

 

「第ニ幕の始まりかな」

 

「ほう、それはそれで楽しそうだ。

 店員、珈琲を貰おう!」

 

 サブタイトルはどうしよ。聖杯を巡る戦いだし、色々と絡む予定だし。

 探しに来たクリス君はワタシの端末が案内してたからいいか。出番は今後、削ろうかな?

 

 そうしよう、主人公はウェスカーだし。主人公に感情移入……ウェスカーに感情移入できる人は数少ないだろうね。

 でも止めれないし。

 

 そうだそうだ、シンプルにしよう。特異点に似せた名前にしよう。

 

「第ニ幕のタイトルは───」

 

「おお、もう決まったのか?」

 

 

 

 

 

 

「──朱月幻想戦域 幻想郷ってね?」

 

 

 

 




一番苦労したのゼルレッチ出すかどうかで、すごく悩みどころでした。
そして最近伸びが悪い。やっぱSCP回をもうけてみようかな?と思ったり。

多重クロスオーバーとなると、やりたいことが多すぎて困りますね。

次回は不定期です
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