良心的な逸般人ウェスカーの幻想入り   作:カンダム

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今回も長め、でも大体は場面転換のせい。



蝶々さん お気に入り登録ありがとうございます。


diary15 血底

 私が起こした屑共の殺戮の一件は一先ず終わり、死体は黒子の格好をした鴉天狗に回収され、私と姫海堂の二人と、アホと紳士的の二サーヴァントと一緒に神社へと案内された。

 

 今の時間は午後、お茶の時間。二人のサーヴァントとそのマスター、それに合わせ東風谷 早苗、二柱で卓袱台を囲いながら茶を飲んでいた。

 

 行われているのは、茶会と言う名目の情報交換である。私からは犬走 椛が行方不明になり、それには河童が関与している事、姫海堂からは今回の聖杯戦争に使われた聖杯は汚染されており、使い物にならない事。

 特に重要なのは聖杯の汚染だと捉えられている。私としてはさっさとあの糞河童を凝らしめたいところではあるが、行方が辿れていないのでその場所へと着けない。今は情報収集をしながら、平行に進めるしかない。

 

「ああ、それと私は他の用事がある」

 

「用事ねー……、何なのそれ」

 

「あ、そうだったわね。すっかり忘れてたわ」

 

「用事ですか。何か他に事件がおありで?」

 

「単刀直入に言わせてもらう、この山のトップに合わせろ。山のトップは二柱ではないのだろう?

 私は会談がしたいのだよ」

 

「おや、私達がこの山を仕切ってないと解ったねぇ。そのトップっての名前は明確に解るかい?

 まあ天魔と言うんだがな、初めて会ったとき、第一人称から、これが頭か…なんて感じだったさ。

 歳を重ねてシワが深い老人で、間近で見ないと理解しがたいだろうが、結構な威圧感を出せていたぞ」

 

「天魔に会いたいなら、そうね。何かの縁だし、私が案内しても構わないわ」

 

「本当か?」

 

「用事はそれだけでしょ?なら、さっさと行くわよ。天魔は気紛れって相場が決まってるから。

 早くいかないと、またふらふらとどっかに行っちゃうし」

 

「なら、その言葉に甘やかしてもらう」 

 

 予想とは外れたが、案内役が安全に決まったのは嬉しく思う。正直、ちゃんと案内する者が居ないと、半分心配していた。彼女が居なかったら私はどこに案内されていたのか。

 このような巡り合わせ、やはり神に頼むのは良くないらしい。私の知る神ってよくよく思い返してみれば、自由だったな。うん、神に案内させるのは廃止だ。

 

「さ、立ち上がって……。?」

 

「どうかした」

 

「あんた、顔色が悪くない?」

 

 

 

ーーねえ、死にましょう?

 

 

 

「っ?!」

 

 幻聴か、耳元から女性と男性の声が混ざった不気味な声が囁いてくる。体が冷たい、鷲掴みされたように心臓が止まった。何だ?何が起きている。

 まだ生きている脳で考えるが、思い付くのは1つの仮説。世間一般で言う、取り憑かれるといわれる物だ。

 

 

 

ーー眠りなさい、もう疲れたでしょう?

 

 

 

 打開策を取らねば、そろそろ危うい。私でもこの謎の力に耐えきれないらしく、目蓋が閉じそうになっている。体に憑いているのなら、体を破裂させれば良いのだが……。

 

 体ではなく、魂である。

 私があの館で仮死状態になったときに手にした能力、『血の記憶』のお陰で判別できた。

 

 取り憑かれているのだ、この私は。

 

 さあ怨霊よ。出ていけ、この魂は私の物だ。貴様のような怨霊にくれてやるほど、老いてはいない。立ち去れ。私は数々の魂の欠片を喰らった身、貴様は理解しているだろう。私は、貴様すらも喰えることを。

 

 

 

ーーそう、でも主に会いなさいな。貴方が愛した者に関係があるわよ?

 

 

 

 主。となると、この怨霊は使い魔に近しいものか。これを従わせている人物、邪魔した罪はあるが、貴方が愛した者だと言うのが気になる。

 

 私の体は意思に反するように動き出す。主導権は私ではなく怨霊にあるようだ。

 

「ちょっとー、どこ行くのよ?」

 

「すまないな……。説明は詳しそうな諏訪子に聞いてくれ」

 

 動かされ、着いたのは神社前。そこには深紅の髪を三つ編みにしていて、ゴスロリに似た物を着用した女が怨霊とみられる髑髏を一体だけ側に浮かせていた。

 その姿を視認し、確認した時、体から髑髏の怨霊が飛び出し、女の横に居座った。

 

 ふむ、体は戻ったか。

 

「怨霊を使い、無理矢理に連れてくるのは感心できんな。少しは話し合いをしたらどうだ。

 用件は?」

 

「いやー、あたいはお燐って言うんだけど、貴方に着いてきてほしいの。さとり様のために」

 

 さとり様、それがあの女の上司だろう。こうして連れてくるのだから、断ったらまた面倒なことをしてくるだろう。無理にでも連れていく者を無下にすれば、そうするのだ。大抵は。

 

 念話を使い、私がするはずだったことをファンタズムーンに一方的に言い告けておく。返ってきた言葉はOKの一言。言っておいてあれだが、大丈夫か心配だ。願うとしよう。

 

「さ、着いてきな」

 

 

 

 

 

 

 

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「来るわね……こいし、バーサーカーを館の門番として配置なさい。キャスターは待機」

 

「はーい♪」

 

 居るのか解らない妹に指示を出しておく。今、私は動けない。だから妹に託すしかない。

 忌々しくも河童のお陰で此方は繁盛して、その代わりに私は動かないことを強制されている。

 

 私達は表向き、侵入してきた者を対処する形として人員を割く。だが、本当は力量を試すためであり、新しく召喚されたバーサーカーを試すためである。

 その方がどちらの力量計れるし、フェイクニュースで河童に興味を持たせないで一石二鳥なのだ。

 もし、バーサーカーが引いて、ここに来れば、そこで本題をはなそう。負ければ、それまでの力しか持たない者だとし、諦める。

 

 力無くして、あの河童を懲らしめることはできない。だから、力を見極める必要性が出てくる。

 

「ねぇ、キャスター」

 

「何でしょうか?」

 

 隣に、霊体化を解いたキャスターが此方を伺う。

 

「あの装置を本格的に起動させる前に、先ずは試しましょう。英霊を呼びなさい、言うことを聞かなくても構わないわよ。

 でも、邪魔する奴にしなさい。出来るだけ場を乱すサーヴァントに」

 

「了解です。私とあの脳を使えば多少は言うことを聞来ますので、ご安心ください。

 簡略起動──古より紡ぐ統べて(オール・オールド・オーバー)

 

 言葉が言い終えられると、霧が部屋に充満し、それは人の形に整えられる。人数は二人。

 一人は桃色の髪に、白色のマントを羽織る女性のような男性。二人目は牛の鉄仮面を被る巨漢。

 

「頼みました」

 

「はーい♪」

 

「うう。わか、た」

 

 二人はこの部屋から出ていった。あの二人、気が合うとは思えないのですが……まあ引っ掻き回すのに関しては良い方でしょうね。

 鉄仮面の子を使えば、迷路は容易く出来上がる。難所として配置してみましょうか。

 

「キャスター、牛の子を入り口付近に配置し、宝具を使いなさい。そこで一度試すわ」

 

「解りました」

 

 

 

 

 

 

 

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 そこは巨大な穴がある土地だった。その穴の近くに建てられた看板には、落ちては危険!と大きく書かれている。

 

「ここから先はあんたから行くことね。あたいは後ろから着いていくから、どんどん進んで構わないよ」

 

「……、最後までは案内しないつもりか。何処まで進めば良いんだ?」

 

「それは人目みればわかるさ!」

 

 怪しい、が。ここに手がかりがある。

 

 今の最終目標が下に広がっているのならば、落ちることを躊躇わない。

 意を決し、私はその穴に足を踏み入れる。風が下から吹いているかのように荒れて、私を拒んでいるかのようだ。

 

 暗闇が広がり──何かに着地した。

 

「ここは……石造りの一本道か、人目見ても解らんように作られているぞ。む、着いては来ていないのか」

 

 罠に嵌めた?そうのなら、直ぐに殺しに来れば終わるだろう。これから始まる可能性があるため警戒するにこしたことはない。

 ここは先が暗く、一本道だ。進む以外に選択肢は存在していないらしい。

 上を見上げれば、固そうな天井が目に入った。空は無理か。

 

「進まず、迷い困り果てることになるよりかは、先に進むか」

 

 壁に手を起きながら一歩、また一歩とトラップを警戒しながら歩いていく。

 すると案の定、闇から飛び出してきた。トラップとは言いがたいが、飛び出してきたのは怪物。

 

「グルルラルゥ」

 

 獅子のような体を持ち、尻尾は蛇。キメラ、それに当てはまるのは正にそれだった。

 体からは紫の煙が溢れ出ており、目が赤く光輝く。どう見ても強そうだ。

 

「小手調べだ。こいっ!!」

 

「グルウウアアアァァアァァア!!」

 

 咆哮と同時に鋭い爪が振りかざされようとしていた。距離は僅か数センチ、普通の人間ならば死に至っていただろう。

 顔を傾けることでずらし、連続するように体を回転させるように浮かし上げ、頭が地面に向かいあった体制になったら右足でキメラの顔面を力強く蹴る。蹴った右足を引っ込め、左足で追い討ちをかける。

 それでキメラは回転し、尻尾が降られた。

 

 降られた蛇を掴み、綱引きのように引っ張り、壁にぶつける。

 

「ギャアァアンッ!!」

 

「静にしろっ!」

 

 止めに、心臓がある部部に触手を一時的に解放して突き刺し、キメラは絶命した。

 

「キャウウゥ……ゥ」

 

「こんな奴が束になって襲いかかってきたのならば、もっと手荒くしなくては」

 

 それにしても、このような怪物は居るのだが、肝心の案内役のような人物や、人影一つも見えない。

 灯りは点いているが、人は居ないということか。

 

「ふむ、灯りが灯っているのに先が予測できない。まさか、魔術等の類いなのだろうか」

 

 手を地面に触れさせ、感覚を鋭くさせ、探知する。私の体の一部でもある血も多少巡らせ、全体の構造をあらいざらい調べていく。

 巡り終えた血は私の下に戻り、経験した地形を書き記していく。

 

「これは、宝具っ?!」

 

 調べれば直ぐにわかることだった。この通路は宝具だった。道は魔力によって形成された擬似的な世界。

 塗り替えのように覆い被さった、私では再現が難題な物だ。

 こうしてはいられん。相手の訳のわからない宝具で足止めをくらっている場合ではないのだ。手荒な方法をとらせてもらう。サーヴァントならば、尚更だ。

 この宝具を私が模倣する。

 

 今まで喰らってきた魂の欠片、その一部を生け贄に、魔力を増幅。私一人分の魔力とツギハギの魔力で耐えれるか不明だが、早くに突破する方法はこれしかない。

 さらに令呪を五本の魔力に、これで行ける筈だ。

 

〈私を使え。〉

 

 お前は……誰だ?

 

〈覚えてろよ!!?私はミハイル・ロア・バルダムヨォンだ!私を食ったろうが!!〉

 

 ああ、また取り憑かれたのかと思った。で、お前の意志が残っているのは誤算だった。

 今から消すから待っていろ。

 

〈待て待て待て。私はお前に力を貸しに来たんだよ、お前が今から固有結界を使おうとしてるからな。

 固有結界は、言ってしまてば世界の浸食だ。この地で使ってもあまり抑止は反応しないようだが、お前の実力だと失敗する。だから、使え〉

 

 ふむ、具体的には?

 

〈詠唱だ、詠唱を行え。その間に私の固有結界をお前の体内に仕込んでやる。

 私はお前に喰われ、実質お前が私だからこれができ、体のスペックも良いからできる。呑み込むのならば、失敗はさせないぞ?〉

 

 一理ある。詠唱を使い集中する必要は大いにあり、バックアップはありがたい。その隙に攻撃されるだろうが、負けるよりかはマシだ。

 その策、乗らせてもらう。

 

「我が魔術、ここで見せよう!!名も顔も解らぬ敵よっ。見るがいい!!貴様のこの世界は隠蔽されるっ!!

 我が魂は数多の力に蝕まれる──」

 

 見えない先からぞろぞろと群れをなし、幾万の怪物が押し寄せる。

 

〈オーバーロード!!〉

 

 ミハイルの固有結界が発動され、体から過剰に魔力が供給されていく。

 体全体に、迸る。これなら、確実だ。

 

「花は枯れ、死が咲き誇り──

 

 死は育まれ、生は断たれる──

 

 世界隠蔽、展開

 

 

  『始まりの館(バイオ・クロニクル)』  」 

 

 襲い来る怪物達はぐにゃりと形が朧気になり、通路は泥のように垂れ落ち、私の心に上書きされた。まあ正しくは、私の世界に隠蔽された。

 心の心象風景、そこは私が始まった館。ラクーンシティで起こったバイオハザードの一端。

 

 心象風景の能力、それはバイオハザードを模した物である。展開すると理解したのだ、これは私その物の世界だと。

 私のウィルスの副産物や、研究により生まれたB.O.W.をこの場所ならば無尽蔵に呼び出し、糧とする。

 口がたくさんあり、それがそれぞれ襲いかかると思えば良い。

 

「やはりサーヴァントだったか……。風貌からはバーサーカーとお見受けするが?」

 

「ヴヴヴア」

 

 私の位置は玄関ホールの階段側、バーサーカーらしきサーヴァントは玄関側に居る。バーサーカーはこの景色に戸惑っているのか、辺りを首を振って見ている。

 確認し終える前に、仕込みはしておこう。ここは本来ならば私がボスとして配置され、招待された方は館を探索するようだが、今回は例外で、初っぱなから私対招待されたサーヴァント。直ぐに仕込まなければ、この世界の力は発揮されずに終わってしまうだろう。

 手始めに、鴉達を群れで襲わせる。

 

「う、?!と、り!?」

 

 次に足が早い犬で足を喰わせる。ここでは、全てが無力、喰われるしかないのだ。

 

「う、ヴアアア、アァァアア!」

 

 流石はサーヴァント、なかなか足の肉は千切れない。犬っころ達は歯応えのある玩具で遊ぶように噛むのをやめない。それにはサーヴァントと言えども激痛が走っているようで、振りほどこうと力任せに大きく体を震わせたり、足を動かそうとした。

 ほどけることはない、もうここに来た時点で、脱落するのだから。

 

「仕上げだ」

 

「あ"あ"、あ"あ"あ"!!!っ!」

 

「タイラント」

 

「ヴァアアアッ!」

 

 ホールの床が崩れ、そこからT-002が這い上がってきた。右手の巨大な爪がバーサーカーの腹を突く。血があらゆる方向に吹き出して、白い巨体にまだ暖かい血が赤く染める。

 手は引き抜かれ、更に血の勢いは増す。

 

「あ…………う」

 

 人間の心臓と同じように存在する霊核が貫かれたらしく、呟きながら煌めくように消え、霧となった。

 霧…。あの夜と同じ物か?

 

 何にせよ、敵を倒したので世界は元に戻した。先程の道ではない何処か、薄暗い場所になっている。

 力を貸してくれた彼奴は……、居るな。

 

〈少し疲れた。心象風景なら私も解除したぞ、あれは疲れるからなあ、例外中の例外だし。結構な負担が掛かった、余り力を出すなよ、その負担で倒れられたら私が困る〉

 

 そうか。お前がそこまで言うのならば、そうさせてもらう事にする。

 

 事が終わったので、ここが何処か把握するとしよう。どうやら、入り口のような所で、橋が掛けられている。彼処から入れば良いのだろう。

 

「貴方、何者?」

 

「私は案内されたのだが」

 

 橋を渡ろうとすると、金髪で緑色の眼をした女性が橋の脇で、手刷りに寄りかかりながら私に訪ね来た。

 今までのことを言うのではなく、ただ案内されたと伝えると、顎したに手を置いて、考える仕草をしてから口を開く。

 

「なら、貴方があの男ね。通りなさい、この先は貴方達が通るべきではない所。

 ようこそ、旧地獄へ」

 

 地獄か、私とは無縁だと思える場所に縁ができるとは。先に急ごうと、橋を渡った。

 先へ進むと、店が並び、光輝く古き良き町並みが広がっていた。

 通る者は鬼と呼称されていそうな者であり、本当に地獄なのだと感じ取れる。鬼達は私を珍しそうにちらりと見たり、じっと見つめてきたり。私はパンダか?

 奥に見えるのは大きな館、彼処がゴールだ。確かに、見つけやすい。

 

 始めにすることは情報からだ。

 

「あんさん、人間が……人間?ま、まあ、地底に何用だい?ここに居ると酒に呑まれて帰れなくなる。早めに帰ることをお勧めする」

 

 一回だけ酒屋に入り、情報を提供してもらうことにした。そこの店主は私が人間ではないことを見抜いたが、そこには触れずに忠告した。

 

 私は出された焼酎を一口飲む。この酒は度数が高い、だから呑まれるなか。人間だったら直ぐに、誰であろうと酔う位だ。

 

「悪いな、私はあの館に行かなくてはならない。だが忠告は素直に受け止めよう」

 

「待て、あの館に行くのか?」

 

「そうだが?」

 

「だったら帰った方が身のためさ。あ、帰るんならこの子を連れて帰ってくれねぇか?酒に呑まれてよ」

 

「こいつは……」

 

 気付かなかったが、横に酔い潰れたピンク髪のサーヴァントが居た。会いすぎだ、同盟でも結んでいるのか。

 武器を持たないので、どのサーヴァントかは判別ができない。

 

「んにゅー?あ、お兄さん鬼じゃないね~。もしかして地上からきたの~?だったらーこの僕、アストルフォが案内してあげるぅ~」

 

「そ、そうか」

 

 アストルフォと名乗り上げた。異様に酒臭く、鼻を摘ままなければならない。

 

「お腹へったーなんか食べた~い♪」

 

「なら、これを食べな」

 

「これは?」

 

 そう出されたのは二杯のラーメン。

 

「クラゲのラーメンさ。外の世界の深海から取れた一級品。食えばたちまち旨味が広まり、力が付く。

 金はいらねぇ、食ってきな。あそこに行くからには、食べとかないとな」

 

「すまない……では、いただきます」

 

「いっただきまーす♪」

 

「じゃあ私は後ろに行ってくるよ。客が来たら言っておいてくれ」

 

 そう言い残して、店主は奥へと消えていった。それにしても、このラーメンは上手いな。

 今までの食事が豚の餌に感じるぞ。

 

 

 

 

 

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「おい、あれを食べさせてよかったのか?あれは我々の世界から持ってきた飯だ」

 

「いい。彼には力を付けてもらわねばならない。話しただろう、この世界の枠組みを守るために。いずれは、神をも喰らう存在にってもらわなければ、世界は終わると。

 なに、私はそのために来たも同然。あの食材をくれても、それは必然なのだ」

 

「世界が終わるって言うが、八王のことか?」

 

「違うな、あれはそれで収まらない。八王を越えて、神を越え、GODを超える。それは死の概念」

 

「………私が追い求めるものよりもか」

 

 男は店主としての顔を脱ぎ捨て、本来の性格に戻る。その姿にシェフはにやけた。

 

「死を喰えるようにしたいのだ。彼はそこまで行ける、そこを踏み潰す。彼は喰う事ができる。

 現に、彼は死徒を食べた。知っているだろうに。なあ、三虎」

 

「知っているさ。あの胡散臭い女から聞いている。ならば、私も手出しせざるを得ない。先を見ればわかることだ………アカシア」

 

 二人の男は、この世界にやって来ていた。 

 

 ある男を、利用するために。

 

「所で、トリコ達はどこに行った?」

 

「覚妖怪に頼み込みに行ったさ、GODを食べるためにな。まあ無理だろうが。あれをここで出せば、ここをたいらげる」

 

「食われるのはごめんだ、仕事が残っているしな。GODは呼び出すのではなく、探すのが一番だと言うのに」

 

「そこは譲らないか」

 

 

 

 

 

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「誰……?」

 

「俺は……、太陽の子!!仮面ライダー!!ブラッ!アーッエーックス!!」

 

「太陽……!私と、同じ!!」

 

 一方その頃、地底の最奥にて、最強のライダーが召喚された。そして連鎖するように、別の場所でセイバーが召喚される。

 

「我が名はシャドームーン。貴様がマスターか」

 

「ええ。私はヤマメ、話してる暇は無いわよ?だって、直ぐに戦うんですもの。クスッ」

 

「そうか」

 

 本来の、全てのサーヴァントは召喚された。

 

「ここが、幻想郷……」

 

 そして、裁定者も幻想郷に誘われた。聖杯戦争は、これから始まるのだ。バーサーカーと言うイレギュラーを抱えながら。

 

「来いっ来いっ来い、強き者よ!!エフッエフッエフッエフッ!!」

 

「バーサーカー、黙ってて」

 

「ぐ……」

 

 

 




好きだよ?嫌いではないよ?(呼び出された方のバーサーカー)

無理ある回なのかもしれませんが、私的にこれが精一杯…。早くそれぞれの要素を強めてかないと()

次回はバトル尽くしの予定!
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