今回はバトル多めにしようかと思ったら多めじゃなくなってました。原因はネタに走ったことかな……
ラーメンを間食し、アストルフォに連れられて先に見える館に向かっていた。因みに、アストルフォ曰く、あの館は池霊殿と名がついているらしい。
案内役をかって出たアストルフォは、私が館に向かうことを伝えると、館の名前を言って先頭に立ち、進むことになった。と言うのがアストルフォから聞いた経歴だ。
「やいやいやい!!何だあんたらわぁよ!!俺達ゃ赤鬼のゴンザレスで名が通ってんだい!肩にぶつかってただですむと思うなよ!!」
「わ、わりぃわりぃ。すまねぇって…、なんか奢るからさ。金は勿論こっち持ちだ」
「そんなんで静まると思っとんのかワレェ!!今からてめえの頭を砕く!そんでもって、ジワジワと殴り殺してくれるわ!!」
半分まで歩いたか、そのような位で道の真ん中で争う二人が、道を塞ぐまでに騒ぎ立てているのが見えてきた。このままでは進めず、これを解決せねば目的地に着くことはない。喧嘩とは時間が経てば解決はするが、私は急いでいるので、屋根からいこうとする。
「屋根から行くぞ、…っ!。何処に……」
建物の屋根に飛び乗ろうとアストルフォを掴もうとしのに、そこにアストルフォは居なかった。すると喧嘩していた鬼の方でアストルフォが割り込む声がした。
「ねー!ねー!鬼のおにーさん達!」
「あん?」
「なっ」
何て事を。彼奴が居なくては池霊殿の主に直接聞くことが難しくなる。ああいう所は「アポイントはお持ちですか?」とか聞いてくるんだ。今すぐにアストルフォを無理矢理にでも連れていくために私は近づいた。
「おいアストル──」
「こういうのはストリートファイトとかいいんじゃない?そうすれば気は晴れるさ!僕が言うんだから間違いない!」
「──遅かったか。おい、そんなことをされては困る。私を案内してくれるのではないのか?」
「ストリートファイト……、そ れ だ !!」
「はぁ?」
「やるか!」
「ふっ」
「えぇ……」
何故か決まってしまったストリートファイト形式で行われる喧嘩の鎮火。それは鎮火ではなく発火だ。炎に大量の水、でもその水はオイルだ。その表現のように発展しすぎているので私ではどうしようもない。
盛り上がり、回りにはギャラリーが集まり出す。私がとっさに下がったのにも関わらず、特等席かのような位置にしか行けなかった。どこまで来るのが早いのだ、そんなに見世物に興味があるのか。
「ショウリュウケ!」
「残念だったな。私は北斗神拳伝承者だ。その連続ショウリュウは予測済みだ」
「らんうどわん!ファイト!」
──ナギッペシペシナギッペシペシハァーンナギッハァーンテンショーヒャクレツナギッカクゴォ ゲキリュウデハカテヌナギッナギッゲキリュウニゲキリュウニミヲマカセドウカナギッカクゴーハァーンテンショウヒャクレツケンナギッハアアアアキィーンホクトウジョウダンジンケン!
「ぐああ?!ぐああ?!ぐああ?!」
「K.O.!!ウィーントキィ」
「くっ、貴様鬼ではないな?!」
「今更か、肩に当たったときに気付くべきだったな。そうだ、私は鬼ではない。ただの変装していた。そして私は病人だ。だから直せるだろう人を探しにこの池に足を踏み入れた」
「お前のような病人が居るか!!」
なんだ、何だこれは?
あの鬼、変装だったのか?気が付けなかった。あと、あの動きはいったい……?何だ?何なのだ?
この一戦、どう見てもマトモではないのに誰もが、それを当たり前かのようにツッコまない。私が可笑しいのか?まともなのは私だけか?
だが、これで一騒動終わった。これで何もなく案内してくれることだろう。
「なあ!そこの刺青の男!」
刺青?私か。ふむ、他人から見ればこの令呪は刺青に見えてしまう。呼ばれた方向を見ると、一本の長い角を持った女性が、酒で満たされた大きい盃を持って獲物を見つけたかのような顔をしていた。
あ、これ逃げられないわ。
「強そうだな、殺ってくかい?」
「断る。これから用事があってな」
「へぇー、ふんっっ」
「!?」
女は私が断ると、足を踏み込む。踏み込むことで押し上げられた地面の弾丸が放たれた。野蛮、その一言に限る。
〈今回は固有結界を使えない、短期決戦で仕留めた方がいい。それと、以前のように隠蔽は使うな。
自分が持つ属性を使え。お前なら色々と使える。お前は規格外だよ、アベレージ・ワン。起源が知りたくなってくる〉
アベレージ・ワン、たしかにそうだが……使い勝手が悪くなるが背に腹は代えられん。
私はその弾を魔術を使い、空気で殴り付けて粉砕する。
「今のは見たことないね」
「だろうな、これは私のオリジナルだ。威力は申し分ないぞ」
「いいねぇ!!これならどうだい!」
こんどは大きい虹色の弾が三発。見たこともない攻撃だ。中心には隙間が空いていて、わざとらしい。何が来てもおかしくはない、油断だけはしてはならん。
わざと開けているのなら、それに乗ってやる。後悔しろよ、それが油断だ。
「はあっ!!」
弾丸を避けるのと同じ動作で真ん中を潜り抜け、心臓に向けて手を開いた状態で突き出す。当たった場所は心臓の位置ではなく、一つの拳。
次に繰り出されるのは片足、頭を狙ってるからか、大降り。大降りではある、その速さは大降りではない。これが鬼…。人間との骨格は変わらないようだから間接を外すか。同じではなかったら、新しく技をやるだけだ。
「しぇあ!!」
「つうっ!」
手を肘を軸として半時計回りに回し、間接部分に手刀を当てる。どうやら上手く外れてくれたようで、鬼の女は直ぐに足を引かせた。
引かせたら直ぐに足に手を置いて、間接を直す。その隙は逃すわけにはいかない。
回し蹴りを仕掛けた。吸い込まれるように足は当たりそうになる瞬間、私に向かって何者かが槍を持ちながら走りこんできた。
「はいそこまで!『
「ぬお?!」
「チッ……アストルフォ、邪魔しないでくれ。楽しかったのによお。あー、やめだやめ」
アストルフォの握る槍は私の足を掠め、触れた私は転倒した。これがアストルフォの宝具、足止め系統の物のようだ。体は痺れたように動けず、一、二分は動けるまでに時間を要する。触れてから体が傾いていた、となると触れると転倒させるのが能力か。
止めたのは、その結果までは良しとしよう。何故止めたのかが理解できない。理由はあるのかと思ってしまうが、理由は流石にあるよな?
「止めたのは何故だ?」
「気まぐれに近いかな。うーんでも、早くいかないと痺れを切らす人がいるからねー。うん、理由はそれにしよう。
それと、勇儀が能力でやりあおうとしてたから」
「ありゃりゃ、気付いてないと予想してたけど外れたか。使おうとはしたさ、壊すことはしない。生きてもらわないと、楽しみが減るからな。
いきなりふっかけて悪かった、私は星熊勇儀。あんたは?」
「私はアルバート・ウェスカー。悪いのは貴女だが、私は間接を一度外した。一応、話し掛けなかった私に非はあると感じている。お互い様、それで水に長そうではないか?」
「ほー、そう言われんのは始めてだ。嘘も虚言もついてないから、素で思ってるんだな。
んじゃあまた会ったら死合をしよう、それで決着を……な」
「いいだろう、約束だ。さあアストルフォ、先を急ごう。また絡まれるのは御免被りたい」
約束を交わし、アストルフォを先頭として先を急ぐ。町は活気に溢れるばかりで変わることはない。進めば進むほど活気は膨れている。
溢れに溢れた町、そこを抜けると、先程の光景が嘘だったかのように静まり返っていた。
酒の臭いと、話し声は聞こえる。もしや、池霊殿に近づくほど人が少ないのか。
〈ジゴクノダントウダイ!!
「今のは……、うっ!?」
「お、桶!?てことは……」
今度は頭上から桶がダイレクトに投下される掛け声、落とされたそれがクリティカルにヒットした。難聴ではないのだから聞き間違いではない。上に居るのか?
頭を摩りながら除きこむと、上には天然の広がる天井だけが見えるばかりで、見当たらない。
「ウェスカー、そこの桶」
「ん?この桶がどうした?」
言われて、アストルフォが指を指した先にあったのは引っくり返った桶。これが落ちてきたのか、とその桶を持ち上げようとする。
「ほう、今ので生きていたか」
「は」
「また会ったねー、キスメ!今は悪魔超人 桶鬼火として挨拶したほうがいい?」
「いや。構わん」
桶を取ろうとしたら筋肉質の身体が生えた。な、何をいってるのか解らないと思うが、私も何を見せられているのかさっぱりだ。また変なのが来た、そうとしか考えられん。
「キスメとは仮の姿、我が名は悪魔超人 桶鬼火!!見知らぬものが通れば落ちろと命令されていてな、いやーすまないすまない」
「お、おう」
悪魔超人とか聞いたことない。
するとそこで。
「何をしている」
不意に、声がした。そこには角がついた覆面の鉄仮面を被った銀色の男が佇んでいた。
ああ、考えるのめんどくさくなってきたぞ。
「し、師匠!」
「お。ショーグン!」
「そろそろ時間だ。キン肉マン達を待たせている、早くしろ」
「では!」
筋肉質の二人は空へと残像を出しながら飛び出していった。地底は人外魔境のようだ。いちいち考えてる暇が無いほどの、常識を打ち壊すぐらいの。
深く考えたら敗けなのかと……、心が俺かける。いや、私は常識を持っている。持っているのだ。けしてあのような常識外れの人外とは違う。
「今度こそ、何もなく行くぞ」
「無理だと思うよ?」
「?」
「この先は色々と頭が可笑しい人が居るからね。何事もなく行くとかムリムリ。
僕でもムリだったし、あれは台風。でも台風とは言えず、目である。ぶっちゃけるとただの厄災の台風。歩いてたら宝具が飛んでくる」
「宝具が飛んでくる?バカな、サーヴァントが多数居るような言いぐさではないか。ありえるか」
「そのまさか、だね。幻想種は普通にいるし、何でもあり。悪魔とか天使とか堕天使とか居るよ。神様も歩いてたりする。
色んな物が集まったような場所だ。旧地獄の人達は普通に通るけど、それは力を持った人だけらしいけど、そもそも寄り付かないって聞いた」
そんなところ通るしかない状況なんだが?私は手懸かりを逃す気はない。以前変わりなく。
「皆が皆、いかない方がいいと言っていたのはこのためか。行くしかないだろう?用事はその先にある。ならば、行かねばならない」
「知らないよ?僕ができるのは相手を転ばせたりとか、そんなところだし……あ!!」
アストルフォは思い出したように顔をあげた。こちらを見て、いいよね?みたいな顔をしてきた。
策が浮かんだのか、そう思いたい。
「どうした、その顔からして策があるようだが?」
「飛んでっちゃえばいいんだ!来て、『
宝具の発動。その名から察する通りの存在に、アストルフォは股がっている。上半身が鷲で、下半身が馬の生物。なんだか、こんなことに使うの?と抗議したそうな顔をして居らっしゃる。
「行くよぉ!!」
「ちよちょちょっ!?」
手を引かれ、私は空に浮かんでいった。
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▷ ◁
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「Dr.ロマニ!一瞬ですが反応がありました!新たな聖杯です!……観測されました!」
「ぶっ!ま、またかい!?
何回目だろ?まあいいさ、彼女に伝えてる前に、やることを済ませよう。各員、何時も通りに!」
別の世界、人理が滅却され残された者達、彼等は聖杯探索を行っていた最中、毎月恒例と言える亜種の特異点を発見した。
その特異点は点滅するように現れたり、消えたり。繰り返す度に不安感を煽らせる物であった。
そして今回、その特異点は明るみとなる。
「……これ、もしかして。魔法の領域になるかもしれないな、行けるか怪しいぞ。
何とかして行けるよう此方で出来る範囲で調整しとかないと。あ、君!その書類は後にしておいて!やっとくから!」
「はい!」
カルデアは、また大忙しのようだ。そのDr.ロマニと呼ばれた者の横でコーヒーを片手にそれを眺める人物が、飲むのをやめ、切羽詰まった表情でその解析されていく特異点の性質を確認した。
「こんなの、本当にあるのかい?幻想その物だなんて、そんなのは……そんなことは。幻想その物が一つの世界として成立している?一つの世界の中にある別の隔離された世界?
日本に、何があったんだい……。歴史に、何が……これも人理が滅却されたから起きた現象?」
「今はそれどころじゃないよ、ダ・ヴィンチちゃん。この特異点、聖杯が───」
「──七つある」
やっとカルデアが来るよ!
そして、キスメさんは悪魔超人へと進化していました。姿はちゃんと切り替えられる設定なのでご安心を。可愛い姿は残っております。
また作品が増えた……、そろそろ止めとかないと畳めなくなるわ。
途中にて、北斗の拳からトキが登場、でもac性能。どうあがいても今日キャラ。
最後に、カルデアのマスターは女の子。サーヴァントはマシュ以外は未定。