あと、前回の黒い人。クトゥルー神話知ってる人ならすぐに解るかも?
さーて、娘と化した椛のクローン。長いからイワンでと呼んでいるのだが。そのイワンをあやしていたら
「ぱぱ、にーと?」
と言われたので心苦しい。出れないとはいえ実質的にはニートだとは解っていたが、義娘に言われると本格的に考えてしまう。
何か変装できる物が欲しい。
「変装さえできればなあ」
「あるよ」
「へ?まさか……」
「はい」
「ん゛ん゛ん゛ん゛!!?」
イワンに手渡された物は、私がよく知るS.T.A.R.S.時代に着ていた衣服だった。
まさか、にとりか。
確かに細部まで語ったさ、語ったんだが。なぜ語った事だけでここまで再現する?
これ完璧再現とかいうレベルじゃないぞ、そのものにしか見えない。更に拳銃。
あいつそこまで頭いいなら私は動かなくて良いのでは?しかしだ、ニートはやだ。
「さて、着替えたし行くか!」
「どこにいくのー」
「一緒に山頂付近へ!」
「おー」
というノリでイワンと一緒にこそこそしながら山頂付近まで歩いて、石の階段があり、また神社かと愚痴りながら着いたのですが。
「殺っちゃえアーチャーカー!!」
「退きなさいっ!褐色!」
「くっ、魔力を回せ!マスター!」
なんかドンパチしてるんだが。赤い外套の褐色肌の男と、赤い脇を出した巫女が戦っている。
その戦いの余波なのか、境内が傷だらけで、度々小石が風で舞う。何で境内で争っているんだこいつら。
……私も言えないか、椛のときに入り口付近でやっちゃったし。資格ないよね、うん。
「あー、帰ろうか」
「うん、こんな物騒なじんじゃやだ」
「ちょっと待ったを掛けていいか。
私は守矢 諏訪子って言うんだが、お参り一回ぐらいはしていかない?」
帰ろうとイワンの手を握って、降りようとしたところで呼び止められる。
振り替えると、幼女がいた。呼び止めてきたのは大きな目玉が付いた防止を被る幼女。なんだその目玉、コスプレか何か?
でもここの住人はコスプレではないしな。
「こんな危険な場所で参拝させるとは、気が狂ったか、童女。私に、私達に義務はない。
決定権があるのみ、なので帰らせてもらう」
「………えい!」
「何を………?」
幼女が私に手を向け、何かをした。何をしたかは解らないが、とてつもなく不愉快で、不安な感情に成る。
私に、何をしたというんだ。
──ガリャッッ
思考に浸るか浸らないかの所で、音をたてながら石垣が此方に飛んでくる。
その石垣達は割れていて、尚且つ鋭い。
私は、咄嗟に、イワンを庇う。
「っ!」
「あははは!!今やったのは祟りさ。
私はミシャクジとも呼べる神でね、面白そうだから祟らせてもらった。
あ~、でもワタシは違う。ねえ、君なら感じるだろう、お久しぶり」
「この感覚ーー。
また貴様か………貴様か!!」
またこいつなのか、またこいつのせいで幕を閉じるのか。幸い、野望を託せる人物は三人いる。
混沌、百貌の神めッ。次は私が贄とでも言うのか、レオンの次は私か…。
「君との会話は細工して、君の娘代わりに届いてないよ。存分に叫ぶといいだろう。
あと、この会話が聞こえないということはつまり、君の可愛そうな妹は彼等を憎むだろうさ。
面白くない?」
「この悪神めが……」
体の肩や腹、それに心臓までもに瓦礫が刺さり、膝をついてしまう。さらに、今の会話は一瞬、それが奴の細工だ。
言葉を折り畳んだのだろう、毎度の事ながら、規格外の事をしでかす…。
刺さったところから血が溢れ、手に力は入ることは無く、自分のサングラスを直すことができずに、ずり落ちる。
いつもこんな感じだったな。レオン達やラクーンシティの時も居やがった。
ある時は誰かの友人、またある時は市長のマイケル・ウォーレン。よく騙されていたな。
出来るならばレオンに殺して欲しかったが、叶わぬ願いかもしれん。死にはしないが、体が持たない。
笑い声と鳴き声が聞こえる。
何も見えない。
寒い。
何だか、眠くなってきた。
「ぱぱ?どうしたの?かえろうよ、かえろうよ。また遊ぼうよ、おはなししてよ。
こたえてよ。ねえ、ぱぱ」
「………イワン……パパはな、眠いんだ」
「なんで?」
「少しの間、寝させては………くれないか」
にとり、すまんな。
パパが死んだの?嘘だ、絶対に嘘だ。死なないはずなのに、脈もないし、息もしてない。
なんで?なんで?理解不能、理解不能…。何が要因、何が危険、何が殺した。
「なんでころしたの……」
彼奴等だ、そうに違いない。
《殺したのはそいつらだよ僕》
「ころしたのはあいつら」
《クククッ、そうさ、さあ。
僕達シャドウを認めて?そうすれば、叶う》
「またおしえて」
《共に行こう》
「ボク」
《我は汝、汝は我。我は影、神成る汝。
影は真成り、真は影奉仕。
影は汝、汝は影。心の海より出でし我が名はーー》
「マガツイザナギ……」
僕からもう一人のボクが出てきてくれた。これなら、目の前の彼奴らを殺せる。
けど、その前に……この境内に罪はない、だから彼等を僕とボクの世界に引きずり込もうよ。
「マガツイザナギ、引きずり込め」
《我が神名、その名の下に神託を。
黄泉より呪いを承る。
左翼に罪を、右翼に我が身の罰を。
和国に翳されし 想い/穢れ は果てぬ。
嘘は呪詛、石は閉ざされた。
世は噂よ真なり。願いは、聞き届けた》
「おいでよ、ボクの世界へ」
《
世界は上塗りされ、影の世界となる。
「私は……何ということをっ。
戦いは一時中断だ、先ずはあの少女を」
何なのだろうか、体が締め付けられる。
今のは、私のせいだ。私がーー、
心が苦しい、謝らなければならないといけないのに、逆に涙が出てしまう。
人を殺す原因に成るなんて…。
「今の瓦礫は私達が戦ったことで起こった物だけれども……干渉されたわ。
ねえ、諏訪子」
「おや、気付いたか。今代の博麗の巫女は勘が鋭いらしいとは聞いていたが、一瞬とは。
ククッ」
諏訪湖子様は何故か子供らしい笑顔をしている、でも、果てしない悪意を感じるのはなんで?
あれは、本当に諏訪子様?
「同考えてもあんたしか居ないわよ、もしかしてあんたはこの異変の首謀者だったりするのかしら。
邪神、答えなさい」
「やだなあ、私はワタシさ」
霊夢さんと諏訪子様が話し合っている。暗い、寒い、悲しい。私が認識するのは罪なのだろう。
人を殺す神様なんて、どうかしてるよね。
「シネ」
声と一緒に、赤い大男が迫り来る。大男が持つ得物に雷が走り、それを振りかざした。
けれど、それをアーチャーが目の前まで来てくれて、あの頃よく見た花弁で守ってくれた。
「
「アーチャー…」
「やっとそう呼んでくれたか。有り難いが、今はそれどころではない、良く聞くんだ。
今、目の前にいるのは恐らく、イザナギ。この日本の地の神その物。私でも、これが限界だ。
君が説得するんだ。私が時間を稼ぐ」
「でも……私に資格はないです、原因なのですから。私のせいなんです、私が調子に乗っていなかったら。
…アーチャーさん、私も戦わせてください」
「説得できないから戦う、か。幻想郷には話を聞かない奴が多いと君から聞いたが、君こそ話を聞かないな。
不味くなったら逃げろ」
やるしかない、そう思った。
『何故、妾が手を差し伸べる。妾は神、下郎の願いを叶えさせるのか。
人は吾が源、源は祖を称える食事よ。』
声が聞こえて、上を向く。そしたら、鳥居に、私に似た私が座っていた。
私のようで、私ではない。そんな感じ。
『妾は汝、お前は人を見下している』
「私は見下してはいません」
『ほうほう、では、妾は汝か?』
「違います、貴女は……」
『妾は汝だ、間違っているか?』
「間違っています!貴女は私ではありまん!」
大きい声で叫ぶ。その姿に、何を思ったのか私に似た奴は嗤いだした。
黒いオーラを纏って、何がおかしい。
私は間違っていない。
「貴女に構ってはいられません!
早く去りなさい!」
『フフフハッ。
いいわ、いいわね!!我は影、真なる我』
『命を捧げよ、下郎』
─────
───
「これが貴様が言う余興か」
「気に入って頂けましたでしょうか、イザナミ様。
まだ続きますので、お楽しみください」
「そこだやれ!我の端末!
もっと苦しめろい!」
「お前は黙ってろ」
「何だとフィレモン!」
「やるか混沌!!」
「貴殿方、お静かに」
「「……へい」」
「あの人は一体何を…うっ」
ああ、胃薬が恋しい。もう胃薬と結婚すりゅ。もうそろそろ私の胃にも穴が空きそうである。
とりあえず、ウェスカーとか言う外来人。死んでないんだから、早く起き上がって紫様を殴り飛ばしてくれ。
ヴッ、頭痛してきた。
と言うわけで、ウェスカーさんはスタンです。
TRPG風に解りやすくすると
諏訪子? クリティカル
ウェスカー ファンブル
イワン アイデア成功
となっております。
これも全部、紫って奴の仕業なんだ。
でも、提案したのは混沌の模様。
なぜイザナミが居たのかはまたいつか。
因みにマガツイザナギの詠唱はオリジナルです