あとで気がつきましたが。ヴェノムさん、お気に入り登録ありがとうございます!
私はどのぐらい寝ていたのだろうか。まだ目の前が見えず、体が動かせないが、音は聞こえる。
金属がぶつかり合い、地面が抉れるような。
もしや、イワンが戦っている?そこまで戦闘能力はないはずだ。せいぜい、武装した人間を倒せるレベル。戦うことが出来なかったイワンに何ができる。
『あー、あー。マイクテストでモシモーシ、這い寄る混沌で諏訪子の見た目をした端末だよー。
ドリームランドヘようこそ、歓迎しよう。そうは言っても、君は認識できない訳なんだが』
こいつ、直接脳内に?!……あれ、いつも通りではないか。ヒヤヒヤさせおってからに。
何の用だ、そろそろ私は起きるぞ。
『まった』
またない。どうせ精神だけ連れてったりだとか、精神を破壊するとか。
お前ならやる、だから絶対に待たん。
『いや、本当にまってよ。今起きてもいいけど、現状把握をしておくれ。
私が知っていることを話してやる』
なぜそこまでする。混沌である貴様が救世主気取りか、片腹痛いわ。
救世主になるんだったら生まれ変われ。
『んーそれは無理な話だ。と、世間話はここで終わりにしようや。今、君の娘がイザナギを降霊させた。
そして、ワタシの思い通りに動いた。のは良かったんだけど、ストッパーってさ。君しかいないじゃん?』
だろうな。一番側に居たのはこの私だ。恐らく、にとりか私以外の話は通じないだろう。
・・・。お前今、イザナギを降霊って言ったよな?ちょっと待て、そんな機能は無いぞ。
『シャドウと言う奴がその機能を与えたのさ。それに、そのお陰でもっとめんどくさい物が出来上がった。
これで話はおしまい。行ってこい』
良くわからんが、体が言うことを効くようになった。体を起き上がらせ、その惨状を見る。
悲惨としか言いようがない。あの血を思わせる特効服をきた番長のような大男。その男が、イワンの指示にしたがいながら、戦っていた。
今いるここも多少違う。赤く、霧が濃い。見えにくいが、見えないと言うわけではない。
良し、早く止めるか。
うーむ、発狂でもしているのか?出鱈目な指示のお陰で、大男の動きが荒い。
「さて、止めてやろう。
イワンに☆肉☆体☆言☆語☆だ」
「コロスコロス!!」
「マジカル☆」
私はある友人に、武術を習おうと言われ、習得したことがある。その友人は協会の人で、実力不足だったのでどうやって身を守るのかと悩んでいたらしい。
そして、私もノリで習得した。これこそ!!
「八極拳☆」
「へぶっ?!」
私の八極拳が効いたのか、大男の動きが止まり、イワンは倒れずに私をガン見してくる。ふっ、ちょっと恥ずかしくなるじゃないか。
あ、サングラス掛けないと……。よし。
「目が覚めたか」
「ぱぱ!!」
イワンは体が軽いとでも言うように高く跳び、私の胸に突っ込んでくる。このダイブをかわしたらイワンが怪我をしてしまうので、ちゃんと抱き締めるように受け止める。
赤い大男も止まり、どこか優しい目付きになっているような気がする。
「生きてたの?」
「ああ、言っただろう。少し寝ると」
我が娘は暴走していたのだろう、まあ私のために起こってくれたことは嬉しいと思うのは当たり前だ。
……次はあの異形だな。
『捧げよ、その命を』
その姿は、白い素肌で、神にも見える。だが、あんな物は神ではない。神とは呼ぶことはできない。
死の概念が無いものが命をねだるな。それをねだるのが人間だ。傲慢ではない、それこそ神なのだ。
曰く、神は死を知らず
曰く、願いを聞き届けるのは神の使命
なので私は認めない、絶対にな。
「そのような神は、要らん」
過去に、私は願ったことがあった。死んだ親を知りもせずに、強欲に欲したのだ。
が。今の神は違かった、今では何も見向きもせずにしらを切る。あの転生者とは何だ?ただの駒を動かす貴様らは神ではない。
「だから、だからこそだ」
体内にある全ウイルスを活性化させる。真の神と言うのは、己の為では力を降るわないんだ。
私がここに来た理由。それが神の妥当、縛られたモノの解放、それこそ万人に認められなかった使命。
誰も救わない。救ったとしても誰も感謝をしないから。ならば、私が救う者となろう。
「死ぬといい!!己に穢れし神よ!」
『ガっ………貴様』
「神は貴様ではない。万人の願いは、貴様を否定したのだ。消えろ、願いの霧へ」
手から触手を高速で生やして、貫いた。そこから流れ込んでくる想い、己が死を知る気持ち。
成る程、貴様も、そうか。
「安心しろ、その願いは、私が叶えさせよう。
喜べ、君の願いは。叶えられる」
『そう………ありがとう』
「ではな」
触手を戻した。神だった死体が空から落ち、それが地面に触れたとたん、世界が晴れる。
あの境内へと戻っていて、快晴。
大男も消え、イワンがすり寄ってきた。
「いい子だ、イワン」
「てっ!!いい感じに終わらすな!!」
あ、ダメ?
その後、説明しろだとか言われたが、私はなにも知らないので説明はできないと返してやって、話が続いた。
全員の自己紹介も終わり、以外と意気投合している。してるのはイワンと私以外だがな。
「そうそう、早苗って外の世界から来たから、ウイルスとか知ってたわよね。あの外来人の時」
「はい!憧れの人に出会えて多少発狂していました!…が、なんでそんなことを聞くんですか?
てっきり、酒を出せーと言われるかと」
「酒よりも酔い潰れる話よ。人里で、異変が二つ起こったの。一つは、行方不明者の増加。
二つ目は、ウイルスに感染したかもしれない人が出てきた。酔いそうでしょ?」
「酔うどころかノックダウンじゃないですか。だから私のところに来たんですね。
でも、私は特効薬なんていう物は持ってはいませんよ、レオンさんと私の現代は違うんですから」
「あ!!」
「その様子だと忘れてたみたいだねえ、博麗の巫女。とりあえず、私等も協力するよ。
なあ諏訪子」
「ケロケロ……そうだ、君も参加してくれよ」
「私か?」
この端末、あろうことか私に矛を向けやがった。流石は畜生野郎と呼ばれるだけはある。
博麗の巫女が言っていた異変、もしかすると、片方はにとりの仕業やも知れないな。
感染したウイルスとかは存じ上げないがね、私はここに来てからは一度も散布させてはいないぞ。
ふむ、同行する価値はありそうだ。誰がウイルスを散布させたのか、そのウイルスが何なのか気になる。
「解った、同行しよう」
「…………ァァァアア!!」
「?」
「どうしたんだ早苗」
「アルバート・ウェスカー?!」
何?何故私の名前を知っているんだ。私の名を教えたのはいかにも苛められていそうな、でも可愛かった白浪天狗と、夫婦仲の河童。それにイワン、・・・。
たしか会話の中にレオンの名前が上がっていたな。彼奴も来ていた、ほう。うむ、即ち。
言いふらしたなあの野郎。
「確かにそうだが、何故私の名を?」
「いや、首謀者でしょ!私知ってますもん、貴方がした悪行の数々を!」
悪行?何だと、無能な権力者にウイルスを撃ち込んで奴隷を解放するのが、悪行だと?!
レオンとの飲み会も悪行だと言うのか!
まあ、犯罪すれすれだけれども。どちらかと言えば、感謝されまくる程の事はしてるんだぞ。
ここに来る前は、行方不明となった遺跡探索者を探してたんだぞおい。
「何をバカなことを。私は君の事は知らん、どうやってしった?それに、私は悪行は働いていない」
「やった人は皆そういうんですよ!」
「………ウェスカー、耳を貸してくれ」
アーチャーに耳を貸し、あることを言われる。その内容は、東風谷 早苗を叩きのめす。ただそれだけ。
現実を知ってほしいとの事。
「むう、ならば一戦しようじゃないか」
「ええ、悪即成敗です!」
おん?さては、人の話を聞かないタイプだな。それで叩きのめすのか。
なに、オーバーキルしても構わんのだろう?
─────
───
「あれ、我の端末が言うこと聞かない。…あ、惚れてる!?何でえ?!」
「あれだ、神を目指したから。狂ってるから。そんなところではないのか?
私も彼のような者は見たことがない。そうあれと育て上げられた彼だからこそなのだろう」
「ぬ、ぬう……。たっちゃんみたいになりやがってからに。我は認めんぞ!!」
「ハッハハハハッ!」
紫様とイザナミ様が蒔いた種を鑑賞しに行って、ニャルラトホテプ様とフィレモン様とになってしまった。
一番の胃を痛めさせる原因が紫様だが、この方々も胃を痛めさせる原因である。
「あ、あのイザナギは凄かったよね」
「我は反則だと思う。あんなの勝てるわけねえだろお?!影達を従えてるとかなに考えてんだ!
しかも世界を上塗りしたよ、固有結界で。ここの抑止力は死んでるのか?」
「いや、寝ているらしい。
昔に動きすぎたんだとか」
「はー!抑止力使えねー!」
あのウェスカーという男に掛けてみよう。原因の方々を殴り伏せさせてほしい。
神に成るというのなら、神でも殺してみなさい。そうするなら、私は認めましょう。
だからその、助けてほしい。胃薬をください、死んでしまいます。
「今度は聖杯戦争させてみよっかな」
「突っ込まんぞ」
ニャルとフィレモンは意気投合?している模様。でも実際はいがみ合ってる。
そしてそろそろ藍の胃がヤブァイ、ウェスカーさんはそんな事は知らないので悪即成敗する悪を成敗する。
因みに端末の諏訪子は「何かあった?」みたいな態度で普通に座ってる。
惚れてる理由は性格とか過去とか。
あれ、一番の被害者は今のところ藍では…。