あべこべシンフォギア   作:高性能脂肪

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予想外にお気に入りが増えていて「なんとっ!?」と驚いています。

驚きのあまり三回ほど話のを書き直して出来たのがこのザマですがすみません……誰か本当に書いてくれてもいいんですよ?


あべこべシンフォギア その2

 成人向け雑誌の隠し場所として挙げられるのがベッドの下や引き出しの中、場合によっては押入れの中や大胆にも本棚に隠す事もあると思う。親に見られたくないから様々な手段を使って隠すけど見つかってしまうのが成人向け雑誌……だけどね響ちゃん

 

 

「僕の部屋に隠してほしいって……」

 

「お願いします! 次に見つかったらテストで良い点取らないと捨てられちゃうんです」

 

「あのね、こういうのはせめて未来ちゃんに頼んで。女の子の響ちゃんが僕に頼むのは普通はおかしい事だよ?」

 

「未来に頼んだら怖い目になって捨てられます! だからお願いですから隠してください」

 

 

 電話でどうしても頼みたい事がありますって言われたから何かと思えばこんな話とは思わなかった。貞操観念が逆転しているこの世界では、成人向け雑誌は殆ど女性向けだから勿論買うのも女性。つまり成人向け雑誌を隠すのも女性、隠してた物が見つかって机の上に置かれるのも女性……こういう時なんて言えばいいんだろう…えっちなのはいけないと思います、と響ちゃんに言えばいいのかな?

 

 

「それに袋に入れて持って来ないの大丈夫だったの? 周りの人に見られ……もしかしてそういうのが好きなの?」

 

「へ?………あっいやこれはそのあれです違うんですっ! 急いで持って来て忘れちゃったんです信じて下さい本当です!」

 

「……響ちゃんだからそうだとは思うけど。まぁ響ちゃんも女の子だから、こういう本に興味持つのは当たり前だからいいんだけどね? やっぱりこれは違」

 

 

 響ちゃんの柔らかい両手が僕の手を握ってる、と言えば凄く良い感じに聞こえるけど、実際は響ちゃんの柔らかい両手が物凄い力で逃さないように僕の手を握ってるっていうのが正しい。同じなのは柔らかい両手だけ、あと良い匂いがする

 

 

「こうすることが正しいって信じて握ってる……だから簡単には離しませんっ!!」

 

「いや痛いから離してっ!! あとじりじり近づいて来るの怖いからっ! ホント痛いし柔らかいし良い匂いするからヤメてっ!!!!」

 

「お願いしますっ! ヤラせ……隠して下さいお願いですからっ」

 

「えっ何か凄い言葉聞こえたんだけどっ!? いや痛いから、何か匂いでクラクラしてきたから止めて!」

 

「お願いです! チョットだけ、先…チョットの間だけ隠してくださいお願いします!!」

 

「いやホント痛、分かったから、隠しとくから離して!」

 

 

 本当ですか、ヤッター! って言いながら両手を上げて喜んでるけど僕の右手は痛いです。気のせいかもしれないけどミシッて聞こえた気がする…本当に痛い。この世界の女性が力強いということを身を持って知った…痛い

 

 響ちゃんでこの痛みなら、女性アスリートに握られたら僕の手は骨折するか圧縮されると思う。未来ちゃんは多分響ちゃんよりか弱いだろうから少し痛いくらいかな?

 

 

「ヤッターこれで捨てられずにすみます! 渡さんありがとうございます」

 

「だから僕が隠しとく間にどうにかしてよ? そうじゃないと未来ちゃんに「ヤメて止めてヤメて止めてっ! 未来に渡したら絶対捨てられちゃいます。ですからその〜何とかするのでお願いします!」……はぁ、じゃあ隠しとくからね」

 

「渡さんありがとうございます! ヤッホーィおっ邪魔しましたー」

 

 

 この行動力は貞操観念が逆転したからなのか、響ちゃん固有のものなのか……はぁ、取り敢えず押入、いや引き出しのデッドスペースに、ここは本棚と本の間に………これどこに隠そう?

 

 

 

 

「いやーこれで渡さんの家に行く口実が出来たし、捨てられずにすんだから一石二鳥…いや渡さんもいるから一石三鳥だね!」

 

「ふぅ〜ん。響、そんな事してたんだ〜私に内緒で」

 

「…………えっ? 何でここに未」

 

「響も渡さんも……一緒が一番だからね、私の最愛…ひ、び、き、きゃっ♡」

 


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