そんな愚か者の久しぶりの投稿です
※最近オリジナルの貞操逆転物やヒロアカの貞操逆転物を読んでます
「奏さんと渡さんはこちらのローブを羽織っていただいて、舞台の照明が消えている間に舞台に立ってください」
「それで司会者が誰だって言ったら、黙ったままアタシが紙を渡したらいいんだったよな」
「えっと……歌が始まってYeahの部分でローブを投げて正体をあかす、で合ってますよね?」
「はい、それで合ってますよ渡さん」
ついに秋桜祭で奏さんと歌って、翼ちゃんを驚かせる計画の日……今日まで長かった。歌の練習と簡単な振り付け、マイクの持ち方から立ち方やらなんやら、まぁ有名人の奏さんと歌うんだから最低限のレベルになっておかないと駄目だろうから大変だけど頑張った。緒川さんの笑みが気にならないくらい頑張った。
そして今日、その成果を翼ちゃんに見せる日! 声の調子良し、身体の調子良し、天候良し、奏さんの調子も良さそう、つまりおおむね良し!
後は出番がくるまでもう少し打ち合わせと気持ちを整えるだけ……今日は翼ちゃんを驚かせるぞ!
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今日は緒川さんが気を使ってくださって仕事が無く、立場達とこうして秋桜祭を楽しんでいる。立花は両手いっぱいに食べ物を抱え、それを雪音がツッコむ。ここに渡がいてくれれば何も言う事はないのだが、渡は用事があるらしく来れなかった。来てくれれば立花達に彼氏だと伝えて外堀を埋めれたものを……
「あれ? 翼さん照明が消えたんですけど、出番なんですか?」
「いや私は出ないが……というか立花、照明が消えたから私の出番だと何故思っ!?」
いきなり照明が消え、トラブルでもあったのかと心配したが割と早く照明がついたので安心したら怪しげな二人組が舞台上に立っていた。真っ黒なローブに身を包み、手には画用紙を持ったもう怪しいとしか言いようがない不審者。それを見た立花が動こうとしたが私はそれを目で制した。下手に動いたら状況が悪化する可能性があり、もしかしたら私達装者が標的かもしれない……ここは動かず、相手が何を目的にしているのか知る必要がある。きっと雪音は立花より頭が良いから動かず、舞台袖で待機しているはずだ。
「あ、貴方達は一体誰なんですか! 目的は一体……えっ紙? えっと、歌うのはツヴァイウィングのORBITAL BEAT、目的は歌い終わったら言う……そ、それじゃ不審者の二人に歌ってもらいましょう」
「翼さんあれってどういう事なんですか? 翼さんの知り合いじゃないんですか……変な感じがしますし」
「中々失礼な事を言うな立花。私が先輩でなければその邪魔そうな胸をもぎ取っているところだぞ」
「えっ邪魔だったことなんてないです。それよりも始まりましたよ」
立花嘘をつくな、そんな大きなモノは邪魔に決まっている……だからもぎ取って私に貼り付けようと思っているのだ。それにしてもこの声、似ている……渡に似ているがまさか渡ではないだろう、似ているが。ローブを掴んでいるが…ぬ、脱ぐだと!? 一体なんのつもりで……
「「わ、渡(さん)!?」」
「……何故立花が渡の名前を?」
「つ、翼さんこそどうして渡さんの名前を?」
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「「「「キャーーーー♡」」」
「はい、それでは不審者改めツヴァイウィングの天羽奏さんとそのご友人の方でした! いやー事前に聞いていたので耐性がついていましたが、それでもご友人の方のイケメンさにはもうあれですよあれ、その……そ、それではご友人の方の名前を教えて下さい!」
いやー無事に歌えました。いざ歌ってみると緊張せずにスムーズに歌えたのは良かったです。それに翼ちゃんと横にいた響ちゃんの驚く顔も見れたし成功と言って良いと思うけど……名前はフルネームは駄目だって緒川さんが言ってたけど、流石に僕も言おうとは思わない。
「名前は渡といいますが、名字は素人なんですみません」
「はい渡さん! それでは渡さん、今日はどうしてツヴァイウィングの奏さんとここに来てくださったんでしょうか?」
「今日は翼ちゃんを驚かせるために来ました。少し前、奏さんから秋桜祭で翼ちゃんを驚かないかと電話があって今日まで練習してきました」
「翼ちゃんということは「渡っ!! どういう事だ」おぉっと風鳴さんとクリスさん、そして立花さんがやって来ました! これはどういう関係なのか気になるところです」
どういう関係って言われても、恋人とか深い関係じゃないし……というか3人とも顔を突き出さないで、圧がすんごいから。
「響ちゃんは近所に住んでる女の子で、昔響ちゃんと未来ちゃんに料理を教えてて」
「クリスちゃんは両親の知り合いの娘さんで、たまに家に遊びに来たりしてて妹みたいな感じで」
「翼ちゃんは両親の知り合いの関係でバイトすることになったバイト先の女の子ですよ」
「おぉ〜ハッキリと関係を言いました! ここまでハッキリと言われると何も疑いようがありません!!」
響ちゃん達が真っ白に燃え尽きた……いや現時点ではそういう関係だからそれ以上の事は言えないよ? でも好意を持たれてるのは知ってる。
響ちゃんは近所の優しいお兄さん、もしくは憧れのお兄さん。
クリスちゃんは年上の男性、もしくは親戚のお兄さん。
翼ちゃんは親しい男性、もしくは…あれっ?これは押せばいけるんじゃないという性欲まじりの好意。
今思ったら翼ちゃんがヤバいような気がするというかヤバい。いつか性的な意味で襲われる……いや襲われてた、あの時頭打って倒れたおかげで(多分)何も無かったけど襲われてた。
「えぇーもう少しお話を聞きたいところですが、そろそろ次の挑戦者を呼ぶ時間なので終了したいと思います。ではまた来年よろしくお願いします!」
キャーって歓声が上がってるけど、さっきのは僕こみ? それとも奏さん単体? もし僕こみならあれなんだけど……僕一般人の素人だから無理だよ。
「渡からそう思われていたとは……これはもっと襲、押していかなければならないな」
「くっ…やっぱりそう思われてたのかよ。でもこれ以上押すってのもあ、アタシの柄じゃないし」
「ん〜やっぱり告白するのが「響?」あっ未来! 実は渡さんに告…白……スゥ」
「……告白は二人で一緒に、だよ響」