月に一回翼ちゃんの部屋を掃除と料理を作り、たまに響ちゃんや未来ちゃんに料理を教える。そんな僕がその2つの用事がない時何をしてるかというと、ボードゲームカフェに行ってる。
近所にあるし、ボードゲームの種類も豊富、おまけに料理も美味しい! そんな最高なボードゲームカフェの名前はチフォージュ・シャトー
店長のキャロルさんは母さんの知り合いの錬金術師、店員のミカちゃん、ガリィちゃん、ファラさん、レイアさんはオートスコアラーという人間そっくりなロボット…らしい。後はエルフナインちゃんは錬金術で有名なホムンクルスで使われている遺伝子はキャロルさんのもの、ある意味キャロルさんのかなり年の離れた双子の妹のような娘の6人で経営してる。えっ法律上大丈夫なのかって? 法律は難しいから分からないけど、何も言われてないってことは大丈夫なんだと思う…多分……きっと。
「キャロルさん来ましたよー」
「ふんっ今日も一人か……まぁ良い、オレが相手してやる」
「いやマスタァ…自信満々に言ってますけど毎回負けてるじゃないですか」
「確かにガリィの言うとおり見事に負けてますわ」
「派手に負けてたな」
「なんでマスターが勝てないのか分からないゾ」
「ほ、ほう言ってくれるな……いいだろう今日は本気で相手してやる。早くゲームを選んでこい!」
「キャロル、その言葉毎回言「オレはそんな言葉言ったことはないっ!!」ひぃ…何でボクが怒鳴られてるんですか」
今日もいつも通りで安心できる。さて今日はどのボードゲームで遊ぼう? 何か変わった物はないかなぁ……ん?
「ジュマンジ?……キャロルさんこのジュマンジってどんなボードゲームですか?」
「あぁそれか。四人で遊ぶ双六系のボードゲームだ……遊び始めたら誰かが上がるまで止める事が出来なくて、死ぬ可能性もあ「結構です!」だろうな」
「…このザスーラは?」
「ジュマンジに似たボードゲ「違うのにします」……だろうな」
「……この封印って札が貼られたツボと箱を紐でくくってるのは?」
「龍札か。これは五行思想を取り入れたカードゲームだ……負けたら魂がツボに入って、誰かがゲームに勝利して自分の魂を選んでくれない限りツボの外に出ることができない命をかけたゲームだな」
「……いやなんでこんな危ないボードゲーム置いてるんですか!? 押入れとか倉庫に入れて外に出さないでくださいよっ」
いつからココは危険物置き場になったのか……少し前まで普通に古今東西のボードゲームで遊べる店だったのに。いや本当になんでこんな危険なボードゲームを店内に置いてるんだろう?
「入れたわっ! なのに何処ぞの阿呆に盗まれて表沙汰になってはないが結構な被害が出るわ、壊したはずなのに元に直るわでしょうがないから店内に置いている。それにちゃんと人が触らないようにしているから安心しろ」
「…………はぁ何か疲れました。選ぶのも何かアレですから、今日はUNOで遊びましょう」
この後はUNOで遊びながら、キャロルさんに恋人はいないのかとか色々聞かれたけど残念ながらいない。まぁまだ一年だからいなくても不思議じゃない……と思う。
えっUNOはどんな感じだったか? ガリィちゃんがスキップのカードを出してキャロルさんの番を飛ばして、エルフナインちゃんがリバースでキャロルさんの番じゃなくしたりでアレだった。最終的にキャロルさんとガリィちゃんの一騎打ちでキャロルさんが負けて、見た事がないくらい手札が多かった……めっちゃキレてた。因みにエルフナインちゃん、僕、ファラさん、ミカちゃん、レイアさん、ガリィちゃん、キャロルさんの順番で上がった……でもガリィちゃんはもっと早く上がれたと思うけど、キャロルさんを苛つかせるためにわざと上がらなかったんだとあの愉悦に浸った顔を見て理解した。
「オレの計画通りだな……渡の周りに渡には年上の彼女がいるという噂を広め、最終的にこのオレがヒロインになるという計画のな」
「あまりにも地味な手段だなマスター」
「まったくもって優雅じゃないですわ」
「お、オマエ達は言いたいように言っ……おいガリィとエルフナインは何処に行った?」
「さっき作者に会うって出てったゾ」
「「「性根が腐ってる」」」
えっガリィちゃんとエルフナインちゃん、出番少なかったって……いやレイア妹と違って出番あったからいいじゃない?