あべこべシンフォギア   作:高性能脂肪

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 XV終わりましたけど作者は録画してまだ見れていないのでバラさないでくださいお願いします

 あとXDでキャロルきましたね! 絶対欲しいです……皆さんはどうですか?

追記 更新した今日見てみたら、日間ランキング27位になってました! かなり作者は驚きながら喜びの舞を踊りかけてます……ありがとうございます!!


あべこべシンフォギア その7

 貞操観念が逆転していて、男性の数が少ないこの世界ではBLに関する事が変わってる。

 

 前の世界で本屋にあったBLコーナーがこの世界では無い。これはBLコーナーを作る必要がないくらいBL本が世の中で認知されていて普通になってるからないらしい。さらにこの世界でBLが好きと言っても、バトル漫画が好きと同じ感じになってて驚いたり引いたりする事がない……前の世界の腐女子と呼ばれる人達からすれば楽園だと思う。

 

 さらにBLも軽いのから重いのまである。軽いのは普通の男同士の友情、青春の日常だったり部活ものだったりとそれもBLに入れるのかと思うもの。重いのはエロオンリーもしくはオンリーエロ。

 

 

 まぁなんでこんな事を考えてるのかと言うと

 

 

 

「ま、待って渡! これはそういう本じゃないの!」

 

「いや恥ずかしがらなくてもいいよ。おかしい本を見てるわけじゃないんだから」

 

 

 いつも通り翼ちゃんの部屋の掃除をしている途中で翼ちゃんが帰ってきて、机の上に本が置かれたからどんな本を読んでるのかなと表紙を見てみたらBL本だったから。因みに表紙には着物を着た女性のようにも見える男性二人が手を繋いで見つめ合ってる絵が描かれてた……おそらくシツジスキーな翼ちゃんが冒険したんだと思う。

 

 

「確かに見られて恥ずかしいんだと思うけど、BL本はおかしい本じゃないんだから、恥ずかしがらなくて良いんだよ?」

 

「あの…渡……これはBL本じゃないの」

 

「ん……? いやごまかさなくて「だからこれは男性と女性なの!」……んん??」

 

 

 ごめん翼ちゃんが何言ってるか分からないよ。えっと…これは男同士じゃなくて男性と女性のエロ本っていうこと? いやまぁ確かに良く見たら片方の胸は大きいような気がするし……あぁ僕の見間違いか。

 

 

「こ、これは女性に仕えてる男性に恋していて、その女性がこっそり男性の服を着ている所を見られたから勢いで告白してそういう事をする本なの! だからこれはBL本じゃない」

 

「……やっぱり前の本は翼ちゃんの趣味だったんだ」

 

「…………あっ」

 

 

 やっぱりシツジスキーじゃないか。今回は日本の話だから執事じゃないだけでやっぱりシツジスキーじゃないか! どんだけ主従関係のエロ本が好きなの翼ちゃん。しかも今回はパッと見BL、中身男装主従プレイって前のエロ本より業が深いよ……これからどんな顔して翼ちゃんを見れば良いの?

 

 

「待って渡っ! ちょっとずつ距離をとらないで!?」

 

「えっ僕は距離をとってないよ? 地面が動いたせいで離れてるだけだよ」

 

「それなら私も動かないとおかしい! 待って話をっ!?」

 

「翼ちゃんっ!!」

 

 

 ちょっとふざけて離れてたら翼ちゃんが思った以上に慌てたまでは良かったんだけど、慌てすぎて転けそうになったから僕は急いで腕を持って転けるのを防ごうとした……ら

 

 

「あっ………あ! その、渡さんすみません」

 

「えっいや、こっちこそふざけ過ぎてごめん」

 

 

 翼ちゃんが僕の胸の中にいる状況になっちゃった。何というかこれは……顔が赤くなりそう。翼ちゃんってぬけてる所あるけど美人だし、スレンダーでスタイル良いし、いい匂いするし、見上げる顔は可愛いし……あれヤバイ顔が赤くなる。このままだとちょっと危な

 

 

「……さっきからパシャパシャ音なってるけどいったい何……が」

 

「確かに。私の部屋にそんな音が鳴るもの……なんて」

 

「…………いい写真ですよ、翼さん」

 

 

 いつの間にか翼ちゃんのマネージャーの緒川さんがカメラをこっちに向けながら立ってた。音もなく部屋に入るなんて……やっぱり緒川さんは忍者もしくはNINJAなのかな? じゃなくてっ!

 

 

「あの緒川さん? その写真は……」

 

「この写真ですか? これは良い証拠になります」

 

「緒川さん、その写真は芸能界で頑張ってる私にとって駄目だと思うのですが……」

 

「確かにそうかも知れません。ですが翼さんの将来の為には必要ですから」

 

「……消してくれません?」

 

「…………今日もお赤飯ですねドロンッ」

 

「あっ消えた!? やっぱり緒川さんNINJAだったんだ、じゃなくて写真! 写真消してもらわないと!!」

 

 

 

 この後緒川さんは電話に出ず、そのまま翼ちゃんの部屋にいるわけにもいかないから翼ちゃんに頼んで僕がふざけた事を謝って帰った。それにしてもあのNINJA、本当にNINJAだったなんて……まぁ父がアレだし、キャロルさんは錬金術師だからNINJAがいてもおかしくないか

 

 

 

 

 

 

「いい写真です。もし翼さんにイイ人が出来なかった時にこれは使えますね……これは。はい、さっきの写真を? 勿論送っておきますよ、だから安心してください…では失礼します。これは本当に良い傾向です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これは……渡さんに何かあった気がする。もぅ渡さんったら私と響がいるのになんでかな? 次遊びに行く予定作ってもらわないと……渡さんには私と響だけで十分なのに♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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