彼には世界を滅ぼす魔王となりうる未来が待っていた
彼と無事に再会がかなった私は己の使命に向かい行動することになる
一方彼は自身に大きな影響を与える出会いをしていた
ここからどうなる事やら
「それにしても随分とボロボロじゃないか我が魔王。森の精霊にでも襲われたのかい?」
「違ぇよ、猫にやられたんだ。跳ねっ返りの火猫娘にな」
跳ねっ返りの火猫娘ねぇ…ん?あれは…
「おいおいその右手、精霊刻印じゃないか!彼女の契約を解消したしたのかい?」
「成り行きで契約することになっちまってな」
「ほう、ようやくあの亡霊と決別出来たか」
「あいつは亡霊じゃない!それよりこれはどういうことだグレイワース!」
「話してもらうよ。なぜ今更私たちにこんな手紙を送り付けてこんな場所にこさせたのかをね」
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「お前達が必要だ。以上」
「理由になってない、馬鹿にしてるのか?」
さすがに相当の馬鹿じゃない限りそんなので納得はしないだろう
「お前たちには次のブレイドダンスに出てもらう」
「俺はもうブレイドダンスには参加しないって決めたんだ」
「私も好き好んであんなことしたくないんだが」
何しろあの時は男の精霊使いであることを隠すのに女装して参加していた
「いや、お前たちは参加するさ」
一体何を根拠にそんなことを…
「彼女が帰ってきた」
「なんだと?」
「帰ってきたのさ、最強の
「おいおい冗談はよしてくれ彼女はもう居ないはずだろう」
何を隠そうそいつはここにいる我が魔王が女装していた時の偽名なのだから
「どういうつもりかは分からないが次の精霊剣舞祭に彼女が出てくる。お前たちがそいつを倒せ」
「何せそいつの契約精霊は人の姿をした闇精霊だって話だ」
あーこれはまんまとのせられる話だ
我が魔王は闇精霊に対する執着的なものがすごいから
「で、出場するために私たちにここに編入しろとでも?」
「話が早くて助かるよウォズ」
「諦めた方がいいぞ我が魔王、こんな話聞いたからには乗るしかない」
「あぁ、俺の目的はあいつを取り戻す事だし1番手っ取り早いだろうな」
「決まりだ。制服は用意してあるから書類に必要事項だけ書け」
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「サイズまでぴったりだとはなぁ」
「完全にこの話を受ける前提でことが勧められていたようだね」
現在学院の案内を騎士団長にされている所だった
「そういえば私たちはどこに住めばいいんだい?まさかあの学院都市から こいって訳では無いだろう?」
「それは問題ないお前たちのために学院が莫大な費用を費やし素晴らしい宿舎を用意した」
「というかウォズだったか、お前はもう見ているぞ」
何?そんなのなかった気がするのだがどういう意味だ?
「そこの窓から見えるぞ、見てみるといい」
「って馬小屋じゃねーか!」
「馬小屋に住めばさすがに冗談じゃすまないぞ」
「お前の目は節穴か?もっと良く見ろ近くにある」
あーなんか嫌な予感がしてきたぞ
「まさかとは思うが…あの掘っ建て小屋かい?」
「どこが素晴らしい宿舎だ!あんなの三日で作れるだろ!?」
「三時間だ。わたしの契約精霊を甘く見るな」
「お前が作ったのかよ…」
「莫大な費用を費やしたって言ってたがとてもそうは思えないのだが…」
「私が貴様らのためにあれを用意するのに時間を浪費したんだ、なにが不満なんだ?屋根もあるしベッドもあるぞ?藁葺きのな」
「俺達は馬と同じ扱いかよ…」
「君は自惚れがすぎるようだな、馬の方が大事に決まってるだろう」
全く貴族ってのは…
「仮にあれが壊れたらどうすればいい?」
「自分で直せばいいだろう?」
あーもーいいや
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「お前たちの教室はここだ。レイヴン教室」
「さっき教室には特徴があると言っていたがここはどんな感じなんだいエリス君?」
「優秀な問題児が集まる教室だ」
「優秀な問題児ねぇ…」
「どうしたんだい我が魔王そんな顔をして」
「ちょっと心当たりがあってな」
「今は人がいないが教室で待っているといい」
「なら、そうさせてもらうよ」
そうしていってしまったので今は二人しかいない
人がいないうちに今後について話しておこうかな
さすがに掘っ建て小屋生活は冗談ではない
その時風を切ると音と「ぐえっ」という呻き声
「我が魔王どうし…」
振り返って様子を見た時固まってしまった
後ろには首に鞭が巻きついて後ろには引き倒されただろう我が魔王
ムチを辿って行けば赤い髪をツーテールにしている女の子
「……」
「ようやく見つけたわよ!カゼハヤ・カミト!」
「あーすまない、その鞭を解いてくれないか?」
「嫌よ!どうせまた逃げるし」
「随分と言われているじゃないか一体なにしたんだ我が魔王」
「こいつが私の精霊横取りしたのよ!」
なるほどこの少女が跳ねっ返りの火猫娘か…
見た目はあの子にそっくりなんだが性格が似ても似つかないな…
「状況を説明してはもらえないか?」
てことでこの子曰く精霊の森で迷ったカミトに禊をしている姿を見られ恥ずかしさのあまり精霊魔装のムチを振り回し木を破壊してしまい助けてもらったはいいが胸を触られ最終的に契約しようとしていた祠の剣精霊と契約された
で横取りされたから奴隷精霊だーなどと言って自分側に引き込もうとして逃げられた
「と、そんな所でいいのかな?」
「えぇその通りよ」
「さすがにそれは逃げると思うんだが…」
「そういえば君名前は?」
「クレア・ルージュよ」
「クレア…ますますあの子にそっくりだな」
「知り合いにでも似てたの?」
「あぁ、昔貴族に仕えていた時のことになる。あの子は引っ込み思案で臆病だったがとても優しい子だったよ」
「その貴族ってどこの貴族よ?」
「オルデシアの辺境だ。ローレンフロストって聞いたことあるだろ?」
そうすると今度はブツブツ言いながら考え込んでしまった
「ローレンフロスト…いやでも…あんたまさか…ウォズ?」
「私は自分の名前は言っていないはずだが?」
「ちょっと耳貸しなさい」
一体なんなんだ…
ふー ん!?
「それ本当かい?」
「ほんとよ」
「時の流れは残酷なのかどうも素直に喜べないなぁ」
「心配したんだから…」
いつの間にかクレアは涙目になっていた
「なぁ君」
「ん?」
不意に後ろから声をかけられる
「何うちのお姫様泣かしてんだてめぇは?」
「おっと…」
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「あー囀るな静かにしろ。単位減らすぞ貴様ら」
レイヴン教室では今生徒全員が集まっているだろう
男の精霊使いなんて話題になるものが転がり込んできたのだ、しかも2人
先程圧をかけてきたのはフレイヤ・グランドル
この教室の担任だそうだ
で、自己紹介しろ的な流れになったわけで
矢が飛んできた
矢が飛んできたのだ、付け加えると鉄の矢じり着いたようなやつではなく全体が氷で出来ているものだ
「これは一体どういうつもりかな、お嬢様?」
「それはこちらのセリフですわ!何も言わずに姿をくらませておいて!」