異世界の騎士、地球に行く   作:Anacletus

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第130話「出来ちゃいました」

 

 海豚のような鳴き声が微かに聞こえた。

 

 薄っすらと同時に目を開けた少女達は自分達が何処にいるのか不意に忘れた様子ではあったが、すぐに自分の傍に少年がいる事に気付いて昨日の出来事を思い出す。

 

 近頃、緋祝邸に泊まる時は定位置になった部屋の中心に少年を敷いて、それに寄り添うなり、ピッタリ馬乗りで眠るなりするのが少女達の日課というくらいには重ねた一番寝心地が良い就寝方法になっていた。

 

 少年がさっそく昨日寝入っているのを発見し、諸々を終えた少女達はイソイソと少年を蔽う布団かというような感じに少年のちょっと冷たい肌を堪能しつつ、パジャマ姿で布団と一緒に覆い被さった。

 

 電灯をパチリと消してからはそれこそ日々のお喋りを少年をテーブルみたいに囲んで小さな魔術の弱い輝きを自分達の頭のテントの下に宿してガールズトークに花を咲かせた。

 

 まぁ、彼女達にとって日々の業務と少年の話ばかりで半ば硝煙が煙るようなのが5割を占めるのだが……そうして、いつの間にか話し疲れ、凭れた少年のお腹の上に頭や顔を伏せて寝入った彼女達はもそもそと布団を剥いで伸びをする。

 

「ん~~~? 何かお城でおじーちゃんと話する夢見ました」

 

 ヒューリが目をショボショボさせて擦る。

 

「あ、あたしも見たわ。お姉様達やリスティもいたけど、あれって夢?」

 

 悠音が首を傾げる。

 

「どうやらみんな同じ夢を見たみたいですね。魔術なんでしょうか?」

 

 明日輝が周囲の姉や妹を見回す。

 

「……そうか。どうやら、ワシは帰る必要が無くなったようじゃな」

 

「リスティさん?」

 

 ヒューリが何処か嬉しいような悲しいような顔の少女を見詰める。

 

「アレは御爺様じゃった」

「御爺様? それって初代ガリオス国王になった?」

 

「うむ。あの夢は恐らく……同じ血統と強い力、魂の繋がりを持っておる我ら四人が引き合った結果じゃろう」

 

「魔王、なんですよね」

 

「うむ。だが、夢と現の狭間に出て来る事といい。恐らく死んでおるのだろう。まぁ、魔族の魂は強ければ、肉体を失っても再生はされる。しかし、あの言いようからして何処かの冥界に引き籠っているのやもしれぬ」

 

「アレが私達のご先祖様……」

 

 明日輝が何処か優しげだった老人の手を思い出した。

 

「それにしてもワシが最弱か。ま、戦闘に向かん気質であったから、仕方ないか。カカカ♪」

 

「何か、リスティ。嬉しそう」

 

 悠音の言葉に少女が頷く。

 

「ああ、そうじゃな。怒る気も失せたわ」

 

「それにしても何か祝福的なものを授けられちゃったみたいですけど、何か全員身体におかしなところはありますか?」

 

 緋祝姉妹は現在大人モードが解けていた。

 リスティアはいつも消している翼と角がニョッキリ生えていて。

 ヒューリは―――。

 

「あ、ヒューリお姉ちゃん。目、綺麗」

「え?」

「あ、鏡どうぞ」

 

 妹から手鏡を受け取ったヒューリが自分の瞳を見る。

 

 すると、瞳の虹彩が幾重にも輪を描いて重なり、七色の虹のように煌めていた。

 

「これ……魔眼、ですか?」

「うむ。ちょっと見せてみよ」

「は、はい」

 

 リスティアがヒューリの瞳を覗き込んで、魔術方陣を手前で展開する。

 

「………ほう? 何らかの魔眼じゃな。高位魔族の嗜みみたいなもんじゃ。御爺様も乙な事をするのう。能力の詳細は分からんが、恐らくは魔王関連のものじゃろう。一応、危険があるやもしれん。後で封印用の眼鏡。此処では“こんたくと”じゃったか? それをこさえてやる。使い方や能力が判明するまではそれを付けとくとよいぞ」

 

「あ、ありがとうございます。それにしても魔眼……」

「現代の大陸でも珍しいのかや?」

 

「あ、いえ、魔眼染みた事は大抵の魔術や機器で再現出来るようになりましたから……」

 

「相対的に価値が下がったか……」

 

「ええ、七教会はかなり高度な技術を持ってましたし、本当に危険な魔眼を持つ国民は全体の0.0001%未満だったはずです」

 

「ま、のんびり解明してゆけばよい。役立つものならば、それなりじゃろうしな」

 

「はい。ん?」

 

 ヒューリが首を傾げた。

 

「どうしたんじゃ」

「いえ、アステリア。ちょっと太りました」

 

「え、は?! な、何を言うんですか!? ヒューリ姉さん!?」

 

「ヒューリお姉ちゃん。さすがにそれは家族でも失礼な―――お姉様。昨日、ご飯食べ過ぎた?」

 

「そ、そんな事ありませんよ!? い、至って健全な量しか食べてませんよ!? いえ、おやつだってちゃんと低糖質低カロリーなものをですねぇ!!」

 

 思わず抗議した明日輝だったが、リスティアまで自分の腹部を見ている事に気付いて、下を向き。

 

「私は太ってなんかいま―――」

 

 自分の下腹部がポッコリしているを確認してサァァアッと顔を蒼褪めさせた。

 

「ゆ、ゆゆゆゆ、許しません!! ご先祖様のお爺ちゃん!?」

 

「ま、待つのじゃ!? さすがに意味不明に太らせるような事はせん……と思う」

 

「今の間は何なんですかぁ!?」

 

 ギャアギャアと少女達が姦しく喚いていると。

 

「んぅ。ん?」

 

 さすがに少年が目を開けた。

 

「皆さん。おはようございます。どうしたんですか? そんなに明日輝さんを見て……明日輝さ―――」

 

 思わず少年が明日輝の下腹部が膨らんでいるを見て、言葉を途切れさせた。

 

 涙目な少女はバッと両手でお腹を隠そうとする。

 

「……せ」

 

「「「「せ?」」」」

 

「責任、取ります!!」

 

「「「「(≧д≦)!!?」」」」

 

 その言葉でようやく四人が同時に太ってるんじゃなく。

 

 ()()()()()()()で下腹部が膨れているのではないかと初めて想像した。

 

「そ、その……な、何周目ですか!!」

「………ぁ」

 

 もう完全に責任取る気な少年の言葉に明日輝は羞恥や諸々の閾値が降り切れたらしく、思わず頬を赤らめて気を失った。

 

「あ、お姉様!?」

「アステリア!?」

 

「ええい?!! ややこしい事になったぞ!? ちょっと、男は黙っておれ!? 少し調べて来る!!」

 

 部屋の使われていなかった布団の上に明日輝が運ばれ、少女達が何やらパジャマを少し脱がせて魔術方陣を展開し、身体の状況を調べていた。

 

 そうして、リスティアがイソイソと診断結果を確認し、少年のところまでやって来ると一言。

 

「うむ。責任取れ!!」

「あ」

 

「あ、ヒューリお姉ちゃん!? お姉ちゃぁあああん!!?」

 

 ヒューリもまたクラッと気を失う。

 

 こうして、混沌とした場で面倒なことになったとリスティアがお腹の中にいるのが精霊だと理解しながらも目を細めた。

 

(精霊。そのはずじゃ……だが、この反応……)

 

 その日、善導騎士団東京本部の医療部門のVIP用の診察室に明日輝は向かう事になったのであった。

 

 *

 

 優しい女医さんに問診を1時間くらい受けた後。

 

 医療系の術式に優れた女騎士と部門の権威達による綿密な検査が3時間程行われた昼過ぎ。

 

 全員の立ち合いの下で女医は魔力を用いて体内を透視し、音波検査も終えた画像や映像を交えつつ、彼らに一つの事実を告げていた。

 

受肉(インカーネーション)系の精霊だと思われます」

 

 その場には待機任務を解かれたフィクシーが在籍しており、ふむふむと示された映像や画像の結果に興味深げな視線を向けている。

 

「ええと、つまり……妖精さんが私のお腹の中にいるんですか?」

 

「はい。悪いものではありませんので安心して下さい」

 

 明日輝が女医の笑顔にホッとした様子になり、妹が涙目で良かった~~と抱き着いてくるのを優しく受け止めた。

 

「詳しいところは騎士ヒューリア、副団長代行、騎士ベルディクトにお伝えします。御姉妹は付き添いの方と外で待っていて下さい」

 

「分かりました。悠音。行きましょうか」

「う、うん。後で教えてね。ヒューリお姉ちゃん」

「はい。二人はリスティアさんと待っていて下さい」

 

 普通の診察室を出ていく姉妹とリスティアが退席した後。

 女医が真面目な視線で三人に向き直る。

 

「まず、何処からお話しましょうか?」

「受肉した精霊というだけでも随分とお腹一杯なのだがな」

 

 フィクシーが自身の知識と照らし合わせた現状の状況を半ば予測しながらも訊ねる。

 

「どういう事ですか? フィー」

 

「先に話しておくとだな。精霊というのは自己組織化しても大抵は高位存在に昇る事はあるが、受肉する事は稀だ」

 

「どうしてでしょうか?」

 

「単純だ。受肉するという事は本当の意味で生命になるという事だからだ」

 

「生命になる?」

 

「精霊はその性質上、殆ど受胎能力を持たない。増え方が人間とは違うからだ。最初の多くは純粋波動魔力から生まれる。その後、組織化するに連れて複雑な思考を得ていき。最終的には人間やそれ以上の知能を有する事もある。力が大きくなれば半神格位。更に神格へと昇り詰める事もあるだろう。そうなれば、大陸にいた数多くの人類が生み出した神格と同じく。人類守護の神となるのが通例だ」

 

「な、何となく歴史の講義とかで聞いた気がするような内容ですけど」

 

「まぁ、大陸中央諸国では習う事だからな。だが、受肉して生を受ける精霊というのは新しい種族なのだ」

 

「新しい種族?」

 

「そう……もし、その受肉済みの精霊が何らかの方法で子を儲けられるならば、生命の一血統。一つの種として成立する。そういった精霊種は魔族の【自生者《アウトゲネス》】と呼ばれる自然発生する超越種と同等の力を有する。特に原初の個体は……」

 

「何か詳しいですね。でも、精霊魔術は前に知らないって言ってませんでしたか?」

 

「とある大陸規模で禁術に指定される術に関連した知識だ。ウチの家系が受け継ぐ魔術などよりも更に古い禁忌の魔術……人類史が書き出された5000年の始めの方に成立したものだからな」

 

「その魔術ってどういう?」

 

生贄魔術(サクリファイス・マジック)と大別される大本の禁術は生み出された当時、下位精霊を()()する事でほぼコスト0で使う大系だった」

 

「―――!?」

 

「それが精霊を使えるならば、もっと他も使えるだろうと幅広く生贄を求めるようになって探求されたが、すぐに人間を使う者が現れ、その人間の稀少性などで威力が上がる概念系の禁術が導入されると一気に人柱を用いた大規模な代物が開発された」

 

「……精霊を使う魔術が大規模な生贄を使う儀式術になったんですか?」

 

「そうだ。この時、精霊の中でも神格位に届くような高位の精霊は人類と敵対関係になったり、絶滅したりする者が後を絶たなかった。だが、低位精霊の大陸規模での低減や奴隷や稀少な人間を()()した方がコストが安くなった関係で精霊は使われなくなった」

 

 大陸の暗部の一つ。

 

 それを覗き込んだヒューリが思わず口を片手で蔽う。

 

「だが、たった一種類の精霊を除いての話だった」

 

「まさか?!」

 

「そうだ。人間のように受肉した精霊を使う禁忌の大魔術の登場だ。その稀少性は概念系の魔術で用いれば、恐ろしい程の威力を発揮した。以来、多くの国家で受肉した精霊種の一族を囲って儀式術の生贄にするのはスタンダードとなった。まぁ、今はもう廃れたがな」

 

「どうして、ですか?」

 

「簡単だ。精霊種が自分達を護る為に人類に対してその禁術を用いて反旗を翻し始めた。以来、受肉した精霊を囲う国家はほぼ消えた。理由は言うまでもないだろう。自分達を亡ぼすかもしれない種族を懐に抱え込むのは正気の沙汰ではないからだ」

 

「じゃあ、精霊達は解放されたんですか?」

 

 フィクシーがフゥッと息を吐いて目を閉じる。

 

「……殆どが絶滅させられた」

「ッ―――」

 

「無論、生き残った者達もいる。敵国に渡すのが嫌な時の権力者は多かったが、それと同時に精霊と生きようと望む者達もあったからだ。今の中央諸国なら、確か数家が在籍し、保護されて様々な分野で活躍していたはずだ」

 

「そんな……じゃあ、アステリアのお腹にいるのは……」

 

「だから、出来る限り、あの子の中にいる精霊の事は部外秘にしておくのが良い。で、合っているな? 女医殿」

 

 フィクシーの瞳が白衣の30代の女騎士に向けられる。

 医者の姿ではあったが、コクリと頷きが返された。

 

「特にこの世界での魔術は発達していません。これから発達していく途中に同じような二の轍を踏む事を避けるならば、精霊魔術は秘匿して兵器と同様に扱うべきでしょう」

 

「分かりました。後で私から皆さんに説明します」

 

「ああ、頼む。それで本題だが、あの精霊の形は何だ? 人間ではないようだが……」

 

 それは球体のような形をしていたが、明らかに手足のようなものは見えなかった。

 

「それがですね。精霊に近いものではあるのですが、観測結果から言って、異種に近いのではないかと推測されます。非常に驚きました」

 

「―――受肉した精霊が異種に近い? それは……」

 

 思わずフィクシーが更なる爆弾を抱えた事を悟る。

 

「どういう事ですか? 異種の方の事は色々と知っているつもりですけど」

 

 大陸中央諸国において異種というのは数百年来、付き合いのある隣人だ。

 

 人間とは違った姿の様々な種族が存在し、人類と混血された血統や大本となった古い種族など多種多様と言われる。

 

 彼らを祖とする人との混血の中でも亜人と呼ばれる人々は大陸でも国家を形成するくらいの数はいる。

 

 数百年前、大陸中央が争乱となった時期に異種達の国家と邂逅した大陸中央諸国は戦乱で膨大な犠牲を払っており、戦争終結後は先人の轍を踏まぬように融和政策が取られ、保護対象として大きく何処の国も舵を切った経緯があった。

 

「精霊と異種の違いは二つ。異種が知的生命の起源種から生まれた【基幹異種(バルバロス)】と呼ばれる嘗ての大陸の主達の末である事。もう一つは異種の起源は魔力、引いては魔術の起源でもある」

 

「起源……」

 

「つまり、あの子が宿す個体は新しい魔力と魔術の起源に成り得る。稀少性だけで言えば、オンリーワン……世界に一つの極めて特異な個体だ」

 

「魔力から生まれるのじゃなくて、魔力を生む者に成り得るって事ですか?」

 

「そうだ。これは大事だ。精霊魔術どころの話ではなくなるぞ」

 

 フィクシーの言葉にヒューリが言い辛そうにしながらも、ハッキリと訊ねる事にする。

 

「稀少性が高いから、儀式の生贄にって……そういう事ですか?」

 

「それだけではない。この世界は我々の世界と違って魔力濃度が極めて薄弱だ。そこに起源となる異種と精霊の相の子。それも受肉済みの存在をとなれば……将来的にはどれだけの影響力を持つか計り知れない」

 

「影響 ?」

 

「想像してみろ……あのお腹の子が子供を儲けられた場合、それを頂点とした異種と人類がちゃんと共存するまでにどれくらいの波乱万丈な歴史が書かれ得るか」

 

「もし私達が帰れずに子供が出来る子だったら、そういう事ですか?」

 

「ああ」

 

 ヒューリが複雑ながらも大陸の歴史を振り返って、僅かに瞳を伏せた。

 

「あの……」

 

 少年が手を上げた。

 

「何だ? ベル」

 

 女医ではなくフィクシーが答える事に女医すら何も言わない事から、彼女の懸念が正しいものである事が分かるだろう。

 

 検査した大陸側の知識を有する者達にとってみれば、正しく言わねばならない事を全て代弁してくれたことになる。

 

「じゃあ、大々的に嘘八百を並べてみるのはどうでしょう?」

 

「どういう事だ?」

 

「この世界で生まれるから問題なんですよ。あちらの世界から渡って来た種族という事で偽装して、普通に存在した普通の種族って教えればいいんじゃないでしょうか?」

 

「……どうやって行う?」

 

「フィー隊長。これから僕らの事に詳しくなる人達が何を必ず使うようになるか分かりますか?」

 

「済まん。分からんな」

「フィー隊長が使ってるものですよ」

「………!!」

 

 何かにフィクシーが気付いた。

 

「ただ、力を付けたこちらでは稀少な普通の種族。そういう事にしましょう」

 

「考えたな……確かにそれならば……」

 

 フィクシーがふむと考え込んで行けるかもしれないと少年の考えを自身で思索する。

 

「明日輝さんのお腹の中の子がもし子供を儲けられないならば、ちょっと稀少な僕らと同じような異邦人。もし子供を儲けられるならば、稀少でも何でもない強い種族って事で」

 

「……ならば、概念系の術式の公表は今後何百年単位で封印だな」

 

 稀少さなどの概念を威力に変換出来る術式。

 

 それを用いる概念魔術系統が地球上で秘匿される事が決まった瞬間だった。

 

「そうですね。でも、それくらいやりますよ。皆さんの為に僕が創れるもので明日輝さん達が助かるなら、何も躊躇する必要はありません」

 

「いつの間に頼もしくなったのだろうな。お前は……まったく!!」

 

 フィクシーが思わず出来る弟を褒めるような笑みでグリグリと頭をワシャワシャした。

 

「ベルさん。お任せしても……いいですか?」

「はい!! それに言ったじゃないですか。責任取るって」

「ッ」

 

 嬉しさに涙を浮かべて、ヒューリがきゅっと少年を抱き締めた。

 

「ぁ~~お三方。悪いんですが、此処病院なので……出来れば、そういうのは家の方で……」

 

「あ、ご、ごめんなさい」

 

 思わずヒューリが涙を拭って恥ずかしそうに顔を伏せた。

 

 女医が苦笑しつつもベルに視線を向ける。

 

「そちらの方で対処という事で良いですか?」

 

「はい。緘口令と記憶処置だけお願いします。ちゃんと規約には書かれてあるので受け入れてくれるはずです。頼むのは心苦しいんですが」

 

「女の子の幸せには代えられませんよ」

 

 女医が肩を竦めて頷く。

 

「では、言いたい事も解決策も出されてしまいましたし、関係者の記憶処置後、私も記憶処置を行っておくので。後はそちらでお願いします。皆さんが幸せな未来に向かう事を祈らせて下さい」

 

 そう言った女の幸せを願う普通の女騎士はこちらで覚えたサムズアップをかますのだった。

 

 後に【レベル創薬】を使い出した者達は多くの異種と呼ばれる種族のデータの中にソレを知る事になるが、誰もそれに異を唱える者が出る事は無く。

 

 ひっそりと情報が更新されていく事も誰一人として気付ける者は無かったのだった。

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