突然、ボーダーに現れた女性。慎太郎を探しており、口元にあるホクロはすごくエロい!! 顔も可愛いというよりかは綺麗で美人系。性格はキツめなのだが、そこは演技でカバー。何故、慎太郎を探しているのか。それは彼女しか知らない…。
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ボーダーの顔、そしてナイスガイ。しかし、そんな人物にも裏面があり、双子の弟と妹を溺愛している。シスコン&ブラコン。勿体ない。顔は迅と似ているが、血は繋がっていないし、性格は全くと言ってもいいほど似ていない。迅とは違って女ウケがいい(本人にそんなつもりは無い)。これからもボーダーの顔、そしてA級を頑張って欲しい(誰目線?)
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年中無休で眠そうな目をしているが出来るやつ。フォローの達人で木虎が慎太郎に喧嘩売った時も後でお詫びの品と一緒に木虎を引き連れてきた。こう見えても16歳。佐鳥と同い年には見えない。精神年齢共に頭脳面でも慎太郎や太刀川を上回っていることは間違い無し。
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いつの間にか土下座していた2.9枚目。人気のある嵐山隊で何故か1人だけハブられることが多い安定の窓顔。こう見えても、慎太郎に射撃を教えてたりと慎太郎とは仲のいい模様。因みに佐鳥の土下座は慎太郎直伝らしい。
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容姿端麗・成績優秀だが芸術方面は壊滅的なボーダーのマドンナ。人には得手不得手があるものだが、彼女は些か激しすぎる。絵と歌に関しては城戸司令を瞠目させ、唐沢さんに冷や汗を流させたと言う。きっと鬼怒田開発室長が聞いてたら死んでた。彼女はやばい。何がやばいかって本人が気づいて居ないことがやばい。そして、慎太郎が荒れてた時期に怪我をして気絶していたのを見つけ、好奇心等で膝枕をしながら子守唄を歌うと言う暴挙に走り慎太郎を殺しかけた。ボーダーで怖い女性2位(慎太郎調べ)
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黒い縦長の車、リムジンに乗った女性は一言、高野と呼んだ運転手に告げた。最初、運転手もはいはいと言ったような感じで聞いていたのだが、理解したのだろう。途中でえっ、と声を漏らした。
「…なんでまたボーダー本部に向かうのかねぇ。もういいじゃん、東京に帰ろうよ」
「用があるの。つべこべ言わないで向かいなさい」
最初はブーブーと文句を言っていたのだが、行先は完全にボーダー本部だ。逆らうつもりはないらしい。
「ふふっ、何年ぶりかしら。久しぶりね……
過ぎてゆく景色を見ながら、ボソリ小さく呟いた。
「着いたよ、お嬢」
数時間後。ボーダー本部に到着。運転手は素早く車を降りるとお嬢と呼んだ女性の席のドアを開ける。
純白のスカートを押さえながら車を出る彼女の姿はとても絵になる。風に揺れる長く麗しい黒髪。目付きは悪いのだが、案外周りはそう思っていない。白く陶器のような肌は日焼けを知らない。
そんな彼女が何故ボーダー本部に来たのか。それは小春花慎太郎に用があるからだと言う。
「んじゃお嬢、用が済んだら電話してくれ。迎えに来るからよ」
「ふふふっ」
「朝帰りとかやめてくれよ? こっちにだって時間はあんまりねぇんだ」
「分かってるわよ。ほら、早く何処へでも散りなさい」
「へーへー、分かりましたよ。おじゃま虫は退散させていただきます」
運転手は口を尖らせながらそう告げると、車に乗ってどこかへと行ってしまった。それを見届けることなく、彼女はボーダー本部の中へと入る。
長い廊下。まるで映画に出てくるような秘密基地みたいで少しドキドキする。しかし、同じような風景ばかりなので迷ってしまいそうだ。
しかし、彼女の足は真っ直ぐ、迷うことを恐れていなかった。数分経つと、道が開けて大きな広場へと繋がっていた。
ランク戦ブース。そこに彼女は足を踏み入れたのだ。勿論、彼女はボーダー本部自体来るのが初めてなので、ランク戦ブースに圧巻されてしまう。思わず感嘆の声が漏れてしまうのは仕方の無いことだ。
しかし、彼女は圧巻されてる暇は無いのだ。慎太郎を探さなくてはならない。慎太郎は居ないかと辺りを見渡すがどうやら慎太郎は居ないようで溜め息を着いてしまう。
「おやおや? お綺麗なお嬢さん、溜め息なんか着いてどうかしたんですか?」
「佐鳥先輩、そういう絡み方は女子ウケしませんよ。ウザイだけです」
「えっ、マジで!?」
彼女の後ろからひょこっと出てきた2.9枚目の男、
「まあまあ、こんな道のど真ん中で話し合いしないで。そこの女性も困ってるでしょ」
さすがフォローの達人。さりげなく端に行くよう指示する。確かに道のど真ん中で漫才のような話し合いをする訳にもいかない。皆、大人しくに時枝の指示に従った。
「それにしても、君見たことないな」
「確かに、ボーダーにいたら目立つ容姿してますね」
嵐山の言葉に綾辻が賛同した。嵐山や綾辻、木虎が話している後ろで佐鳥が「うーん」と小さく唸っている。
「どうしたの、そんなに唸って珍しい」
「いや、あの人どこかで見たような……どこで見たっけなぁ」
「………」
時枝は佐鳥から視線を外し、静かに女性を見た。佐鳥は隣で唸っている。
「そう言えばさっき誰かを探してる風でしたよね。誰か探してたんですか?」
「ええ」
木虎の疑問に女性は頷いて肯定した。嵐山が「良ければ探すぞ」と言う。
「じゃあお言葉に甘えて。小春花慎太郎を探しているのだけれど、どこに居るのか知ってるかしら」
「小春花先輩、ですか?」
「小春花か……残念ながら今日は1度も見てないな」
「珍しいですね。小春花君は女性が苦手だからこんな美人な人に探されてるなんて」
「…まさか、彼女!?」木虎が小さく呟く。相変わらず、佐鳥は時枝の横で小さく唸っている。いい加減うるさいのだが、周りは慎太郎の彼女疑惑で盛り上がっていて佐鳥の声は誰にも聞こえていなかった。さすがボーダーの2.9枚目。もう存在を忘れられている。
「…失礼だけど、そこの女子二人は慎太郎とどういう関係なのかしら?」
「…小春花先輩は嫌いな先輩です」
「小春花くんからは嫌われてるかな。仲良くはしたいんだけどね、皆以上に避けられてる」
木虎と綾辻の回答を聞いて「…そう」と目を伏せた。目を伏せる動作さえとても絵になることは、この際言わなくてもいいだろう。
「良かった。親しい関係です、なんて言われたらきっと私、貴女達を殺してたわ」
「え、彼女さんじゃないんですか?」
「まさか」
「でも好きなんでしょう? 一目で分かります!」
女子三人で恋バナが始まる。完全に蚊帳の外に出された嵐山は時枝の横に行く。
「女子が好きな色恋沙汰の話だ。俺には全くわからん」
「嵐山さんは鈍感そうですからね」
「…どういう事だ?」
フイと目線を逸らす時枝。珍しいなと少し面白くなった嵐山。思わず嵐山は笑ってしまった。
「で、さっきから賢は何に唸ってるんだ?」
「あの女性をどこかで見たことがあるらしいく思い出そうと奮闘中です」
「……そう言えば言われてみれば見たことあるな…」
「充分かるか?」と嵐山に聞かれ時枝は「まあ一応」と答える。
「俺の予想が当たっていれば、嵐山さんも
「会ったことがある? ……思い出せんな」
佐鳥に続き嵐山まで唸り始めた。しかし、佐鳥とは違って絵になる。佐鳥とは違って。重要だから何度でも言おう。嵐山の唸っている姿は佐鳥とは違って絵になる。
数分後、女性の恋バナが終わり、女性は慎太郎を探すと言う。女性は行ってしまった。行ってしまう女性の後ろ姿を見つめる佐鳥。
「佐鳥先輩、何そんな熱烈な視線送ってるんですか。無理ですよ、あの人小春花先輩に惚れ込んでますから」
「…………」
「佐鳥先輩、気持ち悪いです。今すぐ視線から外してください」
「…あー!!」
佐鳥は急に大声を出す。どうやら思い出したようだ。しかし、大声を出して木虎に怒られた。全く聞いていなかったが。
「思い出した!! どこかで見たことあるなって思ったらこの前共演した女優の
「…言われてみれば確かに…」
「……気づかなかった」
「凄いな賢!! 俺は思い出せなかったぞ!」
嵐山が佐鳥を褒めている横で木虎が時枝に聞いた。
「時枝先輩は知ってたんですか?」
「まあね。一目見た時から大体そうじゃないかって思ってた。収録の時とは雰囲気が違ったから確信は持ててなかったけど」
「女性って雰囲気が違うと全く別の人に見えることあるよね」
「分かります、それ!!」
ギャーギャーと女性の雰囲気の話で盛り上がっている横でボソリ佐鳥が呟いた。
「女優さんの花貫さんが一体、ウラ先輩に何の用があるんだ?」