〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
途中、ハプニングがあったものの、渋谷区浄化ライブは無事成功した。Dollsはしばらく休業を頂き、まったりする時間を手に入れた。
一先ず、安らぎの時が訪れたドールハウスの様子を、想像で書きました。
では、本編へどうぞ
渋谷区浄化ライブが成功し、一先ず渋谷にはピグマリオンが現れなくなった。ライブ成功へと導いたDollsは、しばらくの間…休業になった。
ドールハウスにて……
ルリ「モニカお姉ちゃん!」
モニカ「お、ルリちゃ~ん♪どうしたの?」
ルリは元ストライカー達にもすっかり懐いていた。
ルリ「モニカお姉ちゃんが撮った写真、また見たい!」
モニカ「ふふ~ん、良いよ♪いくらでも見せてあげるよ。」
モニカはカメラマンの仕事もしているため、渋谷区浄化ライブの様子も、何枚か写真に収めていた。
ルリ「わぁ~♪」
ルリはモニカが撮影した写真に釘付けだ。
ほたる「みなさ~ん、クッキーを焼いたんですけどよかったら。」
そこに、ほたるがやって来て、テーブルにクッキーを置いた。
ルリ「あ、ほたるお姉ちゃん!はい、これあげる!」
ルリはほたるの似顔絵をほたるに渡した。
ほたる「わぁ、上手に描けてるね♪ありがとう、ルリちゃん♪」
ほたるはルリから似顔絵を受け取り、ルリを撫でた。
事務所にて……
斑目「青空……」
翔「…?」
斑目に呼ばれ、翔は不思議そうに振り向く。斑目の様子は、何だかぎこちない。
斑目「……すまなかったな。」
翔「…は?」
いきなり謝罪され、困惑する翔。
翔「…何謝ってんだ?」
斑目「浄化ライブにリーパーが現れた時、お前に冷たい言葉をかけただろう…?」
翔「…あぁ、あの時か。」
斑目「そうだ。その事を、謝りたくて、な?」
翔「冷たくされることには慣れてる…別に気にすることはねぇよ。」
翔はそう言うと、事務所を出ていった。
斑目「…。」
カナ「翔君、怒って無かったですね、斑目さん。」
斑目「…カナ。そ、そうなのか…?」
心配になった斑目はカナに訊ねる。
カナ「はい。翔君は『束縛されること』や『しつこくされる』のが、嫌なんです。」
斑目「…何故分かる?」
カナ「翔君本人や元ストライカーの子達の証言から、翔君のフェイスシートを作成したんです。」
カナは斑目に翔のフェイスシートを見せる。そこには、翔の年齢や好きな物、嫌いな物、個性等々……彼に関する情報が細かく記載されていた。
斑目「…おぉ。」
斑目は翔のフェイスシートをまじまじと見る。
カナ「翔君、好き嫌い無く何でもよく食べるので、偉いですよね♪」
斑目「…そうだな。」
カナ「斑目さんは確か…甘い物が苦手なんでしたよね?」
斑目「…そうだが、青空の手料理は別だ。」
カナ「ふふっ、そうですか。」
事務所を出た翔は、チヒロの墓に向かった。
翔「よぉ、今日はこれを持ってきた。」
翔はチヒロの墓の前に、手作りの『レモンの蜂蜜付け』を置き、手を合わせた。
翔「……また来る、安らかに眠れ。」
翔はそう言うと、墓から去っていく。そして、木陰を見つけ、芝生に寝転がった。心地よく吹くそよ風が気持ち良く、翔はすぐに眠りに着いた。
翔「…すぅ……すぅ……。」Zzz…
そこに、
レイナ「…あら?」
外の空気を浴びに来たレイナがやって来て、眠っている翔を見つける。
愛「翔くーん、荷物が届いてるよー?」
庭付近に、段ボールを抱えた愛がやって来て、翔を探していた。
愛「翔く……あっ。」
愛は翔を見つけた。翔はレイナに膝枕をされて、気持ち良さそうに眠っていた。
愛「ふふっ♪」
愛(何だか、お姉ちゃんと弟みたい……可愛いなぁ~♪)
愛はそんな2人を、微笑ましく見ていた。そして、届いた荷物を、翔の部屋の前まで持っていった。
翔「…すぅ……すぅ……」Zzz…
レイナ「……♪」
レイナは眠っている翔を、優しく撫でる。
レイナ(翔君には、本当に頭が上がらない……私達を信じてくれて、本当にありがとう……♪)
翔「…すぅ……ぅん?」
翔(……ん?芝生って…こんなに柔らかかったか?)
違和感を感じた翔は、頭を動かし、うっすらと目を開いた。
レイナ「ふふっ、くすぐったいわ…♪」
翔の目の先には、優しく微笑むレイナの姿があった。
翔「…?……レイナ、か……?」
レイナ「えぇ、レイナよ♪おはよう、翔君♪」
翔はゆっくりと目を開いた。
翔「…何やってんだよ?」
レイナ「翔君が芝生で寝ていたから、思わず……膝枕を……///」
レイナは頬を赤く染めながら言う。
翔「……何故赤くなる?」
翔はレイナに問う。
レイナ「だって…眠っている翔君が、可愛くて……///」
翔「…ほざけ、俺に可愛いは似合わねぇよ。」
翔は身体を起こし、眠そうに目を擦る。
レイナ「あ、そうだわ。翔君、この後シオリとアヤと私で、お茶会をするの。翔君も良かったら。」
翔「……良いのか?」
レイナ「もちろんよ♪きっと、美しいお茶会になるわ♪」
翔「…俺でよければ。」
翔はお茶会に参加することにした。そこに、
シオリ「お待たせしました♪」
アヤ「ごめんごめん、待たせたわね。」
シオリとアヤ、更に……
ナナミ「ま、たまにはこう言うのも悪くないですね。」
ナナミがやって来た。
シオリ「あら、翔君♪」
翔「よぉ、俺もお茶会に交ざっても良いか?」
翔がシオリ達に聞くと、彼女達はパァッと嬉しそうな顔をする。
シオリ「是非、喜んで♪」
アヤ「全然OKよ♪」
ナナミ「…!」
ナナミ(翔さんも…参加してくれるんですね……っ♪)
レイナ「決まりね♪」
そして、メンバー達は準備を済ませ、お茶会を開いた。
アヤ「翔、何か苦手な物とか、アレルギーとかで食べられない物とかある?」
翔「いや、ねぇ。」
アヤ「分かったわ。」
アヤの確認が終わったことで、お茶会が始まった。
翔にとって、こうしてメンバーと集まってお茶会をするのは、初めてだった。
翔「……。」
とりあえず翔は、紅茶を頂いた。
シオリ「どうですか、翔君?」
翔「あぁ、美味いよ。」
シオリ「ふふっ、良かったです♪その紅茶、ナナミさんが淹れてくれたんですよ?」
ナナミ「ちょっ、シオリさん!?」
シオリの言葉に、ナナミは顔を赤く染める。
レイナ「良かったわね、ナナミ♪」
レイナはナナミに微笑んだ。
ナナミ「…そ、その……翔さんの、お口に合ったようで…何よりです……///」
ナナミは照れながら言う。
翔「…ありがとな、ナナミ。」
ナナミ「…っ!?……っ♪」
翔にお礼を言われ、ナナミは嬉しそうな顔を見せた。
アヤ「翔、ほたるが焼いてくれたクッキーもあるわよ?良かったら食べて♪」
アヤは翔にクッキーが乗った皿を渡した。
翔「…このクッキー……!」
翔はクッキーを見て、少し驚いていた。クッキーには、歴代仮面ライダーのロゴマークが入っていた。
アヤ「驚いた?仮面ライダーのロゴマークを入れてみたの♪」
翔「すげぇな、ライダーのロゴマークそのものだ……オーズやウィザードは大変だったろ?」
アヤ「あー…うん、まぁ大変だったけど……翔が喜ぶ顔を想像したら、大したこと無かったわ♪」
翔「ナニソレ…めっちゃ罪悪感を感じるんだが……」汗
アヤ「あぁ気にしないで!あたしが好きでやったんだから、ほたるも賛成してたし。」アセアセ
アヤは慌てながら、翔に言う。
アヤ「と、とりあえず食べてみて?」
翔「あ、あぁ…いただく……」サクッ
翔はクッキーを一口いただいた。
翔「……。」
アヤ「…ど、どう?」ドクンッ…
シオリ「……。」ドキドキ…
レイナ「……。」ドキドキ…
ナナミ「……。」ドキドキ…
翔「……美味い。」
アヤ「…よ、良かったぁ…」ホッ…
翔の言葉に、アヤはホッとする。シオリ、レイナ、ナナミも同じである。
その後、シオリ、レイナ、ナナミ、アヤとお茶会を楽しんだ翔であった。
その日の夜、翔は届いた荷物を自分の部屋に持っていき、ライブであった出来事を振り返っていた。
翔(途中、とんでもねぇ化け物が乱入してきたが、無事に撃破することに成功した…それ以降、誰にも邪魔されることもなく、ライブは成功した……裏切り者達に邪魔されることも無かったな……だが、アイツらは未だ俺を探し回っているだろう……)
翔は目を閉じる。
翔(けど俺は…アイツらの元に戻るつもりも、アイツらを信じるつもりも更々ねぇ……俺にも漸く…心から信じることができる人達に巡り会えた……心安らぐ、居場所が見つかった……だから、自分の居場所は…自分で守らねぇとな…)
密かに、裏切り者のストライカー達と戦う決意を、改めて固める翔であった。
ED~DA PUMP『Bright! our future』~♪
いかがでしたか?今回はここまでです。
ほのぼのとした回と、裏切り者のストライカー達への拒絶が変わらない翔の気持ちを書きました。
最近、裏切り者のストライカーを全く書いてないので、近い内に書こうと思ってます。
アプリ【プロジェクト東京ドールズ】では、コラボカードが1枚当たり、「嬉しいなぁ~♪」って思ってます。
次回も、お楽しみに~。
では、またね~