〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
プロローグストーリーを書き終え、遂に…メインストーリーに突入致しました。
今回から、この物語のメインヒロイン達が登場します。タイトルを見れば、もうお分かりですよね?
それと、前回の回で翔に話しかけてきたポニーテールの少女は、『Dolls』のメンバーの一人です。Dollsファンの方なら、お分かりいただけるかと…
では、本編へどうぞ
次の日…
翔は、街を歩くために自然公園を出た。そして、とある都市にやって来た。
翔「ここって……『東京』…なのか?」
そう。翔は東京のとある都市に来ていた。ふと、翔は自分の左腕を見る。そこには、『ギギの腕輪』によく似た銀色の腕輪が装着されていた。
翔「これは、まさか……『アマゾンズレジスター』…なのか?」
『アマゾンズレジスター』…その腕輪の名称である。
神様(その腕輪は、私達からのプレゼントだ。)
その時、どこからか神様の声が響いた。
翔「神様?」
翔は辺りを見渡すが、神様の姿はどこにも見当たらない。
神様(テレパシーだよ。)
翔(て、てれぱしー…?)
神様(うむ、君にも使えるぞ。)
翔(そうか、良かった…まだこの世界に慣れてないから…)
いつの間にか翔は、テレパシーで神様と会話をしていた。
翔「…とりあえず、街を歩くか。」
翔はそう言うと、街を歩きだした。
しばらく歩いていると、とあるライブ会場にたどり着いた。
翔「…Dolls…一周年…記念ライブ…?」
神様(行ってみよう。)
翔(あぁ…だがチケットが…)
神様(心配ない。右手を見てごらん?)
翔(…?)
翔は右手を見ると…いつの間にかライブチケットを握っていた。
翔(…いつの間に…)汗
翔はライブ会場に入っていった。
入ってすぐ、彼の目に飛び込んできたモノ…それは、8人の少女達が歌って踊っている姿であった。彼女達は、いわゆる『アイドル』である。
翔(…アイツらは…)
神様(この世界のヒロイン、『
彼女達こそ、【プロジェクト東京ドールズ】の世界のヒロイン『Dolls』である。
翔(アイツらが、Dolls…)
神様とテレパシーで会話をしていると、気が付いた時には既に、ライブは終了していた。
ミサキ「皆さん、本日はありがとうございました!」
シオリ「楽しんでいただけましたか~?」
観客達「ワァァァアアアアアアアアア!!!!」
会場は盛大に盛り上がっている。
翔(すごく盛り上がってるな…)
翔は思った。
レイナ「皆、これからも私達『Dolls』をよろしくね♪」
Dollsの1人『レイナ』がそう言うと、Dollsは一礼し、会場のファンや来客に手を振った。更に盛り上がる会場…翔は、ふと思う。
翔(彼女達が『ジャドウ』に狙われているのか…)
神様(ジャドウ?)
翔(あんたが言っていた『マナーの悪い転生者』のことだ。間違った行いをする者ということで、俺が勝手に名付けた。)
神様(なるほど、私もそう呼ばせてもらう。)
翔(ところで神様。)
神様(ん?)
翔は神様に訊ねる。
翔(ジャドウ達に、何か特徴はあるのか?)
神様(左腕に『黒い腕輪』をしている。ソイツらが『ジャドウ』だ。心配いらない、君にはすぐに分かる。)
神様曰く……ジャドウ達の特徴として、左腕に『黒い腕輪』が装着されている。
翔(そうか、ありがとう。……ジャドウ共め……)
翔は険しい表情を浮かべるが…ふと、目の前の光景に意識を集中させると……『ミサキ』、『レイナ』、『ヒヨ』の三人が、こっちを見ているのが見えた。
「「「!!」」」
レイナ(…翔君…?……翔君なの!?)
ヒヨ(左腕に変わった腕輪がある…!)
ミサキ(間違いない…翔さん!…帰って来てくれたのね…!)
ミサキ、レイナ、ヒヨは一瞬驚いたが、すぐに優しい笑顔を浮かべ、翔に手を振った。
翔「…!?」
三人に手を振られているため、翔は怖がり、少しずつ後退る
翔(ヤバい…胸が、痛い…!!)
翔の表情は次第に青ざめていく。そして、翔は……逃げるように会場を立ち去って行った。
レイナ(!…翔君!!)
ヒヨ(ひよっ!?翔さん!!)
ミサキ(翔さん!待って!!)
レイナ、ヒヨ、ミサキは、思わず手を伸ばすが…翔はそのまま去って行ってしまった。
会場の外にて……
翔「ゼェ…ゼェ…ゲッホゲッホ!!」
翔(畜生!…前の世界のことが浮かんでくる…胸が痛い…息が苦しい…くそ!!)
翔は過呼吸を起こし、地面に膝をつき、右手で胸をおさえていた。その時…
???「あの~…」
翔「!?」ビクッ
桜色の髪の少女が、心配そうに話しかけてきた。突然話しかけられたため、思わず翔は驚く。
少女「わわっ!すみません!驚かすつもりは!」
翔「…気にするな…」
翔は少女にそう言うが、その表情は青ざめたままである。
少女「あ、あの…顔色が良くないですよ?と、とにかく病院に」
翔「平気だ…」
翔は吐き捨てるように言い、立ち去って行った。
翔(…くそ…!)
神様(翔、とりあえず場所を変えよう。そこで君に話すことがある。)
翔(…あぁ…)
翔は再び歩き出す。そして、とある公園に着き、その辺のベンチに座る。
翔(…話って何だ…?)
神様(この世界での生活について少しな。初めに、君は高級マンションに住んでいる設定になっている。)
翔(なぁ、神様…)
神様(どうした?)
翔(高級マンションじゃ…正直、落ち着かねぇから、普通のマンションにしてくれ。)
神様(承知した。)
翔(すまん、注文をつけちまって…)
神様(気にしなくて良いぞ。それと、ここでの君の職業は『特殊公務員』、そして大統領クラスを護衛する『用心棒』だ。)
翔(えぇっ…)汗
困惑する翔。彼は小さい頃から独自で鍛えてきたため、戦闘力はとてつもなく高い。
神様(優しい性格、強い正義感の持ち主である君なら、用心棒には向いている。)
神様は、翔の『自分よりも他人を思いやる』優しさを評価している。翔は心に深い傷を抱えているのだが…優しさは失っていなかった。
神様(最後にもう1つ…現在、君の貯金残高は「8000万円」ある。)
翔(何っ!?)
神様の発言に、翔は驚いた。
神様(貯金は君の好きに使いたまえ。)
翔(…良いのかよ…?)汗
神様(勿論だ。ただし、それなりの働きはしてもらうがな。)
翔(…あぁ。)
その後、翔は神様の案内に従い、自宅のマンションにたどり着いた。
とあるマンションにて…
翔は自分の部屋に入ると、リュックサックを降ろし、あるものを取り出した。
神様(翔、それは…)
翔(俺が小さい頃から、ずっと大切にしている『仮面ライダーアマゾン』の人形だ。)
翔が取り出した物は…昔からずっと大切にしている『仮面ライダーアマゾン』の人形だった。翔は、アマゾンの人形を机の小物置きの上に置いた。
翔(アマゾン…俺、この世界でも…頑張るから……また、力を…貸して欲しい…)
翔は泣いていた。過去に地獄ような『苦しみ』、『痛み』を味わい、誰も信じられなくなり…迷ってしまっているのだ。そんな彼の唯一の心の支えは…『仮面ライダー』である。特に『仮面ライダーアマゾン』が大好きである。
神様(こんなに泣くほど…辛い思いをしてきたんだな…)
神様は、泣いている翔を見て、口角を下げた。
神様(翔、アマゾンはきっと、君を助けてくれる。だから今日はゆっくり休むんだ。)
翔(あぁ…ありがとな。)
翔は神様にお礼を言うと、ベッドに入り、眠りについた。
神様(少しこの世界をいじるか。)
女神(神様。)
そこに、女神が現れた。
神様(女神よ、『仮面ライダー』について調べてくれ。)
女神(……分かりました。)
神様の言葉を聞き…そして、今の翔を見て察した女神は、すぐに仮面ライダーについて調べた。
女神(これが、『仮面ライダー』です。)
神様(ほう…元々、悪の組織に改造されたが、人類の自由のために戦う…いわば『ヒーロー』か。)
女神(はい。…それと、翔さん……大丈夫でしょうか…)
女神は心配そうに翔を見る。
神様(うーん……女神よ、この世界に『仮面ライダー』と『悪の組織』を召還する。ただ、悪の組織は悪者ではなく、ライダー達と共に『客をもてなす』存在とする。どうだ?)
女神(私は賛成です。翔さん、前の転生世界ではとても辛い思いをして…笑顔が消えていました……せめて、この世界では……翔さんは笑顔でいて欲しいです。そして、何よりも…幸せになって欲しいですから。)
神様(よし、ではいくぞ。)
女神(はい!)
神様と女神は両手を前に突き出した。
神様(…これでよし。)
女神(この世界の人々、そして『青空 翔』さんに、笑顔が溢れますように。)
神様と女神は祈りを捧げた。
その頃、とある寮にて……
8人のヒロイン『Dolls』達がテーブルを囲って、何やらやり取りをしていた。
レイナ「皆いるわね?」
ミサキ「翔さんが…帰って来てくれたわ。」
ヒヨ「左腕に変わった腕輪があったから、間違いないよ!」
シオリ「…!!…そうなんですね…!」
ナナミ「本当に…帰って来てくれたんですか…?」
アヤ「本当に…翔だったの…?」
ヤマダ「翔さんは1年前に“亡くなっている”のに、生き返った…?…ファンタジーな話っすね…」
ユキ「…翔さん…」
『Dolls』…彼女達はかつて『青空 翔』に救われた者達である。
レイナ「私…一周年記念ライブの時に、彼を怖がらせてしまったみたいなの…それを謝りたい…何より、翔君に…もう一度、会いたいわ…」
ヤマダ「成る程、翔さんに会いに行くんすね?」
レイナ「…えぇ。」
アヤ「あたしも翔に会いたい!翔の元気な姿を…この目で、見たい!」
ここで、ミサキが口を開く。
ミサキ「けど、いきなり全員で押し掛けても…」汗
レイナ「そこでよ。」
レイナが案を出す。それは……
レイナ「チームごとに、それぞれ別の日に会いに行く…なんて、どうかしら?」
ミサキ「それは良い案ね。ただ、続けて会いに行くと、翔さんが警戒してしまう可能性があるから、2、3日程度開けて会いに行くのが良いわ。」
シオリ「例えば…私達『チームA』が翔君に会いに行ったとすると…その2、3日後、『チームB』の皆さんが翔君に会いに行く…ってことですよね、ミサキさん?」
ミサキ「その通りよ。」
アヤ「OK、あたしは賛成ね。」
アヤがそう言うと、他のメンバーも頷いた。
ナナミ「決まりですね。明日、決行しましょう。」
ナナミの発言に、メンバーは頷いた。そして、眠りにつこうとするが……
ミサキ(翔さん…早く、会いたい…!)
シオリ(…翔君…)
レイナ(翔君…会いたいわ…)
ヒヨ(翔さぁん…)
ナナミ(翔さんがもし、本当に帰って来てくれたなら…また、会いたいです……)
アヤ(翔…また、元気な姿を…見せて…)
ユキ(翔さん…会いたいです…)
ヤマダ(…翔さん…)
メンバー達は、翔に会いたいがために…その日は、眠れなかった…。
いかがでしたか?今回はここまでです。
『ジャドウ』についてなんですけど、《邪道》という言葉が由来です。
それと、『青空 翔』は元々【プロジェクト東京ドールズ】の世界の住人である…という設定にしています。なので、ヒロインの『Dolls』達は、彼のことを知っています。
次回は、翔とDollsの戦闘シーンがあります。お楽しみに。
では、またね