〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
前回の終わりに、翔とDollsの後を着けていく謎の人物がいましたね。この回で、その人物の正体が明らかになります。
モノリス討伐へと向かった翔とDollsは、モノリスの撃破に成功する。そして、巡回を終えてドールハウスに戻ろうとした時……ソイツは、突然現れた。
では、本編へどうぞ
ピシッ……バリィィイイイインッ!!
翔「これで、一先ずは大丈夫なんだろ?」
シオリ「はい、モノリスを破壊したことで、一先ずここにピグマリオンは現れなくなりました。」
アヤ「ふぅ…あぁ、何だかくたびれたわね。」
ミサキ「だらしないわね……」
翔「ま、渋谷浄化ライブに続いて、奇妙な異変もあったからな……疲れてんのも、無理はねぇだろ。」
翔はため息をつきながら言う。
翔「青空だ、応答しろ。」
PPP--
愛『はいはーい。』
翔「モノリスを破壊に成功した。他に反応はねぇか?」
少しして……
PPP--
愛『翔君、聞こえる?』
翔「聞こえるぞ。」
愛『反応は検出されなかったよ。巡回を終えてドールハウスに戻って来てね♪』
翔「わかった。」
翔は通信を切った。
翔「おい、巡回はここまでだとよ。戻ろうぜ?」
翔はDollsに声をかける。
ナナミ「はぁ、やっと戻れるんですね。糖分でも補給しておきたいです。」
ユキ「帰って、眠りたいです。」
そして、ドールハウスへと戻ろうとしたその時……
???「待ちなさい!!」
翔達の前に、NEVERのジャケットのような黒いジャケットに黒のジーパンを身に付けた男が立っていた。
翔「……?」
翔(何だ、コイツは…?)
一瞬、困惑した翔だが……男の左腕を見ると、黒い腕輪がついていた。
翔(コイツもジャドウか……)
???「見つけたわよ!!良い男!!」
男は興奮気味に言う。
翔「…誰だてめぇは…?」
翔は警戒心を強め、男に問い詰める。
N「ちょっとぉ、アタシはNよ!てめぇって何、てめぇって!?」
翔「てめぇのことだよ、てめぇ。」
翔は呆れながら言う。
N「失礼ね!レディとお呼び、レディと!!」
Nは大声をあげる。彼は『転生者 N』……男性なのだが、とある転生世界でイケメンの原作主人公に救われ、オネェとして生まれ変わった(?)。そして、原作主人公に近づいたヒロイン達を殺害し、転生世界を崩壊させた悪質な転生者である。他の世界でも、同じ事を繰り返し、次々と世界を壊していった。
ナナミ「いや、レディって言うより……オカマですよね?」
ナナミはジト目で、Nに言う。
N「そうそう、オカマ……お、お、お!?オカマァ!?」
Nはビックリしたと思いきや……
N「言ったわね!?アンタ、レディに対して最大の侮辱を、ムッキィィイイイイイイイ!!」
オカマと言われたことに、ショックを受けたのか怒り狂っているのか、興奮している。
アヤ「あぁ、ありゃ完全にオカマね…」汗
シオリ「えっと…」汗
ミサキ「何なの、貴方…いきなり現れて…」汗
メンバー達が困惑していると、
N「アタシは、その男を貰いに来たのよ!!」
Nは翔を指差しながら言う。
ミサキ「翔さんを貰う?…貴方、何を言ってるの?」
レイナ「翔君は物じゃないわ。翔君にだって自由はある。それを考えずに貰うだなんて、美しくないわ。」
ミサキとレイナはゴミを見るような目をNに向ける。
N「お黙り!!アタシが貰うと言ったら貰うの!!そこのイケメン、翔君って言ったわね?アンタに拒否権は無いからね!!」
翔「……何だと?」ピキッ…
翔は低い声を出し、明らかに不機嫌な顔を浮かべ、Nを見る。
N「へっ?な、何かしら…?」
翔「拒否権は無い?……俺はなぁ…自由を奪われることが大嫌いなんだよ。てめぇのように、束縛が激しい野郎も、大嫌いなんだ。」
翔はアマゾンズドライバーを装着する。
N「ガッビィィイイイイン!……ならば、力ずくで奪うまでよ!!」
Nはそう言うと、三日月を意識した『L』の文字が記された黄色のメモリーを取り出した。
《ルナ》
N「ていうか、そこの小娘達…良い身体してるじゃない……でも、アタシの方が…おっぱい大きいわ……アタシの方が、おっぱい大きいわ!!」
NはT2ルナメモリーを起動させると、メモリーを投げた。すると、Nのおでこに生体コネクタが現れ、メモリーがそこに向かって行った。そして、メモリーがコネクタに挿し込まれ、Nは奇妙な異形へと姿を変えた。
翔「…ルナ・ドーパントか…俺がぶっ潰す!」
翔はアマゾンズドライバーの左グリップを捻る。
《デルタ(δ)》
ルナ「抱き締めてアゲル!」
ルナ・ドーパントは翔に両腕を伸ばすが……
翔「アアァァマアァァゾォォオオオオオオン!!うがぁぁぁぁああああああぁぁぁぁ!!」
《アマゾン、チェンジ!》
ズドォォオオオオオン!
翔の身体が黄色い炎に包まれ、
ジュッ!
ルナ「あっつぅぅうううい!!」
腕を火傷して、慌てて腕を引っ込めた。
《チェンジ!アマゾン、デルタ!》
翔は仮面ライダーアマゾンデルタに変身し、唸り声をあげている。
ルナ「んなぁっ!?へ、変身した!?」
アマゾンδ「ぁ“ぁ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“……」
アマゾンデルタは唸り声をあげながら、ゆっくりとルナ・ドーパントに近づいて行く。
ルナ「っ!!」ビュッ!
ルナ・ドーパントはアマゾンデルタに、両腕を伸ばした。しかし……
ザシュザシュザシュザシュッ!
アマゾンデルタのアームカッターで、切り落とされた。
ルナ「あぁっ!!切られちゃった!」
ルナ・ドーパントはそう言いつつも、瞬時に腕を再生した。
ルナ(困ったわね…どうすれば翔君を抱き締めてあげられるのかしら……あ、そうだわ!)
ルナ・ドーパントは何かを思い付いたのか、Dollsに向かって両腕を伸ばした。
アマゾンδ「っ!?」
アマゾンデルタはDollsを守ろうと、彼女達の方へと向かった。
ルナ「来た!!」
そんな彼を狙ったルナ・ドーパントはアマゾンデルタを捕らえた。
アマゾンδ「くっ、しまった!」
ルナ「今度こそ抱き締めてア・ゲ・ル♪」
ルナ・ドーパントはアマゾンデルタを、自分の方に引き寄せる。
アヤ「翔っ!!」
ミサキ「翔さん!!」
レイナ「翔君!!」
Dollsは慌ててアマゾンデルタを助けに向かおうとするが、
ルナ「そうは行かないわよ!!」
ルナ・ドーパントはもう片方の腕を振り、おびただしい数の『マスカレイド・ドーパント』を召喚し、Dollsに襲わせた。
サクラ「わっ!?な、何ですか、これ!?」
ナナミ「くっ、マスカレイド・ドーパント!!」
ヒヨ「数が多いよー…!」
ユキ「倒しても、どんどん、出てきます。」
ヤマダ「くっ、邪魔だぁ!」
シオリ「あの怪物に、近づけない…!!」
Dollsは武器を召喚して、マスカレイド・ドーパント達と戦うが……数は全く減らない。
アヤ「キリがないわ…!」
ミサキ「くっ、邪魔よ!!」
レイナ「このままじゃ、翔君が…!」
マスカレイド・ドーパント達は、数が減るどころか…逆に増えている。
アマゾンδ「っ!!」
ルナ「捕まえた♪」
ルナ・ドーパントはとうとう…アマゾンデルタを自分の目の前に引き付けた。
アマゾンδ「ぐっ、何をする…離せ!!」
ルナ「嫌よ!!」
アマゾンδ(くそ、マスカレイド・ドーパントまで召喚しやがって……何か良い方法は無いのか…?)
アマゾンデルタは抵抗しながら、ルナ・ドーパントから逃れる方法と、マスカレイド・ドーパント達を消す方法を考える。
アマゾンδ(…そうだ!)
アマゾンデルタは右足を上げ、ルナ・ドーパントの足を思い切り踏みつけた。
ガッ!
ルナ「いったぁぁあああああああい!!」
ルナ・ドーパントはアマゾンデルタを離し、踏まれた右足を両手で抑え、ケンケンしながら痛みに耐えている。アマゾンデルタはルナ・ドーパントから距離を取り、アマゾンウィップを取り出し、
《バイオレント・クラッシュ》
アマゾンδ「ムンッ!」
マスカレイド・ドーパント達を瞬時に消し去った。
アマゾンδ「大丈夫か?」
サクラ「翔さん、私たちは大丈夫です!」
アマゾンδ「よし…アイツは、俺に任せろ。」
アマゾンデルタはルナ・ドーパントの方に向きを変え、野性的な構えを取り、腰をどっしりと落とした。
ルナ「ちょっとぉ!レディの足を踏むなんて、ヒドイじゃない!」
アマゾンδ「黙れ、自分の都合一筋で、相手の気持ちを考えねぇ方がもっとヒデェだろうが。」
ルナ「くぅ、その通りだわぁぁああああああ!!」
ルナ・ドーパントはアマゾンデルタ目掛けて走って来た。アマゾンデルタは地面を蹴ってジャンプし、ルナ・ドーパントの顔面に飛び蹴りを放った。
ドカッ!
ルナ「ぶぅっ!?」
ルナ・ドーパントは吹っ飛び、地面を転がった。
ルナ「んもぉ~、乙女の顔を蹴るなんてヒドイじゃない!いったぁ~い!!」
アマゾンδ「俺は敵が誰であろうと、容赦はしない……てめぇの場合、オネェか。」
ルナ「オネェ!?違うわ、アタシはレディよ!!」
アマゾンδ「はいはい、レディレディ。」
アマゾンデルタはルナ・ドーパントの言葉を受け流し、アマゾンウィップでルナ・ドーパントを捕らえた。
ルナ「んなっ!?捕まっちゃったわ!!」
アマゾンδ「ギャーギャーうるせぇな…」
アマゾンデルタはハンマー投げのように回転する。
ルナ「ヒィ~、目が回るぅぅうううううう!!」
ルナ・ドーパントが酔ってきたところで、
アマゾンδ「おらよっ!!」
ズドォオオン!
ルナ・ドーパントを地面に思い切り叩きつけた。
ルナ「ふんぎ……ふおぉぉぉ……こ、腰がぁ……」
ルナ・ドーパントは腰を強く打ったのか、腰を抑えている。アマゾンデルタはアマゾンウィップをしまうと、ベルトの左グリップをひねった。
《バイオレント・スラッシュ》
シャキンッ…
そして、右腕のアームカッターを伸ばす。
ルナ「いててて……ここは、逃げるが勝ちよ!!」
ルナ・ドーパントは腕を使って飛び上がった。
アマゾンδ「っ!?待て!!」
ルナ・ドーパントはビルからビルに飛び渡り、どこかへ行ってしまった。
アマゾンδ「ちっ、逃げられたか…!」
アマゾンデルタは変身を解き、翔の姿に戻った。
アヤ「翔!!ケガしてない!?」
アヤは翔の身体中を見ながら、彼を心配する。
翔「大丈夫だ、ただ……」
アヤ「ただ…?」
翔「少し、吐き気がする…」
翔は口元を抑えながら言う。
アヤ「大丈夫、翔!?」
アヤは翔の背中を擦りながら言う。
翔「いやぁ、さっきのオネェ野郎……ホントに気持ち悪かった。」
PPP--
愛『翔君、応答お願い。』
翔「ど、どうした?」ウッ…
愛『ど、どうしたの翔君!?』
翔「いや…ちょっと変な奴に絡まれて……」
愛『へ、変な奴!?』
翔の言葉に、困惑する愛。
アヤ「愛さん、翔が吐き気を訴えてるの!」
愛『えっ!?た、大変!ゆっくりでいいから、ドールハウスに戻って来て!』
アヤ「わかったわ!」
アヤは通信を切った。Dollsは、口元を抑え、吐き気を堪える翔と共に、ドールハウスへと戻って行った。
その頃、人気の無い路地裏にて……
N「あぁ…全身が痛いわ……」
ボロボロになったNが、休んでいた。
N「それにしても……強かったわね、翔君……」
Nは、翔との戦いを振り返っていた。
N「でも、ますます……翔君が欲しくなっちゃった……次こそは必ず、貴方を手に入れて見せるわ……」ンチュッ♥️
Nはそう言うと、青空に向かって投げキッスをした。
翔「うっ!?」
シオリ「翔君!?大丈夫ですか!?」
翔「うぅ……ヤベェ、吐きそう……」
サクラ「はわわわわ、ど、どうしましょう!!」アセアセ
ミサキ「落ち着いて、サクラ!どこかに、トイレとかは……」
ミサキは公衆トイレを探すが、周辺にそれらしき物はなく…しかも、どこの店も混雑しており、とても入れそうな状況ではない。
アヤ「エチケット袋ならあるわ!翔、これ使って?」
アヤは持っていたエチケット袋を、翔に渡した。そして翔は……
吐いちゃいました……
いかがでしたか?今回はここまでです。
ジャドウは、他の転生者から特典を強奪しているため、仮面ライダーか怪人のいずれかに変身することが可能です。
今回現れた『転生者 N』は『泉 京水』をモチーフにし、ルナ・ドーパントに変身させました。更に、オネェキャラと言う設定にしました。女でも男でもありません……オネェです……
次回も、お楽しみにね。
では、またね~