〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
何故か『果ての庭園』と呼ばれる場所に呼び出され、そこで不思議な雰囲気の女性と出会った青空 翔。ここ最近、彼は疲れが取れない状況が続いていた。今までずっと無理して来た彼は、疲れが取れていなくても任務に行くことを辞めない。
再び池袋を巡回することとなったDolls。当然、翔も巡回に向かう。
では、本編へどうぞ
この日も、池袋を巡回することになっていたDollsと翔。
池袋にて……
ナナミ「…前に来た時も思いましたが、いつ来ても、すごい人ごみですね。」
池袋は、今日も人で溢れていた。
ヤマダ「はぁ…ブクロは相変わらずっすなぁ。朝も早よからウェイウェイした連中が…」
ヤマダは辺りを見ながら言う。
アヤ「はいはい、さっそく愚痴らない!」
アヤはジト目になり、ナナミとヤマダを注意する。
アヤ「さっさと終わらせて、みんなで水族館にでも寄って帰るわよ!」
アヤの言葉に、サクラが反応する。
サクラ「す、水族館……!こんな街中に、水族館があるんですね…」
ヒヨ「デパートの屋上で、ヒーローショーもやってるんだって!」
ヒヨは元気そうに言う。
ミサキ「全く、貴女たち…遊びに来たんじゃないんだから、気の抜けた話しないでよ。」
ミサキは不満をもらす。そんな彼女に、レイナは言う。
レイナ「心配ないわ、ミサキ。なんだかんだ言っても、皆やるときはやるわ。」
ミサキ「私はムードの問題を言ってるの。」
そんなレイナに、ミサキはジト目を向けた。
翔「……。」
翔は一言も言葉を発することなく、ずっと黙っている。そんな彼を、ユキは心配する。
ユキ「あの…翔さん。顔色が、よくありません…」
翔「……。」
しかし、ユキが声をかけても…彼は反応を示さなかった。
ユキ「…おでこで熱、はかります?」
翔「…やめろ、平気だ。」
ユキが話しかけたことで、翔はやっと反応を示した。
シオリ「そう言えば……朝から口数も少なかったですね。」
アヤ「昨日は、何回か吐いちゃってたよね……大丈夫、翔?」
シオリもアヤも、翔を心配する。
翔「いや、大丈夫だ……」
その時……
ブーッ!ブーッ!
通信機が激しく鳴った。
カナ『各員、応答願います。』
翔「何だ?」
カナ『EsGがモノリスの反応を検出しました。』
どうやら、モノリスが現れたようだ。
カナ『人通りの多い場所です。速やかにテアトルを展開、敵を排除してください。』
そして、通信は切れた。
翔「…またか……昨日破壊したと思ったんだがなぁ……」
ナナミ「いつもの通りの展開ですね…さて、やりますか。」
ヤマダ「ふひひひひ…キタキタキタ…!多少のマンネリ感はあるっすが、いっちょ、暴れてやりますかァ!」
そして、テアトルを展開し、戦闘体勢に入る。モノリスは、近くの大型デパートの2階辺りの高さにあった。モノリスは怪しい光を放ち、ピグマリオンを召喚する。Dollsは放たれたピグマリオンと戦い、次々と蹴散らしていく。
翔「……。」
翔はアマゾンズドライバーから、アマゾン方天を取り出すと……
翔「ぅぉぉおおお!!」ブォンッ!
モノリス目掛けて思い切り投げた。
ガツッ……バリィィイイイイイインッ!
アマゾン方天はモノリスを貫き、壁に突き刺さった。モノリスは消滅し、Dollsもピグマリオンの殲滅に成功した。
翔「……。」
翔(ヤベ…どうやって取ろう……)
翔はデパートの2階辺りの高さの壁に突き刺さったアマゾン方天を見て、途方に暮れていた。すると、ミサキがジャンプして、アマゾン方天を回収してくれた。
ミサキ「どうぞ、翔さん♪」
翔「お、おぉ…サンキュ。」
翔はミサキからアマゾン方天を受け取り、アマゾンズドライバーに収納した。
PPP--
カナ『モノリスの破壊、確認しました!いつにも増して鮮やかな勝利です!みなさん、お疲れ様でした。』
カナはメンバー達に労いの言葉をかけた。
レイナ「…ね、ミサキ。言ったでしょう?やるときはやる子たちだって。」
ミサキ「…別にそこは疑ってないわよ。それくらい、私だってわかってる。」
レイナ「ふふっ、本当に素直じゃないこと…」
レイナは微笑みながら言う。
ミサキ「それに、モノリスを破壊したのは、翔さんだから……ゴニョゴニョ……」
ミサキはそう言うと、何故か頬を赤く染め、聞き取れない声で何かを呟いた。その後、テアトルを閉じた。
アヤ「よーし、それじゃあ今日の巡回はここまで!残りは自由行動ってことでいいよね!」
アヤは言う。
ナナミ「げ。さっきの水族館がどうたらって話…まさか本気ですか?」
ナナミはジト目になる。
アヤ「なんであたしが嘘つかなきゃいけないのよ。ほら、さっさと行くわよ!」
ヒヨ「わーい♪水族館ー!サクラちゃんも、一緒に行くよね!?」
ヒヨはサクラに聞く。
サクラ「うん、もちろんだよ!」
勿論、サクラはOKした。
シオリ「では、翔君。私たちも一緒に……」
しかし……
ブーッ!ブーッ!
カナ『ちょっと待ってください!』
翔「今度は何だよ?」
カナ『いま、近くで強力な反応が……』
翔「…何?」
ヤマダ「……あん…?どーゆーことっすか。」
ユキ「……でも、いつもと違う気配。確かに、感じます。」
カナの言葉に、警戒心を強めるメンバー達。
翔「コイツぁ、放ってはおけねぇだろ、なぁ?」
カナ『ごめんなさい。反応がある限り、無視はできません。』
翔「…だろうな。」
カナ『はい。わずかながら、ピグマリオンもいるようです。排除しつつ、その先にある公園に行ってください。』
翔「…あいよ。んじゃ、その公園に行くか。」
翔はDollsと共に、現場へと向かう。
そして、現場に着くと……
ヒヨ「あれー?なんだか、ざわざわしてるよ?」
何やら、人たちがざわめいている。
ナナミ「なんですか、この騒ぎは……」
翔「…妖魔では、無さそうだが……」
すると、
若者1「何あれ?変じゃね!?マジヤベー!」
若者2「ゲリライベント的な?とりあえずムービー撮っとくか?」
若者3「いやいや、おかしくない?さっきまであんなのなかったし!」
数人の若者が、何かを見て声をあげている。メンバー達は、そこに目をうつす。
サクラ「!!」
シオリ「翔君、あれを見てください!」
メンバー達の目に飛び込んできたもの…それは……
奇妙な石像だった。一見、岩石なのだが……一番上の岩に、目のような赤い何かが嵌め込まれている。
翔「…なんだよ、あれ……」
翔はその石像を見て、不思議そうにする。
翔(何か…嫌な予感がする……)
ナナミ「は?え?ウソでしょ?なんなんですか、コレ…」
ヒヨ「う、うわ…うわわわ…!こんなの…見たことないよ!」
メンバー達は混乱し始める。
ミサキ「異常事態です!…データ解析をお願いします!」
ミサキはすぐに、解析を依頼した。
カナ『は、はい!す、すぐに解析にかけます!』
カナは慌てた様子で言う。少しして……
カナ『第一次解析完了!その物体の主成分は、土、アスファルト、鉄……どうみてもただの無機物ですが…生体反応はそこから検出されています--!』
翔「…何!?」
その時……
???『みつけた。』
謎の声が、どこからともなく響く。
???『さあ、目覚めの時だ。ボクの人形たち。』
翔(目覚めの、時…!?)
すると……
???『今こそ、心臓を消費する時だ。与えられた命の定義を全うする時だ。さあ、お待ちかねの----
第二幕の、はじまりだ----』
再び謎の声が響く。次の瞬間……
ピシッ、ピシッ、……ゴゴゴゴゴーー!
石像から謎のオーラが現れ、赤い目が光だした。胴体らしき岩石には、ギアの形をした何かが赤く光っていた。
カナ『み、未知生命体、活動開始!生体反応、急速に増大中!』
石像は動き出す。
ヤマダ「なんすか、なんすか!?新しいイベントっすかァ!?」
更に……
若者1「なんだ!こっちに向かってくるぞ…!」
若者2「何、このイベント。すっげぇ金かかってるじゃん!」
二人の若者は興奮している。
若者3「いや、これヤバイって!逃げた方がいいって!」
若者3は怯えながら言う。
シオリ「翔君!未知生命体、こちらへ向かって来ます!」
翔「分かってる!おい、お前達は逃げろ!あの石像は危険だ!!」
翔は人々に指示を出す。
若者3「でも、翔の兄貴は!?」
翔「早く行け!!」
そして、人々は一目散に逃げ出した。
ユキ「命……悲しい、命……」
翔「…悲しい、命?」
ユキ「わたしたちへの害意……ただ、それだけの悲しい、命……」
翔「…何だと?」
レイナ「翔君、指示を!街にいる人たちを、守るわよ!」
翔「よし…テアトル展開準備!ここで、奴らを迎え撃つ!ガンやハンマーを使って奴らをぶっ潰すぞ!!」
翔はDollsに指示を出すと、アマゾンズドライバーの右グリップを引き抜き、武器を出した。こん棒の先に、トゲ付きの黒い鉄球がついた武器『アマゾンスター』だ。Dollsはハンマーやガンで、未知生命体を攻撃する。
未知生命体1「っ!!」
翔「がぁっ!!」ドゴォッ!!
翔はアマゾンスターを振るい、未知生命体を粉砕した。更に……
妖魔達「グォォオオオオオオ!!」
妖魔の群れも現れた。
レイナ「こんな時に、妖魔!!」
その時…
「くらいなさい!!」ビシィッ!
どこからか鞭が伸びてきて、妖魔を攻撃した。攻撃したのは、
N「翔君、大丈夫!?」
なんと、Nだった。
翔「お前は…!?」
N「アタシも戦うわ!!」
翔「何の真似だ!?」
N「理由は後で話すわ!今は戦いに集中しましょう!!」
翔「ちっ…敵は妖魔と未知生命体だ!Dollsを絶対に攻撃するなよ?」
N「アイアイサー!!」
どういうわけか、Nは翔とDollsに協力した。Nは見事な鞭さばきで、次々と妖魔達を葬った。Nが妖魔と戦っているおかげか、翔とDollsは未知生命体を始末することに成功し、一先ず戦闘は終了した。
いかがでしたか?今回はここまでです。
未知の生命体が、突如姿を現し、Dollsや翔に襲いかかった。翔は新たな武器『アマゾンスター』で、未知生命体を次々に粉砕した。途中、妖魔が襲来したが、Nが翔達に協力し、妖魔達を始末したのだった。
ちなみに、アマゾンスターはこん棒の先に、トゲ付きの鉄球がついた中世の武器『モーニングスター』そのものです。
次回も、お楽しみに。
では、またね