〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
タイトルを見て、『封印されし エクゾディア』か?……って、思って方……鋭い。ま、それとは全く関係ないんですけどね(苦笑)。
化け物たちが混戦する中、翔たちはそれを好機に、化け物たちを成敗した。そして、アタラクシアに向かおうとすると……そこに、招かれざる者たちが現れる。
では、本編へどうぞ
化け物たちの宴を壊し、戦闘を終えたメンバー達。
PPP--
カナ『目標は全て撃破。周囲に反応はありません。』
敵が全滅し、メンバー達は漸く安心できる一時を手にした。
アヤ「…なんとかなったわね。」
ナナミ「タフな戦いでしたね……これから先が思いやられます……」
ミサキ「翔さん、先へ進みましょう。アタラクシアは、すぐそこです。」
翔「…そうだな。」
メンバー達は、アタラクシアへと進んでいく。
N「翔君?」
翔「…んあ?」
N「あのストライカー達、どうするの?」
Nは戦闘不能になったストライカー達を見ながら言う。
翔「ほっとけ。」
翔はそんなストライカー達を見向きもせず、先へと進んでいく。
N「そ、そう…」
翔「アイツらは自分勝手な都合で、無関係な奴らを巻き込んでまで、散々不祥事を起こしてきたんだ。それも、何回もな……」
N「……。」
翔「さ、行くz……」
翔は何かを感じたのか、足を止めた。
レイナ「どうしたの、翔君?」
翔「……。」
翔は新宿駅の方を向く。
ヒヨ「向こうに何かいるの?」
翔「あぁ……それも、一人じゃない……2人だ。」
翔の表情が次第に険しくなっていく。メンバー達も、新宿駅の方を見る。そこには……
???「……。」ニヤニヤ…
???「……。」ニコッ…
新宿駅の改札口と思われる場所から、黒い腕輪をつけた二人の男女グループが、こちらを見ていた。二人とも、笑っている。
???「何だてめぇら…見ねぇ顔だなぁ?」ニヤニヤ…
???「あんたら、持ってそうじゃん?」ニコッ…
翔(ジャドウだな…?)
翔「てめぇらこそ、見ねぇ顔だな?ここで何をしている…?」
翔は警戒しつつ、二人に問い詰める。
O「オレはOだ。別に何もしてねぇけどな?」
P「アタシはP、アタシらは貧しい暮らしをしてるの。だから、ここを拠点にしているだけよ。」
男は『転生者 O』、女は『転生者 P』。彼らは姉弟であり、幾多の転生世界で泥棒をしてきたのだ。更に、他転生者から変身ベルトを強奪し、殺害……更に、邪魔者や自分たちの命令に背いた者たちを次々と殺害していき、転生世界を崩壊させた。
翔「貧しい暮らし?…にしては、ずいぶん派手な格好してんじゃねぇか?」
P「そんな事どうでもいいじゃない。」
翔「どうでも良くねぇよ。それに、何もしてないとか言っていたが……持ってそうじゃんって言ってる時点で、何かしそうなのは見え見えだ。」
翔がそう言うと……
O「……ちっ、バレちゃしょうがねぇ。」
P「行くわよ、O。」
OとPは、『レンゲルバックル』のようなベルトに、カードを挿し込み、腹部に当てる。すると、ベルトが巻かれ、変身待機音が響き始める。
翔「N、戦えるか?」
N「勿論よ。」
翔はアマゾンズドライバーの左グリップをひねり、Nはルナメモリーを起動させる。
O&P「「変身!」」
翔「アマゾン。」
《デルタ》
Oは『仮面ライダーランス』、Pは『仮面ライダーラルク』、翔は『仮面ライダーアマゾンデルタ』、Nは『ルナ・ドーパント』に変身した。
アヤ「翔、あたし達も戦えるわ!!」
アマゾンδ「分かった!なら、妖魔たちを頼んだぞ!」
アマゾンデルタは妖魔の気配も察知していたため、Dollsに告げた。
PPP--
カナ『EsGが妖魔の反応を検知しました!皆さん、戦闘準備を!』
そして、大量の妖魔の群れが姿を見せた。
ヤマダ「また妖魔っすか……ま、調度良い暇潰しにはなりそうっすねぇ。」
ユキ「翔さんの戦いの、邪魔はさせません。」
ナナミ「全く、妖魔もピグマリオンと同じくらい迷惑な奴らですね……」
ミサキ「皆、行くわよ。」
Dollsは武器を取り、妖魔たちを迎え撃った。妖魔たちは、数は多いのだが……連携を取らずに襲ってくるため、連携を取って戦うDollsには敵うはずもなく、次々と蹴散らされていった。
ランス「おらおらっ!」
ランスはランスラウザーを振り回すが、アマゾンデルタはヒラリヒラリとかわす。
ランス「おらぁっ!」
アマゾンδ「っ!」
アマゾンデルタはランスのラウザーをアームカッターで受け止め、ラウザーを掴むと……
アマゾンδ「はぁっ!」ドゴォッ!
ランスの腹部にハイキックを入れた。
ランス「がはっ!?」
ランスは吹っ飛ばされ、ラウザーが手から離れた。アマゾンデルタはランスラウザーを奪い取り、倒れたランス目掛けて走っていく。そして、起き上がったランスを思い切り突いた。
ランス「うおおああああぁぁぁぁ、がはっ!」
ランスは背中から壁に激突し、うつ伏せに倒れ、戦闘不能になった。そして、Oの姿に戻り、気絶した。
ラルク「O!…ったく、情けないわね。」
ルナ「仲間を助けようともしないアンタは、もっと情けないわ!」
ラルク「な、何よ!?」
ラルクはボウガン型の武器『ラルクラウザー』から矢を放った。ルナ・ドーパントは矢を全てかわした。
ラルク「なっ!?」
ルナ「そんな攻撃、アタシには効かないわ!」
ルナ・ドーパントは腕を伸ばし、
ルナ「今度はこっちの番よ!!」
連続パンチを繰り出した。
ラルク「…っ!!」
ラルクはラウザーで攻撃を防ぐが、
ルナ「隙やり!!」
一瞬の隙を見抜かれ、アッパーカットをくらわされた。
ラルク「っ!?」
ラルクの身体は宙を舞い、地面に叩きつけられた。
ラルク「…ちっ!」
ラルクはOを担ぐと、新宿駅内に逃げていった。
ルナ「あ、ちょっと!待ちなさい!!」
ルナ・ドーパントは後を追おうとするが、
アマゾンδ「ほっとけ!」
アマゾンデルタは何故かルナ・ドーパントを止めた。
ルナ「ちょっ、翔君!?」
アマゾンδ「俺たちの目的はデウスだ。これ以上、アイツらに構ってる暇はねぇよ。」
ルナ「…そうだったわね、本当の目的を忘れてたわ。ごめんなさい。」
ルナ・ドーパントはそう言うと、Nの姿に戻った。アマゾンデルタも変身を解き、翔の姿に戻った。
シオリ「翔君、こっちも妖魔たちを倒せましたよ。」
翔「全滅か?」
ユキ「はい、全滅です。」
翔「OK。んじゃ、今度こそ行くか。」
二人のジャドウと、突如襲撃してきた妖魔たちを撃退した一同は、アタラクシアへと足を運んだ。
アタラクシア前に着くと、そこには無数の蝶が飛び交っていた。中に入ると、ピグマリオンの姿は無いが、蝶たちの姿はあった。
デウス「…ようやく来たね。」
入ってすぐ、デウスがお出迎えする。
アヤ「出たわね、デウス…!」
N「あの子が、デウスなの…?」
翔「そうだ。」
メンバー達は構える。
デウス「…そう構えないでよ。いまはキミたちと戦う気はないからさ。」
デウスは口角をあげる。
デウス「おや?キミ、見ない顔だね?」
デウスはNを見て言う。
N「アンタがデウスなのね、アタシはNよ。」
デウス「へぇ…成る程、キミはオカマなのかい?」
デウスがそう言うと、
N「そう、オカマ…オカマ!?言ったわね!?アンタも言ったわね!?レディに対して最大の侮辱を!!ムッキィィイイイイイイイ!!言ったわねぇぇえええええ!!」
Nは乗りツッコミをし、興奮した。
Dolls「「「…。」」」汗
翔「N、少し落ち着け…っつっても、難しいか…」
翔がそう言うと、
N「ハッ!?だ、大丈夫よ!!」
Nは興奮を鎮め、落ち着きを取り戻した。
デウス「さて……まずは会話をしようじゃないか。会話はいい。人類が愛すべき手管だ。」
レイナ「…望むところよ。」
メンバー達は警戒心が解けないまま、デウスとやり取りを始める。
レイナ「私たちが知りたいことは一つ。アナタの目的は……何?」
レイナはデウスに問いかける。
デウス「ボクの目的はただ一つ。ピグマリオンをこの宇宙から消し去ること。そのために、存在さえも最適化して最適行為を最小効率で最大行使する……それがボク。命の定義だ。」
翔(コイツの目的は……Dollsと、同じ…?)
翔は眉を寄せる。
ヒヨ「だったら、ヒヨたちと目的はおんなじだよ!」
ヒヨはデウスに言う。
ユキ「どうして…?どうして、私たちを襲うの……?」
ユキはデウスに問う。
デウス「最初に言ったはずだ。ボクなりの挨拶さ。君たちへの。」
翔「あれで挨拶だと……ふざけるのも大概にしろ!」
デウスの態度を見て、翔はイライラし始めた。
デウス「まぁ聞いてくれ。それと、キミたちの実力も知りたかった。そのおかげで、利用する価値を見いだせた。」
デウスは口角を上げながら言う。
サクラ「そ、そんなことのために…!」
ナナミ「ドールハウスを襲撃したんですか…!?なんて人騒がせな……!」
サクラとナナミの言葉に、
デウス「そんなこと?」
デウスは大袈裟に首をかしげ……
デウス「嗚呼、悲しい。悲しいよ。ボクへの理解が全く足りないね。」
苦笑いのような笑みを浮かべた。
デウス「ボクはピグマリオンを消し去るためなら、どんなことだってする。それがボクだ。それがボクの命だ。それがボクの定義だ。その以外の全てのものは、ことごとく矮小化する。」
翔「……。」
翔(コイツ……なんか、ムカつくな……)
翔は終始眉を寄せていた。
N「この子、なんか気に入らないわ……」
それは、Nも同じであった。
アヤ「とにかく、アンタがピグマリオンと敵対しているっていうのは、よーくわかったわ。」
アヤはデウスに問い詰める。
アヤ「…で、あたしたちに何をさせたいわけ?」
デウス「ボクの望みはただひとつ。」
デウスは口を開く。
デウス「この汚物の塔の扉を開き、その先にいる見るも哀れな怪物を倒してほしいのさ。」
ミサキ「あの扉の先にいるピグマリオンを倒す…それが貴女の目的なの?」
ミサキはデウスに問う。
デウス「その通り。もちろん、ボクも協力する。…どうだい、悪い話じゃないだろ?」
デウスはDollsたちと協力すると言い出した。
翔「……。」
翔(怪しいな…本当に協力するつもりなのか?)
翔はデウスを警戒している。
PPP--
斑目『…確かに利害は一致している。どのみち、倒さなければならない相手なのだから。』
斑目は通信機を通じて言う。
ユキ「……でも……嫌な感じが、します。きっと、よくないことが……おきます。」
ユキは口角を下げる。
デウス「別に信じてもらう必要はないさ。」
デウスは余裕があるのか、笑顔を見せる。
デウス「キミたちの利害に一致しないというなら、そのまま帰ってもらってもいい。」
斑目『すこしでも危険があるなら帰還させる。…青空、それでいいな?』
斑目は翔に聞く。
翔「……。」
翔は更に、険しい表情になる。そして、顔を上げると……デウスと目があった。デウスは翔に笑みを浮かべている。翔はDollsとNの表情も見る。
デウス「そんなに難しく考える必要はないよ、翔。」
翔「…黙れ。」
翔の対応に、デウスは苦笑いした。数分後……
翔「……わーったよ。」
翔は渋々了承した。デウスはニコッと微笑むと、
デウス「決まりだね。…では、エスコートしよう。」
メンバー達の案内を開始する。
N「翔君、これで良かったの……?」コソッ
Nは小声で翔に話しかける。
翔「…さぁな。だが、気になってしょうがねぇモノは、早めに取り除きたい。」
N「…そう、よね…」
翔の言葉に、Nは共感した。
そして、扉の前に到着した。
シオリ「…到着しました。相変わらず、扉は固く閉ざされています。」
ヒヨ「…扉…ひらくの…?」
翔「そのために鍵があるんだろう?コイツで……」
翔は黒い鍵を持つ。
翔(この扉…何か、嫌な気配を感じる……でも…開けねぇとな……)
レイナ「…皆、構えなさい。何が起こるか分からないわ。」
レイナの言葉に、Dollsは警戒心を強める。翔が鍵を手のひらに置くと……黒い鍵はフワッと浮き上がり、上にある巨大な鍵穴に入って行った。そして、怪しい光を放つと…ゆっくりと開いた。
翔「……っ!開いた……!」
扉の中は禍々しいオーラに包まれ、中の様子を見ることは困難だ。その時……
「!!!!!!」
どこからか鳴き声が響いた。
翔「この扉からか…っ!?」
翔は扉から離れた。Nは翔の隣に立つ。扉には、見覚えのある無数のシルエットが浮かび上がった。
ユキ「この影は……全て、ピグマリオンです…!」
ヤマダ「ふひひ…!やっぱり出たな、エネミーども!」
デウス「これくらいは予想してただろ?では、こちらも誠意をみけるとしようか……」
デウスはそう言うと、瓦礫を使ってゴーレムを生み出す。
PPP--
カナ『デウスからゴーレム反応!こちらに加勢をしてくれるようです!』
そして、おびただしい数のゴーレムが姿を見せた。
翔「巣窟で蠢く化け物共をぶっ潰す!お前ら、行くぞ!」
翔の言葉に、Dollsは武器を構え、Nは鞭を構える。そして、ゴーレム達とDollsの共同戦が始まった。
いかがでしたか?今回はここまでです。
N…デウスにまで、オカマと言われるとは……頑張れ、N!!
さて、アタラクシアの巨大な扉は開いたが、そこは……ピグマリオンの巣窟と化していた。
後書き…短くて、すいません。
次回も、お楽しみに。
では、またね。