〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
デウスはDolls達に協力したものの、彼らはデウスを未だ信じられずにいた。そこで、デウスはDollsを『非効率』と言い始める。Dollsが何も言えない中……翔がデウスに言い返す。
その後、デウスはメンバーたちを扉へとエスコートしていく。
では、本編へどうぞ
扉の中から現れたピグマリオンの群れを、デウスと共に撃破、殲滅したDollsと翔。
ミサキ「…これで打ち止めみたいね。」
シオリ「みなさん、無事のようですね。……よかった。」
PPP--
カナ『…扉の解放を確認しました。』
扉は開いており、その先には禍々しい空間が広がっている。
デウス「少しは信じてくれたな?いいね、信用は。何事にも代えがたいものだ。」
デウスは口角を上げると、
デウス「…上へ行く前に、1つ聞いてもいいかな?」
とある人物に質問する。
デウス「ドールたちを統率する首魁……キミに聞きたいことがある。」
その人物とは、
PPP--
斑目『私のことか…?』
斑目のことであった。
デウス「なぜ、ドールなんだい?」
翔「…。」
デウスの言葉に、翔は彼女の方に目を向ける。
斑目『なに…? 』
デウス「ピグマリオンと戦う方法はいくつかある。そのいくつかの中で、なぜ、ドールという手段を選んだのさ?」
デウスは続ける。
デウス「ボクとしては最も非効率で、最も無駄のある手段のように思える。」
斑目『非効率とは…どういう意味だ?』
斑目はデウスに問う。
デウス「たとえば、ボクはゴーレムを使役する。命がなく、感情を持たず……与えられた命令に全身全霊を注いでくれる。その点、ドールはどうだい?兵器が感情をもっていて、なおかつ、それが“少女”だと言うじゃないか。」
デウスはこう言った。
デウス「ボクが思うに“少女”なんて宇宙で最も不安定だ。安定しない感情、安定しない能力、移ろい、たゆたい、可変的で、不確定なもの……」
そして、
デウス「……なぜなんだ?なぜ、そんなものに心臓を消費するんだ。」
デウスは憎しみの籠った怒りの形相を見せた。
斑目『なるほど。…お前にはわからないか。わからないなら、教える義理はない。だが、その無理解は、きっとお前を殺す。』
斑目はデウスに言った。
デウス「『殺す』か。…なかなか強く言ったものだ。」
しかし、デウスは斑目に怯むことなく、
デウス「ま、興味本位で聞いただけさ。答えたくないなら、それでいい。」
と、言った。
アヤ「よくわかんないけど…なんか流れであたしたちディスられなかった!?」
ナナミ「いや、どう聞いてもディスられてましたが…」
ユキ「わたしたち…不安定……?」
三人は不安そうな顔をする。しかし、
翔「…お前のやり方の方が、不安定じゃねぇのか?」
デウス「…何?」
翔はデウスに言う。
翔「感情がねぇなら、強くはなれねぇ…それどころか、前にも進めねぇよ。」
デウス「どういうことだい?」
翔「まだわかんねぇのか…感情からは強さが生まれる。強さだけではなく、弱さもな……だが、その弱さを克服した時、本当の強さを手にすることができるんだ。つまりだ、感情がなけりゃ……成長なんてできやしねぇよ。」
翔は続ける。
翔「同じレベルのやつをいくら量産したところで、それを越える存在が現れりゃ、ソイツらは時代遅れだ。いくらてめぇの命令に全身全霊を注ごうが、てめぇの命令が全て正しいとは限らねぇだろ?」
デウス「……。」
翔「本当に不安定で非効率なのは、どっちだろうなぁ?」
翔は煽りを含めて、デウスに言い返したのだ。
デウス「…へぇ、面白いことを言うね。」
デウスは口角を上げた。
翔「俺は俺の意見を言っただけだ。」
翔はデウスにそう吐き捨て、
翔「お前ら、取り合う必要はねぇよ。お前らは、今のままで良い。」
と、Dollsに言った。
Dolls「「「翔さん。」」」
シオリ&レイナ「「翔君。」」
アヤ「翔。」
Dollsは翔の言葉に安心したのか、笑顔を見せた。
デウス「……聞きたいことは聞いた。さあ、上へ行こう。
『彼女』が……待っている。」
デウスはそう言うと、上へと上がっていく。
翔(彼女……一体、誰のことだ…?)
翔はデウスの言葉に、疑問を抱いた。
N「やっぱり気に入らないわね、デウスって娘……」
Nは言う。
翔「N、お前もあんま気にするな……っつっても、俺も気にしちまったから、説得力はねぇけど……」
N「そんなことないわ。翔君の言うことは、絶対よ!」
翔「バカ言え…俺だって間違ったことは言うさ。」
翔はそう言うと、苦笑いを浮かべた。
N「でも、さっきの翔君、カッコよかったわよ?」
Nは翔に微笑んだ。
アヤ「N、アンタもやっと、翔のカッコよさが分かってきたわね♪」
N「そうでしょそうでしょ♪」
アヤ「まぁ、ちょっとは認めてあげるわ。」
N「ホントに、ありが…って、ちょっと!?」
ヒヨ「ヒヨはNさんのこと、みとめてるよー!」
N「ひ、ヒヨちゃん……マジ、天使だわ…♪」
サクラ「Nさん、私も少しだけですけど…Nさんを信用してますよ?」
N「さ、サクラちゅわぁぁあああん!あぁ、天使だ…アタシは今…2人の天使を見ているわ…♪」
ヒヨとサクラの言葉に、Nは泣きそうな顔をしたが…それは、喜びに満ちた顔だった。
シオリ「私も、Nさんを信用しています。戦いの時、翔君を傷つけることはありませんでしたし。」
シオリがNに微笑みを見せると……
N「し、し……シオリお姉様ぁぁああああああああ!!」
Nは嬉しさが爆発し、泣き出してしまった。シオリは「よしよし」と、Nの背中を擦ったり、頭を撫でたりした。
翔(…良かったな、N。)
翔は一瞬だけ、優しい笑みを浮かべた。
女神(あの、翔さん。)
翔(お、女神様か……アイツ、すっかり打ち解けられたみてぇだな。)
女神(そうですね。)
女神はNがDollsと打ち解けたのを見て、思わず微笑んだ。
女神(翔さんの優しさは、ジャドウも更正させるほどとは…驚きましたよ。)
翔(アイツがアイツ自身の意思で行動したんだ。俺は何もしちゃいねぇよ。)
女神(そんな事はありません。Nさんが更正する決意をかためるきっかけを作ったのは、翔さんです。貴方が手を差し伸べたからこそ、彼は更正したんですよ。)
女神は翔に言う。
翔(……。)
女神(あ、それと翔さん。)
翔(…何だ?)
女神(先ほど戦った2人のジャドウの他に、もう1人のジャドウがいます。)
翔(…何だと?)
女神(もしかしたら、そちらへ向かっている可能性もあります。お気をつけて…)
翔(分かった。)
女神はテレパシーを切ると、姿を消した。
デウス「どうしたんだい?早く行こう。」
デウスが上から話しかけた。
翔「エスコートすんなら、少しは相手のペースっつうのを考えろ。」
翔はデウスにそう言った。そして、デウスの案内の元、扉へと入っていく。
いかがでしたか?今回はここまでです。
翔はDollsを否定せず、デウスに言い返した。デウスは何も言えず、「面白いことを言うね。」と翔に笑いかけた。
その後、上へと案内されるが…翔は女神によって新たなジャドウの存在を知った。新たなジャドウ……その正体とは……
次回も、お楽しみに。
では、またね