〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。

デウスはDolls達に協力したものの、彼らはデウスを未だ信じられずにいた。そこで、デウスはDollsを『非効率』と言い始める。Dollsが何も言えない中……翔がデウスに言い返す。
その後、デウスはメンバーたちを扉へとエスコートしていく。

では、本編へどうぞ


第七十三話 扉の先には……

扉の中から現れたピグマリオンの群れを、デウスと共に撃破、殲滅したDollsと翔。

ミサキ「…これで打ち止めみたいね。」

シオリ「みなさん、無事のようですね。……よかった。」

PPP--

カナ『…扉の解放を確認しました。』

扉は開いており、その先には禍々しい空間が広がっている。

デウス「少しは信じてくれたな?いいね、信用は。何事にも代えがたいものだ。」

デウスは口角を上げると、

デウス「…上へ行く前に、1つ聞いてもいいかな?」

とある人物に質問する。

デウス「ドールたちを統率する首魁……キミに聞きたいことがある。」

その人物とは、

PPP--

斑目『私のことか…?』

斑目のことであった。

デウス「なぜ、ドールなんだい?」

翔「…。」

デウスの言葉に、翔は彼女の方に目を向ける。

斑目『なに…? 』

デウス「ピグマリオンと戦う方法はいくつかある。そのいくつかの中で、なぜ、ドールという手段を選んだのさ?」

デウスは続ける。

デウス「ボクとしては最も非効率で、最も無駄のある手段のように思える。」

斑目『非効率とは…どういう意味だ?』

斑目はデウスに問う。

デウス「たとえば、ボクはゴーレムを使役する。命がなく、感情を持たず……与えられた命令に全身全霊を注いでくれる。その点、ドールはどうだい?兵器が感情をもっていて、なおかつ、それが“少女”だと言うじゃないか。」

デウスはこう言った。

デウス「ボクが思うに“少女”なんて宇宙で最も不安定だ。安定しない感情、安定しない能力、移ろい、たゆたい、可変的で、不確定なもの……」

そして、

デウス「……なぜなんだ?なぜ、そんなものに心臓を消費するんだ。」

デウスは憎しみの籠った怒りの形相を見せた。

斑目『なるほど。…お前にはわからないか。わからないなら、教える義理はない。だが、その無理解は、きっとお前を殺す。』

斑目はデウスに言った。

デウス「『殺す』か。…なかなか強く言ったものだ。」

しかし、デウスは斑目に怯むことなく、

デウス「ま、興味本位で聞いただけさ。答えたくないなら、それでいい。」

と、言った。

アヤ「よくわかんないけど…なんか流れであたしたちディスられなかった!?」

ナナミ「いや、どう聞いてもディスられてましたが…」

ユキ「わたしたち…不安定……?」

三人は不安そうな顔をする。しかし、

翔「…お前のやり方の方が、不安定じゃねぇのか?」

デウス「…何?」

翔はデウスに言う。

翔「感情がねぇなら、強くはなれねぇ…それどころか、前にも進めねぇよ。」

デウス「どういうことだい?」

翔「まだわかんねぇのか…感情からは強さが生まれる。強さだけではなく、弱さもな……だが、その弱さを克服した時、本当の強さを手にすることができるんだ。つまりだ、感情がなけりゃ……成長なんてできやしねぇよ。」

翔は続ける。

翔「同じレベルのやつをいくら量産したところで、それを越える存在が現れりゃ、ソイツらは時代遅れだ。いくらてめぇの命令に全身全霊を注ごうが、てめぇの命令が全て正しいとは限らねぇだろ?」

デウス「……。」

翔「本当に不安定で非効率なのは、どっちだろうなぁ?」

翔は煽りを含めて、デウスに言い返したのだ。

デウス「…へぇ、面白いことを言うね。」

デウスは口角を上げた。

翔「俺は俺の意見を言っただけだ。」

翔はデウスにそう吐き捨て、

翔「お前ら、取り合う必要はねぇよ。お前らは、今のままで良い。」

と、Dollsに言った。

Dolls「「「翔さん。」」」

シオリ&レイナ「「翔君。」」

アヤ「翔。」

Dollsは翔の言葉に安心したのか、笑顔を見せた。

デウス「……聞きたいことは聞いた。さあ、上へ行こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『彼女』が……待っている。」

デウスはそう言うと、上へと上がっていく。

翔(彼女……一体、誰のことだ…?)

翔はデウスの言葉に、疑問を抱いた。

N「やっぱり気に入らないわね、デウスって娘……」

Nは言う。

翔「N、お前もあんま気にするな……っつっても、俺も気にしちまったから、説得力はねぇけど……」

N「そんなことないわ。翔君の言うことは、絶対よ!」

翔「バカ言え…俺だって間違ったことは言うさ。」

翔はそう言うと、苦笑いを浮かべた。

N「でも、さっきの翔君、カッコよかったわよ?」

Nは翔に微笑んだ。

アヤ「N、アンタもやっと、翔のカッコよさが分かってきたわね♪」

N「そうでしょそうでしょ♪」

アヤ「まぁ、ちょっとは認めてあげるわ。」

N「ホントに、ありが…って、ちょっと!?」

ヒヨ「ヒヨはNさんのこと、みとめてるよー!」

N「ひ、ヒヨちゃん……マジ、天使だわ…♪」

サクラ「Nさん、私も少しだけですけど…Nさんを信用してますよ?」

N「さ、サクラちゅわぁぁあああん!あぁ、天使だ…アタシは今…2人の天使を見ているわ…♪」

ヒヨとサクラの言葉に、Nは泣きそうな顔をしたが…それは、喜びに満ちた顔だった。

シオリ「私も、Nさんを信用しています。戦いの時、翔君を傷つけることはありませんでしたし。」

シオリがNに微笑みを見せると……

N「し、し……シオリお姉様ぁぁああああああああ!!」

Nは嬉しさが爆発し、泣き出してしまった。シオリは「よしよし」と、Nの背中を擦ったり、頭を撫でたりした。

翔(…良かったな、N。)

翔は一瞬だけ、優しい笑みを浮かべた。

女神(あの、翔さん。)

翔(お、女神様か……アイツ、すっかり打ち解けられたみてぇだな。)

女神(そうですね。)

女神はNがDollsと打ち解けたのを見て、思わず微笑んだ。

女神(翔さんの優しさは、ジャドウも更正させるほどとは…驚きましたよ。)

翔(アイツがアイツ自身の意思で行動したんだ。俺は何もしちゃいねぇよ。)

女神(そんな事はありません。Nさんが更正する決意をかためるきっかけを作ったのは、翔さんです。貴方が手を差し伸べたからこそ、彼は更正したんですよ。)

女神は翔に言う。

翔(……。)

女神(あ、それと翔さん。)

翔(…何だ?)

女神(先ほど戦った2人のジャドウの他に、もう1人のジャドウがいます。)

翔(…何だと?)

女神(もしかしたら、そちらへ向かっている可能性もあります。お気をつけて…)

翔(分かった。)

女神はテレパシーを切ると、姿を消した。

デウス「どうしたんだい?早く行こう。」

デウスが上から話しかけた。

翔「エスコートすんなら、少しは相手のペースっつうのを考えろ。」

翔はデウスにそう言った。そして、デウスの案内の元、扉へと入っていく。

 




いかがでしたか?今回はここまでです。

翔はDollsを否定せず、デウスに言い返した。デウスは何も言えず、「面白いことを言うね。」と翔に笑いかけた。
その後、上へと案内されるが…翔は女神によって新たなジャドウの存在を知った。新たなジャドウ……その正体とは……


次回も、お楽しみに。

では、またね
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