〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれ・真になりました。やさぐれショウです。

前回は、×××キオク その2&オマケストーリーを書きましたが、今回はメインストーリーを書きました。

Dolls、翔、Nからの攻撃を受け続け、遂にパンドラは倒れた。そんな彼女に、デウスが歩み寄ったと思ったら……

では、本編へどうぞ


第七十九話 パンドラの死

ジャドウによる邪魔が入ったものの、Dollsは戦闘に支障がでず、引き続きゴーレムと戦っていた。

パンドラ「ア”……ア”、ア”……」

パンドラの身体はヒビだらけであり、鋭かった両手の爪は、人間の手に戻っていた。そんな彼女に、デウスは歩み寄る。

デウス「……パンドラ。」

デウスはパンドラに優しく話しかけ、彼女の頬に右手を添える。

パンドラ「ア”…イ”ア”……」

デウス「世界で1番、優しかった者。世界で1番、美しかった者。」

デウスは寂しげな声で、彼女に語りかける。

デウス「ボクの大切な----」

パンドラ「---------イヤダ。」

パンドラはデウスの右手首辺りを握る。

パンドラ「イヤダ。イヤダ。イヤダ。イヤダ、イヤダ、イヤダイヤダイヤダイヤダ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダ!!!!」

パンドラは喉が潰れそうな勢いで、イヤダと連呼する。その目からは、赤い血のような涙が流れ続けていた。

デウス「嗚呼、パンドラ。嗚呼、嗚呼、パンドラ。」

デウスは悲しげな声で彼女に語りかけると、次の瞬間……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さようなら----

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブグシュァァアアッ!!

パンドラ「ヴア”……ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”!!」

何と、パンドラの心臓をえぐり取ったのだ。

翔「っ!?」

N「っ!?」

翔とNは、声が出ないほど驚いた。その頃、Dollsは全てのゴーレムを撃破することに成功した。

サクラ「ゴーレムを全て倒しました!アヤさん、そちらはどうですか!?」

アヤ「こっちも終わったわ!あとは、パンドラを----」

しかし、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう、遅いよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンドラの亡骸を背に、デウスはDolls達に言った。彼女の右手には、パンドラの心臓があり、『ドクンッ…ドクンッ…』と、一定のリズムで、鼓動を響かせていた。

デウス「…パンドラは今、救われた。」

デウスはニヤリと笑う。

サクラ「……!!」

サクラは状況を理解し、言葉を失った。

ナナミ「そ、それは……まさか--?」

シオリ「パンドラの、心臓--」

ここで、翔がやっとのことで、口を開く。

翔「……デウス……お前、何を……」

デウス「これがボクの目的だからね。おかげで無事、達成することができたよ。」

翔「……何だと?」

デウス「さすがに、ボク1人でパンドラの相手をするのは厳しかったからね。」

デウスは笑顔を崩さずに言う。

ユキ「私たちを……利用したの……?」

ユキがそう言うと、

翔「……!!」

翔の表情が、次第に険しくなっていった。

デウス「キミたちは強大な敵を倒した。ボクは欲しいものを手にいれた。そもそもボクたちは、お互いに利用し合う仲じゃないか。」

デウスのこの言葉で……

翔(……あぁ、そういうことか……俺たちは初めからコイツに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

利用されていたのか!!)

自分たちは利用されていたと、翔は理解した。

ミサキ「…都合がいい話ね。それを使ってどうする気なの?」

ミサキはデウスに問う。

デウス「それは後でのお楽しみさ。」

デウスがそう言うと、

翔「ふざけんな…………ふざけんじゃねぇ!!」

翔はぶちキレた。

デウス「おぉ、怖い怖い。そろそろ退散しよう。」

デウスは、

デウス「また会おう、まがい物たち。ボクにはキミたちが--必要だ。」

そう言い残し、姿を消した。

サクラ「ま、待ってください!」

アヤ「逃がすかっつーの!デウスを追うわよ!」

デウスを追おうとするメンバー達。しかし……

PPP--

斑目『待て。』

斑目からストップが入った。

斑目『今の消耗した状態で、ゴーレムたちと戦うべきではない。』

斑目の言葉に、DollsとNは一旦冷静になる。

カナ『今は情報が必要です。その部屋の探索を進めてください。』

カナの言葉に、メンバー達は従うしか無かった。

翔「…っ!!!!!!」

翔は顔を真っ赤にし、眉間にシワを寄せ……

翔「ふざけんじゃねぇぇえええええええ!!」

発狂し、その場で暴れ出した。

N「翔君!気持ちは分かるわ!!でも今は、落ち着いて!!」

Nは翔を止めに入るも、

翔「落ち着いてられるか!!!!俺らはアイツに利用されていたんだぞ!?落ち着ける訳ねぇだろぉが!!!!」

翔は感情的になり、Nに噛み付いた。瓦礫を壁に打ち付けたり、壁を殴ったり蹴ったりして暴れる彼を、誰も止めることができなかった。

シオリ「…翔君……どうしましょう…」

シオリは困ってしまう。

ヒヨ「あんなに怒ってる翔さん……滅多に見ないよ……」

レイナ「今まで、ストライカー達に利用されていたから、余計に感情が押さえられないのね……」

Dollsはどうしようと考えていると……

N「……しばらく、そっとしておきましょう?」

NがDollsにそう言った。

サクラ「で、でも…」

N「あんなに怒ってたら……手がつけられないわ。幸い、この場所は広いし、壊れたら不都合になるような物は無いみたい。」

ナナミ「た、確かにそうですけど……」

N「なら、怒りを押さえ込むよりも、吐かせてあげたほうが良いわ。ここなら、暴れても大丈夫そうだし……」

Nの言葉に、Dollsは賛成した。そして、彼がある程度落ち着くのを待ちつつ、この部屋の探索を続けた。

ユキ「…ここが突き当たり、です。」

部屋の突き当たりには、下の階で見たのと同じ扉があった。

サクラ「また、黒い扉……鍵穴も、第1層にあったものと同じみたいです。」

ナナミ「カギがないと、この先は進めないってことですね。」

その扉にも、鍵穴がある。そのため、この扉の鍵がなければ、進むことは不可能に等しい。

レイナ「…分かったわ。これで、アタラクシアの探索は終了ね。」

こうして、アタラクシアの探索は終了した。

ユキ「…今日は疲れました。……おうちに……帰りたい、です。」

メンバー達には、疲れが見える。

PPP--

カナ『ピグマリオン反応が多数あります。油断しないで、帰還してください。』

カナは通信機で、メンバー達に言う。

カナ『無事に帰るまでが、任務ですから。』

アヤ「分かってるわ……あ、カナさん?」

カナ『はい、どうしました?』

アヤ「愛さん、いる?」

カナ『はい、今変わりますね。』

少しして……

愛『どうしたの、アヤちゃん?』

愛がアヤに話しかける。

アヤ「あのね…翔が……」

愛『え、翔君に何かあったの!?』

アヤ「ううん、ケガはしてないみたいなんだけど…何て言うか、その……」

アヤが説明に困っていると、Nが代わりに説明する。

N「翔君、デウスに利用されていたことを理解して、今は相当荒れちゃってるの。」

愛『そうなんだ……翔君、ストライカーや時空管理局に、利用されていたから……余計、感情が押さえられないよね……』

N「えぇ。こっちも手がつけられないほどだったから、そっとすることにしたの……」

愛『そっか。』

N「アタシ、折角翔君にもDollsにも受け入れて貰えたのに……力になれなくてごめんなさい……」

Nは愛に謝罪する。

愛『そんな事ないよ……君は十分、力になってくれてるよ。』

N「…え?」

愛『君も、皆と一緒にドールハウスに来てね。ゆっくり話したいからさ。』

N「わ、分かりました。」

そして、通信は切れた。その時……

ヴーッ、ヴーッ……

N「…?なにかしら?」

Nのスマホが鳴った。Nはスマホの画面を見ると……

N「っ!?翔君が、危ないわ!」

と、声を上げた。

アヤ「え、何!?」

N「ストライカーが、翔君のいる部屋に向かってるわ。急いで戻りましょう!!」

サクラ「わ、分かりました!!」

ヒヨ「ストライカー達、しつこすぎるよー!!」

ヤマダ「こんな時に、ストライカーっすか…!」

メンバー達は慌てて翔がいる部屋に戻っていく。

 

 

 

その頃、翔は……

翔「ぜぇ……ぜぇ……」

暴れ疲れ、荒い呼吸をしていた。両手は血で真っ赤に染まり、両足には痛みが走っていた。そこに……

リョウコ「あ、隊長さんいたよ!!」

裏切り者のストライカーチーム『ココナッツ・ベガ』の4人がやって来たのだ。

翔「……。」

翔はゆっくりと、ストライカー達の方に向きを変える。

ハヅキ「隊長さん……今まで本当に悪かったよ……そろそろ、戻って来てくれるかい?」

アコ「アコっちも皆も、ボスがいないと、寂しいのだ。」

ハヅキとアコは、ぎこちない笑顔で言う。

イミナ「た、隊長……」

イミナの肩には、縫い合わせたような傷痕が残っていた。

イミナ「アタシ、大丈夫だから……隊長に噛まれたとこ……ぜ、全然大丈夫だからさ、な?」

イミナもぎこちない笑顔を見せた。

翔「……!」ギリリッ…

翔(コイツら……この期に及んで、まだそんな事言ってんのか……ふざけやがって…!)

翔は血だらけになった両手を強く握りしめる。強く握り過ぎたため、両手からは血がポタポタと流れ落ちていた。

リョウコ「隊長さん、血が出てるよ!?すぐに手当てしないと!」

翔「…その必要はねぇ……」

リョウコ「…ど、どうして!?」

翔「何故かって?今からてめぇらを……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぶっ潰すからだよ!!」

翔は怒鳴り立てると、ストライカー達に襲いかかり、

翔「ヴア”ッ!あ”あ”っ!」ドゴッ!バキッ!

肉弾戦でストライカー達に攻撃を仕掛ける。

アコ「うわわっ!?ハヅ姉、早く武器を!!」

ハヅキ「出せるわけないだろう!?」

リョウコ「隊長さん!やめてよ!!」

翔「ごちゃごちゃごちゃごちゃうるせぇんだよぉぉおおおおおおおおお!!」

翔は怒鳴り声を上げながら、ストライカー達を殴ったり蹴ったりする。

イミナ「た、隊長!落ち着けってば!!」

翔「離せぇぇえええええええ!!」ガブッ!

イミナ「ぎゃぁぁあああああああ!!」

翔は後ろから抱きついてきたイミナの手を噛み付き、彼女の拘束から逃れた。その後も、翔は発狂しながらストライカー達を攻撃し続け、圧倒していた。

ストライカー「うっ…!」「ぐぅ……っ!」「くそ……!」「そ、そんな……」

翔「クフフフフ、フハハハハハハハ、ハハハハハハハハ!!」

翔は狂ったように笑うと、アマゾンズドライバーからアマゾンウィップを取り出し、

翔「ヴア”ア”ア”ア”ア”ッ!!」

ストライカー「「「「うわああああああああああ!!」」」」

一振りで、ストライカー達を吹っ飛ばし、壁に叩きつけた。そして、

翔「…5秒だけ待ってやる……とっとと俺の目の前から消えろよ…?」

ストライカー達に冷たく言い放った。ストライカー達はボロボロになりつつも、逃げるようにその場から去って行った。

N「翔君!!」

Dolls「翔さん!」「翔君!」「翔!」

そこに、急ぎ戻ってきたDollsとNが現れた。

翔「……フフ…フフフ……フフフフ…………フフフ……」

翔はうつむき、暗い顔をしていたが、口はニヤけており…静かに笑っていた。

Dolls&N「「「……。」」」

この時のDollsとNにとって……狂ったように笑う翔は、不気味に感じていた。




いかがでしたか?今回はここまでです。

パンドラは、デウスによって殺害された。彼女はパンドラの心臓をえぐりとった後、姿を消していった。

初めから、デウスに利用されていたことを理解した翔は、一時的に荒れてしまう。そこにストライカーが現れたが、荒れた翔によって撃退されてしまったのだった。

次回も、お楽しみに。

では、まったね~
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