〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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暑くなっても、私はやさぐれ・真だぁ!……ごめんなさい、やさぐれショウです。

さて、皆さんは『夏』という言葉を耳にしたとき、何を思い浮かべますか?……え?あたし?……あたしh(聞いてねぇよ。)。

終日、休養日が与えられたものの……ずっとドールハウスにいても、気分転換にはならないと判断した愛は、とある計画を立てた。斑目もカナもそれには納得したが……

では、本編へどうぞ


第八十二話 水着を着るのを嫌がる理由

ある日、ドールハウスにて……

 

愛「~♪」カタカタカタカタ……

愛は何やら、パソコンを使って資料を作っていた。

愛(N君が言ってた、夏らしい青春……だったら、これが一番かな♪)

数十分後……資料が完成し、斑目とカナからは納得された。Dolls、元ストライカー達、ルリ、Nからも納得を得ることができた。次に、翔から納得を得てもらうため、愛は彼の元に向かう。

 

 

 

コンコンッ……

愛「翔君、愛だよ?入っても良いかな?」

翔「あぁ。」

そして、愛は翔の部屋に入る。翔は除菌シートを使って、変身ベルトを磨いていた。

愛「ごめんね、翔君。突然お邪魔しちゃって…」

翔「いや?」

翔は一旦作業を中断し、愛の方を見る。

愛「ねぇ、翔君?」

翔「…?」

愛「翔君は、海とかプールに行ったことはある?」

翔「…無いけど?」

案の定、翔は海やプールには行ったこと無いと言う。

愛「そうなんだ……あ、それでね、あたし、こんなのを計画してみたんだ♪」

愛は翔に資料を見せる。

翔「……。」

その資料は……ハワイアンズで、交流を深めるための資料であった。もちろん、水着は必須である。

愛「斑目所長からもカナちゃんからも納得は得られたんだ。勿論、Dollsの皆と元ストライカーの皆にも、ルリちゃんとN君にもね。」

翔「……。」

愛「翔君もどうかな?一緒に行かない?」

愛は翔を誘ってみるが……翔は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「…やだね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔は、拒否し出したのだ。

愛「え……どうして……?」

愛は理由を尋ねてみる。

翔「…着たくねぇからだ。」

愛「…え?」

翔「水着を着たくねぇからだ。」

翔は水着を着るのを嫌がっていた。

愛「そ、そうなの?」

翔「あぁ。あんたも見ただろ?」

翔はそう言うと、愛に背を向けて……自分の服を捲った。彼の上半身には、痛々しい傷痕がいくつも刻まれていた。彼の傷痕を見て、愛は翔が水着を着るのを嫌がる理由を察した。

翔「俺の身体には、こんな傷痕があるんだ。水着なんて着れるかよ。」

愛「……。」

翔「それに、こんな傷だらけの身体を他人に見せりゃ、あんたらが俺に何かしているんじゃないかって疑われることも考えられる。俺はあんたらが、身に覚えもない罪を着せられるのは、嫌なんだよ。」

愛「…翔君。」

愛(そっか、世間体もあるからね……)

愛は思わず、口角を下げる。翔には、行ける場所が限られてしまう……それでは、彼は不自由を感じてしまう。今までずっと不自由だった彼には、何一つ不自由を感じることなく、彼らしく過ごして欲しい……愛には、そんな願いがあった。

愛「そっか…そこまで考えてくれたんだね。」

愛は悲しげな笑みを見せ、翔に言う。

愛「翔君……あたしね、翔君には翔君らしく過ごして欲しいって願ってるの。それは、ドールハウスも同じだよ?」

翔「…何が言いたい?」

愛「あたし達はどんな翔君でも受け入れるから。そこまで気にしなくても良いんだよ?」

翔「……。」

翔は少し悩み……

翔「…分かったよ。まぁ、海やプールには、少しだけ興味があるんだ。」

愛の誘いに乗った。

愛「ホントに!?」

翔「但し、一つだけ条件がある。」

翔は愛に言う。

翔「俺は傷だらけの身体を見せることはできん。だから、水着を着る時はパーカーを着る。それくらいは良いだろ?」

愛「全然OKだよ!…ていうか、無理してない?」

翔「無理してないかって……あんたが誘って来たんだろ?」汗

愛「あ、あはは…そうなんだけど……」汗

翔「さっきも言ったが、海やプールには少し興味がある。だから、俺も行く。条件も飲み込んでもらえたわけだし。」

愛「やったぁ!ありがとう、翔君♪」

愛は翔にお礼を言った。

翔「んで、いつから行くんだ?」

愛「1週間後。だから、今から焦って準備しなくても大丈夫だからね。」

翔「分かった。」

愛は翔にそう言うと、部屋から退出した。

翔「……プールねぇ……」

 

 

 

かつて、隊長であった頃の翔は……夏休みには、ストライカー達に奴隷のように扱われていた。そんな彼を置いて満喫することを、元ストライカー達は拒んでいた。

 

【ココナッツ・ベガ】

ハヅキ「マリ、良いのかい?プールに行かなくて。」

マリ「別に良いよ。」

リョウコ「でも、折角の機会なんだし…勿体ないよ?」

マリ「暑い中出掛けるなら、部屋にいたほうがマシ。」

イミナ「もしかして、あのクズと一緒に残るのか?」

マリ「あんたらには関係ないよ。」

イミナ「あぁそうかよ。勝手にしろよな?」

マリ「あんたに言われなくてもそうするよ。」

 

【ビスケット・シリウス】

二穂「何?雪枝、行かないのか?」

雪枝「…うん。」

華賀利「そんな…雪枝様がいないと、寂しいですわ。」

雪枝「…ごめんなさい華賀利さん、今はそんな気分じゃないで。」

依咲里「まさか…あの偽英雄に、何か言われていますの!?」

雪枝「違います!!私は、ストライカーとしてやるべきことがあるんです!!」

楓「…そう、それなら仕方ないわね。」

 

【ショコラーデ・ミラ】

夕依「え、ほたるちゃん…行かなくて良いの?」

ほたる「うん。この季節には、自作マンガを持っていくビッグイベントがあるの。」

チカ「そうなの?」

あおい「だが、気分転換も大事だぞ?」

ほたる「色々アイデアが思い浮かんでいるんです!忘れないうちに、描いておきたいんです!!」

栞「…ねぇ、ほたるちゃん。まさか、あのクズ隊長に何か言われてるでしょ?」

バンッ!

ほたる「栞さん!!何の根拠もないことを言わないでください!聞いてて不愉快です!!」

ほたる以外「「「「……。」」」」

 

【アマンド・フォーマルハウト】

シャルロッテ「な、モニカ…行かなくて良いのデス?」

モニカ「アタシは良いかな。」

ターニャ「どうしてですか?」

モニカ「いやぁ、窓から入ってくる風が気持ちよくてさ。」

ノエル「窓から入ってくる風が気持ち良いだなんて……庶民くさいですわね。」

モニカ「お嬢様には分からないか~、この良さが。」

ノエル「んなっ!?何ですってぇ~!?」

フェイ「まぁまぁノエル。んじゃ、フェイちゃん達はモニカの分まで、楽しんで来るもんね~♪」

モニカ「はいはい。」

 

【アザーズ】

陽奈「え~、お姉もさっちゃんも、行かなくていいの~?」

あから「あはは…どうも身体が、贅沢に馴染めなくてね……」

あから(隊長殿は汗水流して、雑用までやってくれているのに……何を考えてるんだ…!)

幸子「私は、ちょっと……み、水着を着るなんて、恥ずかしいです……」

幸子(隊長さんが一生懸命余分に働いているのに……バカンスだなんて、出来るわけ無いですし……)

小織「学園のことなら…アイツが何もかもやってるから、大丈夫。」

あから「それでも、ボクは遠慮しておく。」

幸子「私も、そうします。」

陽奈「えぇ~、勿体ないなぁ~。行こ、小織。」

小織「うん。」

あから「……。」

幸子「……。」

あから「……呑気な奴らだ。」

幸子「……そうですね。」

 

翔は隊長としての業務だけでなく、ストライカー達がやるべき業務や雑用までも押し付けられていたのだ。当時の彼は彼女達のためだと、それを受け入れ、無理をしてまでやっていた。そんな彼を放って、遊ぶことはできないと考えていた元ストライカー達は……彼を裏切ったストライカー達の誘いを、断っていたのだ。そして、翔の手伝いをしていた。

 

 

 

翔「……。」

翔(裏切り者たちは、仕事を放棄して、呑気に遊びに行っていたが……元ストライカー達だけは、行かなかった。そんな事も、あったなぁ……今思えば、めっちゃ腹立つけど……)

翔は少し、昔の出来事を思い出していた。そして、スマホを取り出し、ハワイアンズの場所を調べた。

翔(へぇ……福島にあるのか。ここなら、流石のアイツらも追っては来ねぇだろう。)

翔は、そう思っていたが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その考えは甘かったことを、1週間後……思い知らされることになる。そんな事を、この時の彼は…知るよしもなかった。




いかがでしたか?今回はここまでです。

翔は愛の提案に、初めは乗らなかったが、愛の説得もあり、乗ることにした。彼が水着を着ることを嫌がるのは、この物語を読めば、皆さんもある程度は分かっていただけたかと……



…え?み、水着回?そ、それは……







































































次回です。

お楽しみに!
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