〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
新型コロナウイルスの影響で、外出ができないからこそ、アプリで夏を満喫している、そんな私です。
前回、突如襲撃してきたストライカー達を成敗した翔。ハワイアンズに再び平和が戻り、翔はドールハウスの関係者や元ストライカー達、ルリ、Nと夏を満喫することになる。
今回も、水着回です。そして、とあるキャラに少~しだけ、先行登場していただきます。
では、本編へどうぞ
ランチを済ませた一同は、一休みすることにした。ベンチで談笑している彼らを、見ている者がいた。
女性店員1「……。」
女性店員1(あれ?あの人……どこかで見たような……)
休憩に入った女性店員の一人が、翔を見ていた。そこに、
女性店員2「何してんの、小春~?」
もう一人の女性店員がやって来た。
小春「あ、翠……あの人、どこかで見たことない?」
女性店員1の名前は『湊 小春(みなと こはる)』、女性店員2の名前は『隼坂 翠(はやさか すい)』……彼女達は、ここで泊まり込みのバイトに来ているのだ。
翠「ん~?どの人?」
小春「ほら、左腕に銀色の腕輪を身に付けてる人。」
小春が指差しているのは、翔である。
翠「あぁ、あの人か。」
小春「翠、知ってるの?」
翠「よくぞ聞いてくれたね、小春君。」
翠はそう言うが……
翠「さっぱり分かんない。」
分からないようだ……思わず小春は、ずっこけるようなリアクションをする。
愛「ねぇねぇ、そろそろ行かない?」
翔「あぁ、そうだな。」
愛「そう来なくっちゃ♪じゃ、行こ…翔君♪」
すると、翔は隣にいる女性『愛』と共に外のプールへと向かっていく。
小春「…翔?……翔、翔……」
翠「…?」
小春は何かを思い出そうとしたが、結局……この日は思い出せずにいた。
翔と愛がやって来たのは、屋外プール『スパガーデン パレオ』である。スプリングパークを出てすぐの場所に、元ストライカー達とルリが待っていた。
モニカ「あ、隊長さん、待ってたよ~♪」
翔「おう。」
ほたる「それにしても、ここすごいですね!マンガのアイデアがすごく浮かんで来ます!」
元ストライカー達も、楽しんでいるようだ。
ルリ「…。」
ルリはグリーンゾーンを見ていた。
愛「どうしたの、ルリちゃん?」
ルリ「すごーい、まるでプールじゃないみたいだね。」
ルリはグリーンゾーンに広がるガーデンに、興味津々のようだ。
翔「歩いてみるか?」
翔がそう言うと、
ルリ「うん!歩いてみたい!!」
ルリは迷わず答えた。メンバー達はグリーンゾーンへと向かった。歩行浴を歩きながら、辺りを見渡す。
翔「いい眺めだな。」
雪枝「本当ですね♪」
ルリ「うーん、見えないなぁ…」
ルリが不満そうにしていると、
あから「ルリちゃん、こっちにおいで?」
あからがルリを呼んだ。ルリがあからの元に行くと、
あから「よっと。」
あからはルリを抱き上げた。
ルリ「わぁ~!」
ルリはガーデンから見える景色に、目を輝かせていた。
あから「どうだい、ルリちゃん?」
ルリ「いい眺め~♪あからお姉ちゃん、ありがとう!」
あから「へへっ、どういたしまして♪」
幸子「良かったね、ルリちゃん♪」
ルリは元ストライカー達にも、懐いている。
愛「そよ風が気持ちいいね~♪」
愛はそう言って、伸びをする。
翔「……。」
翔は自然と笑みを浮かべていた。今まで、このような場所に来たことがなかったため、彼にとっては新鮮な経験であった。
マリ「あんた、嬉しそうな顔してるね。」
翔「…そうか?」
ほたる「隊長サン!素敵な笑顔ですよ♪」
翔「そうか。」
愛、ルリ、元ストライカー達が見たのは、ガーデンから見える景色だけではなく、幸せそうに微笑む翔であった。その後、メンバー達は近くにある『せせらぎ浴』で一休みすることにした。
雪枝「ここ、足湯になってるんですね。」
愛「ホントだね~。」
メンバー達は足湯に浸かり、身も心も温まっていた。
翔「……。」
翔は目を閉じて、そよ風を身体で感じていた。
ルリ「お兄ちゃん、眠いの?」
ふと、ルリは翔に尋ねる。
翔「いや、眠くないぜ?」
翔は目を開き、ルリに言う。
翔「こうして目を閉じて、せせらぎや心地よい香りを、身体で感じてるんだ。ルリちゃんもやってみな?」
ルリ「うん、やってみる。」
ルリも翔を真似て、目を閉じてせせらぎと草木の香りを身体で感じる。
ルリ「わぁ…♪」
翔「どうだ、気持ちいいもんだろ?」
ルリ「すごーい、こんな風に楽しめるんだ♪」
翔なりの楽しみかたに、ルリは大絶賛の様子。
愛「ルリちゃんが絶賛する程なら、あたしもやってみよ~♪」
ほたる「気持ち良さそうですね、あたしも!」
雪枝「私もやってみます。」
メンバー達も、翔とルリにつられて、目を閉じる。
マリ「悪くないね。」
モニカ「田舎では当たり前のようにやってたけど、ここだと何か……懐かしさと同時に、新鮮さが感じられるな~♪」
幸子「これ、良いですね…♪」
あから「あぁ、そうだね♪」
メンバー達は、自然を身体で感じ、心を癒した。その後、メンバー達はブルーゾーンへと向かう。
サクラ「あ、皆さーん!」
ブルーゾーンには、サクラ、アヤ、レイナ、斑目がいた。彼女達はホットバスに入っていた。
アヤ「翔、ここ気持ちいいわよ♪入ってみて!」
翔「あぁ、そうする。」
翔に続いて、愛と元ストライカー達も入る。ルリはほたるに抱かれ、ホットバスに入った。
翔「温けぇな、ここ。」
サクラ「はい、実はここ……お風呂なんですよ♪」
翔「へぇ、こんな珍しい風呂もあんのか。」
実は翔……風呂が大好きなのだ。翔は床から足を浮かせ、仰向けの状態で浮いた。
翔「俺さ……1度こうしてみたかったんだよ。」
翔は浮きながら言う。
斑目「楽しそうだな、青空。」
斑目は翔に微笑む。
翔「…当たり前だろ……こんなに楽しんだのは、デンライナーでのクリスマス会以来だ。」
去年の冬、デンライナー・ゴウカでイマジン達も交えて、クリスマス会を開き、そこでも翔は楽しい時を過ごした。
翔(そういや、765プロの奴らは……元気にしてるかな……?)
765プロと共同の北海道旅行以来、彼らとの関わりは途絶えてしまっている。
翔(恐らく……この世界とアイマスの世界が離れて、元に戻ったんだろうな……)
そう思うと、少し切なく感じる翔であった。
レイナ「翔君。」
翔「…ん?」
レイナ「あそこの『バブルシート』、とても気持ち良かったの♪」
翔「ホントか?なら、ちょいとそこに行くわ。」
翔はそう言うと、すぐにバブルシートに足を運んだ。斑目も翔に着いていく。
翔「何だこれ、どうやって浸かるんだ…?」
斑目「そこは寝転び湯のように、仰向けになって浸かるんだ。」
翔「お、おぉ…」
斑目の説明を聞いた翔は、仰向けに寝転ぶ。床から出てくるバブルが、背中全体を程よく刺激する。
翔「おぉ…!」
翔(こりゃ気持ちいい…♪)
あまりにも気持ちいいので……翔はウトウトと、居眠りを始めた。斑目は翔の左隣に寝転び、バブルマッサージを味わう。そこに、メンバー達がやって来た。
ルリ「あれ?お兄ちゃん、寝てるの?」
サクラ「ふふっ、そう見たいだね…♪」
レイナ「とっても気持ち良さそうにしてるわね♪」
アヤ「ホントね…♪」
眠っている翔を優しく見守るメンバー達。
あから「隊長殿、本当に良い顔してるね♪」
幸子「そうですね…♪」
モニカ「こんなに良い顔して眠ってる隊長さん、今まで見たこと無いな~♪」
雪枝「はい、気持ち良さそう…♪」
マリ「隊長が良い顔して寝てるなら、ここは安全ってことだろうね。」
ほたる「本当ですね♪」
愛「こうして見ると…翔君って、可愛いな~♪」
メンバー達が話していても、翔は起きることなく、寝息を立てていた。数分後……
翔「…ん?」パチッ…
翔は目を覚ました。
斑目「青空、よく眠っていたな。」
翔「…寝てたのか、俺?」
斑目「あぁ。」
斑目は微笑みながら言う。
ほたる「隊長サン、レッドゾーンに行きませんか?様々な水の性質を生かしたプールがあるんですよ!」
翔「そうか。なら、行くか?」
翔はバブルシートから身体を起こし、元ストライカー達、愛、ルリと共にレッドゾーンへと向かった。
レッドゾーンは、炎が燃え上がるようなオブジェや、切り分けた果実のようなオブジェ等があった。
ヒヨ「おーい、翔さーん!」
そこには、ヒヨとユキとヤマダがいた。
翔「よぉ、楽しんでるか?」
ユキ「はい。楽しいです…♪」
ユキは笑顔を浮かべる。
ヤマダ「楽しいっちゃ楽しいっすけど…」
翔「…けど?」
ヤマダ「この水着のせいで、注目の的っすよ……」汗
ヤマダは少し疲れた顔をしていた。
翔「た、大変なんだな……」
ヤマダ「そーなんすよ、翔さ~ん……」
翔「そういや、ここも風呂なのか…?」
ヒヨ「うん!翔さんも入って入ってー!」
ヒヨに誘われ、翔たちは温泉に入る。
翔「いい湯だな。」
愛「ホント、いい湯だな~♪」
翔と愛はおじさんのように言う。
ルリ「あれ?Nお兄ちゃん、何してるの?」
ルリは奥のほうで子どもたちと楽しそうにしているNを見る。
ヤマダ「あぁ、Nさんのオカマキャラ、子どもたちには大ウケみたいで、親御さんともすぐに打ち解けたんすよ。」
ヤマダは翔の右肩に寄りかかりながら言う。
N「く~ね~くね~くねくね~♪く~るくる~くるくる~♪」
子どもたち「「キャッ!キャッ!」」
Nは身体をくねらせたり、回ったりしていた。子どもたちはNの腕に掴まり、楽しんでいる様子。
母親1「子どもたちと遊んでくださり、ありがとうございます、お兄さん。」
N「いえいえ、子どもは好きなので。」
子ども1「ねぇねぇ、オカマのお兄さん、さっきのもう一回やって!」
N「良いわよ…って、オカマのお兄さん!?また言ったわね!?あんたレディに対して最大の侮辱を…ムッキィィイイイイイイイイイイイ!!」
Nがお決まりのリアクションをすると、子どもたちは大ウケし、母親たちも口元を抑えて笑いを堪えていた(Nのキャラは、親御さんたちにあらかじめ説明済み)。
N「あぁっ、目が回っちゃった…言ったわねぇぇえええええええええええええ!!!!??」
Nは子どもが落ちないよう、速すぎず遅すぎずのスピードで回転する。
翔「アイツも楽しそうだな。」
翔はそんなNを見て、思わず微笑んだ。
ヤマダ「ヤマダはこうして、翔さんとリラックスするのがサイコーの楽しみっすね~♪」
ヤマダは翔に寄りかかりながら言う。
ヤマダ「ほれほれ、ヒヨさんもユキさんも翔さんエナジーを補給するが良いっす~。」
翔「何言ってんだ、お前…」汗
ヤマダの言葉に、困惑する翔。ヒヨは翔の背中に、ユキは翔の左肩に寄りかかった。
ユキ「翔さんと温泉…温かい…♪」
ヒヨ「翔さんの背中、大きいねー♪」
翔「そうか。」
ユキもヒヨも幸せそうに言う。
愛「ふふっ、モテモテだね、翔君♪」
翔「モテモテなのか?」
ほたる「あぁ、このシチュエーション、まさに青春…キャー///」
モニカ「ほたる、落ち着いて。」苦笑
顔を赤く染めるほたると、そんな彼女を見て苦笑いするモニカ。
あから「隊長殿は慕われてるってことだね♪」
ルリ「お兄ちゃん、優しいからモテモテ~♪」
翔「…お前ら。」
翔は思わず苦笑いするが、悪い気はしていなかった。
しばらくハワイアンズで青春を満喫して、気が付くと日が暮れていた。すると、プールが次々とライトアップされていく。
翔「…何だ?」
翔が少し戸惑っていると、
カナ「この時間からは、ナイトプールになるんですよ♪」
カナが翔に説明した。翔が振り向くと、カナ、シオリ、ミサキ、ナナミが来ていた。
ナナミ「こうなれば、インスタグラマーとかが映えを狙って群がって来るわけなんですよね。」
ミサキ「何故、こういう場所に電気を使う必要が…?」
シオリ「でも、素敵じゃないですか♪」
シオリがそう言うと、
翔「…あぁ、本当にキレイだ……見ていて自然と癒される。」
翔がシオリに便乗したように言う。
ミサキ「確かに、癒されますね。」
ミサキは翔に共感する。
シオリ「少し、喉がかわきましたね…私、ちょっと飲み物を買ってきます。」
ミサキ「私もそうするわ。」
ナナミ「私も行きます。翔さん、カナさん、何か欲しい飲み物はありますか?」
翔「いや、俺はいらない。」
カナ「私も大丈夫です。」
翔とカナがそう言うと、3人は飲み物を買いに行った。翔はブルーゾーンにあるバブルシートに行った。
翔「……。」
仰向けに寝転び、空を見上げる。そこには、満天の星空が広がっていた。
翔(こりゃ良いな……星を眺めながら湯船に浸かる……風呂でこんな幸福を感じたのは、生まれてはじめてだ。)
星を眺めることが好きな翔にとって、この時間はまさに……夢のような時間であった。
カナ「翔君、隣良いですか?」
そこに、カナがやって来る。
翔「あぁ。」
翔がOKすると、カナは翔の左隣のバブルシートに寝転がった。
翔「……。」
カナ「……。」
少しの間、沈黙が続いたが……
カナ「…翔君は、星に詳しいんですか?」
カナが沈黙を破った。
翔「いや、さっぱり分かんねぇ。」
カナ「…あ、そうなんですね。」
翔「だがな…」
翔は続ける。
翔「こうして眺めると、キレイなもんだろ?」
カナ「そうですね。」
カナも翔と同じように、仰向けに寝転びながら、星空を見上げる。
カナ「ふわぁ…!」
眺めた星空は、想像以上に美しく……カナは思わず声を上げる。
翔「な?」
カナ「はい…こんなに感動したのは、初めてです♪」
カナの表情は、幸福に満ちたものだった。数十分程、夜空を眺めた所で、カナは「少し外す。」と翔に声をかけ、どこかへ行った。再び一人になった翔は、グリーンゾーンへと足を運んだ。
グリーンゾーンに来た翔は、星空を眺めていた。
翔(ここは空気がキレイだ……星を眺めるには、最高の場所だな。)
翔は1度深呼吸をした。そこに、
ナナミ「翔さん♪」
2本のジュースを持ったナナミがやって来た。
ナナミ「ここにいたんですね。」
翔「あぁ、ここは最高の場所だ。」
翔は星空を見上げながら言う。ナナミは翔の右隣に移動した。
ナナミ「あの、翔さん…///」
翔「…?」
翔はナナミの方に振り向く。ナナミは頬を赤く染めていた。
翔「…どうした?」
ナナミ「えっと、その……///」
ナナミは両手を腰に当て、
ナナミ「み、水着…似合ってますか?」
翔にアピールしながら水着の感想を聞いた。
翔「…あぁ、似合ってるぜ。」
翔は口角を上げた。
ナナミ「っ!……♪」
ナナミは嬉しそうな顔をした。そして、
ナナミ「…翔さん♪」
翔の右腕に、自分の腕を絡め、身体を寄せた。ナナミの表情は、今まで見たことの無い……とても、幸せそうな表情であった。
翔「…ナナミ。」
翔はナナミに尋ねる。
翔「…お前は今、幸せか?」
翔の問い掛けに、ナナミは……
ナナミ「…はいっ♪とても…とても、幸せです♪」
と、答えた。彼女の目は潤んでいて、涙が溢れそうであるが……その顔は、幸せに満ちていた。
ナナミ「私…嬉しいです♪…こうして、皆と…ここに来れて……翔さんと、ここに来れて……言葉では表現できないくらい…嬉しいですっ…♪」
嬉しさのあまり、彼女の目からは涙が流れた。
翔「…そうか。良かったな、ナナミ。」
翔はナナミの頭を、左手で撫でた。
ナナミ「はい♪…あの、翔さんは…」
翔「…ん?」
ナナミ「翔さんは、今……幸せですか?」
翔「…あぁ、最高に幸せだ。」
翔の表情は……幸せそうに微笑んでいた。数々の苦しい思いをしてきた翔は、ここ『スパリゾートハワイアンズ』にて……幸せというモノを、心から感じることが出来たのだった。
いかがでしたか?今回はここまでです。
スクスト2の新キャラ『湊 小春』と『隼坂 翠』に、先行登場してもらいました。この二人も、いずれはちゃんと登場させる予定です。
いやぁ、ナイトプールでの様子を書くのが、難しかったな~……え?いや、だって私……
ナイトプールに行ったことが無いんですからぁー!!
残念!!
次回も、ハワイアンズでの回になります。
お楽しみに~
ではでは~