〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれ・真こと、やさぐれショウです。

前回…最後の辺りで、翔を知る人物が現れ、彼に話しかけてきたところで終わりましたね。

今回は、翔に話しかけてきた人物が誰なのか、明らかになります。


では、行きましょうか本編に。どうぞ


第八十八話 敵か?味方か?謎の男

???「……おぉ、やっぱり……翔なんだな!?」

男は翔の姿を見るなり、笑顔を見せる。

翔「…いきなり何だよ?そもそも、お前は誰だ?」

???「え……?」

翔の言葉に、困惑する男。

翔「聞こえなかったのか…お前は誰だって聞いてんだよ。」

翔は眉間にシワを寄せ、男を警戒する。

???「俺のこと、忘れちまったのか?」

男はそう言うと、名前を名乗った。

一海「俺は『木場 一海(きば かずみ)』。翔、お前の友達だ。」

そして、ニッと笑う。

翔「俺の友達だと?笑わせるな、俺に友達はいねぇよ。」

一海「いやいや、何言ってんだよ!?ほら、昔銭湯で…その…色々語り合っただろう!?」アセアセ

一海は何とか、思い出させようと必死に説明するが、翔からは「知らねぇよ」の一言で蹴落とされた。

一海「……。」

一海(翔…こんなにも、変わり果てていたのか……)

一海は、変わり果てた翔を見て……ショックを受けていた。

 

実は、彼……翔がストライカー達の隊長であった時、よく銭湯で会っていた。『仮面ライダーファン』同士ということで意気投合し、よく語り合う仲になった。翔から愚痴を聞いたりして、心配していたが……ある日、風の噂で……翔がストライカー達の隊長を辞めたと聞き、内心ホッとした。しかし、様々な情報を集めている内に、ストライカー達が翔を探し回っていることを知り、彼を少しでも守ろうと、嘘の情報をストライカー達に提供する。だが、とうとうそれがバレてしまい、ストライカー達に捕らえられ、色々問い詰められた。しかし、彼はストライカー達の質問に答えることはなかった。そんな彼を邪魔者と認識した翔の後任の隊長は、彼を殺害した。

その後、彼は天界で神様と女神に出会い、仮面ライダーの世界を転々とし、ライダー達に鍛えられる。そして、『ホースオルフェノク』になれるようになり、更に…『仮面ライダーオーガ』、『仮面ライダーカイザ』に変身する力を手にいれた。その後、神様に頼んで人間と同じ寿命にしてもらった。そのお礼に、ジャドウを始末することを決意し、【装甲娘】の世界では隊長、【アイドルマスターシンデレラガールズ】の世界ではプロデューサー、【インフィニティット・ストラトス】の世界では生徒として、それらの世界にいたジャドウ達を倒して来た。更に、戦極ドライバーとスクラッシュドライバーを開発し、ライダーの力を手に入れることに成功した。それぞれの役目を終えた彼は、【プロジェクト東京ドールズ】の世界に転生したいと神様と女神に頼み、転生させて貰った。そして、羽根を伸ばすためにハワイアンズに訪れていたが、偶然……翔と再会したのだった。だが、そこで見た翔は……かつての社交的かつ穏やかで、優しい翔の姿ではなく……人間不信かつ暗く、冷酷な性格へと、変わり果てた翔の姿であった。

 

翔「おいお前…木場って言ったな?」

一海「お、おう。」

翔「お前は何者だ?俺に何の用だ?」

翔は警戒心が解けず、一海に問い詰める。

一海「俺さ、転生者なんだよ。翔の手助けをしたくて、ここの世界に来たんだ。」

翔「…何だと?」

翔(コイツも転生者なのか…しかも、何故俺がこの世界にいることを知ってるんだ?)

翔の頭の中には、疑問が残るだけであった。

女神(一海さんについては、私からお話させていただきますね。)

そんな彼に、女神が話しかけて来た。そして、翔と一海が銭湯で語り合う当時の様子を、映像で見せた。

翔「…。」

翔は黙って映像を見る。

一海「どうだ、思い出してくれたか?」

翔「少し黙ってろ。」

一海「あぁ、悪い悪い。」

一海(女神様、あの映像も見せてやって欲しい。)

女神(分かりました。)

女神は、一海がストライカー達に嘘の情報を提供する様子を映し出した。

翔「…どういうことだ?」

と、翔は疑問をもらす。

一海「俺、ストライカー達がお前を探し回っていることを知って、アイツらに嘘の情報を渡したんだ。その時のアイツらの顔と来たら……くく、おかしくって腹がよじれそうだ。」

一海は笑いを堪える。

翔(おい女神様、今の映像は本当なんだな?)

女神(もちろんです。一海さんは貴方の友人ですよ?)

翔(それだけは信じねぇ。)

女神(…そ、そうですか。)

翔は一海に対する警戒心が、少しだけ解けた。

翔「…思い出したよ、お前のことを。」

一海「ほ、本当か!?」

翔「あぁ。銭湯で、やけに馴れ馴れしく絡んで来ていたことをなぁ?」

一海「うぐっ…ひ、否定できねぇ……」汗

翔と一海が軽く漫才をしていると、

愛「翔くーん♪」

そこに、愛とカナがやって来た。

翔「ん?おぉ、土産は買えたか?」

カナ「はい♪あ、えっと…そちらの方は?」

カナは一海を見る。

翔「コイツは俺の友人を自称する変な奴だ。」

一海「そうそう変なやt…変な奴!?いやいやいやいや、変な奴じゃないって!!翔、俺はお前の友人だよ!!信じてくれよぉ~!!」

翔の解釈に、ノリツッコミしながら必死に説明する一海。

愛&カナ「「……。」」汗

愛とカナが困惑していると、一海はハッとして2人に軽く自己紹介する。

一海「初めまして、俺は『木場 一海』です。翔の友人です。」

愛「そうなんだ。あたしは『片山 愛』、よろしくね♪」

カナ「私は『南田 カナ』です。」

愛とカナも、一海に自己紹介した。

愛「ねぇ翔君。一海君は悪い人じゃないみたいだよ?」

翔「何故分かる?」

愛「彼、良い顔してるもん。もし、敵だったら…もっとこう、険しげな目をしてるから。あたしね、そういうの結構分かるんだ。戦場を経験して来たからね。」

愛は翔に優しく言う。カナも、翔に頷いた。

翔「……。」

翔は黙って、一海の目をジッと見る。

一海「…?何だ、俺の顔に何か着いてるのか?」

一海がそう聞いても、翔は黙って一海の目を見る。

翔「…お前、嘘はついてねぇようだな。」

一海「…へ?」

翔「俺が見て来た嘘つきは、こうして目を合わせると、目をそらしていた。だが、お前は目をそらすことは無かった。だからお前は、片山さんが言うように…悪い奴じゃねぇ。」

愛の説得もあり、翔は一海に対する警戒心がほとんど解けた。

一海「おぉ!!」

翔「けど、お前は俺の友達ではない。」

一海「えぇっ!?そ、そんなぁ……ぴえん。」

翔「ぴえんじゃねぇよ。」

一海の言葉にツッコミを入れる翔。

一海「あ、そうだ。」

一海はメモ用紙に何かを書き、それを翔に渡した。

一海「これ、俺の連絡先。何か困ったことがあったら、いつでも連絡してくれ。」

翔「…。」

翔は少し考えた後、メモ用紙を受け取った。

一海「んじゃ、俺はそろそろ行くわ。日帰りでここに来てるからさ。」

一海はそう言って、ハワイアンズから去って行った。

翔「木場 一海……何だったんだ、アイツ。」

愛「でも、悪い人じゃないって分かって良かったじゃん。後、カナちゃん…いつまで笑いを堪えてるの?」

カナ「ご、ごめんなさ…プッ、フフフフ……」プルプル

その後、3人は他のメンバー達とロビーで合流し、バイキングレストランで夕食をいただいた。

 

 

 

その頃、一海は……JMR湯本駅に向かっていた。

一海「…忘れられるって、こんなにも辛いんだな……」

と、一海はボソッと呟く。その時……

あおい「止まれ。」

背後から聞き覚えのある声がした。一海は後ろを振り向く。

あおい「なっ、貴様は…!?」

栞「貴方、私たちに嘘の情報を渡した……!」

ストライカーチーム『ショコラーデ・ミラ』の4人は、一海を見て驚いた。

一海「俺のダチの情報を、簡単に教えるかよ。」

一海の表情は、怒りに燃える険しい表情に変わっていた。

チカ「30秒だけ待ってあげる。隊長がどこにいるのかを教えてよ。そうしたら見逃してあげる。」

一海「知らねぇな。」

一海は冷静を保ちながらとぼける。

夕依「嘘の情報を提供していた貴方なら、隊長さまの居場所は分かりますよね?」

一海「確かに、俺はてめぇ等に嘘の情報をまいた。だが、アイツが死んで以来、俺はアイツと1度も会ってねぇんだ。」

夕依に反論する一海。

あおい「そんな事はどうでも良い。今すぐ隊長の居場所を教えろ。後10秒だけ待ってやる。」

一海「なら、5秒だけ待ってやるから、とっとと消え失せろ。吐き気がすんだよクソ野郎。」

一海は低い声でストライカー達に言う。

あおい「なっ、貴様ぁぁあああああ!!」

栞「もう良いわ、貴方を始末してあげる。」

チカ「殺っちゃうよ!」

夕依「覚悟してください。」

怒ったストライカー達は、戦闘体勢に入った。

一海「全く、話が通じねぇな……仕方がない、実力行使と行くか。」

一海はそう言うと、『カイザギア』を身に付け、携帯電話型のアイテム『カイザフォン』を取り出し、『913』と打ち、エンターキーを押す。

 

《Standing By》

 

カイザフォンからは低い音声が響き、その直後…待機音が響き始める。

 

一海「変身ッ!!」

 

一海はそう言うと、バックルにカイザフォンを取り付けた。

 

《Complete》

 

直後、音声が響き…一海は姿を変えた。その姿は、ギリシア文字のΧ(カイ)をイメージさせる頭部が特徴であり、黒いボディーに金色のラインがあり、紫色の目を輝かせる仮面ライダーだった。

『仮面ライダーカイザ』…一海が変身した仮面ライダーの名称である。

あおい「何、コイツも変身できるのか…!?」

仮面ライダーカイザに変身した一海に、混乱し始めるあおい。

カイザ「てめぇ等、俺の大事なダチに手を出して、タダで済むと思うなよ…?」

カイザは両手の拳をギリリッと握りしめる。

夕依「えいっ!!」

夕依は式神を召喚し、カイザに襲わせる。カイザはドライバーの右部にセットされている『カイザブレイガン』を取り出し、

カイザ「…はっ!」ズドドドドーー!!

襲ってきた式神目掛け、エネルギー光弾を乱射した。式神は身体中に風穴を開けられ、消滅した。

夕依「ううっ…!?」

夕依は身体をおさえ、その場にへたりこんだ。

チカ「夕依ちゃんはそこで休んでて!」

あおい「後は私たちに任せろ!」

栞「えぇ、貴方は私たちを怒らせた。その事、後悔するが良いわ。」

チカ、あおい、栞の3人は夕依の前に立ち、武器を構える。

カイザ「…怒らせた?それはこっちのセリフだ。」

カイザはカイザショットのソケットにミッションメモリーを装填し、ナックルモードに切り替える。そして、

カイザ「…来い。」

カイザは構えを取った。

あおい「生意気なぁぁあああああ!!」

あおいは一人、2本の刀を持ち…カイザ目掛けて走り出す。それと同時に、チカが大筒から花火玉を放つ。

カイザ「よっと。」

カイザは後ろにジャンプし、距離を取った。あおいは花火玉の爆発に巻き込まれ、戦闘不能になった。

チカ「あ、あおいさん……あぁ、そんな……」

仲間を攻撃してしまったチカは大筒を落とし、その場で震えていた。

栞「チカちゃん、戦いに集中して!!」

栞はチカに声をかけるも、彼女には届いていない。

栞「あぁ、もう!」

栞はカイザ目掛けて、がむしゃらに矢を放つ。

カイザ「っ!?」ズガガガガーー!!

カイザはカイザブレイガンを撃ち、矢を全て消滅させた。

カイザ「バカ野郎、あぶねぇだろうが!ここには観光客もいるんだぞ、当たったらどうすんだよ!?」

栞「うるさい!!」

栞は再び矢を放つ。カイザは再び矢を撃ち落とすと、カイザフォンを開き、エンターキーを押す。

 

《Exceed Charge》

 

音声が響き、カイザフォンからカイザの右手にあるカイザショットまで、金色の光が移動し、光を放つ。そして、矢を切らした栞目掛けて走り、ジャンプする。

 

カイザ「おらぁっ!!」ドゴォォオオオオオッ!!

 

カイザは必殺技『グランインパクト』で、栞だけではなく、近くにいたチカにも思い切りぶん殴った。

栞&チカ「「きゃぁぁあああああ!あぐっ!!」」

栞とチカは吹っ飛ばされ、地面を転がった。

カイザ「お前らの敗因はただ1つ……お前らは、俺を怒らせた。」

カイザはミッションメモリーをカイザフォンに戻し、カイザショットをしまう。

栞「チカちゃん、撤退よ!」

チカ「は、はい!」

栞はあおいを、チカは夕依を抱え、逃げ出す。

カイザ「逃がすか!」

カイザはベルトからカイザフォンを取り出し、フォンブラスターに切り替え、栞とチカ目掛けて光弾を乱射する。しかし……

カイザ「…ちっ、逃げられたか。」

運悪く、逃げられてしまった。

カイザ「…にしても、アイツら……弱いな。連携が全く取れてないし…こんな奴等に捕まっちまったかつての自分が情けないな。」

カイザはそう言って、人気の無い場所へと移動した。そこで変身を解き、一海の姿に戻って、何事も無かったようにJMR湯本駅前に姿を見せる。

一海「そういや……アイツら、元気にしてっかな?」

一海はそう呟き、駅へと入って行った。彼が言う“アイツら”とは、一体……。




いかがでしたか?今回はここまでです。

新しいキャラクターを考え、詳細をくださった『ルオン』さん、ありがとうございます!

木場 一海(きば かずみ)……16歳、男。

青空 翔の友人であるが、当の翔は…彼のことを覚えていなかった。翔と再会したことを喜んだが、その時の翔は既に…変わり果てていた。そんな彼を見て、彼はショックを受けたが、再び翔の友人になろうと奮闘し始める。
また、ライダーシステムを作る事が可能で、頼まれれば翔の強化アイテムなどを作れる。
料理が趣味で、特にパスタが得意である。

容姿
モチーフは『ガンダムOOseason2』の刹那・F・セイエイ
茶髪に青い瞳をしている。
普段は金色と緑色のラインが入った白いジャケットに黒いシャツ、青いジーンズを着ている。
首から赤、青、黄のドックタグをかけている。

モチーフが『刹那・F・セイエイ』ということで、中の人は恐らく……『宮野 真守』さんかと思われます。

次回も、お楽しみに。

では、またね~。

改め…ルオンさん、新キャラを考えてくださり、ありがとうございました!
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