〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
長い長い休養日が終わり、活動を再開することにしたドールハウス。こういう時、切り替えんのが、ダルいんだなぁ~…
さて、早速本編に行きましょう。どうぞぉ
次の日、休養日が終了し、活動を再開することになった。
観測室にて……
カナ「おはようございます!みなさん、体調は……と、聞くまでもありませんね。」
カナはメンバー達の様子を見て、安心した笑みを見せた。
斑目「ああ、いい顔をしている。充実した休暇を過ごしたようだな。」
斑目も笑みを見せる。
シオリ「おかげさまで、ゆっくりリフレッシュできました。」
アヤ「はぁ…信じらんない。1日で体重が1キロ増って…」汗
ヤマダ「フヒヒヒヒ…暴飲暴食のタタリっすな。」
レイナ「遊びで増えた体重は、仕事で落とすしかないわね。」
ナナミ「最近、イレギュラーな事態が多くて、いつものお仕事、してませんもんね。」
ミサキ「今日からは通常営業。ガンガン行くから、覚悟して。」
サクラ「が、がんばります…!」
ヒヨ「ヒヨ、早く体動かしたくて…ムズムズだよー!」
ユキ「私も目がムズムズします……この感覚は……まさか、ねむけ……?」
Dollsの反応は、それぞれだが…皆、いい顔をしていた。
カナ「ふふ…本当に、みなさんいつも通りでホッとしました。」
いつも通りのメンバー達を見て、改めて安心するカナ。
斑目「こちらでは、引き続きサンプルと戦闘データの解析を行っている。だが、いずれサンプルからも、デウスの素性につながるデータは、拾えていない。」
シオリ「デウスに関しては、向こうから接触してくるのを待つしかありませんね。」
斑目「そういうことだ。しかし、待ってばかりもいられない。ゴーレムの出現で中断していた池袋の浄化作戦を、再開させる。」
N「池袋の浄化作戦…?」
翔「後でお前にも話す。」
翔はNに言う。
斑目「とはいえ、依然として汚染値は高い。一足飛びに浄化ライブを行うことはできない。」
浄化ライブを行うには、汚染値を一定まで下げる必要がある。しかし、今の池袋は浄化ライブをするには、不十分だ。
斑目「浄化ライブ開催と、それに向けた強化、そのためには、大量のメモリアが必要になる。」
N「…???」
聞き慣れない言葉が多く、困惑してしまうN。
斑目「そこで、まずは小規模ライブを行い、メモリアを収集する。」
斑目の次に、カナが説明を始める。
カナ「今回のライブは、チームCの単独公演とします。」
カナの言葉に…
ヤマダ「ゲッ…ジブン、ライブよりバトルのほうがいいんすけど。」
ヤマダは不満をもらす。
カナ「多学的に分析した結果、池袋のオーディエンスに最も適正があるのはチームCなんです。」
ナナミ「なるほど。チームCのごった煮感、確かに池袋っぽいです。」
ナナミは少し毒を吐く。
ユキ「ライブ…久しぶりです。がんばります。」
アヤ「フン、任せといて!」
ユキとアヤはやる気を燃やしている。
愛「準備万端って感じだね。」
愛はチームCのメンバー達に微笑む。
アヤ「もちろん!そうよね、ユキ、ヤマダ。」
ユキ「振り付け…同じように動けます、たぶん。」
ヤマダ「よ、余裕っすな!きっと、たぶん、もしくは、あるいは……!」汗
ユキとヤマダの反応に、
アヤ「だああああーーーー!なんのために毎日レッスンしてるのよ!?」
と、アヤは声を上げた。
翔「お約束だな……」汗
そんな彼女達を見て、翔は首を掻く。
N「お、お約束、なの…これ……?」汗
翔「あぁ、チームCの3人は、まぁこんな感じだ。」
N「お、覚えておくわね…」汗
その内、アヤは翔とNの方に振り向き、
アヤ「翔、N、そういうことだから。あたし達はレッスンに集中する。悪いけど、翔…巡回、お願いできる?N、巡回は頼んだからね!」
と、それぞれ違った対応をした。
翔「分かったよ。」
N「何か対応違くない!?対抗でもなく対等でもなく、対応が違うんデース!!」
翔「落ち着けバカ。まぁ、あれだ……『習うより慣れろ』だ、N!」
N「おっしゃる通りぃぃいいいいいい!!」
Nがいつものキャラを爆発させたことで、
カナ「ブフッ…w」プルプル……
カナは笑いを堪えた。更に、
斑目「ぷっ…w」プルプル……
斑目まで、笑いを堪えていた。
愛「えっと、改めて作戦を確認するね。」
斑目の代わりに、愛が作戦内容を説明する。
愛「目標は、1週間以内の池袋でのライブ開催、ライブ活動はチームC。ライブの準備のために、付近のピグマリオンの争闘を行ってね。チームAとチームBは、池袋の巡回をお願い。モノリスを見つけ次第、壊してね。それと、妖魔や翔君を裏切ったストライカー達も、攻撃的対象に含まれてるから……もし現れたら、戦ってね。」
Dolls「「「了解!」」」
こうして、説明が終わった。
斑目「ん、んんっ…すまない。何か、言いたいことがある者はいるか?」
斑目は咳払いし、質問する。すると、
翔「なら、良いか?」
翔が手を挙げた。
斑目「どうした、青空?」
翔「今回の作戦内容、Nにもちゃんと説明してくれ。しばし混乱しているみてぇだったからな。」
翔がそう言うと、
N「えっと、ごめんなさい…アタシ、分からないことだらけでして……」汗
Nは申し訳なさそうに謝罪する。
斑目「N、謝る必要はない。すまなかったな、事前に説明していなくて。」
N「い、いえっ!!」
カナ「私から、Nさんに説明しますね。」
翔「その前に、もう1つ……単刀直入に言うぞ…」
翔以外「「「……。」」」ドキドキ……
緊張する翔以外のメンバー達。
翔「ドールハウス専属の医者を、増やすことはできねぇのか?」
カナ「え…?」
翔の言葉に、困惑するカナ。
翔「だってよ、片山さん……」
愛「…?」
翔は愛に言う。
翔「あんた、Dollsのマネージャーや専属コーチ、それにドールハウス専属の医者だろ?そんなに掛け持ちして、負担も大きいだろうに。」
愛「あぁ、そのことか。大丈夫だよ、あたしは頑丈だから!」
愛は腰に手を当てて、ドヤ顔をする。しかし、翔は表情を変えずに言う。
翔「変な話…もし、片山さんが洒落になれねぇ程の怪我や病気したとしよう。そんな状況で、ここのメンバーの誰かが病気したり、怪我をしたら、誰が診るんだ?医者じゃねぇ奴は、医療行為はできねぇんだろ?」
翔の言葉に、ドールハウス3巨頭は、何も言えなかった。
翔「ほら、充分な対策ができてねぇわけだ……だからこそ、専属の医者を増やした方が良いんじゃねぇかって思ったんだ。斑目さん、どうだ?」
斑目「確かに、青空の言うことはその通りだと思う。だがな……そう簡単には、見つからないぞ?」
斑目は言う。
翔「……。」
翔は少し黙り、
翔「片山さん。」
愛に話しかける。
愛「なぁに?」
翔「あんたの知り合いに、誰か良さそうな医者はいねぇか?」
翔は愛にかけることにした。
愛「うーん、そうだなぁ……」
愛は少し黙り、考え込む。
翔「……。」
翔は愛をじっと見る。
愛「……あ、そうだ。」
翔「何だ、いるのか?」
愛「うん!2人なんだけど、あたしの知り合いで、すっごい医者がいるの!」
翔「なら話は早い。後でで良いから、その医者に聞いてみてくんねぇか?ドールハウス専属の医者にならねぇかって?」
愛「うん、分かった!」
翔「そん時は、所長が提案したってことにしといてくれ。斑目さん、良いか?」
斑目「あぁ、分かった。」
翔「決まりだな…俺からは以上だ、突然悪かったな。」
斑目「いや、貴重な意見だ。ありがとう、青空。」
斑目は翔に微笑んだ。その後は、解散になり、Nはカナから今回の作戦内容の説明を受けた。
愛はスマホを取り出し、知り合いの医者に電話できないかとLINEを送った。すると、電話は可能と返ってきた。愛はすぐに電話をかけた。
深雪『もしも~し。』
愛「あ、もしかして深雪ちゃん?久しぶり、愛だよ♪」
深雪『はい、お久しぶりですね、愛さん。』
愛「ごめんね、忙しいのに。」
深雪『いえいえ、今私たちがいる病院は、もはや病院とは言えない場所なので。』
愛「そっか…あ、それでね。深雪ちゃんと蜜璃ちゃんに、ちょっと話があって、電話したんだけど。」
深雪『お話、ですか?』
愛「うん。あたし、今はドールハウス専属の医者ってことは、知ってるよね?」
深雪『もちろんです。』
愛は、翔が話したことを深雪に話し始める。
愛「実はね、ドールハウス専属の医者があたししかいなくてね…それで、所長が専属の医者を増やした方が良いって提案したの。」
深雪『あら、そうなんですか。』
愛「そうなの。でね、蜜璃ちゃんにも伝えるんだけど…深雪ちゃん、ドールハウスに来ない?」
愛は深雪を誘う。しかし、
深雪『ですが、ドールハウスは国家機関なのでは…』
深雪は躊躇っている様子だった。
愛「深雪ちゃん、お願い!」
愛は必死でお願いする。少しの間、沈黙が続き……
深雪『……分かりました。』
深雪は了承した。
愛「ホントに!?」
深雪『はい。実は、私……近い内に、蜜璃さんと共に、クビにされてしまうんです。』
愛「……え?」
深雪の衝撃的な言葉に、愛は言葉を失う。
愛「だって、深雪ちゃんと蜜璃ちゃん……『奇跡の三大女医』って呼ばれる程の名医なのに、どうして……?」
深雪『嵌められたんです、私たち……』
深雪曰く…とある大病院にいるヤブ医者に、濡れ衣を着せられ……それを安易に信じた病院側により、クビ宣告をされたのだった。
深雪『誤解を解くための証拠は集まりませんし、泣き寝入りするしか無かったんです……』
愛「…そうだったんだね、ごめんね…何も手助けできなくて……」
深雪『いえ。今、愛さんに手助けされていますので。』
深雪はふふっと笑う。
深雪『いつ頃、お伺いすればいいでしょうか?』
愛「まだ分からないんだけど、確認次第、すぐ連絡するね。」
深雪『分かりました。』
愛「うん!深雪ちゃん、本当にありがとう!」
深雪『とんでもないです。あら、ちょうど蜜璃さんがいらしたので、変わりますね。』
愛「は~い♪」
電話相手が、蜜璃に変わり、愛は深雪に話した内容と同じ話を、蜜璃にした。蜜璃はすぐに了承した。その後、詳しい連絡は早めにすることを伝え、電話を終了した。愛はすぐに斑目に確認し、今週もしくは来週であれば、いつでも良いと聞いた。その後、LINEでそれを伝えた。
深雪「蜜璃さん、良かったですね。」
蜜璃「うん!本当に良かった♪」
深雪と蜜璃は安心していた。
蜜璃「それに、愛ちゃんの弟さんに会えるのが、すごく楽しみになってきちゃった♪」
深雪「奇遇ですね、私もです♪」
2人は顔を見合せ、笑い合うのであった。
いかがでしたか?今回はここまでです。
ドールハウス専属の医者が、愛さんしかいないことに今更気付き、急遽新キャラを考案したところでした。
次回、巡回の回を書きます。その回で、再び新キャラを登場させたいと思います(そのキャラを考案したのは、あたしではありません)。
お楽しみに~。