〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
前回、新たなキャラが登場しました。今回は、翔の友人を全員出そうと思います。
久しぶりの巡回業務だが、蝶の数が少なく、ピグマリオンもそんなにいないようだった。翔とチームA、彼らに着いてきた諒芽は、チームBと合流するのだが……
では、本編へどうぞ
今回の前書きは、普通にしました(笑)。
時刻は、昼の12:00丁度……
翔「約束の時間だが、チームBはもう着いてんのか…?」
翔は腕時計を見ながら言う。
翔「ていうか……」
翔は不機嫌そうな顔をする。何故なら……
翔「何でお前まで着いてきてんだよ!?」
そこに、諒芽がいるからだ。
諒芽「良いじゃん良いじゃん。俺と翔ちんの仲だろ?」
翔「そういう問題じゃねぇんだよ!俺は今、仕事中なんだよ、お前は関係ねぇだろ!?」
諒芽「まぁまぁ…」汗
諒芽は翔を落ち着かせようとするも、かえって翔を騒がせるだけだった。
サクラ「あの…」
翔「何だ!!」
サクラ「あの人だかり…なんでしょう…?」
サクラが見る先には、どういうわけか沢山の人だかりが出来ている。
ミサキ「まさか、ピグマリオンが…!?」
翔「何だと…!?」
メンバー達(諒芽以外)の表情が、険しくなる。そして、人だかりに向かってみると……
そこには、チームBの姿があり、彼女達に人が集まっていた。
ヒヨ「はいっ!サイン、これでいい?」
青年ファン「は、はひ…!!」
ヒヨ「はやく治りますように!痛いの痛いの飛んでいけー☆」
青年ファン「うっ、うわぁあっ!ヒヨちゃん、ありがとうっ!」
青年ファンは、ヒヨにお礼を言う。
青年の友人「オマエ、良かったなぁ…」
青年ファン「一推しのヒヨちゃん直筆で、ギプスにサインしてもらえるなんて…!もうオレ、一生このギプス外さないっ!」
その青年ファンは、足を骨折したのか……ギプスを巻き、松葉杖をついている。
レイナの周りには、多くの女性ファンが集まっていた。
女性ファン「ふわあああ!レイナさま、いい匂い~!!」
レイナ「ふふっ、嬉しいわ。今日初めて使った、ジャルダンの新作トワレなの。」
女性ファン「私もマネしていいですか!?」
レイナ「もちろんよ。ただし、香りが強いから付け方には注意してね。学校に付けていくなら、スカートの裾に軽く纏わせるくらいがちょうどいいわ。」
女性ファン「あ、ありがとうございますっ!やったぁ、すぐに買いに行かなきゃ!」
どうやら、その女性ファンは高校生ぐらいの学生のようだった。女性はすぐに、香水を買いに行った。
ナナミの近くには、若い男女のファンは勿論、サラリーマンなのか…スーツ姿の30~40代ぐらいの男性ファンの姿もあった。
男性ファン「…それが原因で妻は出て行ってしまって、私は毎日泣き暮らしていて…」
ナナミ「はぁ…」汗
男性ファンの重い話に、ナナミは困惑しながらも、耳を傾けている。
男性ファン「ですが、Dollsに…ナナミンに出会って、その生活が一変したんです…」
ナナミ「左様ですか…」汗
男性ファン「ここで会えたのは、もはや運命…私は生涯をかけて、ナナミンを応援しようと…」
ナナミ「知らんがな……」汗
ボソッとナナミは言い、困っている様子……。
翔「…な、何やってんだ?」汗
ミサキ「なんだ、ファンサしてるだけじゃない。」
翔「何やともあれ、良かったよ…」
ピグマリオンの姿はなかったため、内心ホッとするメンバー達。
ヒヨ「あっ!翔さんと、チームAのみんなだー!」
ヒヨの言葉に、ファン達も反応する。
シオリ「ごめんなさい、待たせてしまって。」
シオリはチームBのメンバー達に謝罪する。
ナナミ「いいえ、この上ないナイスタイミングでした。」
ファン達「おぉ、チームAの3人だ!!」「翔の兄貴もいるぞ!」「豪華だなー!」
ファン達はメンバー達を見る。
N「はいはーい!ごめんなさいね、メンバー達は今お取り込み中なの!!ちょーっと待ってて頂戴ね!」
Nはファン達に声をかける。
ファン「って、何だよあんた?」「えっと、どちら様?」
困惑するファンに、
翔「ソイツはDollsの用心棒だ。」
と、翔が声をかけた。ファン達はすぐに納得した。
翔「さて、そっちはどうだ?」
レイナ「東口方面はとりあえず狩り尽くしたわ。そちらの戦果は?」
ミサキ「誰に聞いているのかしら?」
翔「誰でも良いだろうが…」汗
ミサキの言葉にツッコミを入れる翔。
サクラ「こっちもバッチリです!」
シオリ「ふふっ……サクラさんもすっかり頼もしくなって。」
シオリはサクラに微笑む。
翔「サクラが言ったように、こっちもほとんどぶっ潰して来たから、バッチリだ。ただ……」
レイナ「…ただ?」
翔「変な奴に、絡まれた。」汗
翔が困った様子で言うと……
諒芽「へっ?それって、俺のこと…?」
後ろにいた諒芽が反応する。
翔「お前以外に誰がいんだよ?」
諒芽「いやいやいやいや!俺は翔ちんの友達だってぇ!!変な奴じゃねぇよ!」
翔「いや、俺はお前を変な奴だと思ってるから。」汗
翔は困惑しながら諒芽に言う。
ナナミ「えっと、どちら様ですか…?」汗
諒芽「あぁ、そういやまだ名乗ってなかったか。」
諒芽はチームBの3人に、自己紹介をする。
諒芽「俺の名前は『鏡 諒芽』、翔ちんの友達だ!」
諒芽はニッと笑う。
翔「自称俺の友人だとよ。」汗
諒芽「何言ってんだよ、翔ちん!昔銭湯で一海達と色々語り合っただろう?」
翔「…何?」
諒芽「お、思い出してくれたのか!?」
翔「違う。お前、木場の知り合いか?」
諒芽「うん?そだよー?」
翔「なら、東雲と浅井のことも知ってんのか?」
諒芽「勿論だ!皆元気にしてっかな~?」
諒芽はその場をクルクルと歩きながら言う。
サクラ「あの、諒芽さんは私たちを助けてくれたんです。少なくとも、悪い人ではありません。」
サクラはチームBの3人に言う。ミサキとシオリもサクラに便乗し、頷いた。
レイナ「貴方、鏡君って言ったかしら?」
諒芽「うん?あぁ、諒芽で良いよ?」
レイナ「では、そう呼ばせてもらうわね。私はレイナ、翔君とチームAの手助けをしてくれて、ありがとう。」
レイナは諒芽にお礼を言う。
諒芽「へへっ、気にすんなって!」
諒芽は笑顔を見せる。
諒芽「てか翔ちん、いつの間にこんなに綺麗な人たちと友達に……って、ありゃ?」
諒芽が振り向いた方向に、翔の姿は無い。翔はと言うと……
ファン「兄貴ー!」「キャー、翔様ー♪」
ファン達に絡まれていた。
男性ファン「兄貴!この柔道帯にサインしてくれますか!?」
翔「あ、あぁ、構わねぇが…俺、サイン書くの初めてなんだ。それでも良いか?」
男性ファン「全然!むしろお願いします!!」
翔「わかった。」
翔は男性ファンの柔道帯にサインしていく。
翔「これで良いか?」
男性ファン「おぉーー!!ありがとうございます、兄貴!これで、全国大会決勝で頑張れるぞ!!」
翔「そうか。全国大会決勝、全力でぶつかって来いよ。」
男性「はい、頑張ります!!っしゃあ、帰って練習すっぞぉ!」
男性ファンは嬉しそうな顔をして帰って行った。ファン達は翔にサインを求めるだけでなく、
女性ファン「お願いします!私、翔様に叱ってもらえたら、まともな人間になれる気がするんです!!」
何と、翔からの説教まで求めるファンもいた。若い女性が苦手な翔は、一定の距離を保ちつつ、女性ファンに尋ねる。
翔「叱ってもらえたらって……お前は俺に何を叱って欲しいんだ?」汗
女性ファン「私、最近朝早く起きれなくて…会社に遅刻することもあるんです。仕事終わりにはお酒を沢山飲んでしまって……このままじゃダメだと思ったんです。翔様、こんな私をどうか…叱ってください!お願いします!!」
女性ファンはそう言って、翔に頭を下げる。
ファン「俺も、兄貴に叱ってもらいたい!授業中、眠っちまうことがあるから…!」「あたしも、最近大学をサボることがあって…翔様に叱られたい!」
N「翔君に叱って貰える…?…なら、アタシも、翔君に叱られたいわぁ!!」
翔(N、お前もかよ…!?)汗
Nまで、翔からの説教を求め始めた。
翔「…。」
翔はファン達を見たが、
翔「…そいつは無理だ。」
と言い、ファン達に背を向ける。
女性ファン「そ、そんな…!」
女性ファンだけではなく、他のファン達も残念そうな顔をする。だが、
翔「自分の愚かさを自覚し、誰かに叱られたい……そう思っている時点で、お前達は既にまともな人間だ。叱るとこなんてねぇよ。」
翔がそう言うと、ファン達は頬を赤く染め……
ファン「うおおおぉぉ、兄貴ぃーーーー!!」「素敵…翔様ーーーー!!」「今までに無い神対応だぁーー!!」「翔様、私たち…一生着いていきます!!」
喜びの大歓声を上げた。
サクラ「翔さん…♪///」
ミサキ「流石は翔さん…♪///」
シオリ「まぁ、翔君…♪///」
レイナ「美しい対応だわ、翔君…♪///」
ヒヨ「翔さん、カッコいいー…♪///」
ナナミ「あぁ、翔さんの優しさに惚れてしまいそうです…♪///」
チームAとBのメンバー達も、翔の対応に…思わずうっとりしていた。
N「す、素敵…アタシ、1度で良いから…翔君に、叱られ…たかっ、た……」
うっとりしたNは、その場にパタンッと倒れた。
諒芽「俺、男だけど……惚れてまうやろぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
諒芽は思わず叫んだ。
翔「バカ、うるせぇよ!色んな人がいるんだから!!」
翔は諒芽に言う。そこに、
紫「おぉ、翔じゃないか。」
紫と友香、一海がやって来た。
翔「お前ら……」
一海「なぁ、これは一体…何事だ?」汗
翔「知らん。むしろ俺が聞きてぇよ…」汗
友香「ですが、皆さん…何だか嬉しそうな顔をしてますね。」
状況が分からない一海達に、レイナが説明する。
レイナ「翔君、ファン達に美しい対応をしたの。だから、ファン達も美しい笑顔を浮かべているの。」
レイナの顔は、まだ少し赤い。
一海「そうなのか。」
一海はある程度納得した。
一海「あ、レイナさま。この2人は、俺の恋人です。こっちは紫、こっちは友香です!」
レイナ「そうなのね。初めまして、私はレイナよ。」
紫「東雲 紫だ。よろしく頼む。」
友香「私は『浅井 友香』と言います。一海さんの彼女です♪よろしくお願いします♪」
紫と友香は、すぐにDolls達に打ち解けた。
諒芽「お!一海に紫、友香まで!!」
一海「えっ?…お、お前、諒芽か!?」
諒芽「おうよ!!」
紫「諒芽、元気そうで何よりだ!」
友香「諒芽さん、お久しぶりです♪」
諒芽「おぉ、久しぶりだなぁ!!」
諒芽は、一海達と再会し、手を取り合って喜んだ。
一海「諒芽と会えたのも、翔のおかげなのかな。」
翔「んな訳ねぇだろ。」
紫「そんな事は無い。私と友香が一海と再会できたのは、紛れもなく翔のおかげだ。」
友香「そうですよ、私たち…翔さんに何とお礼をすれば。」
翔「こじつけんなよ。」
諒芽「一海達とまた会えたのは、翔ちんのおかげだよ?俺はそう思ってるぜ♪」
翔「たまたまだろうが。」汗
翔は一海達に言う。
ファン「翔様の素直じゃないところも、素敵…!!」「兄貴は普段は頼もしくてカッケェけど、可愛いとこもあるんだな!」
素直じゃない翔は……ファン達には大絶賛のようだった。
シオリ「翔君、色んな人から好かれているんですね♪」
翔「バカ言え…んで、この後のことなんだが----」
その時……
PPP--
通信機が鳴り、
カナ『翔君、応答願います!』
カナから連絡が入った。
翔「どうした?」
カナ『北へ1キロメートルの地点で、モノリス反応を検出しました!』
翔「…何だと!?」
ミサキ「おあつらえ向き…!」
何と、モノリス反応が出たのだ。
ヒヨ「北…えーっと。お日様がこっちだから…ひよっ!?さっきのファンの人たちが向かった方だよ!!」
翔「何!?それはマズイな…!」
レイナ「…急行するわ!」
翔「あぁ、行くぞ!」
翔達は、北へと走っていく。
一海「俺たちも行くぞ!」
紫「あぁ!」
友香「分かりました!」
諒芽「俺たちのダチのため、人々のためだ!!」
一海達も翔達の後に続き、北へと走って行った。
いかがでしたか?今回はここまでです。
一海、紫、友香、諒芽……翔の友達4人が、この回で初めて…集結しました。
彼らと翔が共闘するのは、次回にしたいと思ってます。
お楽しみに~。
後、感想楽しみにしてます(笑)。