〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウでございます。
今回、3人目のジャドウが少しだけ登場します。それと、ドールハウスに所属する特殊公務員『南田 カナ』さんも登場します。
未知のピグマリオンが現れ、ドールハウスが大ピンチに陥る。翔は未知のピグマリオンにたった1人で立ち向かって行く。その時……
では、本編へどうぞ


第六話 ヒーローに憧れた少年

この物語の主人公、『青空 翔』は…小さい頃から、ヒーローに憧れていた。その理由は……

彼は小さい頃、遠くから『仮面ライダーアマゾンショー』を見ていた。ショーも終わり、帰ろうとした時…『仮面ライダーアマゾン』から声を掛けられ、一緒に写真を撮ってくれたり、握手をしてくれた。それがきっかけで、『仮面ライダー』が大好きになり、仮面ライダーシリーズを見ていく内に…「いつか自分も、『仮面ライダー』のように、強くて優しいヒーローになりたい」…と、思い始めた。そして、強くなるために独自で特訓し、己を鍛えた。特訓を続けた結果……超人的に高い戦闘力を身に付けたのだ。だが…ヒーローへの憧れは、今ではとっくのとうに捨てている。

 

青空 翔…彼は【プロジェクト東京ドールズ】の世界に転生し、この世界にいるマナーの悪い転生者『ジャドウ』達を、全員始末する使命を背負っている。

 

 

 

チームCと出会って、2日が経った。

神様(翔。)

神様がテレパシーで、翔に話しかける。

翔(神様、Cが犯した罪は一体…)

神様(奴はヒロインを寝取るために、他転生者や原作主人公を殺害し、幾多の転生世界を崩壊へと導いた。)

翔(今までのジャドウの中でも、特にヤバいだな。)

神様(アイツ以上にヤバい奴もいる。なに、心配ない。奴らは左腕についている『黒い腕輪』の影響で、力をほとんど失っている。)

翔(そうなのか?)

神様(そうとも。だから、君は奴らに負けることはない。)

翔(…そうか…。)

翔は神様にお礼を言うと、朝食を済ませ、外出した。

 

 

 

街は賑わっている。

翔(…あの化け物達が現れたのが、まるで嘘のようだな…)

翔は思った。しばらく歩いていると、重そうな荷物を抱えたお婆さんが階段を上がろうとしているのが見えた。翔はお婆さんの元に行く。

翔「おい、よければ運ぶぞ。」

お婆さん「えぇ、いいのかい?」

翔「任せろ。」

翔はそう言うと、お婆さんを背負って、階段をスイスイと上がっていく。

お婆さん「優しいねぇ♪」

翔「大したことねぇよ。」

そして、駅の改札口の前で降ろした。

お婆さん「お兄さん、どうもありがとうねぇ。」

翔「気にするな。」

お婆さんは翔にお礼を言うと、改札口を通っていった。翔はお婆さんを見送った後、駅の外に出た。そこに…

???「おい、お前。」

怪しい男が、こちらに笑みを浮かべていた。左腕には、黒い腕輪がついている。

翔(コイツ…ジャドウだな。)

A「オレの名は『A』。全知全能の転生者だ。」

翔「青空 翔だ…」汗

翔(コイツ…出会ってすぐに何を訳の分からないことを……)

翔は呆れていた。

A「クックック…全知全能なこのオレに恐れたようだな、青空。」

Aは口角を上げる。

翔「お前……出会って早々何を言ってるんだ?…周りからは「痛ぇ奴」だと思われるぞ?」

翔は首を掻きながら言う。

A「何だとコラァ!?」

翔の言葉を聞き、感情的になるA。

翔「すぐ感情的になりやがって…何が全知全能だよ……」

翔は呆れ、Aに言った。

A「何だと!?オレをバカにしやがってぇぇええええええええええ!!」

怒りで我を忘れたAは、翔目掛けてがむしゃらに飛びかかった。翔は身を伏せてかわした。

A「あぶぇっ!!」

その結果…Aは頭からゴミ箱にダイブした。

翔(あ~あ…)

翔はその場を立ち去った。

Aがゴミ箱から出た時、そこには翔の姿はなかった。

A「…っくそがぁぁあああああああああ!!」

思わずAは、その場で叫び…通行人からは、冷たい眼差しを向けられた。

 

 

 

一方、翔は…

街を歩いていた。その時…青白い蝶が横切った。

翔「!!」

翔(あの蝶、あの時の!)

その時…青白い蝶の群れが次々と横切り、ピグマリオンの群れがどこからともなく姿を現した。

翔「!!…化け物共め…!」

翔は野性的に構えると、たった1人でピグマリオン達に立ち向かった。彼はピグマリオンを圧倒し、次々と葬っていく。ピグマリオン達は…逃げ始めた。

翔「…逃がすか!」

翔は逃げたピグマリオン達を追跡する。そして、逃げたピグマリオン達に追い付き、蹴り技のみでソイツらを葬った。ピグマリオンがいないことを確認し、翔は立ち去ろうとする。その時……

ズダァンッ!

???「キシャシャシャシャ!!」

翔の前に、人間のような姿をしたピグマリオン『リーパー』が降り立った。

翔「!?…何だコイツは!?」

翔は再び野性的に構え、リーパーと取っ組み合う。その時…

???「翔君!!」

誰かが、翔を呼んだ。翔は声が聞こえた方に目を向けると、そこには……ボブカットの茶髪の女性がいた。彼女の名は『南田 カナ』、ドールハウスに所属する特殊公務員である。

カナ「翔君!早くこっちに!!」

翔「今、それどころじゃねぇよ!!」

翔(コイツ…今までの化け物とは、桁が違うな……けど、俺は負けねぇ)

翔はリーパーと、互角に戦っている。一旦、リーパーと距離を取る翔。その時…

ガキィンッ!ドゴォオンッ!

何者かがリーパーを吹っ飛ばし、翔の前に降り立った。それは…ポニーテールの髪型が特徴の少女『ミサキ』であった。

翔「っ!新たな敵か!?」

翔は警戒するが、

カナ「違います!彼女は味方です!」

カナによって拭われる。ミサキは翔の方に振り向く。

翔「!!」

翔(コイツ…あの時の!?)

ミサキは翔に優しく微笑むと、リーパーの方に向きを変え、武器を構える。

ミサキ(かつて…翔さんは私を、私達『Dolls』を救ってくれた……だから私は、翔さんを…守ってみせる!!)

ミサキはリーパーと戦う。

ミサキ「カナさん!私が足止めをします!!早く翔さんを!!」

カナ「分かりました!!ミサキちゃん、どうかご無事で…!」

カナは翔に駆け寄る。

カナ「さぁ、翔君!早くドールハウスに!!」

翔「バカ野郎!相手は未知の化け物だぞ!?アイツ1人で戦わせる訳には行かねぇよ!」

翔はカナの手を振りほどいた。一方、最初はリーパーを圧倒していたミサキだったが…

リーパー「ギシャァ!!」ザシュッ!

ミサキ「…がはっ!」

一瞬の隙を見抜かれ、リーパーに吹っ飛ばされた。ミサキは脇腹を爪で切られ、傷口をおさえる。リーパーはマウントを取り、一方的にミサキを攻撃する。

翔(マズイ!助けないと!!)

翔は駆け付けようとするが、カナに止められる。

カナ「翔君!堪えてください!!」

翔「離せ!!このままじゃアイツ…殺されちまうだろ!!」

カナに押さえ付けられた翔は、必死で抵抗する。

ミサキ(翔さん…本当に優しいのね……昔からそうだった…誰かが困っている時には、真っ先に駆け付けてくれる…今もそう…駆け付けようとしてくれている…)

ミサキはリーパーの攻撃を抑え、翔を見て微笑んだ。

翔「邪魔だぁ!!」

カナ「きゃっ!」

翔はカナを振り払い、ミサキの元に駆け付ける。その時…

ザシュッ!

桜色の髪の少女『サクラ』が駆け付け、リーパーを切りつけた。その直後…

ガガガガガーーーー!

黄緑色の長い髪の少女『シオリ』も駆け付け、2丁のガンでリーパーを攻撃した。

翔「!?」

翔の足が止まった隙に、カナは彼の手を引いて、ドールハウスへと入って行った。

 

 

 

サクラとシオリは、何とかリーパーを押し返し、退却へと追い詰めた。

サクラ「ミサキさん!!」

シオリ「しっかりしてください!ミサキさん!!」

サクラとシオリは、傷だらけになったミサキに駆け寄る。

ミサキ「はぁ……はぁ……」

ミサキは全身の痛みに襲われ…苦しんでいた。シオリはミサキを抱えると、サクラと共にドールハウスへと入って行った。

 

 

 

その頃、翔は…

カナと共に、ドールハウスの観測室へと向かっていた。

カナ「翔君、私は『南田(みなみだ) カナ』と申します。」

翔「…青空 翔だ…」

カナ(翔君…私のことも、覚えていないんですね……)

カナは一瞬、悲しい表情を見せた。

しばらく歩いている内に、観測室に着いた。カナと翔は、観測室に入る。

カナ「斑目さん。無事、翔君を保護しました。」

斑目「ご苦労。」

そこには…ドールハウスの所長『斑目 セツナ』の姿があった。

翔(何なんだ、ここは…?)

見知らぬ場所に、翔は警戒しっぱなしであった。

斑目「青空、お前も『ピグマリオン』が見えるのか。」

翔「ピグ…マ…???」

困惑する翔。

翔「まさか…あの化け物のことか…?」

翔はやっとのことで喋る。

斑目「その通りだ。奴らは、我々人類の…天敵だ……そうか、道理でお前も戦えるわけだ…」

翔「…どういうことだ?」

翔は斑目に問いかける。

斑目「普通の人間には、奴らの姿を見ることはできない。だが、一定の条件を満たしている人間には、奴らの姿を見ることができる。お前もその1人なんだ。」

翔「…。」

翔は…斑目の返答を理解するのに、少し時間があればかかった。そこに…チームAを除く、『Dolls』のメンバーが戻ってきた。全員、傷を負っている。その後すぐに、チームAの3人が戻ってきた。

アヤ「!!ミサキ!」

ユキ「酷いケガです…」

サクラとシオリは傷を負ってないが、ミサキは…重症を負っていた。シオリは、ミサキを担架に乗せる。

翔「っ!!」

カナ「そ、そんな…」

斑目「なんてことだ…!」

カナと斑目は、希望を失いかけている。

翔(Dollsは傷だらけだ……くそ、どうすればいい!?……アマゾン…助けてくれよ…!)

その時…室内が激しく揺れた。

カナ「大変です!未知のピグマリオンがドールハウス内に侵入!こちらに向かって来ます!!」

斑目「何!?…もはや、これまでか…!?」

斑目は絶望した。更に激しく揺れる室内…その時…

ミサキ「あうっ!」

ミサキがタンカから落ちてしまう。

翔「っ!!おい!!」

翔は真っ先にミサキに駆け寄る。

翔「しっかりしろ!!」

翔はミサキを抱える。

ミサキ「はぁ……はぁ……っ!うっ!!」

ミサキは右手で、左の脇腹にある傷口をおさえる。包帯を巻かれていたが、血が染みてしまっている。

ミサキ「っ!!…がはっ!!」

ミサキは、吐血をしてしまう。

ヒヨ「…ミサキちゃん…」

レイナ「…ミサキ…」

Dollsのメンバー達は、何もできないことを悔やむ。

ミサキ「うっ!……?」

ミサキは、うっすらと目を開いた。そこには…ミサキを抱き抱える、翔の姿があった。

ミサキ(翔さん…私…ずっと寂しかった……貴方に、会いたかった…!……やっと、会えましたね…翔さん…♪)

ミサキは苦しみながらも、翔に笑みを浮かべた。

翔「…。」

翔はミサキを担架に乗せた。

翔(今のDolls(コイツら)はボロボロだ…尚更戦わせる訳にはいかねぇな…)

翔「…奴は、俺が潰す…!」

カナ「!?」

斑目「青空…本気か!?」

斑目は戸惑う。

翔「本気に決まってんだろ?」

翔の瞳は、まるで炎のように輝いていた。

カナ「無茶ですよ翔君!相手は未知のピグマリオンなんですよ!?」

翔「じゃあ他に誰がいるんだ!?」

翔はカナに怒鳴る。

サクラ「なら、私が!」

シオリ「私も行けます!」

サクラとシオリが名乗り出る。しかし、

翔「お前らは、ミサキ(コイツ)の側にいてやれ。」

翔はこれを拒んだ。サクラとシオリは、何も言えなかった。

ナナミ「うっ、くっ!?…なら、私が…!」

ヤマダ「ジブンも…あがっ!?」

ナナミとヤマダが名乗り出たが、彼女達も傷を負っている。

翔「単刀直入に言う…傷を負った者がいれば、足手まといになるだけだ!!」

翔がナナミとヤマダにそう言うと、2人は渋々下がった。翔はカナに振り向くと…

翔「未知の相手だから何だ!?そんなの、やってみなきゃ分かんねぇだろ!」

カナに強く言った。その目からは、覚悟が伝わってくる。

カナ「…翔君。」

Dolls(翔さん『翔君』『翔』…)

ここで…斑目が口を開いた。

斑目「…分かった。」

カナ「…斑目さん!?」

斑目「青空…お前の覚悟は十分伝わった……頼む…奴を、倒してくれ…!」

斑目は、翔に言う。

翔「当たり前だ」

翔は斑目にそう言うと、走っていった。

 

 

 

そして、リーパーの前に立ち塞がった。辺りは瓦礫に囲まれていた。これは、リーパーの仕業である。

翔「お前の相手は…この俺だ!!来い!!」

翔は野性的に構える。リーパーは爪を立てて攻撃してくるが、翔は左に避け、右足でリーパーの足を蹴り、リーパーを転ばせた。翔は、地面に倒れたリーパーと激しく取っ組み合い、起き上がり様に、リーパーの顔面に右ストレートを叩き込んだ。翔に殴られ、リーパーは吹っ飛ばされた。

翔「何だ…この程度か…?」

翔は余裕の表情を見せる。

リーパー「…キサマ…ワレヲナメルナヨ?」

リーパーはテレパシーで翔に話しかけ、再び構える。

翔「ナメるなよ?…それはこっちの台詞だ…もっと本気で来やがれ!!」ビリリッ

リーパー「…!?」

リーパー(ナンダコイツ……ナンテスサマジイサッキ(殺気)ダ…!!)

翔の鬼のような形相に、リーパーは狼狽え、一歩も動けなかった。本来、ピグマリオンは意思を持っていないが…このリーパーは意思を持っており、テレパシーを通じて会話ができる。

翔は素早くリーパーの正面に近づくと、アッパーを繰り出し、リーパーを空中に吹っ飛ばした。リーパーは宙を舞い、背中から地面に叩きつけられた。

 

その時…不思議なことが起きた。翔の腰の周りに光が集まって行き…それは、見覚えのあるベルトへと変わった。

 

翔(これは…『アマゾンズドライバー』!?)

それは、仮面ライダーアマゾンのベルト『コンドラー』に似た変身ベルト『アマゾンズドライバー』であった。目の発光体は『タレ目型』である。

翔(…そうか……アマゾン…ありがとう…)

翔はアマゾンズドライバーの左グリップをひねる。

《デルタ(δ)》

すると、音声が響き…タレ目型の発光体は、まるで血管が浮き出るように青く発光した。

翔「……アマゾン。」

翔がそう呟いた次の瞬間…

《アマゾン、チェンジ!》

ドゴォォオオオオオンッ!

ベルトから音声が響き、翔の身体が黄色い炎に包まれた。




いかがでしたか?中途半端ですが、今回はここまでとさせていただきます。
この物語に登場した『リーパー』は、テレパシーで会話が可能で、意思を持っている…という設定にしました。
次回、遂に翔が…仮面ライダーに変身し、リーパーと戦います。お楽しみに。
では、またね
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